三番瀬から谷津干潟へ。
たしかに今シーズンの谷津干潟でのシギチドリ観察は今のところはパッとしないようである。
しかしシギチドリの戻り渡りのこの時期は、いつどんなシギチドリが観察されるか分からない。
取り敢えず行ってみないと始まらないのだ。
まずはセンター側の干潟から観察。
干潟はパッと見て閑散とした様子で、肉眼ではシギチドリが見つからない。
すると数羽のシギチドリの群れが干潟の上空を行き来して降りる場所を探しているのが見えた。
ようやく向こう岸に着地したのでスコープで観察するとメダイチドリの群れだった。
メダイチドリの群れの近くではコチドリの姿も見える。
遠くからでも、メダイチドリの胸のオレンジ色とコチドリより大きな胴体は目立つ。
目が干潟の慣れたせいかキアシシギが点々としているのが分かる。
時々キアシシギが「ピュイー」と鳴いて存在感を示している。
右手の遊歩道を進む。
屋根付きの観察スペース前の干潟でアオアシシギ成鳥が採餌中だ。
首から胸にかけて繁殖羽の黒褐色の縦斑が残っているが、上面には灰色の冬羽が見えており、換羽中の個体である。
アオアシシギの脚の色は青緑色が多いが、この個体は黄色みが強いように見える。
以下の画像は2017.8.6葛西臨海公園で撮影したアオアシシギ成鳥。
同じアオアシシギ成鳥でも脚の色と換羽中の冬羽の状態が違う。
アオアシシギが草むらの影に隠れてしまったので、再度周囲を探鳥すると採餌中の1羽のオオソリハシシギ雌を発見。
体の大きい雌だけに長いくちばしと胴体の大きさはやはり目立つ。
盛んに地中深くくちばしを入れて採餌している。
オオソリハシシギをじっくり観察した後、スコープで再度干潟全体を観察するも変化がないようだ。
潮が満ちてくれば三番瀬辺りからシギチドリが飛来して来るだろうが、ここで待つより葛西臨海公園での探鳥を選択した。
谷津干潟から葛西臨海公園へ。
続きは次回。
見聞きした野鳥(観察順)
アオサギ
ダイサギ
メダイチドリ
コチドリ
キアシシギ
カルガモ
アオアシシギ
イソシギ
オオソリハシシギ
コサギ
計10種