前日のシギチドリ探鳥から帰宅後、一息ついてから深夜に富士山探鳥へ。
大好きな富士山探鳥だ。気力で何とかなるだろう!
富士山麓の裾野市十里木に2時半頃に到着。
しばし仮眠した後、暗闇の中で夜に鳴く野鳥の声を聞くために車外に出る。遠くの方(おそらく東富士演習場)からノビタキの声が聞こえる。
しばらくすると同行者がオオジシギのディスプレイフライトの音を聞く。
遠くからでも独特の羽音の音はしっかり分かる。
フクロウやトラツグミの声も期待するが聞こえない、残念!
空を見上げると正に満天の夜空で感激する。
この星空を見るだけでも来たかいがあったというものだ。
天体に詳しい同行者のレクチャーが更に満天の夜空を印象深いものさせてくれた。
日の出前の暗い中、夜明けの野鳥のさえずりを聴くために付近の森に移動して待機することにする。
どの野鳥が静寂を破ってコーラスの先陣を切るか毎回楽しみだ。
ついに4時過ぎにコルリの元気の良い大きなさえずりでコーラス開始!
最初はコルリ同士で張り合っているかのようにあちこちからさえずりが聞こえる。
続いて夏鳥のさえずりの主役といってもよいクロツグミの登場。
のびやかなテンポ、大きいが騒がしくない音量、朗らかなメロディー。
さすが屈指の歌い手である。
続いてカラ類のさえずりをベースにして様々な鳥のさえずりが乗っかってくる。
ミソサザイの音量のある複雑なさえずり、「ピォー、ピォー」のアオゲラのホイッスル、「チヨチヨビー」のセンダイムシクイ、藪からは「ヒーツーキー、ヒーツーキー」のエゾムシクイの金属音などが周囲に響き渡る。
40分くらい続いたコーラスが落ち着くと、遠くの方からアオバトの「アオーアーオー」の声が聞こえて来た。
アオバトの声が聞こえることができるほど森も静かになったのだと実感する。
その後は、コルリ、キビタキ、ウグイス、カラ類を中心に時々さえずりが聞こえる感じで時が経過する。
もし、コーラスが終わった後に森に入って来たならば、こんなに野鳥がいるとは思わなかっただろう。
だいぶ明るくなったので、森の小道を歩くことにする。
小道の奥からキツツキのドラミングの音が定期的に響き渡たる。
キツツキの縄張り宣言だ。
アオゲラ?アカゲラ?オオアカゲラ?音の主を探すために進む。
近づくと離れて聞こえての繰り返しで結局正体はつかめず。
今度はコルリの鳴き声が奥から聞こえてくる。
どうやら木の上の方から聞こえてくる。
苦労の末にやっと見つけた!
以下がその動画。
なんとかコルリをじっくり観察できて一安心。朝のコーラスを聞いて、この場所にどんな野鳥がいるか分かった。
あとでもう一度再訪することにして、もう少し標高の高いエリアで探鳥することにする。
目的地は2年前のGWにマミジロと出会った西臼塚だ。
マミジロとの再会を妄想して西臼塚へ。
続きは次回。
見聞きした野鳥(観察順)
オオジシギ
ノビタキ
コルリ
クロツグミ
シジュウカラ
ゴジュウカラ
ヤブサメ
ミソサザイ
ヤマガラ
アオゲラ
センダイムシクイ
エゾムシクイ
イカル
キジバト
アオバト
キビタキ
ヒガラ
ウグイス
カケス
カワラヒワ
コサメビタキ
計21種