植物園周辺の野鳥の様子はだいたい把握できたので、奥社参道の随神門から鏡池まで行くことにする。
以前探鳥した際には鏡池までの途中の道でたくさんのキビタキを観察できた。
今回はどうだろう。
このコースは人通りが少なく静かな雰囲気の中で探鳥ができる。
前方に声もなく森を移動する大きな鳥が見えた。
ゆっくりした羽ばたきと腰の白さが目立つ、カケスだ。
カケスは警戒心が強い鳥なので、その存在感の大きさと数の割には、じっくり観察できない。
今回は意外と近くまで来てくれた。
この森でもコサメビタキの多さが目立つ。
遠くからツツドリの声がする。
ツツドリは主にセンダイムシクイに托卵するが、もう托卵を終えてのんびりしているのか、それとも次の托卵の備えて準備中なのか。
ここまでキビタキを観察していないが、今回は植物園内でも少ないので仕方ないか。
鏡池にたどり着く。
戸隠といったら戸隠連峰とその姿が水面に映る鏡池の風景が季節を問わず有名である。
実は鏡池は2016年大河ドラマの真田丸のオープニング映像でも使われていたそうだ(奥社の続く杉並木も)。
しばらく涼しい風にあたりながら景色を楽しむ。
遠くからはサンショウクイやクロツグミの声が聞こえる。
前回探鳥時は稜線上空でハチクマのペアが旋回していた。
今回は観察できなかったが、ハチクマの他にイヌワシ、クマタカ、ノスリなどは観察可能性がある。
帰り道、ようやくキビタキの声が奥の森から聞こえて来た。
また木の幹を上に移動するキバシリを発見。
戸隠はキバシリが比較的多く観察される場所だが、体が小さく、体の色も樹皮に似ているので見つけにくい。
「ティリリリリ」という小さい鳴き声を覚えると格段に見つけやすくなる。
16時近くになった。日没までの間、もう一回植物園を探索して明日の探鳥に役立つポイントを探しておこう。
続きは次回。
見聞きした野鳥(観察順)
ウグイス
カケス
ゴジュウカラ
エナガ
アオゲラ
アオジ
コサメビタキ
イカル
ツツドリ
カワウ
トビ
サンショウクイ
クロツグミ
キビタキ
シジュウカラ
コゲラ
キバシリ
オオルリ
計18種