植物園の外に出て奥社参道の鳥居の脇の小道を抜けて戸隠キャンプ場へ向かう。
コゲラ、ヤマガラ、シジュウカラの小鳥が活発に森の中を動き回っている。
前方の道の上でシジュウカラが地面を突いている。
何か獲物でも捕まえたのかと見てみると、大きな羽毛をさらにくちばしで細かくちぎってくわえ込んでいる。
おそらく巣の中で卵の下に敷くためのものだろう。
以下がその様子。
キビタキ、コサメビタキ、メジロ、ゴジュウカラ、エナガなどの野鳥もいそうな気がするが、思っていたより野鳥が少ない。
そんな中、森の奥からアカゲラが近くの大木に飛んできて、じっくり観察する。
視界が開けてきたところで、雪を被った高妻山が現れた。
まさに三角形の山容であり、鹿児島の開門岳を思い出した。
戸隠は高妻山を始め二百名山の戸隠山、飯綱山、黒姫山がある登山エリアでもある。
40分かけて戸隠キャンプ場に到着。
隣接する戸隠牧場を含めて草原で観察できる野鳥を目当てに来たのだが、牧場は解放されておらず、周囲も野鳥の影が薄い。
1998年5月に初めて戸隠探鳥を行った際に、このキャンプ場でテントを張った。
日没後、牧場の方からヨタカの声を聞いた時は感激したのを覚えている。
牧場の背景にある山々を眺めていると、上空を猛禽類が飛んでいるのに気が付く。
トビではない。ノスリでもない。
頭部のとんがり具合、尾羽の扇型の尾羽と黒い2本の横斑からハチクマと分かる。
しばらく様子を観察すると両方の翼を持ち上げて打ち付けるディスプレイフライトをやった。
話には聞いていたので、実際観察できて嬉しい。
しばらく待っていればハチクマを再度観察できるが、バスに乗る時間が来てしまった。
ここから戸隠神社の一の鳥居跡地へ向かう。
ミズバショウの最盛期で植物園や奥社周辺は混むと予想して、しばらく別のエリアで探鳥した後に奥社に戻るプランにした。
続きは次回。
※個人的見解ですが、このコースは①人通りが少ない②野鳥が少ない③行程の半分くらいは道沿いに笹薮があるので、熊との出会い頭の遭遇の可能性がある等の理由で現時点では回避した方がよいと思います。
奥社参道とキャンプ場を結ぶ道はもう1本奥にありますが、この道は今回親子熊が目撃されていますので、このコースも回避した方が良いと思います。
もし、戸隠キャンプ場や牧場での探鳥をするのならば、バスでの移動をおススメします。
見聞きした野鳥(観察順)
コゲラ
ヤマガラ
シジュウカラ
ウグイス
アカゲラ
キセキレイ
アオジ
コサメビタキ
ハチクマ
計9種