15:30に涸沼に戻ってきた。
さぁ、いよいよカオグロアメリカムシクイだ!
バーダーから今までの状況を尋ねると、ようやく鳴き声がして動き出したところという。
良いタイミングだ!
カオグロアメリカムシクイの気配や鳴き声に注意しながら待つ。
右奥の方の草むらで、それらしき声がするので注意するも声も気配も消えた。
人がたくさんいるエリアは皆さんに任せて、もっと右に移動したところ、しまった!
そちらに現れた。
駆けつけたが、時すでに遅し。
カオグロアメリカムシクイは表に出て直ぐに草むらの中に入ってしまった。
ここからは更に必死に探索!
声がしてその辺りを探索すると次にまた別の場所で声がする。
カオグロアメリカムシクイは草の上を飛ぶのではなく、中を通って移動するので神出鬼没だ。
しかし、だんだんカオグロアメリカムシクイの移動リズムが分かってきた(と言い聞かせた)。
自分で見つけるぞ!と思った矢先、同行者からの指摘でひょっこり現れたところを観察できた。
顔の黒よりも胸の黄色の鮮やかさが印象的だった。
直観的にメグロを思い出した。
その後2回観察できたが、動きが速くカメラで撮影することも映像に残すこともできず。
カオグロアメリカムシクイの観察を終えての感想は、改めて第一発見者の方が画像に残してくれたことへの感謝である。
画像がなければ、何か見たことのない鳥がいたということで終わっているだろう。
私が野鳥観察を始めた頃の日本鳥学会による公式記録は525種で、現在は633種である。
環境破壊等の進行で野鳥の種類・数が減少する傾向にある中で、108種も記録が増えた。
これは、デジタルカメラの普及と技術により識別や生態をきちんと証拠として残せるようになったことも大きいと思う。
見聞きした野鳥(観察順)
ノスリ
キジ
オオジュリン
トビ
ジョウビタキ
コガモ
オオバン
カイツブリ
カオグロアメリカムシクイ
計9種