銚子から稲敷へ。
何とか稲敷に14時過ぎにたどり着いた。
田畑の中を浮島湿原へ向かって進む。
途中、鉄柱にとまるチョウゲンボウを発見。
チョウゲンボウ雌タイプ ※成鳥雌か幼鳥かは当日の観察状況では判断できなかった。
今日はチョウゲンボウとの遭遇率が高い。
チョウゲンボウが飛び去ったので、こちらも再出発。
しばらくすると、今度は刈田で採餌中のタゲリの群れと遭遇。
タゲリ成鳥
車内からの観察だがタゲリは警戒心が強く、車で近づくとその分だけ車との距離を保つため移動する感じだった。
もう少しタゲリの観察・撮影をしたいが先を急ぐことにする。
15時過ぎに浮島湿原の駐車場に到着すると、すでに多くのバーダーが集まり、撮影体制を整えている。
まだ猛禽類のねぐら入りは早いだろうと近場での探鳥に再度向かう。
まずは毎年越冬しているホシムクドリが気になる。
幸運にも直ぐにムクドリの群れに中にいる3羽のホシムクドリを発見する。
先週の相模川河口に続き、2週連続でまさか関東地方で観察できるとは!
太陽光線を受けないと暗色で地味な野鳥に見える。
しかし、太陽光線を受けると綺麗!
上画像の拡大図 V字というより♡マーク! 人気の野鳥となるか⁈
ムクドリと比べるとやはり体は気持ち小さく、また飛翔時もムクドリと飛び方がどこか違うので意外と見つけやすい。
次にオオハシシギやオジロトウネンなどのシギチドリを求めて付近の農耕地を探すも見当たらず。
だいぶ日が傾いて来たので、猛禽類のねぐら入りに備えるため駐車場に戻った。
今回の探鳥で驚いたのは浮島湿原の観察窓が撤去されていたことだ。
その観察窓跡地でねぐら入りを待つことにする。
例年正面からこちらに向かってチュウヒやハイイロチュウヒが飛来するため観察時間が長く見やすい点が浮島湿原の良いところだ。
遠くからチュウヒの姿を確認でき、だんだん近づいて来てアシ原を何度か旋回したり、横切って後にストンとアシ原の中に降りるのがチュウヒ類の典型的なパターンである。
ざっと湿原を渡すと、すでに遠くの木々にはチュウヒやトビやオオタカ若がじっとしているのが見える。
3種の大きさを比較すると改めてトビの大きいのとオオタカの小さいのが分かる。
60倍のスコープで遠く正面からの飛来に備えていると、チュウヒが予想外の左奥から飛来して、湿原の上空をゆっくりと飛んで来た。
翼を浅いV字の角度(正面から見た時に浅いⅤ字に見えるという意味)にしてねぐら場所を探しているのか?降りるタイミングを計っているのか?ふわりふわりとアシ原を舞っている。
今度はハイイロチュウヒの雌がまたしても左奥から現れた。
※途中ピンボケあり。飛び方や翼を浅いV字形にしている点に注目!
チュウヒが前の動画でねぐら入りしたハイイロチュウヒ雌にちょっかいを出して、ハイイロチュウヒ雌が再度飛行するシーン。
最後に飛翔スロー画像あり。ハイイロチュウヒ雌の翼下面の鷹斑に注目!
ハイイロチュウヒ雌は腰の白さが目立つが、翼下面の鷹斑模様がチュウヒとの識別ポイントである。
人気者のハイイロチュウヒ雄も左奥から登場して観察しているうちにねぐら入りしてしまい、動画が撮れなかったのが残念!
今回はほとんどのチュウヒ類が左奥からの登場で、正面からの飛来という従来のコースではなかったのが気になるところ。
チュウヒが日中活動するエリアが変わったしまったのか?渡来直後という時期の問題なのか?今シーズンはこの点を注視していこう。
だいぶ暗くなってカメラマンが撤収し始めた頃に、正面遠くの方で2羽のコチョウゲンボウが小鳥の群れに飛び込んで追いかけ回しているのを発見。
チョウゲンボウの狩りはモズのように高い場所からの待ち伏せするスタイルが多いが、コチョウゲンボウの狩りはまるで違い、ツバメのように高速スピードで小鳥を追いかけるスタイルである。
1度はアシ原の上空低く猛スピードで突っ切って行く姿を目撃!速くて格好いい!
コチョウゲンボウファンが多いのもうなずける。
同行者の話によると、タヒバリを襲っていたのではないかとのこと。
しばらく、コチョウゲンボウの狩りに見入ってしまい、気がつけば日に入り間近で観察も厳しい状況になっていた。
結局、チュウヒ類は10羽くらいを確認しただけだったが、冬の寒さが厳しくなる頃には猛禽類の数も増えて行くことだろう。
今回は各地の冬鳥シーズン序盤の動向を知ることができて有意義な探鳥となった。
この冬、何回かまた訪れる予定なので今後の動向が楽しみである。
見聞きした野鳥(観察順)
チョウゲンボウ
モズ
ハシボソガラス
アオサギ
スズメ
セグロセキレイ
タゲリ
ノスリ
キンクロハジロ
キジバト
ムクドリ
ホシムクドリ
オオバン
チュウサギ
チュウヒ
ホオジロ
オオタカ
ハイイロチュウヒ
タシギ
ウグイス
コチョウゲンボウ
タヒバリ
計22種 目撃談:クイナ、ジョウビタキ、バン