今回の探鳥は夏鳥シーズン3回目!となる富士山麓へ。
今回の目標は①北富士演習場でヨタカの姿を見ること、②朝霧高原でアカモズを見ることである。
ヨタカの声は何回も聞いたことはあるが、姿をまだ見たことがない。
昨年も北富士演習場でヨタカ探鳥をしたのだが、数回声を聞いたのみ。今年こそは是非見たい!
ヨタカは夜行性なので、こちらも深夜に集合して2時半には北富士演習場に入った。
場内は真っ暗闇である。
遠くからホトトギスやノビタキの声が聞こえる。
眠くて意識がはっきりしない状態の中でも鳥の声には反応するから不思議だ。
ついに3時を過ぎた頃だろうか、ヨタカの鳴き声をキャッチする!
声の方向に移動して車外に出る。
ひんやりした空気の中でヨタカの居場所を突き止めるため集中する。
「キョキョキョキョキョ」と再びヨタカの声がするが、ここからかなり遠くの方からだ。
今回はこの声を最後にヨタカは鳴かず、また姿も見ることができなかった。残念!
4時過ぎに近くの森からキビタキのさえずりが聞こえた。
いよいよ早朝のコーラスのスタートだ。
しばらくは2羽のキビタキのさえずりが続き、クロツグミがそれに加わる。
日の出の時刻となり、空が明るくなり始める頃になると、あちこちからコヨシキリ、ノビタキ、ホオアカ、アオジなどの声が聞こえてきた。
時々アクセントでカッコウ、キジ、ウグイスの一鳴きが入る。
草原が広がる演習場だから森林で聞く多種多様なコーラスとはいかないが、草原のコーラスもなかなか良い。
小鳥達は腰の高さくらいの草の上でさえずることが多く、また周囲にさえぎるものがないので低い位置で広範囲から鳴き声を聞くことができるのだ。
また草にある朝露が朝日を浴びてキラキラ輝いている。この光景を見られただけでも来た甲斐があった。
動画でもどうぞ。
早朝の草原で繰り広げられた夏鳥のコーラスと素晴らしい光景を十分に味わって満足した。
そろそろ次の探鳥地に行こうか?いやいや、北富士名物オオジシギを忘れてはいないか!
オオジシギの目撃例が多いエリアに移動すると、さっそく上空でオオジシギが鳴きながらディスプレイフライトをしているではないか!
今回はサービスが良く、何回も上空を飛んでくれた。
オオジシギをディスプレイフライトのみならず間近でじっくり観察できて文句なしの北富士演習場だった。
次の探鳥地、河口湖畔に向かう。
見聞きした野鳥(観察順)
ホトトギス
ノビタキ
ヨタカ
オオジシギ
クロツグミ
ヒヨドリ
アオジ
カッコウ
ウグイス
オオヨシキリ
キジ
コヨシキリ
ホオアカ
コムクドリ
ハシボソガラス
計16種