草原性の野鳥やアカショウビンの観察可能性があると勧められた大巌寺高原へ。
到着してまもなく周囲からツツドリやカッコウの声が聞こえる。
まだ松之山でアカショウビンを見聞きしていないので、アカショウビンがいる可能性が高い川沿いを探鳥することにする。
川沿いの斜面には残雪があちこちにあり、森はちょうど新緑を迎える時期のようだ。
オオルリがいかにも好きそうな場所であり、実際相当数のオオルリが一定の間隔を持ってさえずっている。
各自の縄張りは決まったようだ。
森の奥からはキビタキのさえずりが聞こえる。
ミソサザイやエゾムシクイなどのさえずりも期待したが聞こえず。
ずいぶん奥に進んだが、残雪のため通行止めとなり来た道を戻る。
交通量が少ないのでスピードを落として野鳥の声を拾っていると、ついに「キョロロロロロロ~」という独特のアカショウビンのさえずりが森の奥から聞こえて来た!
急いで車を止めて周囲を探索すると、再度さえずりが聞こえる。
しかし、その声からかなり遠くにいると推測できたので、しばらく探索した後に観察を断念して牧草地へ移動する。
牧草地ではカッコウが木々を移動しては盛んに鳴いている。
木のてっぺんではモズが時に単独で時にはペアで止まっている。
おそらくカッコウは托卵するモズの動きを見ているはず。
着かず離れずの緩いマークをしている感じだ。
同行者が遠くの林にいるサシバを発見した。
自分の中では水田がある谷戸の付近にいるイメージがあるので、草原で観察するのはどこか新鮮な気持ちだ。
帰りの時間となった。
走行中車の窓を開けて野鳥の声を拾いながら松之山の棚田の風景を眺めていた。
しばらくすると道路そばの杭の上にブッポウソウが止まっているのを発見!
急いで車を止めてもらい、遠い距離からジワリと接近するも逃げられてしまった。
近くに止めて車内からの観察の方が良かったかもしれない。
ブッポウソウに逃げられたことよりも予期せぬ突然の出会いが嬉しかった。
ブッポウソウの場所からしばらく下ると聞いたことのない鳴き声が聞こえて来た。
車を止めてもらい、観察すると声の主はノジコである。
残念ながら気になる声(地鳴きだと思う)は録音できなかったが、ノジコの別の地鳴きは動画に撮ることができた。「ツィー」と聞こえる。
アオジのような「チッ」ではなかった。
「チチン」と聞こえるのは、近くにいるホオジロです。
大巌寺高原エリアは今回短時間の探鳥になってしまったが、出会った野鳥と環境から推測して時間をかけてじっくり探鳥したい場所と思った。
野鳥の種類・数とも豊富な場所ではないか。そして棚田や周りの山容も絵になる風景で素晴らしかった。
見聞きした野鳥(観察順)
ムクドリ
カッコウ
ツツドリ
オオルリ
キビタキ
キセキレイ
アカショウビン
モズ
サシバ
ニュウナイスズメ
ブッポウソウ
ノジコ
計12種