午後から東京で用事があったので、その前に皇居周辺を探鳥した。
日比谷公園 9:15~9:45
まずは日比谷公園へ。
20年前に日比谷公園でカワセミを目撃した時の衝撃が忘れられず、今回は皇居に行く前にどうしてもカワセミを探したかったのである。
日比谷公会堂付近から入る。
日が当たらず寒々とした公園内の雰囲気である。
野鳥のいる匂いがする2つの池を巡ることにした。
まずは雲形池へ。
日の光を受けてツルの形をした噴水からの水しぶきが綺麗だ。
周囲の草木からはシジュウカラやウグイスの声が聞こえる。
日比谷公園でウグイスがいるのか!確かにウグイスの地鳴きだった。
周辺の芝生ではツグミがいるだろうと探してみたが確認できず。
心字池に移動する。
20年前にカワセミを見た場所だ。
野鳥のいる雰囲気がある心字池
カワセミチェックのため、池に突き出た枝や池の面した杭や石の上を見るもいない。
カルガモ達が休んだり、水面を行き来していた。
見聞きした野鳥(観察順)
シジュウカラ、ハクセキレイ、ウグイス、ヒヨドリ、コゲラ、メジロ、カワウ、カルガモ、スズメ 計9種
皇居 ①お堀巡り 9:45~11:00
日比谷公園から交差点を渡って日比谷堀へ。
ここからはカモの観察がメインである。
日比谷掘
まずは水面にカイツブリが見える。こんもりとした姿で浮いているので、離が遠いと浮遊物と間違えてしまう。石垣付近でじっとしているアオサギやゴイサギを発見。カモはというと、数羽のハシビロガモ、キンクロハジロを発見。ちょっとカモが少ない。
凱旋掘
ここではオオバンのみで、上空をカワウが通過。
桜田堀
遠くに頭が緑色のカモ達がいるので、反射的にマガモ雄と思ったが、よく見るとヨシガモ雄だった。
それにしても堀にはたくさんのヨシガモがいて驚いた。
ヨシガモ雄の中には頭部が赤紫色のシブい色の個体がいて見入ってしまった。
太陽光線の当たり具合によって見え方が変わる構造色であるとは思うが、ここまで赤紫色は見たことがなかった。
ヨシガモ雄
遠く国会議事堂を望む
二重橋掘
オオバン、キンクロハジロ、ヨシガモを観察。
二重橋を望む
蛤掘
ここでハシビロガモやヨシガモ、コガモを観察していると、右手からカモが飛来してきて目の前に着水した。
ホオジロガモ雌だ!
くちばしが太くて短く顔つきや色合いがどこかレトロな雰囲気がする。
こんな間近で観察するのは初めてなので、潜水する行動をしばらく観察することに。
途中、同行者の猛禽コール!に急いで上空を見ると、ノスリがカラスにちょっかいをだされているところだった。
まさか皇居でノスリが見られるとは思わなかった。
桔梗掘
ハシビロガモ、ヒドリガモ、コガモ、オオバンなどが目に付いた。
1年前はここでアメリカヒドリ雄を観察したが本日は現れず。
皇居の各堀では、よく目にするマガモやカルガモがいないのが不思議だった。
そして、いよいよ今回1番行きたかった東御苑へ向かう。
見聞きした野鳥(観察順)
カイツブリ、アオサギ、ゴイサギ、キンクロハジロ、ハシビロガモ、オオバン、カワウ、ヨシガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、 ホオジロガモ、コガモ、ユリカモメ、ノスリ、ハシボソガラス 計15種
皇居 ②東御苑 11:00~12:30
まずは二の丸庭園付近を探鳥する。
まだ紅葉が残っており、晩秋といった感じの苑内である。
野鳥の気配はメジロ、シジュウカラが時々現れ、アオジの地鳴きを藪から聞いたぐらいであった。
二の丸から本丸跡地に向かう途中、またまた同行者の猛禽コール!
急いで上空を見ると何とオオタカだった。
冬の青空に白っぽい体の下面が映える。
先ほどのノスリに続き、オオタカまで観察できるとは!
確かに皇居内ではオオタカが繁殖しているという噂は聞いていたが、中々見ることもないだろうと期待していなかっただけに嬉しい!
テンションが上がったまま、本丸にある天守閣の石垣の土台へ上がった。
この天守閣の土台は天守閣が消失した後に再建のために再整備されたのだが、財政難のために再建されずに土台だけがそのままの状態で今日に至ったそうだ。
天守閣の土台だけに周囲を一望できた。
先ほどのオオタカはこの上空辺りを通過したのだろう。
本丸周辺でも鳥影は薄く、期待外れだったが、これから本格的な冬を迎えてどうなるか楽しみだ。
帰り際、通用門付近でエナガの群れに遭遇して気持ちよく東御苑を後にした。
見聞きした野鳥(観察順)
メジロ、ハシボソガラス、ヒヨドリ、アオジ、シジュウカラ、オオタカ、コゲラ、エナガ 計8種