探鳥記 2017.6.11 奥日光③ 戦場ヶ原 7:10~13:30 晴れ

光徳牧場から湯滝へ。

スタートしてすぐ売店の裏でミソサザイを発見。滝の音に負けないくらいの音量でさえずっている。

毎回この辺りでミソサザイを観察できている。

湯川のせせらぎを右手に聴きながらハイキングコースを進む。

川面を黒っぽい鳥が通り抜ける。カワガラスだ。

水面を泳いだり上陸したりと忙しくエサを探している。

湯川の主!カワガラス

同行者がコルリを発見!

コルリは声・色・形良しの大好きな鳥だ!

どうやら歩道沿いで採餌中の様子。

ホッピング(両脚をそろえて飛び跳ねて移動する⇔ウォーキング)する姿がこれまたかわいい。

コルリ参上!
羽虫を捕まえた!
背中の青も綺麗!

コルリ観察の夢中になって気がつかなかったが、森の中はエゾハルゼミの声であふれている。

鳥の鳴き声が聞きづらい中、頭上のオオルリのさえずりを何とかキャッチする。

湯川流域は野鳥の種類も数も豊富な方ではあるが、この状況だと探鳥は目視中心となって苦労する。

泉門池(いずみやどいけ)に到着。

ここはハイキングコースの真ん中辺りの地点で休憩するには最適な場所。

泉門池から男体山を望む

周辺の景色を見ながら休憩しているとカワガラスの幼鳥を発見。

このカワガラス、まだ幼鳥だからか警戒心を感じずのんびりと休んでいる。

見ている分には心和むが、この調子だと天敵などに狙われないか心配ではある。

のんびり休憩中のカワガラス幼鳥

以下動画

 

泉門池を出発して樹林を通り抜けると広大な草原が広がる戦場ヶ原に出る。

視界が開けて心も高揚する。

例年この辺りはカッコウモズが飛び回ったりしているのだが、今回はアオジが枝先でさえずっているだけ。

独演中のアオジ

草原の木道を進むと男体山の雄姿が視界に入ってくる。

白いワタスゲが群生しており、この時期ならではの光景だ。

遠くではホオアカノビタキのさえずっている。

ワタスゲと男体山

木道の両脇にズミの白い花が咲き誇っているエリアを通る。

「チュン、チュン」とニュウナイスズメの鳴き声が聞こえて来た。

例年この辺りで目撃している。ニュウナイスズメの観察にはおススメの場所である。

ズミの花の中で採餌中のニュウナイスズメ雌

11時半にようやく赤沼に到着した。

しばらく休憩して湯滝への復路スタート。

さきほどのニュウナイスズメポイントを通る。

相変わらず活発に行動している。湯川を挟んで対岸を行き来しているパターンのようだ。

 

湯川の両岸で咲くズミ

草原ではホオアカノビタキのさえずりを目にする。

ずっと奥に枝先にノビタキより大きいが止まっているのが目に入った。

なんだ?なんだ?とよく見るとビンズイだった。

私の経験上、夏にビンズイをよく目撃する環境は高地の林縁や林が多かったので、草原での目撃は意外だった。

ビンズイ まさか草原で出会うとは

動画

森には入ると会い変わらずエゾハルゼミの声が響き渡っている。
例年キクイタダキカラ類を観察しているエリアでも探せない。

湯川沿いに入って新たな出会いを期待したが、オオルリコルリカワガラスミソサザイ結局会えず。

 

13時半にようやく湯滝に到着。

今回の探鳥ではエゾハルゼミの声がにぎやかで、それに野鳥の鳴き声や生活音が負けてしまい、探すのに苦労した。普段の探鳥でいかに音を頼りに野鳥を探しているのかを改めて分かった。
この時期の探鳥ではエゾハルゼミの鳴き声を考慮して探鳥計画を立てることが大事である。

私がウワサのエゾハルゼミです。

帰り際、光徳牧場に立ち寄ってみたが、早朝とは違い、鳥の気配がなかった。
しかし、ほのぼのとした牧場の景色にホッコリさせてもらった。

ホッコリ光徳牧場
ホッコリ光徳牧場

見聞きした野鳥(観察順)

ミソサザイ
カケス
キビタキ
マガモ
カワガラス
ヤブサメ
コルリ
ヒガラ
コガラ
コゲラ
シジュウカラ
オオルリ
アオジ
ホオアカ
ノビタキ
カッコウ
コサメビタキ
ニュウナイスズメ
ビンズイ

計19種

参考まで:過去の奥日光の記事です。
2016.10.13 奥日光(前半)
2016.10.13 奥日光(後半)

 

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