相模川河口から酒匂川河口へ。
2016.12.3以来の探鳥である。
今回は相模川河口と同様に台風の影響で飛来して来ただろうアジサシ類の観察が主目的である。
コースは国道1号線そばの小田原側の河川敷から飯泉取水堰までとした。
スタート地点の高台から河川敷を探鳥する。
スタート地点から河口を望む。
間もなく、目の前にクロハラアジサシ幼鳥が現れ、同じコース取りで何度も往復している。
幸先良いスタートだ。
このクロハラアジサシ幼鳥が河口に向かったので、一緒に河口へ移動する。
河口付近で再度クロハラアジサシ幼鳥を見つけて観察していたが、どうやら2羽いるようである。
外見が同じく白っぽく見えるユリカモメも一緒に飛んでいたが、大きさはユリカモメの方がずっと大きい。
クロハラアジサシ幼鳥 Sさん撮影
観察中に向こう岸の河川敷でオオタカ成鳥が一直線に通り過ぎるのを目撃!
これからの季節、オオタカ、ミサゴ、ハヤブサ、チョウゲンボウなど猛禽類の観察も増えて楽しみである。
クロハラアジサシ観察も一段落したので、ここから上流に向かって歩くことにする。
休日なので河川敷のグランドはソフトボール大会で大盛況である。
この辺りの河川敷では前回はイカルチドリを観察したが、今回は見当たらず。
中州にはユリカモメの小群が休憩中である。
幼鳥がいないか確認すると群れの中にクロハラアジサシの成鳥が2羽いた。
この2種では大きさが全然違う。
このクロハラアジサシ達は成鳥夏羽から冬羽へ換羽中で、頭部が黒色から白色へ、肩羽や雨覆などが灰色から更に薄い灰色になりつつある。
この付近ではクロハラアジサシが活発に飛び回り少なくとも4羽を確認した。
電車の鉄橋から取水堰までの広大な中州では、過去に食事中のミサゴやオオタカの姿を何回も目撃したことがある。
ここは猛禽類にとっては食事しやすい場所なのだろう。
取水堰内ではカモの姿はまだまだ少なかったが、オカヨシガモ、ヨシガモ、キンクロハジロなどの姿を見つけることができた。
しかし何か物足りないと思ったら、冬の酒匂川の名物カワアイサを本日は見ていない。
そろそろ酒匂川に渡って来ても良い頃である。
祈りが通じたのか対岸付近の遠くのほうで潜水を繰り返して採餌中のカワアイサの発見に成功!
雌タイプの色合いだが、遠いので雄のエクリプスか雌なのか分からなかった。
ここで酒匂川での探鳥を終える時間が来た。
冬の酒匂川は猛禽類、カモ類、カモメ類、冬の小鳥などバラエティに富んで観察種類数も50種前後と非常に楽しめる探鳥地である。
次回は冬の最盛期に再訪して冬鳥を堪能しよう!
帰り道、平塚の水田地帯に立ち寄ることを決めて酒匂川を後にした。
見聞きした野鳥(観察順)
モズ
ハクセキレイ
セグロセキレイ
ユリカモメ
クロハラアジサシ
ダイサギ
アオサギ
マガモ
カワセミ
オオタカ
トビ
ヒヨドリ
カワラヒワ
ホオジロ
タヒバリ
コサギ
カルガモ
コガモ
オカヨシガモ
ヒドリガモ
ヨシガモ
オナガガモ
キンクロハジロ
カンムリカイツブリ
カイツブリ
オオセグロカモメ
カワアイサ
ジョウビタキ
スズメ
イソシギ
計30種