以下の動画は2017.8.6に三番瀬で撮影したものです。
動画を見ていると意志を持って飛び立つ個体もいれば、反射的に他のシギチドリにつられて飛び立つ個体もいるように見えます。
オオソリハシシギは飛翔時に腰が白く見るので、亜種コシジロオオソリハシシギと思います。
ダイゼンは飛翔時にやはり尾羽の白が目立ちますね。
動画速度は1倍、0.5倍、0.125倍に三本立てを用意しました。
以下の動画は2017.8.6に三番瀬で撮影したものです。
動画を見ていると意志を持って飛び立つ個体もいれば、反射的に他のシギチドリにつられて飛び立つ個体もいるように見えます。
オオソリハシシギは飛翔時に腰が白く見るので、亜種コシジロオオソリハシシギと思います。
ダイゼンは飛翔時にやはり尾羽の白が目立ちますね。
動画速度は1倍、0.5倍、0.125倍に三本立てを用意しました。
1週間ぶりの三番瀬。
シギチドリの戻り渡りの状況は、先週と同じか?それとも好転しているのか?
8時10分に到着。
本日の干潮は10時だが、沖合まで潮がずいぶんと引いている。
ざっと見渡すと潮干狩りの人達があちらこちらにいる。
さぁ、シギチドリはどこかな?と双眼鏡で探すと、正面にミユビシギの小群とキアシシギを発見。
キアシシギの「ピュイー」という声が干潟に響く。
数人のバーダーが右手奥に見えて、その先にいる大小さまざまなシギチドリの姿を確認。
他の場所を探したが、現時点ではそのエリアだけにシギチドリがいるようなので向かうことにする。
移動中にメダイチドリの小群を発見。
先週三番瀬でメダイチドリの群れが飛来していないことを心配していたが、ようやく解決!
繁殖羽の胸のオレンジ色がすすけて見えて、まさにこの時期のメダイチドリといった感じだ。
このトウネン、繁殖羽のオレンジ色と眉斑、特に目の後方の白が目立つ個体だ。
バーダー達のそばではオオソリハシシギ3羽、幼鳥、繁殖羽、換羽途中など様々なダイゼン、水際を駆け回るミユビシギの姿がある。
前回会えなかったミユビシギの小群がいよいよ渡って来た!
9時15分、突然オオソリハシシギ、ダイゼン、ミユビシギの群れがいっせいに舞い上がり浦安方面に飛び去ってしまった。
しばらく舞い戻ってくることを期待して待つことにする。
その間、潮が引いた時に現れる沖合の岩礁を観察する。
岩礁では数十羽のミヤコドリやキアシシギが盛んに採餌をしている。
ふと、周りを見ると潮干狩りの人達が増えており、これから更にシギチドリが安心して採餌できる状況ではなくなるだろう。
ということで、思っていたより早い時間で三番瀬を離れることとなった。
次は葛西臨海公園だ!と意気込む前に、ガリガリ君(アイスの製品名)を食べたくなった!
あまりの暑さにソーダ味とコーラ味の両手持ちで食べようかと考えたが、ソーダ味だけにしておいた。
この夏、何本のガリガリ君を食べることになるのだろうか?
ダイゼン
ミユビシギ
キアシシギ
メダイチドリ
ウミネコ
トウネン
オオソリハシシギ
シロチドリ
カワウ
ダイサギ
コサギ
ハクセキレイ
ミヤコドリ
計13種
以下は2017.8.6に三番瀬で撮影しました。
冒頭でメダイチドリがゴカイをくちばしにくわえています。
このメダイチドリ、やや脚が長いように見えるのですが、どうでしょうか?
近くに小さいカニが何匹もいますが、メダイチドリはカニには興味ないようでエサを探しています。
0:34に右手から登場するメダイチドリはゆっくり窪地に入って身をかがめます。
0:48に顔を傾けて上空を警戒し始めます。
当初、このメダイチドリは姿勢を低くしてエサを取るタイミングを計っているのかと思っていましたが、撮影途中で上空を警戒していることに気が付きました。
撮影を止めてメダイチドリが何に警戒しているのか確かめたかったのですが、この警戒している表情を撮ることを優先しました。
トビやカラスが上空を飛んでいたのでしょうか?
ハヤブサならもっと周囲の鳥が大きく反応するでしょう。
答えはメダイチドリのみが知るということで、今回はお開きにさせていただきます。
以下は2017.7.30に三番瀬で撮影したミヤコドリです。
英名はEurasian Oystercatcherです。
直訳するとユーラシア大陸に生息する牡蠣を採る鳥という感じでしょうか。
二枚貝が好物であり、くちばしを差し込んで貝殻を開けて中身を採ります。
ミヤコドリのくちばしは正面から見ると、上下に合わさるくちばしが横に広がるのではなく、縦に厚みがあります。
上下に開くくちばしで二枚貝をこじ開けるには、くちばしの縦方向に厚みがある方が強度が増して開けやすいのです。
画像ではミヤコドリが何回かくちばしにくわえて食べています。
一方、同じ二枚貝が好物のオバシギは、ミヤコドリと異なって貝殻ごと丸呑みにしてしまいます。
飲み込んだ貝殻はそのままの大きさで排出されるのか?細かくされて排出されるのか?オバシギの消化器官の作りに興味があります。
同じように二枚貝を丸ごと飲み込むスズガモは排出時に細かく砕かれて排出されるそうです。
今回はソリハシシギの姿勢と他のシギチドリとの大きさ比較です。
休息中の姿勢(首が縮まり羽根を膨らませている状態)は行動中の姿勢と比べて印象がずいぶん変わります。 2014.5.6 葛西臨海公園
真横からの画像でないのが残念ですが、特徴的なくちばしを羽根の中に隠して寝てしまうとソリハシシギと分かりにくくなります。2014.5.6 葛西臨海公園
この場合、よく似たキアシシギとの区別が問題になりますが、胴体の大きさや肩羽にできる太い黒線が識別のポイントとなるでしょう。
以下の画像は同じ場所にいたキアシシギで、ソリハシシギと同じ格好で休憩中です。
灰色の体上面と黄色の脚が共通なので似ていますね。
春の渡りの時期に撮影したので、両者とも繁殖羽となっており、繁殖羽の特徴に注目すれば、両者の違いが分かります。
ソリハシシギでは肩羽根にでる太い黒線が、キアシシギでは胸から脇に出る波上の横斑が識別点です。
問題は冬羽、あるいは繁殖羽から冬羽への移行中の場合です。
この時期は両者の繁殖羽の特徴が消えるか目立たなくなり有効な識別点でなくなります。
そうなると最後は大きさの違いが有効となります。
前にいるのがソリハシシギ、左奥がキアシシギです。
両者が並んでいるような分かり易い画像がないのが残念ですが、大きさの印象度合いを表す胴体はソリハシシギの方がキアシシギに比べて一回り小さいように見えます。
ちなみに背中が見えているのと右の個体はオバシギ幼鳥です。
以下の画像は2014.8.2に谷津干潟で撮影したオオソリハシシギの雌です。
前々回の「オオソリハシシギの採餌」で登場したのと同一個体です。
今回の羽繕いは尾脂線(尾の付け根にある脂が出る場所)から出る脂を羽根に塗るのではなく、くちばしに水を付けて羽根をくちばしですくような動作です。
撮影時期は長旅の到着間もない頃と記憶していますので、羽根の付着物を取り除いたり毛並みを揃えているようにも見えます。
右手のキアシシギも名脇役として、水浴び⇒パタパタ⇒羽繕い⇒パタパタ⇒脚掻き⇒羽繕いと忙しいですね。
①くちばしに水を付けて
ちなみにこの画像から分かるように成鳥の雌には脇や腹に波状の横斑がありますが、幼鳥にはこの横斑はありません。
自称横浜バーダー、久々の横浜探鳥記!
東京湾だけでなく、横浜バーダーなら横浜市内のシギチドリの動向も把握しておきたいところ。
そこで例年この時期にシギチドリの観察可能性のある金沢臨海部へ向かった。
1つは平潟湾で、毎年キアシシギの小群を中心に地味にシギチドリが渡りの途中に立ち寄る。
もう1つは長浜公園で、例年7月後半から戻り渡りのシギチドリが時々観察されている。
14時に到着。
日差しも気温も申し分のない厳しい状況で探鳥スタート!
まずはキアシシギがいそうなポイントを探すも発見できず。
本日はキアシシギの目撃談はないが、コチドリは午前中に目撃談があり。
長浜公園ではここ数年戻り渡りの時期にキアシシギが観察されている。
このキアシシギは長浜公園の近くにある平潟湾から渡りの休息の合間に飛来するのか?単に渡りの最中に立ち寄るのか?どちらなのか興味がある。
それにしても暑い。
何度も汗を拭き、水を飲み、帰ろうかと思っていたが、昨日ササゴイとコムクドリの目撃談があると聞いてしまったら、平潟湾に移動できなくなった。
ササゴイもコムクドリも長浜公園では7月に観察例が多く、ここ数年毎年観察している。
しかし今年は観察時期を逸したと諦めていただけに、せっかくのこのチャンスをものにしたい!
ササゴイには意外と早く会うことができた。
しばらくの間、暑さでボ〜と水面を見ていると、不意にピッと鋭い声を出してササゴイが視界に入って来るなり直ぐに反転してまた視界から消え去ったのである。
一瞬のタイミング良い出逢いだった!
一方、コムクドリには苦労した。
暑い中ずいぶんと歩き回るもムクドリの群ればかり。
16時すぎになってようやくコムクドリ雄が目の前に現れた!
コムクドリは例年長浜では7月に入った辺りから観察され始め、しばらく滞在した後に南に渡って行く。
今回は5羽の群れを確認できた。
うなるような暑さだったが、今年の観察を諦めていたコムクドリやササゴイ、そして地元の先輩バーダーとお話もできて有意義な探鳥となった。
当初15時には移動予定だった平潟湾へ急いで向かう。
見聞きした野鳥(観察順)
ムクドリ
スズメ
アオサギ
メジロ
カルガモ
カワウ
キジバト
トビ
カワセミ
ツバメ
シジュウカラ
ヒヨドリ
ダイサギ
コサギ
ウグイス
ハシボソガラス
ハシブトガラス
ササゴイ
コムクドリ
計19種
到着時は満潮に近い状況だったので、シギチドリが採餌できる干潟は完全に水没していた。
こうなるといつものようにシギチドリ達は波止場のような鉄柵やボートに移動して休憩していた。
シギチドリは全てキアシシギで総数27羽。
いつも鉄柵で休んでいるが、この日は先客のアオサギがいるので、珍しく一部はボートで休んでいる。
キアシシギの胸や脇にある波状の横斑は、春先より薄くなっている個体もいる。
この横斑は冬羽への換羽が進むと共に消えてなくなる。
平潟湾では戻り渡りで立ち寄るシギチドリは主にキアシシギだが、ソリハシシギやメダイチドリなど、10月くらいまでは何が現れるか分からない。
ここの夕陽はなかなか良いので、しばらく光景を味わって平潟湾を立ち去った。
見聞きした野鳥(観察順)
ウミネコ
キアシシギ27
アオサギ
以下は2014.8.2に三番瀬で撮影したオオメダイチドリの幼鳥です。
このオオメダイチドリ、小走りと急な方向転換で撮影するのに苦労した記憶があります。
オオメダイチドリは小型のカニが好物なのですが、幸運にもこの撮影の前後でカニを採る動画も撮ることに成功しました。
しかし不幸にも探しても探してもその動画のマスターが見つかりません!
見つかり次第、掲載します。
小走りする時に姿勢を低くする姿は、獲物に気付かれないようにするためでしょうか?それとも空気抵抗を意識してのことでしょうか?
メダイチドリがこのような姿勢と動き方をするのを私は見たことがありません。
くちばしと脚がやはり長い。
下の画像はメダイチドリ(2014.5.1平潟湾)です。
以下は2014.8.2に谷津干潟で撮影したオオソリハシシギの雌です。
オオソリハシシギは雌の方が雄より体もくちばしも大きいです。
大きさはともかく雄の場合ですと、この時期は渡りの前半ですので、繁殖羽の赤褐色の名残がだいぶ残っている個体が多いと思います。
※参考 2017.5.3掲載 オオソリハシシギの繁殖期の雄と雌の違い ここをクリック
0:03、0:15,0:25,0:37辺りで何かを捕まえて食べているように見えます。
上面に灰色の冬羽が出ています。
前々回掲載したオグロシギと是非見比べて下さい。
両者はよく似ていますが、くちばし以外でもオグロシギはスマートな体型で脚が長い、オオソリハシシギはずんぐりした体型で脚がやや短い印象があります。
いよいよシギチドリの戻り渡り(北の繁殖地から南の越冬地への渡り)の時期が到来!
満を持して三番瀬に向かった。
今年の4月23日以来の三番瀬探鳥である。
まずは前回訪問時は工事中だった展望台がオープンしたので向かう。
エレベーターが設置されていてビックリ!
せっかくなのでエレベーターで3階の屋上へ。
屋上からは三番瀬全体が見渡せて素晴らしい展望だ。
なによりバーダーにとって嬉しいのは、向かって左隅にある堤防と奥にある湾内の様子が展望台から分かることだ。
以前は堤防まで足を運ばないと、堤防上で休んでいるシギチドリの群れや湾内のカモの様子を把握できなかった。
さっそくスコープで堤防上を見ると、越夏中(繁殖地に向かわずに繁殖期もそのまま越冬地にとどまっていること)のミヤコドリの群れが休んでいる。
他のシギチドリは展望台からはハッキリとは確認できず。
今度は正面に目を向けると干潟上にはシギチドリの姿はない。
今日はハズれたか?とじっくり探すとネット上にシギチドリの姿が。
かなり遠い距離だが、大きく反ったくちばしと胸から腹にかけての赤色が目立つ。
オオソリハシシギの雄だ。その隣には越夏中の若いダイゼンがいる。
もっと近くで観察したいので干潟に向かう。
できるだけ近くまで撮ったのが以下のが画像。
しばらくすると先ほどの堤防上で休憩していたミヤコドリの小群が前方を横切り右手の干潟に降りて採餌をし始めた。
その数、30羽近くだ。
越夏中ということで余程この場所がお気に入りなのだろう。
休憩明けのせいか盛んに二枚貝などを採餌したり、羽繕いしている。
それにしても発色の良いオレンジのくちばしだ。
遠くにいてもこのオレンジ色のおかげでミヤコドリだとすぐ分かる。
ミヤコドリをたっぷり観察した後は、先ほどネット上で休んでいたシギチドリのその後が気になったので戻る。
以前シギチドリ達はネット上で休憩していたが、新手のシギが登場した。
下の画像がそのメンバー。
左からハマシギ、ソリハシシギ、ダイゼン、キアシシギ。
大きさを比べるとダイゼンの大きさが目に付く。
しばらくすると、シギチドリが干潟に降りて来た。
下の画像の左からオオソリハシシギ、ハマシギ、ダイゼン。
現地で東京湾で熱心にシギチドリ観察をしている知り合いと会ったので、今シーズンのシギチドリの動向を質問する。
知り合いの話によると、ここ最近では今年は一番状況が悪いそうで何よりメダイチドリの群れが渡って来ていないことを気にしていた。
単なる渡りの時期が例年より遅いだけなのか?
シギチドリの減少で渡来数が減少しているのか?
渡りのコースに変化が生じたのか?
まだ今年のシギチドリの戻り渡りは始まったばかりである。
期待と不安の中で三番瀬を後にした。
ミヤコドリ
オオソリハシシギ
ダイゼン
ウミネコ
カワウ
ダイサギ
キアシシギ
コチドリ
ハクセキレイ
スズメ
ハシブトガラス
ソリハシシギ
ハマシギ
コサギ
オオセグロカモメ
計15種