毎年初夏を迎えると夏鳥探鳥の聖地「戸隠」に行きたくて仕方なかった。
今回ようやく重い腰を上げて1泊2日の一人旅に出発した。
東京駅から始発6時16分の北陸新幹線で長野駅へ。
車中からの風景では、佐久地方の田植えしたばかりの田園が印象に残った。
7時38分に到着して、ここからは8時30分発のバスで戸隠に向かう。
今回は2日間戸隠で探鳥するので「戸隠高原フリーきっぷ」を購入した。
9時38分に戸隠森林植物園に到着。
2016.10.13のムギマキ探鳥(⇦ここをクリックすると記事あり)以来、7か月ぶりの戸隠訪問。
夏鳥探鳥で言えば2001年以来!となる。
まずは基礎情報の収集のため、入口にある「八十二 森のまなびや」に立ち寄って植物園内の案内図を入手する。
今回の探鳥では案内図を利用して野鳥の観察場所をできるだけ記録していきたい。
探鳥準備を終えて9時45分探鳥開始。
目の前にそびえる戸隠連峰を望み、これから始まる探鳥に高揚感が沸き立つ。
森の奥からはアカハラやカッコウの声が聞こえる。
近くの梢ではアオジがさえずっている。
園内の中心部に向かって木道を進む。
歩きにくい場所には木道が設置されており園内は非常に歩きやすい。
「小川の小径」に来ると、正に今がミズバショウの最盛期。
この時期に過去3回探鳥に来ているが、いつもミズバショウの終わった頃で残念な思いをしていた。
話によると今年は例年に比べて半月ほど春の到来が遅いとのこと。
木道の先にはバーダー(私は野鳥好きの観察者、カメラマンを含めてバーダーと呼ぶ)が集まっている。
その先にはオオアカゲラの巣があり、子育ての真っ最中とのこと。
しばし現れるのを待つが、現れず。
まずはポイントだけ把握して次に進む。
その先にまたもバーダーが集まっている。
目の前でコルリがこちらを向いてさえずっている。
そういえば、ここは通称コルリの小径と呼ばれている場所だ。
コルリはこちらの興奮をよそにマイペースでさえずり続けている。
木道を進む。今度はミソサザイの出番だ。
あちこちから複雑で大きなさえずりが聞こえる。
ミソサザイの鳴いているそばで、黒っぽい鳥が移動する。
キビタキの雄だ。
キビタキは体の下面の黄色が見えればすぐわかるが、黄色が見えないと上面が黒いので一瞬迷う。
キビタキ雄の近くにはキビタキ雌がいる。
すでにペアとなっているようで一緒に行動している。
その先の東屋付近ではクロツグミ、イカル、サンショウクイなどの声が聞こえたり、ニュウナイスズメやアカゲラが何度も現れてくれた。
そばには3人の御婦人グループがいて、会話を聞いていると相当野鳥に詳しい感じがする。
先ほど来たばかりなので、戸隠の野鳥の情報を教えてもらおうと話しかけたところ、何とその一人の方は私の知り合いだった!
思わぬ戸隠での再会を喜び、しばらく野鳥談義に花が咲く。
途中まで一緒に探鳥することをお願いして、来た道を引き返すことにする。
オオアカゲラポイントでは、巣に出入りするオオアカゲラを観察。
巣に餌を運ぶとすぐにまた餌を探しに森に消えた。
※このオオアカゲラの巣では無事に雛が巣立ちしたとの話を聞いたので、今回ブログにアップすることにしました。
子育て中ということで長居無用。
奥社の鳥居に向かい、ここで皆さんとお別れした。
続きは次回。
見聞きした野鳥(観察順)
ヒガラ
メジロ
アカハラ
ウグイス
アオジ
カッコウ
カイツブリ
カルガモ
カワラヒワ
ゴジュウカラ
コサメビタキ
ヤマガラ
アカゲラ
コルリ
ミソサザイ
キビタキ
クロツグミ
イカル
サンショウクイ
ニュウナイスズメ
カケス
トビ
ノスリ
オオアカゲラ
ツツドリ
キクイタダキ
センダイムシクイ
計25種