いよいよ知恩院。
知恩院で探鳥?
京都を訪れる際は寺社巡りはすることが多いだろう。
寺社は探鳥地と言えるほどの場所ではないだろうが、どんな野鳥が見聞きできるかは愛鳥家なら気になるところ。
そこで、敢えて探鳥記を書くことにした。
なお寺院での探鳥の際には、その寺院の雰囲気や他の参拝客に違和感や不愉快な思いをさせぬように気を付けている。
双眼鏡を首にかけていかにもバードウォッチングしていますというスタイルは避け、なるべく肉眼と耳で探鳥するようにしている。
入口に構える荘厳かつ巨大な三門に圧倒される。
周囲の木々ではコゲラ、エナガ、メジロが活発に行動している。
知恩院は法然上人を開祖とする浄土宗の総本山で、江戸時代に徳川家の庇護を受け、大伽藍が建設された。
中に入って立派な石段や石垣や建築物を見ての印象は、お城の機能を備えたお寺というイメージだ。
二条城が敵に攻められて落城したら知恩院を最後の砦にするという江戸幕府の思惑があったのではないか?と思ってしまうぐらいだ。
早朝でほとんど参拝客はいないので、この荘厳な雰囲気を独り占めしている気分だ。
静かなので野鳥の声がよく聞こえる。
奥にある納骨堂付近は野鳥が濃い場所である。
アオジの姿を見たり、イカルやエナガやシジュウカラの声が聞こえる。
案内図を見ずに、どんどん中に引き込まれるように進む。
知恩院で一番高い場所にある法然上人の御廟に辿り着く。
東山の斜面が迫り、より一層静かだ。
ここからは京都市内が見下ろせる。
シメの声が山の斜面から聞こえたり、シロハラは警戒して飛び去る。
探鳥よりも知恩院の歴史を知ることや雰囲気を味わうことに引き込まれ、いつもより野鳥に集中しなかったが、これはこれで良いバランスで両方を楽しめた。
参拝客が多い状況だと早朝のような2つの楽しみは味わえなかったと思う。
さぁ、知恩院観光も終わり、これからは本格的な探鳥モードに切り替えだ!
今回は地下鉄烏丸線を利用して市街地の南北の探鳥地を3か所を巡る。
1日乗車券を購入して最初の探鳥地、宝ヶ池に向かう。
次回に続く。
見聞きした野鳥(観察順)
コゲラ
エナガ
ハシブトガラス
メジロ
シジュウカラ
イカル
アオジ
シメ
シロハラ
ヒヨドリ
計10種