参道の鳥居から随神門へ。
奥社に続く参道は植物園の外縁に位置する。
観光客が多く、また木の高いところにいる野鳥を観察することが多いので、観察条件はあまり良くない。
しかし野鳥の種類も数も多いエリアではある。
さっそく鳥居そばの針葉樹の上の方からキクイタダキの複雑でか細い声が聞こえる。
良く同じ場所でいることが多いヒガラがいないかチェックする。
隣接する植物園の方からはセンダイムシクイ、ウグイスの声がする。
しばらくすると、コサメビタキのさえずりが頭の上から聞こえて来た。
複雑なか細い声を覚えると格段に見つけやすくなる。
それにしてもコサメビタキをよく目にする。
そばの林から聞こえるゴジュウカラやサンショウクイを楽しみながら進んで行くと、近くの枝に小鳥が飛び乗った。
カラ類かな?と一応確認してみると何とオオルリである。
毎回きちんと双眼鏡で確認することはやはり大事と反省。
杉並木の向こうに随神門が見えてきた。
この辺りは以前アカショウビンが繁殖していたエリアだ。
私の母も以前この場所でアカショウビンの声を聞いたことを思い出した。
野鳥にさほど興味のない母がアカショウビンの声と分かったのは、家に野鳥の声がする壁時計があったからだ。
アカショウビンは11時の時を告げる鳥だった。
だから母は随神門でアカショウビンの声を聞いた時、とっさに「11時の鳥だ!」と叫んだそうである。
そのまま奥社に進むか迷ったが、明日早朝の人が少ない時間帯に行くことにして、鏡池に向かうことにする。
続きは次回。
見聞きした野鳥(観察順)
キクイタダキ
ウグイス
センダイムシクイ
カワラヒワ
エナガ
ゴジュウカラ
サンショウクイ
コサメビタキ
メジロ
オオルリ
計10種