野鳥観察を始めてからずっと見たいと思っていたムギマキ。
関東周辺では秋の戸隠が最も観察可能性が高い場所だろう。
最近神奈川でも渡りの時期に観察例がいくつかあるが、出会うには野鳥運が必要だ。
毎年己の運の悪さを呪っても仕方ないので、ムギマキ観察と運気を上げるべくパワースポット戸隠に行こう。これぞ一石二鳥だ!いや、愛鳥家ならこのことわざは使用禁止だ。野鳥運が無くなる。
森林植物園と奥社周辺
野鳥仲間と深夜横浜を出発して日の出前に到着した。
空が明るくなるとともに探鳥開始。目の前に荘厳な戸隠連峰が現れる。
戸隠森林植物園内に入る。
みどりが池周辺ではカケスやウソの鳴き声が森から聞こえる。
紅葉の中を奥社の参道入口の鳥居まで進む。ムギマキはこの付近にあるツルマサキの実を好んで食べに来るという。
しばらく待つと今回の主役ムギマキが森の奥から飛来して盛んにツルマサキの実を食べ始めた。
目の前に長年の憧れの鳥がいて格別の喜びがある。
愛読書の「フィールドガイド 日本の野鳥」の表紙を飾るキビタキ、オオルリ、ムギマキ。小学生の頃の憧れの鳥達だった。これでようやく全部見ることができた。それにしても長く引っ張ったなぁ~。
ムギマキは予想以上に動きが速く、コンパクトズームカメラで撮るのは大変だ。撮るのに夢中になってしまい、白い眉斑がハッキリしている雄成鳥を撮り忘れてしまった!
ムギマキを堪能したので今度は奥社に向かう。
参道の杉並木はいつ来ても荘厳な雰囲気で好きだ。
途中ハイタカが上空を飛んだり、アオゲラが採餌していた。
参道を登り切ると奥社が現れた。周辺では紅葉が最盛期でこの景色を見るだけでも来てよかった。
下山して森林植物園経由でみどりが池に行く。
池の周囲ではマミチャジナイを2羽観察した。マミチャジナイはムギマキと並ぶ秋の戸隠の主役だ。
更に「ヒィッ、ヒィッ」と懐かしい声が聞こえる。冬鳥のジョウビタキだ。北から渡って来たばかりなのだろう。
再度ムギマキに別れの挨拶をしたのち、戸隠そばを食べないで戸隠を去った。
見聞きした野鳥(観察順)
キンクロハジロ
カケス
ホオジロ
ウソ
アカゲラ
カシラダカ
キビタキ
ムギマキ
ゴジュウカラ
ウグイス
エナガ
アオゲラ
コゲラ
メジロ
イカル
カワラヒワ
ハイタカ
ハシブトガラス
コガラ
ヒガラ
キバシリ
コガモ
ジョウビタキ
シジュウカラ
ヤマガラ
マミチャジナイ
アカハラ
ノスリ
計28種 目撃談:ツグミ、シロハラ、ミソサザイ、ルリビタキ、カルガモ、キジバト