以下の動画は2015.5.31に富士山須走口5合目から小富士に向かう森で撮影したキクイタダキです。
薄暗い森ですが、キクイタダキ、ヒガラ、ミソサザイ、ルリビタキ、メボソムシクイなどが観察できます。
このキクイタダキ、画面には見えませんが、翼を下げて翼の上から右脚を使って頭部を掻いています(間接法)。
小鳥は原則として間接法で掻くと言われています。
直接掻く方が楽な動作に見えるのですが、ぎこちなく見える間接法を取る理由があるはずです。しかし現時点では解明されていないようです。
以下の動画は2015.5.31に富士山須走口5合目から小富士に向かう森で撮影したキクイタダキです。
薄暗い森ですが、キクイタダキ、ヒガラ、ミソサザイ、ルリビタキ、メボソムシクイなどが観察できます。
このキクイタダキ、画面には見えませんが、翼を下げて翼の上から右脚を使って頭部を掻いています(間接法)。
小鳥は原則として間接法で掻くと言われています。
直接掻く方が楽な動作に見えるのですが、ぎこちなく見える間接法を取る理由があるはずです。しかし現時点では解明されていないようです。
前回サンショウクイの巣がコサメビタキの巣に似ていると書きました。
そういえば最近はコサメビタキの巣を探鳥地で見ることが多いです。
そこで今回はコサメビタキの巣(未完成も含む)をいくつか紹介します。
横枝ではなく斜めの枝の上にあります。折れた枝の根元の部分を滑り止め?にして上手に作っています。
くちばしにくわえているのはコケに見えるのですが。修復それとも作成中でしょうか?
幹から横に30㎝ぐらい突き出た枯れ枝の上にあります。
この巣の外壁のコケの付け方は巧ですね。
この巣の中の様子です。
5月3日に来た時に、巣が横枝ごと無くなっており、下には巣が落ちていました。
カラスに落とされたのでしょうか?
枯れ枝なのでカラスが勢いよく乗れば折ることも可能でした。
落ちた巣を見つけて落胆していたところ、近くで巣を造成中のコサメビタキを見つけました。
巣を落とされたコサメビタキと同一個体でしょうか。
今度は学習?して真上に枝がある屋根付きの巣です。
土台ができた段階でしょうか。
これ以降に発見したコサメビタキの巣はこのタイプです。
この巣も巣の上に枝があります。
まだ土台を作り始めたばかりの感じですね。
この巣も左斜めに伸びる太い枝に覆われています。
この巣も上に枝があります。
外壁のコケと枝にあるコケと色合いがピッタリですね。
巣を設置する位置や樹木の色に適合させて巣を作っていることが分かります。
特に最近見る巣は上の間に必ず枝がある屋根付き物件です。
カラスからの攻撃や雨をしのぐためのものなのか?単なる偶然なのか?興味があります。
以下の動画と画像は2017年のGWに富士山麓の御殿場市内の森で撮影したサンショウクイの巣作り(仕上がり前)の様子です。
サンショウクイの巣を今回初めて観察しました。
サンショウクイがどこでどのような巣を作るのか?を皆さんにもお伝えしたく掲載しました。
春を迎えたばかりの新緑の森。
サンショウクイがペアで森の上空を「ヒリリ、ヒリリ」とさえずりながら飛び回っている。
同行者が枝止まりのサンショウクイを教えてくれたので、観察すると枝の又のところに座っているように見える。
じっくり観察すると何と巣に座っていた。
動画ではサンショウクイのメスが巣に座りながら巣の側面をくちばしでいじくっている。
巣の完成度が高いので、座り心地や側面整備など最終的なメンテナンスをしているように見える。
BGMにはヤマガラの声がしますが、横浜近辺のヤマガラの声と微妙に違う気がするのですが、どうでしょうか。
5日ぶりにやって来ました。
サンショウクイがもう抱卵している状態なら巣を放棄してしまう可能性があるので観察しないつもりでした。
到着時は巣やその周辺にはサンショウクイのペアはいません。
巣のそれ自体は変化がないようですが、巣の周りの芽が前回より開いているように見える。
かなり高い位置で営巣していることが分かります。
葉が生い茂ると観察は困難になるでしょう。
しばらくすると「ヒリリ、ヒリリ」と鳴きながらやって来た。
以下の動画では、
最初にオスが巣の中でこちらに背を向けて外壁をメンテナンスしている。
0:29にメスが左手から飛んできてオスと入れ替わって巣に入る。
メスも同様にメンテナンスをしている。
その間、オスが巣の近くでしきりに鳴いている。
この鳴き声は何を意味しているのか?
メスの作業を催促しているのか?
巣の存在を他のサンショウクイに誇示しているのか?
2羽が去った後もしばらく観察していたが、その後は現れず。
巣もほぼ完成しているようで熱心に作る時期は過ぎたようだ。
4時間後に再度この森に来たが、遠くでサンショウクイの声を聞いただけで巣のそばにはいなかった。
BGMでアオゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤマガラの鳴き声がしています。
巣の高さは地上から15mくらいの木の上部にありました。
サンショウクイというと上空を鳴きながら飛翔する姿や、木に止まる際も木の上部で忙しく動いている姿を思い浮かべます。
生活空間が木の上部ですから、やはり巣も木の上部で設営していました。
巣材は樹皮を素材にしてクモの糸で固定し、外壁にはコケを付けて周りの枝に似せているようです。
巣を作る場所ですが、今回は枝と枝との又に掛けていましたが、ネット上の画像からも又に掛けるのが多いです。
ちなみにコサメビタキの巣に似ていますが、コサメビタキの巣は枝の又ではなく横枝の上部に作り、巣の形はより底が浅い形です。
オスとメスの両方で巣作りをしています。
この時期は繁殖期ですから一緒にいることが多いと思いますが、特にサンショウクイは他の野鳥の比べてペアで行動しているように思いました。
カラスなどの天敵から巣が見つからないようにするため、葉が生い茂って外から巣が見えない時期を待って抱卵に入るのではないかと思いました。
GWの頃に南から日本に渡って来るサンショウクイもいれば、このペアのように早くから渡って来てペアとなり巣まで作ってしまうサンショウクイもいて、渡りの時期もばらつきがありますね。
今回はその後の抱卵、子育てまでの観察も考えましたが、繁殖活動の邪魔になる可能性が高い場所なので止めました。
コジュリン公園周辺はGWに来て以来だから1カ月半ぶりだ。
※参考までに前回の様子は2017.5.6利根川中流域①(⇦ここをクリック)
前回は少し早すぎたのかタイミングが悪かったのか、コジュリン、オオセッカ達と出会えなかった。
今回は観察できるだろうか?
今回は前回と異なり駐車場に駐車することができて、まずは一安心。
堤防に上がると公園内を見下ろせるバルコニーが設置されている。
以下の画像は2015.5.2に茨城県稲敷市浮島で撮影したコジュリンのさえずりです。
毎年GWに浮島で探鳥しています。観察窓からコジュリンのさえずる姿を観察できます。
関東周辺でのコジュリンの観察なら、コジュリン公園か浮島がおススメです。
ちなみに浮島ではオオセッカは年々少なくなっています。
昨年は奥にある観察小屋周辺で一回だけ、今年は確認できませんでした(短時間の探鳥だったので観察できなかっただけかもしれません)。
以下の動画は2017.6.24に千葉県の利根川流域にあるコジュリン公園で撮影したオオセッカの飛翔です。
印旛沼の近くに住んでいる鳥仲間のお誘いを受けて印旛沼で探鳥することになった。
前回訪問時は2016.7.16。
初めて探鳥する場所だったので、探鳥ポイントが分からずにずいぶん苦労した思い出がある。
鳥仲間に案内された場所は前回私達も探鳥した場所だった。
車外に出ると早速サンカノゴイの重低音の鳴き声が聞こえて来た。
鳥仲間の話によるとサンカノゴイの鳴き声はアシ原の奥の別々の場所から聞こえてくるとのこと。
2羽はこのアシ原に少なくともいることになる。
ただし、この時期とこの時間帯ではアシ原から姿を出すことはめったにないそうで鳴き声の鑑賞になりそうだ。
いつもの通り、オオヨシキリは元気にさえずっている。
この鳴き声を聴きながらオオヨシキリのメスがオスを選ぶ鳴き声の基準は何か?とふと考えてしまった。
音量なのか?回数なのか?抑揚なのか?単なる好みの問題か?
動画オオヨシキリのさえずり(⇦ここをクリック)
印旛沼の周囲のアシ原ではヨシゴイを普通に観察できる。
狭いアシ原でも数羽はいる感じだ。
特に目の前に広がるこのアシ原では数分置きにヨシゴイが右に左に目の前を飛翔していく。
凄い密度だ!
1996年頃、葛西臨海公園の淡水池でもこのぐらいのヨシゴイ密度があり、当時は興奮して観察したのを覚えている。
このヨシゴイ、たくさんいるのだが、姿を見ることは目の前を飛びながら通り過ぎる時ばかり。
じっくりスコープで観察したい。
ヨシゴイがアシなどに止まっている時は全身がほぼ褐色に見えるが、飛翔すると体の上面にかなりの範囲で黒い部分が現れる。
昔、初めて飛翔する姿を見た時に黒色に引っ張られて何の鳥か分からなかったことがあった。
この場を去るまでにサンカノゴイの鳴き声を何回も聴くことができた。
今回の鳴き声でも大きいと感じたが、もっと早い時期なら車内にいても鳴き声がハッキリ聞こえるそうだ。
帰り際、ここの名物、モモイロペリカンのカンタ君に挨拶に行く。
前回訪問時にはその存在すらも知らなかった!
漁船の上にくつろいでいる。じっとしていると置物みたいに見える。
ちなみにこのカンタ君、もともとは飼育個体で印旛沼には1994年から住み着いているそうだ。
サンカノゴイ
ヨシゴイ
オオヨシキリ
セッカ
ウグイス
カルガモ
バン
カワウ
スズメ
アオサギ
ムクドリ
計11種
以下の動画は2017.6.17の印旛沼で撮影したオオヨシキリのさえずりです。
「ギョギョシ、ギョギョシ、ケケチケケチ」とアシ原で元気よくさえずります。
夜通し鳴くこともあるので近所の住民には同情してしまいます。
こんな騒がしいオオヨシキリも渡って来たばかりのGWの頃は、アシの上ではなく姿が見えない下の方で控えめ?に小声で鳴くようで、その声を2年連続で境川遊水地のセンター前のアシ原で聞いたことがあります。
同じ仲間のコヨシキリの声とは似て非なるものですね。
参考までにコヨシキリのさえずり(⇦ここをクリック)です。
画像もどうぞ。
眉斑がハッキリしているコヨシキリに対して、オオヨシキリは不明瞭です。
口の中の色が黄色のコヨシキリに対して、オオヨシキリはオレンジ色です。
以下の画像は2016.5.28に奥日光の戦場ヶ原で撮影したアカゲラの羽繕いと頭掻きです。
幹につかまりながら器用に左脚⇒右脚⇒左脚で頭部を掻いています。
直接に脚で頭部を掻いているのでアカゲラは直接法で頭掻きをしています。
それにしても頭が相当痒いんでしょうね!見ているこちらも痒くなってきそうです!
その後、羽繕いをしています。
頭掻きも羽繕いも縦向きの恰好では横向きよりも支えている脚への負担が大きいし、また作業しにくいのではないかと思っていました。
しかし、アカゲラにとっては横だの縦だのは関係なくメンテナンスをしたいからどんな位置でもやるだけなんでしょうね。
参考:2017.6.29掲載のアカゲラの羽繕い(⇦ここをクリック)では、アカゲラは横向きでの羽繕いを見ることができます。
以下の動画は2017.6.11に奥日光の湯川で撮影したミソサザイです。
尾を立てた状態で左右に振っています。
尾を上下に振るのはよく見かけますが、左右に振っている姿を初めて見ました。
原因はミソサザイが造成している巣の近くに私達がいたからです。
巣材のコケをくちばしにくわえていますね。
お邪魔しました!