レポート 2017.7.17 アオバト観察と企画展 大磯町 8:20~9:50 晴れ

アオバト観察   大磯町 照ヶ崎海岸

大磯駅から照ヶ崎に向かう途中、観光案内所の前を通るとアオバトグッズが目に飛び込んで来た!

ぬいぐるみ、ストラップなどが販売されている。

「いそべぇ(オス)」と「あおみ(メス)」という名前だそうです。 詳しくはこちら

 

 

大磯駅から照ヶ崎までは徒歩10分。駅から近からず遠からずの距離なので、特に暑い夏は、道に迷わないで下さいね!地図にあるエリザベス・サンダース・ホームはこの後の文章に出てきます。

 

8:15分に照ヶ崎海岸の堤防の上に到着。

この時間はすでにアオバト観察の終盤で、本来ならもっと早く来ないともったいないです(反省!)。

今の時期ですと6時頃から一気に増えて7時頃が飛来のピークのようです。

正面に広がる岩礁でアオバトは海水を飲みます

早速、こまたん(照ヶ崎でアオバトの観察を長年続けている野鳥観察グループです)メンバーの方々とアオバトを観察を開始。

前日の午前中はアオバト飛来数2000羽を超えたそうです!

こまたん関係者の話によると、例年この時期に幼鳥の初飛来が記録されるとのこと。

残念ながら今回17日の観察では幼鳥は現れず。

以下の動画で当日の雰囲気を味わって下さい。

 

観察場所の背後のあるエリザベス・サンダース・ホームの森の上では休憩中のアオバトを観察することができました。

防波堤の上から森を望む。森の上に点々アオバトの姿。
森をズームすると休憩中の2羽のアオバトの姿が。

アオバトの飛来も9時半頃になると30分に1回程度に減少するそうで、観察現場にそろそろ撤収の雰囲気が漂う。

アオバトの展示会が近くの城山公園で開催中とのことなので、そちらに移動することにしました。

 こまたん・大磯町郷土資料館共催 企画展「ようこそアオバト楽会へ」

城山公園に到着。

閑静な森の中に立派な建物が見えてきた、今回の開催場所の郷土資料館である。

郷土資料館の入口
企画展の入口 こまたんが誇る英知がここにあります。

ここから奥は、来訪者のみが知ることができるディープなアオバトの世界であります。

と言ったら、宣伝にならないので簡単な展示内容をお知らせします。

・全ての部位の羽根の展示

・換羽の順番

・青く見える羽根の構造

・シーボルトとアオバトとの関係

・まだまだ謎の多い繁殖の様子

・食べ物と海水を飲むことの関係

・照ヶ崎以外での全国のアオバトの生息状況

などなど。

今回幸運にも、こまたんの中心メンバーの方から全ての展示についてご説明していただきました。

展示内容はこまたんグループが今までの地道な活動の中で築き上げた素晴らしいもので、何度も展示品に感嘆し唸ってしまいました。

一つ一つ展示品に関する裏話や展示に至る過程なども聴くことができ、また多くの質問もさせていただき、知的好奇心をくすぐる楽しい時間となりました。

知れば知るほど知りたいことが増えていく。

今後はさらにアオバトの鳴き声の音声分析を進めてアオバトの秘密を解明していくようです。

最後に今回照ヶ崎でのアオバト観察と企画展に行き、何より印象に残ったのは、

こまたんメンバーの皆さんのアオバトへの愛情と飽くなき探求心、そして、活動の原動力となるチームワークの良さでした。

毎回感じていることですが、今回改めて思いました。

こまたんの皆さん、今回はありがとうございました。

今回の企画展の開催期間・場所等の詳細な情報と7月30日開催のアオバト観察会&講演会の案内はこちら

ノジコの水浴び 2016.5.7 河口湖畔

今回はノジコの水浴びです。

動画

2016.5.7に富士山麓で撮影しました。

2つの場面をくっつけています。

 

画像

この日水場に現れた雄と雌の画像を紹介します。

ノジコは雄雌ともに白いアイリングが目立ちます。

雄の方が雌に比べて目とくちばしの間が黒いです。

ノジコ 雄

 

ノジコ 雌

参考動画

ノジコのさえずり 2017.5.20 戸隠1 ここをクリック!

ノジコのさえずり 2017.5.20 戸隠2 ここをクリック!

ノジコの地鳴き  2017.5.28 松之山 ここをクリック!

アオサギの日光浴 2017.7.2 市貝町

今回の特集は田んぼで日光浴をしているアオサギです。

炎天下の中、太陽に向かってピクリともせず動かない。

暑いのだろう、口を開けている。

この表情、このポーズ、見ているだけで笑ってしまう。

ただこのアオサギは日光浴をしているので、本心は暑気持ちいい!といった感じでしょうか。

じっとしている間に、なにを考えているのか気になりますな~。

 

野鳥 ササゴイの採餌行動

動画① 採餌

以下の動画は2017.7.17に平塚市で撮影したものです。

録音ボタンを押して直ぐにササゴイが魚を捕まえました!

贅沢な話ですが、ササゴイがしばらく水面を覗きこんで捕まえるタイミングを計っている様子を撮った後に捕捉シーンを撮りたかったです(笑)。

それにしてもササゴイが身を低くして水面を見ている様子は緊張感に包まれて、見ている私も緊張しました。

0:57 ササゴイの採餌が失敗しました。
1:30 上空に猛禽が飛んだのでしょうか、上を見ていますね。

動画② 採餌のための移動

次の動画は、魚がいないのか別の採餌ポイントに移動する様子です。

そのまま真っ直ぐ川岸進むのではなく、外側にふくらんで半円を描くような軌道で移動しています。

この動画の前後でも移動する際はこの動作をしていました。

おそらくササゴイは川の中にいる魚から見えなくなる場所にいったん移動して自分の存在を消していると思います。

真っ直ぐ歩いたら魚からずっと見える状態となり、魚の警戒心を解くことはできないのでしょう。

この歩き方は本能なのか学習したものなのか。

コンクリートの護岸が幅が広いので、こういう動きができたのか。

こういう動きをした方が魚の獲得率が高いという経験からなのか。

確か熊本市の水前寺公園で観察されたササゴイは、葉などの固形物を疑似餌として水面に浮かべてそれに寄ってくる魚を捕まえるという話を聞いたことがあります。

この話から、ササゴイが道具を使うことのできる頭の良い野鳥ということが分かり、このような歩き方も学習したのではと思えてしまいます。

野鳥 セイタカシギのヒナの採食行動 2017.6 千葉県

以下の動画は2017年6月上旬に千葉で撮影したセイタカシギのヒナです。

シギの仲間は孵化すると直ぐに自分でエサを探さなければなりません。

そのためヒナの脚とくちばしは自分で採餌できる大きさと形にすでになっています。

画像もどうぞ。


親子の距離は付かず離れずという感じです。といってもバンがヒナに近づいた時は物凄い声で威嚇していました。

 


水草の上の乗ったので、脚の様子が分かる。かかと(人間でいう膝)から下が太い!
採餌の姿勢はさすが親子そっくり。

 


親の面影を残しつつもやっぱりヒナです、ちょっと可愛いぞ!

野鳥 セイタカシギの頭掻き&羽繕い 2017.6 千葉県

以下の動画は2017年6月上旬に千葉で撮影したセイタカシギの頭搔きと羽繕いの様子です。

動画の最初と最後の方に頭掻きに場面が出てきます。

セイタカシギは頭部を脚で掻くのに翼を下げて翼越しにする脚を持ってくる間接法ですね。

頭掻きを終えた後は、くちばしを使って尾脂腺(尾の付け根にある脂が出る場所)から出る脂を羽根に塗っている様子が分かります。

太陽に照らされて脂の付着しているくちばしや脂を塗られた羽根が光っています。

またくちばしで羽根に脂を塗った場所に頭部を擦り付けて頭掻きならぬ頭塗りを何度もしています。

脂を羽根に塗る理由は、

①羽根に撥水性を持たすため。
水辺で生活する野鳥は水を含んで羽根が重くなるのを避けたいのです。水中に飛び込むカワセミや水面に浮くカモなどには特に重要ですね。

②脂を塗ることで羽根をしなやかで丈夫な状態にするため。
鳥にとって飛ぶために必要な羽根をメンテナンスすることは大事である。

等が考えられます。

 

野鳥 セイタカシギの採食行動 2017.6 千葉県

以下の動画はセイタカシギの採食行動です。

かかと(人間の体でいうと膝に見える部分)から上が水面から出る位置を保って移動しています。

かかとから上に水面がくると動きづらいのは人間でも同じですね。

セイタカシギは脚が長いため、トウネンハマシギなど脚が短いシギに比べて、浅瀬から水深がある場所まで広い範囲で餌を探すことができます。

種の生存期間や繫殖力が餌の獲得量によって影響を受けるのならば、セイタカシギはもっと個体数が多く広範囲の環境に渡って生息しているのではないかと単純に思ってしまう。

実際には生存期間や繫殖力は、ヒナが無事に育ちやすい繁殖方法や場所なのかどうか、繁殖地の環境など様々な要素が関わっているとは思いますが。

この画像では水面近くにいる生物を採餌しているように見えます。

 

野鳥 セイタカシギの交尾 2014.6.8 葛西臨海公園

以下の画像は2014.6.8に葛西臨海公園で撮影したセイタカシギの交尾です。

アップに至るまでは長い道のりでした、、、。

マスターテープの謎の紛失。

当事者との一触即発の交渉。

ほんの少し?の羞恥心。

もはやお蔵入りか!

最後まで折れそうな心を支えてくれたのは、鳥仲間からの早くアップせよ!との有言無言の圧力でした!!

 

ということで、本題の入ります。

6月8日ですから交尾の時期としては遅いと思います。

1回目の繁殖に失敗して、2回目の繁殖活動を始めた可能性もあります。

脚が長いのですが、上手く交尾するものですね。

交尾後のくちばしを交わすシーンなど何度見ても微笑ましいです。

野鳥 クロジのさえずり 2015.7.12 尾瀬

以下の動画は2015.7.12に尾瀬の一の瀬付近で撮影したクロジのさえずりです。

体が鉛色のクロジ雄の成鳥。

赤・青・黄などを配さない。鉛色である。

こういうシブい野鳥が好きです。

カモならオカヨシガモ雄とか。

なんちゃって季節外れの登場!オカヨシガモ雄

クロジの主な繁殖地は世界中で本州中部以北、千島列島、サハリン、カムチャッカ半島南部の限られた範囲。

クロジの繫殖期のさえずりを聴くことができる日本人は実は幸せ者?なのです。

7月中旬ですから夏鳥の繁殖活動のピークは過ぎていましたが、クロジは尾瀬沼に至る道沿いで何個体もさえずっていました。

尾瀬のクロジ密度は高いとの印象を持ちました。

動画①

典型的な「ホーイ チチチチー」という感じでさえずっています。

 

動画②

①と同じ個体ですが 2コール目からは「ホーイ チチチチヨチヨー」という感じでさえずっています。

 

それにしてもクロジのさえずりが森に響き渡り良い時間でした。

野鳥と野鳥が好きな人を応援します

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