前日に稲敷で探鳥した知り合いからシギチドリがあまりいない話を聞いた。しかし今が春のシギチドリの渡りの最盛期である。毎日シギチドリの動向は変化するから、今日は素敵な出会いがきっとあると言い聞かせて稲敷に向かう。
まずは前日オオハシシギがいたというポイントに向かう。
目の前に広がる蓮田を探すもオオハシシギはすでにいない。すると同行者が畔の上で休んでいるチュウシャクシギを発見。まずはホッと一息。辺りをスコープで丁寧に探すと、草で見え隠れしているムナグロ、タカブシギ、キョウジョシギの小群、タシギを次々と発見できて良いスタートだ。
次に通称蓮田街道へ向かう。
この時期は黒い繁殖羽になっているツルシギを期待できる場所だ。初めて稲敷で探鳥した際にこの場所で3羽のツルシギに出会えて喜んだのを覚えている。それ以後、成功体験が忘れられず毎年来ているが、それ以降は観察できていない。そろそろ成功体験を上書き更新したいものだ。いつもより丁寧に観察するが、今回もいない、、、。次回に期待して去る。
次は西の洲干拓付近へ向かう。
ここでもシギチドリが見当たらない。と思った矢先、同行者が採餌中の2羽のタカブシギを発見。
周囲の蓮田にはタカブシギ以外は見当たらない。こういう時はどんどん場所を変えて良い流れを作ろう!
次に妙岐ノ鼻(浮島草原)に向かう。
ここでシギチドリ探鳥の気分転換にコジュリンやオオセッカを観察することにする。
草原では強風のためアシ原が揺れているので、野鳥達がなかなかアシの上まで出てきてさえずらない。時々オオヨシキリやコジュリンの声がアシ原から聞こえてくるだけだ。
この状況を打開すべく意地になってコジュリン探しを開始。鳴いている方向を探してスコープでひたすらアシ原を探索する繰り返し。ようやく単調なアシ色の画像の中に黒い塊を発見。コジュリンだ。遠くからだと繁殖時に黒くなる頭部が目立つ。風に揺れて見え隠れするコジュリンをしばらく観察する。
一方のオオセッカは姿のみならず鳴き声も聞こえない。昨年の同じ時期に探鳥した際にオオセッカの鳴き声を遠くで一回聞いたのみで、その生息数の減少を心配したのだが。
草原の反対側の水田には目を移すと遠くにチュウシャクシギ、キョウジョシギ、ムナグロを観察。
まだ帰るには早すぎる。利根川中流域にチュウシャクシギのねぐら場所があるというので、そちらに向かう。
続きは次回に。
見聞きした野鳥(観察順)
チュウシャクシギ
ムナグロ
タカブシギ
キョウジョシギ
タシギ
バン
セッカ
オオヨシキリ
ツバメ
ヒバリ
キジ
モズ
スズメ
コジュリン
計14種