探鳥記 2017.5.14 富士山⑤ 山中湖畔 16:20~18:00 晴れ

奥庭から山中湖畔の森へ。

16時過ぎに森に到着。

いつものように遠からず近からずの距離からクロツグミのさえずりが聞こえる。

この森の緑は目に優しい

昨年キビタキノジコがさえずっていたポイントに向かう。

キビタキの朗らかな声が聞こえてきた。

このキビタキ、通常のさえずりの他にコジュケイのような鳴き声もする。

今年も同じ場所で会えたキビタキ

そしてすぐそばではノジコが木のてっぺんでさえずっている。

雨覆にある2本の白いラインが目立つ。

今年もいつもの定位置で見つけたノジコ

だんだん森が暗くなってくる。

そろそろ帰ろうと思うと、いろいろと鳥が現れてくるから困ってしまう。

やはり夕方は野鳥の動きが活発となる。

コムクドリコサメビタキなども次々と現れて気がつけば20種も観察していた。

早朝4時からスタートして、河口湖、5合目、山中湖を14時間かけて探鳥してきた。

カイロを貼っていた時はどうなることやら展開が読めなかったが、気持ち良く終えることができた。

見聞きした野鳥(観察順)

アオゲラ
クロツグミ
ヒヨドリ
キビタキ
ノジコ
ツバメ
コゲラ
シジュウカラ
ヒガラ
イカル
ハシボソガラス
メジロ
センダイムシクイ
コムクドリ
エナガ
カワラヒワ
コサメビタキ
ハシブトガラス
キジバト
キクイタダキ

計20種

 

探鳥記 2017.5.14 富士山④ 奥庭 13:30~14:30 晴れ

5合目終点から奥庭へ。

奥庭で主に観察される野鳥は5合目終点と同様に亜高山帯で生活する野鳥である。

ただ5合目終点より良い点は、鳥との距離が近いことである。

水場には、ウソメボソムシクイルリビタキキクイタダキホシガラス等がやってくる。

また周回コース内のカラマツ等の針葉樹は背丈が低いので、そこに止まる野鳥を低い位置で観察できる。

以前、キクイタダキを見下ろして観察したことがある。

奥庭とは

奥庭荘の脇を抜けて自然庭園で探鳥を開始するも、この日は鳥の出が悪くキクイタダキの姿を、コガラの声を1回づつ確認しただけ。

残念だが、ここから見る富士山の眺めが大好きなので、良しとしよう。

横浜から見る秀麗な富士山も好きだが、このワイルドな富士山も良い。

自然庭園から富士山を望む

奥庭荘で名物コケモモジュースを飲んで一休みした後は、隣にある水場で鳥を待つことにする。

数日前の雨により森にも即席?の水場があるので鳥の出はイマイチとのこと。

それでも3羽のヒガラが水浴びにやって来た。

ここで待機中に同行者が上空でカラスに追われているハチクマを発見!

しばらく旋回したのち視界から消えた。

ハチクマは富士山麓の北富士演習場で観察したことがあるが、まさか奥庭上空で目撃するとは思わなかった。

それにしてもこの同行者は探鳥中に猛禽類を見つけるのが得意で感謝!感謝!

水場で水浴びをするヒガラ達

まだ時間はある。御殿場への通り道沿いにある山中湖畔で最後を飾ろう。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

キクイタダキ
ヒガラ
コガラ
ハチクマ
ハシボソガラス

計5種

 

探鳥記 2017.5.14 富士山③ スバルライン終点付近 10:10~13:00 晴れ

 

スバルラインで終点の5合目(標高約2300m)まで来た。

終点付近で探鳥をスタート。

目的は亜高山帯にいる野鳥だ。

外国人観光客でにぎわっている終点付近から少し離れると、さっそくメボソムシクイルリビタキの声や姿を見聞きする。

ルリビタキは冬の間も横浜の都市公園でずいぶん見ているが、メボソムシクイは久々の再会だ。

メボソムシクイの「ジュリジュリジュリジュリ」という寂しそうな鳴き声は、亜高山帯のヒンヤリとした空気とマッチして好きな野鳥である。

深入りしない程度に周辺の登山道を下って針葉樹林の様子を見に行くことにする。

途中見晴らしの良い場所でホシガラスが横切るのを一瞬観察する。

あらかじめホシガラスの出現を意識しておけば、じっくり観察できたのに、反省反省。

徐々に下に降りて行き、針葉樹の広がる森の中に入る。

森の中ではミソサザイルリビタキヒガラキクイタダキの声がする。

そばにキクイタダキが近づいてきた。

キクイタダキはじっとしていることが少なく体も小さい(全長10㎝)ので、観察や撮影するのが難しい。

キクイタダキに続いて今度は同行者が遠くの針葉樹のてっぺんに止まるサメビタキを発見。

今回是非観察したかった鳥だ。

この付近で3年前、2年前とサメビタキを観察している。

針葉樹の高い場所を移動するのみで見やすい場所に来てくれない。

サメビタキ 2014.5.24 富士山にて

奥庭でも探鳥する予定なので、時間切れとなり道を引き返す。

先ほどのホシガラスを観察した地点を通ると、複雑で小さなさえずりが聞こえてきた。

声の主を探すと茶色の小鳥が小枝にいる。カヤクグリだ!

ん、何か見られているような、、、。
クラシックな雰囲気が漂う
主要な亜高山帯の野鳥をほぼ観察できて良かった。

次の探鳥場所である奥庭に向かう。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

メボソムシクイ
ルリビタキ
ホシガラス
ヒガラ
ハシボソガラス
ミソサザイ
キクイタダキ
サメビタキ
カヤクグリ

計9種

 

探鳥記 2017.5.14 富士山② スバルライン 8:00~9:45 晴れ

河口湖畔の森から近くのコンビニへ。

まさかこの時期にカイロを買うと思わなかった、しかも3つも!

カイロを両肩と腰に貼って、ようやく次に向かう探鳥地を考える余裕ができた。

当初は5合目付近の奥庭とその周辺を探鳥する予定だったが、この天気である。

河口湖から富士山が見えないくらい雲に覆われているので、上の様子が分からない。

迷いに迷った末に一か八かで5合目に突入することに決めた。

スバルラインの料金所から5合目までの間、せっかくなので合目ごとに駐車スペースがある場所を見つけては探鳥した。

標高により観察できる野鳥にどういう違いがあるのかを調べたかった。

見聞きした野鳥(観察順)

1合目
キビタキ、メボソムシクイ、ヒガラ、ミソサザイ、アオバト、アオゲラ

ミソサザイのさえずりが響き渡る

2合目
ルリビタキ、ツツドリ、ウグイス、コルリ

3合目
コゲラ、 クロツグミ、 アオゲラ、 ルリビタキ
※ルリビタキがいよいよ登場!

この辺りまでが雲の下。遠くからクロツグミの声が聞こえる

4合目
観察されず

雲の上に出た。遠く南アルプスを望む

5合目
ルリビタキ

ターミナルから頂上を望む

5合目のターミナル付近の森林帯で探鳥することにする。

次回に続く。

 

探鳥記 2017.5.14 富士山① 河口湖畔 4:00~6:30 晴れ

富士山夏鳥紀行も今回で3回目。

1回、2回と富士山の南から東南エリアでの探鳥だったので、今回は場所を変えて北から東のエリアでの探鳥となった。

まずは河口湖畔の森からスタート。

夜明け前に到着して朝のコーラスに備える。

コーラスの最初に鳴き始める鳥はなんだろうか?

今回もコルリか?それともアカハラか?

暗闇の中、第一声はキビタキだった。

続けて他のキビタキが負けじと後に続く。

しばらく鳴き合戦ののち、ヒガラセンダイムシクイ、そしてクロツグミの声がする。

幸運にも森の奥からフクロウの声も聞くことができた。

キビタキが間近でさえずっているので、録音する。

以下はその声。

コーラスが一段落したので、森の奥へと小道を進む。

今日の天気は曇りとなっているが、どんよりとした雲がたちこめており、森の中も視界があまり良くない。

気温も低いせいか野鳥の活動はいつもより不活発だ。

時々ポツリポツリと雨が当たる。

寒さなのか今日は常連のコルリの鳴き声さえも聞こえない。

そんな中でクロツグミ雌が水場で水浴びを始める。

以下はその動画。

しばらくするとクロツグミ雌が再度現れて、今度は多分ヒナのためにミミズを捕まえてくちばしにたくさんくわえて飛び去った。

以下はその画像。

クロツグミ雌がたくさんのサービスをしてくれたので、ひととき寒さを忘れさせてくれた!

天気が悪化してきている。

参加メンバーで緊急ミーティング?を開き、異論なく体を温めるためコンビニに向かった。

次はどこで探鳥するのか?

次回に続く?

 

見聞きした野鳥(観察順)

キビタキ
ヒガラ
センダイムシクイ
クロツグミ
フクロウ
イカル
コガラ
ウグイス
コゲラ
ハシブトガラス
キセキレイ
カワラヒワ
エナガ
ゴジュウカラ

計15種

 

野鳥 キビタキの鳴き声(マミジロ似)

この動画は2017.5.4に富士山麓で撮影したキビタキです。

マミジロ似のホイッスルのような鳴き声を出しながら、翼をバタつかせています。

この鳴き声と動作がどのような意味を持っているのか分かりません。

撮影時には周囲に他の雄も雌も確認できませんでした。

個人的見解としては縄張りを誇示しているような気がします。

数年前、5月下旬に神奈川県の二子山の大山林道の終点付近でキビタキマミジロ似の声を聴きました。

今回よりもっと似ていましたし、数分の間ずっと鳴いていました。

最初はマミジロの声にそっくりだと思ったのですが、春秋の渡りの移動中の観察ならともかく、繁殖期に平野部にはいないだろうと思いました(ちなみにマミジロは神奈川県ですと丹沢などの山地が繁殖地域です)。

半信半疑でようやく森の奥で鳴くキビタキを発見した時は謎が解けて嬉しかったです。

マミジロの動画も参考までに。改めて聞き比べると似て非なる声ですが。

 

参考までにキビタキの鳴き声(コジュケイ似)はここをクリック!

野鳥 ハマシギの採食行動

ハマシギの採餌を記録した動画です。

2017.5.7に横浜市の平潟湾で撮影しました。

腹黒バッチリの繁殖羽のハマシギスズガモキアシシギのそばを通り抜けて採餌しています。

両者の大きさ比較も注目です。

ハマシギは何を食べているのでしょうか。

ハマシギの採餌を観察していると夢中になって水の中や泥の表面をくちばしで突いたり着けている。

ハマシギに限らず小型のシギには、どうやら舌先に歯ブラシの毛のようなものがあり、この毛で藻類やバクテリアなどの微生物をからめ取っているそうだ。

この微生物と微生物が外部に放出する多糖類粘膜はバイオフィルムと呼ばれ、最近では小型のシギの主食と考えられているそうです。

こちらは確認画像です。

 

野鳥 キアシシギの水浴び&羽繕い&頭掻き

 キアシシギの水浴び&羽繕い&頭掻きを記録した動画です。

2017.5.7に横浜の平潟湾で撮影しました。

キアシシギの動作は1.5倍速でもしたように素早く落ち着きがない感じです。

いつもの行動なのか?

特別に羽根にかゆくなる虫でもいるのか?

近くにいるスズガモとの大きさ比較も注目です!

 

以下は確認画像です。

ん~、かゆい、かゆい、かゆい!
ボリボリボリボリ~!

 

何事もなかったようなすまし顔!

探鳥記 2017.5.7 平潟湾 10:30~12:00 晴れ

今シーズン、何とまだ横浜の三番瀬?平潟湾で春のシギチドリを観察していない!

最近は東京湾を中心に観察していたので、地元のシギチドリ観察をおろそかにしすぎた、反省!

渡りのピークは過ぎたと思うが、とりあえず平潟湾へ直行!

 

GW最終日なので、潮干狩りで混んでいると思ったが、それほどでもない。

さっそく、この時期の平潟湾を代表するキアシシギを発見。

1羽気が付くと次々とキアシシギが目に入って来る。

今年も相当数来ているようだ。

目の前で採餌していたり休んでいる個体だけでなく、遠く潮干狩りをしている方まで採餌している個体もいる。

もっと早く観察に来いよ!

次に常連のメダイチドリを探す。

いつもならチョコチョコ動きながらゴカイを採餌しているのをよく目撃するが、なかなか見つからない。

今日は違う餌場で食事中かと思っていたら、ようやく2羽見つける。

例年なら10羽ぐらいの群れで採餌しているのだが、今年は少ない。

キアシシギと二枚看板のメダイチドリ

次にメダイチドリの群れとよく行動するハマシギを探す。

これまた見つからない。

同行者が200mくらい離れた向こう岸にいるハマシギ1羽を執念で発見。

しばらくしたらこちらに飛んできてくれた。

 

毎年ハマシギは十数羽の小群で渡りの途中に平潟湾に立ち寄る。

しかし、このハマシギは1羽で採餌している。

ハマシギは群れで行動することが多いシギなので、1羽しかいない状況を見ると、違和感を覚えるとともに群れからはぐれてしまったのか?心配になる。

えさも仲間も探してね!

残る常連さんキョウジョシギは今回は見当たらない。

おそらく野島の裏手で休んでいるのだろう。

昨年の平潟湾の春の渡りでは、サルハマシギセイタカシギが観察されて地元バーダーを喜ばせた。

改めて決して環境が良くなくても立ち寄ってくれることを再認識した。

最近のシギチドリを取り巻く環境の悪化を考えると、常連さんがいつの日かサプライズゲストにならないことを祈っている。

シギチドリ以外では、冬鳥のスズガモがまだ滞在している。

このまま居心地が良くて平潟湾に居ついてしまう鴨。

もうしばらく羽を休ませてもらうぜ。

 

帰り際、鉄柵を見ると、キアシシギが群れで休憩中、満潮でエサが取れない状況でもないのに。

渡って来た直後の群れで疲れているのか?

それともこれからの渡りのために寝貯めしているのか?

それとも夜間に採餌行動をしてようやく一休みなのか?

頻繁に観察するキアシシギさえもまだまだ分からないことが多い。

理由はそっちで考えて。とにかく眠いのだ。

こちらもようやく心に引っかかっていた探鳥が終わってホッと一息。昼寝でもしようか。

見聞きした野鳥(観察順)

キアシシギ
メダイチドリ
ハマシギ
スズガモ
スズメ
ムクドリ
カワウ
イソシギ
イソヒヨドリ

計9種

 

 

野鳥 ヒバリのさえずりと飛翔

以下動画と画像は2017.5.6に千葉県のコジュリン公園付近で撮影したものです。

ヒバリの飛翔は常に翼を動かして上下にヘリコプターのようにホバリングしていると思っていましたが、翼を動かさずに風を上手に利用して空中姿勢を保つこともするのですね。

この動画の後半にその様子があります。

飛翔しながらさえずることは、ものすごいエネルギーを使っていると思います。

高い場所まで上昇してなるべく遠くまで声を届けたいのが目的とは思いますが、高い枝先にとまって鳴いても良いとは思うのですが。

ヒバリの枝どまりは見たことも聞いたこともありません。

もしかしたらオス同士縄張り争いやメスの奪い合いをさえずり飛行の高さ?滞空時間?を基準に競っているのかも知れません。

ちなみにヒバリは空中だけでなく地上にいる時もさえずります。

動画

 

 

 

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