今回は4月29日実施の探鳥会で残念ながら観察できなかったオオソリハシシギ雄の特集です。
前半と後半は別個体です。
前半の方が繁殖羽の赤褐色が濃いですね。
後半の方は雌みたいに薄い(それでも濃いです)ですが、くちばしが雌に比べて短く見えます。
今回は4月29日実施の探鳥会で残念ながら観察できなかったオオソリハシシギ雄の特集です。
前半と後半は別個体です。
前半の方が繁殖羽の赤褐色が濃いですね。
後半の方は雌みたいに薄い(それでも濃いです)ですが、くちばしが雌に比べて短く見えます。
葛西臨海公園から谷津干潟へ。
南船橋駅から歩いて陸橋を渡ると谷津干潟が見えた。
ほぼ満潮状態で到着してしまい絶句した前回の記憶が蘇ったが、今回はちょうど良い頃合いで一安心。
ここから探鳥スタート。
スタート付近ではまだ冬鳥であるカモの姿が観察できた。
ヒドリガモ、コガモの繁殖羽がより映えているように見える。
対岸の岸辺にはチュウシャクシギの姿を確認。
センター前に到着して、ここからが本格的なシギチドリ探鳥の始まりである。
ざっと干潟を見渡すと先週よりはポツンポツンとダイゼン、コチドリ、ハマシギの姿を確認。
高校側の牡蠣殻が堆積している場所では、例年通りメダイチドリ、ハマシギ、キョウジョシギの群れがいた。
特にメダイチドリの橙褐色の繁殖羽が映えて綺麗である。
参加者がこの群れの中にトウネンがいるのを発見!
トウネンはメダイチドリより一回り小さく、繁殖羽のオレンジ色が一際目立って綺麗だ。
発見して直ぐに干潟の別の場所へ飛び去ってしまい、参加者全員の観察ができなかった。
トウネンの繁殖羽は是非ともこの機会に観察してもらいたいので、飛び去った方向へ移動。
高校側の奥のポイントでメダイチドリの群れに混じるトウネンを再発見。
しかも今度は2羽いて、全員でじっくり観察することができた。
常連のキアシシギやイソシギをまだ観察していなかったが最後の最後にキアシシギも無事観察。
観察を終えて、先輩担当者からのシギとチドリの違いの解説や本日観察した野鳥の確認を行った。
今回は葛西・谷津で15種のシギチドリを観察することができたが、春の常連のオオソリハシシギを観察できなかったのは残念!
参加者の皆さんにはオオソリハシシギ雄の橙色の綺麗な繁殖羽とくちばしを是非とも観察していただきたかった。
参加者の皆さん、7時間にも及ぶ探鳥会、お疲れ様でした!
次回も宜しくお願い致します。
ヒドリガモ
コガモ
カルガモ
チュウシャクシギ
スズガモ
ダイサギ
カンムリカイツブリ
オオバン
カワウ
ハシブトガラス
シジュウカラ
スズメ
ダイゼン
コチドリ
ハマシギ
キョウジョシギ
メダイチドリ
アオサギ
コサギ
トウネン
オナガ
ツバメ
ハシボソガラス
ハクセキレイ
ムクドリ
キアシシギ
計26種 目撃談:ハシビロガモ、オナガガモ、カワラヒワ、キジバト、コゲラ
今回は葛西臨海公園と谷津干潟の2か所を回って春の渡りのシギチドリを観察する探鳥会を行った。
朝8時半に葛西臨海公園前に集合、今回の参加者は41人。
まずは西なぎさへ。
遠くの浅瀬で白と黒の大きい水鳥の群れが目に付いた。
正体はミヤコドリとスズガモだ。
2種とも近くでは違いがハッキリと分かるが、かなり遠目からだと体色と大きさから似て見える。
沖の杭の上にはコアジサシの姿が。ミサゴは本日は止まっていない。
さらに遠くの砂浜をトウネン、ハマシギ、ミユビシギ、シロチドリがいるイメージで探索すると、シロチドリ雄を発見。
遠目からでも胸の褐色の帯が途切れているのと茶色の頭頂が目立つ。
沖合では時折、チュウシャクシギが左に右に飛翔する姿を確認した。
東なぎさの観察のために西なぎさ東端へ移動。
東なぎさの岸辺ではチュウシャクシギやアオアシシギを観察。
ここではダイシャクシギ、ホウロクシギを間近で観察できるチャンスがあるが、本日はいない。
東なぎさの中ではホウロクシギ、ダイシャクシギを観察した。
両種はかなり遠からの観察となったが、腰の白さの有無を中心に両者を識別した。
遠くからでも識別できる常連のオバシギやキョウジョシギは確認できず。
鳥類園へ向かう途中にあるシーバスの船着き場付近からは東なぎさの対岸にいるキアシシギやイソシギを観察した。
普段観察する機会が多い基本種の2種だが、たくさんの種類のシギチドリを観察できる場合は基本種を基準に観察した方が参加者の皆さんが差異を理解しやすいので有難い存在だ。
鳥類園の淡水池では、ヒナを背中に乗せたカイツブリが人気者となった。
擬岩へ行く途中の汽水池観察窓では、2羽のタシギを観察。1個体は普段観察するより体色が赤褐色であった。
擬岩では先週に引き続き、アオアシシギが主役であった。他にもコチドリ、イソシギ、キアシシギを観察。擬岩はシギチドリとの距離が近いので参加者の皆さんも喜んでいる様子だった。
葛西臨海公園で観察できるシギチドリは観察できたので、谷津干潟へ移動。
続きは次回。
ミヤコドリ
スズガモ
ダイサギ
カワウ
シロチドリ
コアジサシ
コサギ
アオサギ
ヒバリ
チュウシャクシギ
カルガモ
コガモ
ダイシャクシギ
アオアシシギ
ホウロクシギ
カンムリカイツブリ
ユリカモメ
ウミネコ
セグロカモメ
オオバン
イソシギ
キアシシギ
オオヨシキリ
バン
カイツブリ
タシギ
チュウサギ
コチドリ
シジュウカラ
ヒヨドリ
ハシブトガラス
ツバメ
ハクセキレイ
スズメ
ムクドリ
キジバト
計36種
今回は実は初めて観察したコアジサシの水浴びの場面です。
※後半にスロー再生を追加
ここ数年いろいろな野鳥の水浴びシーンを意識して観察していますが、このコアジサシのように翼を水面に激しく叩きつけるような行動は初めて観察しました。
谷津干潟から葛西臨海公園へ。
遅めの到着となり、まずは急いでシギチドリの様子を見に西なぎさへ向かう。
満潮までまだ時間はあるが、東西なぎさとも鳥が少ない。
先週観察したホウロクシギだけでなく、ダイシャクシギ、チュウシャクシギなど観察できると思っていたシギチドリの姿が見当たらない。
やっと遠くにいるミヤコドリを発見することができたが、この様子だと来週の探鳥会が心配になった。

西日が差して帰宅する雰囲気だが、下見できたのだからと鳥類園の擬岩観察舎に立ち寄ることにした。
擬岩では食事中の2羽と休憩中の3羽のアオアシシギがいた。
アオアシシギは大好きなシギなので、今回もじっくり観察した。
不完全燃焼であった東西なぎさの分までアオアシシギを堪能できた。
今回の下見探鳥はここでお開きとして帰宅した。
スズガモ
カルガモ
コガモ
ダイサギ
コサギ
ミヤコドリ
カワウ
オオバン
アオサギ
セグロカモメ
ウミネコ
アオアシシギ
クロツラヘラサギ
イソシギ
ハシボソガラス
カワラヒワ
計16種
三番瀬から谷津干潟へ。
期待に喜び勇んでセンター前を通り抜けて干潟へ向かう。
目の前に広がる干潟からシギチドリを探すが、見当たらない。
おい!おい!おい!どうしたことか?と高校側の方へ向かうと、やっとコチドリを見つけて一安心。
そばにある貝殻が堆積しているポイントには16羽のメダイチドリを発見。
この時期この場所の常連さんのキョウジョシギの姿が見当たらない。
ここから高校側奥にチュシャクシギが2羽見える。

チュウシャクシギ このアングルでのこのポーズが個人的には好き

黒褐色の太い頭側線に注目!この頭部を見るとコヨシキリを思い出してしまう
動画前半で、チュウシャクシギがおそらくカニを見つけたのだろう、今までで見た中で最速の歩きを見ることができた!
チュウシャクシギの観察を終えて駐車場へ戻る途中、1羽ポツンといるキアシシギを発見。
さらに進めて貝殻堆積ポイントで再度キョウジョシギを探索するも発見できず、ここで探鳥終了。
コチドリ1、メダイチドリ16、チュウシャクシギ2、キアシシギ1。
春の渡りの時期しかも谷津干潟にしては寂しい種数となった。
来週の探鳥会では状況が好転するのだろうか?いや、するだろう。
不安と期待の中、葛西臨海公園へ。
コチドリ
ダイサギ
ヒドリガモ
カルガモ
オオバン
スズガモ
オナガ
ヒヨドリ
メダイチドリ16
チュウシャクシギ2
キアシシギ
アオサギ
キジバト
計13種
来週末に自分が担当する探鳥会が葛西と谷津干潟である。
今回はその下見を兼ねてシギチドリの渡りで盛り上がっているだろう?東京湾岸を探鳥することにした。
当日の東京湾の潮の状況から、午前中に満潮から干潮に向かう三番瀬での観察が良いとの判断でまずは三番瀬へ。
到着時、ほぼ満潮状態でシギチドリは干潟の左端の奥にある防波堤上で休憩中。
動画
※0.25倍速のじっくり観察モードにしました!
カウントするとオオソリハシシギが52羽もいた!
ダイゼンは地面にしゃがみこんでリラックスしている。
しばらくすると釣り人が現れ、立ち入り禁止区域なのに防波堤に侵入して、シギチドリの休んでいる場所を突っ切ってしまった!
案の定、シギチドリは飛び立ってしまい、ミヤコドリは三番瀬の右端の方面へ。

ハマシギの大群は降りる場所を求めて、しばらく右往左往していた。
この頃になると沖に広がるネットと岸辺との間にシギチドリが降り立つことができるくらいの浅瀬が各地ででき始めた。
その浅瀬では、まずはミヤコドリ、次にオオソリハシシギ、ダイゼンと次々にシギチドリが食事を始める。

どこにいても朱色のくちばしが目立つミヤコドリ
動画
渡りの途中のシギチドリ達にとっては、たくさんの栄養を補給して次へのフライトに備えて体力の回復と蓄えをしなくてはいけない。
手前にできた浅瀬では小型のシギチドリが舞い降りて来た。
こちらは食事よりも羽根のメンテナンスに夢中のようで、気持ちよさそうに水浴びをしては羽繕いをしている。
動画
ハマシギ、メダイチドリ、ミユビシギが登場!スロー再生も追加。
食事やメンテナンスに夢中なシギチドリ達をこちらも夢中になって観察・撮影していた。
この幸せな時間が長く続けば良いと思ったが、この時期は潮干狩りでにぎわう三番瀬。
潮干狩りをする人が増えるにつれ、シギチドリ達は人を避けるように遠くへ移動し始める。
こちらもこの辺が潮時と思い、次の目的地・谷津干潟へ移動。
スズガモ
ダイゼン
ハシボソガラス
コチドリ
ミヤコドリ
オオソリハシシギ
コアジサシ
キョウジョシギ
ハマシギ
カンムリカイツブリ
カワウ
ユリカモメ
チュウシャクシギ
ミユビシギ
ダイサギ
計15種
葛西からの帰り道、葛西だけの探鳥というのは寂しい?ので、どこかにふらっと立ち寄ろうということに。
今の時期なら大井野鳥公園、多摩川河口、六郷干潟あたりが面白いので候補地に挙がった。
どの場所もちょっと探鳥するには重い。
ふと、大井野鳥公園そばに小規模の野鳥観察施設があることを思い出した。
探鳥したことがない場所なので、この機会に行くことにした。
全体図 野鳥観察の中心は上半分の運河沿いのエリア
ちょっとした散策路かと思いきや大きい池に沿った緑の濃いエリアだった。
ゴイサギやカワセミが水面を凝視している姿やカルガモやカイツブリが浮いている姿を想像して探して見たが観察できず。
今の渡りの時期ならキビタキやセンダイムシクイなどの夏鳥を見聞きしても不思議ではない環境だ。
散策路を抜けると目の前に観察舎が現れた。
中に入ってレンジャーの方と当地の環境や観察できる鳥などについて会話した。
今回はほぼ満潮状態で干潟は現れていなかったが、この時期なら潮が引くとキアシシギやメダイチドリなどが観察できるそうだ。
観察舎の前から運河を望む。
満潮でも杭の上や岸辺にシギチドリがいることもあるので探索するも発見できず。
また潮巡りが良い状態で観察に来よう。
帰る間際に遠くの杭にカワセミを発見!
※大井野鳥公園の近くなので、セットでの探鳥をおススメします。
ダイサギ
ヒヨドリ
アオサギ
カルガモ
ハクセキレイ
カワウ
オオバン
カワセミ
コゲラ
キジバト
計10種
奄美大島探鳥前後は奄美大島の野鳥のことで頭が一杯であった。
ようやく通常運転ということで東京湾岸エリアに向かった。
この時期ならやはりシギチドリや夏鳥の渡りが気になる。
淡水池ではさすがに越冬カモはまばらであったが、これからの主役となる繁殖羽のカイツブリの姿が綺麗だった。
葦原では冬鳥のオオジュリンの姿はなく寂しかったが、もうすぐしたらオオヨシキリでにぎやかになるだろう。
擬岩付近ではコチドリや渡り途中のシギチドリに期待したが不在だった。
鳥類園周辺では冬鳥のアカハラやシロハラを観察
アメダスポイント付近では東なぎさの遠くにいるハヤブサ、ウミアイサ、ミヤコドリなどを観察。
東なぎさの対岸には4羽のアオアシシギがいた。
ようやくシギチドリを発見!4羽は渡り途中ではなく越冬中の群れかも知れない。
しばらくして再度アメダスポイントで探鳥した際には、対岸の浅瀬で食事中のホウロクシギ、クロツラヘラサギ、ダイサギを観察する機会に恵まれた。
3種の大きさを比較してみるとホウロクシギがイメージしたより小さい。
日本で観察されるシギチドリの中では最大なのだが。
大きさ比較は思わぬ発見や過去の記憶や先入観を払拭してくれることがあるので、意識して観察している。
奄美疲れ?もあってここで探鳥を終えて、西なぎさに立ち寄ることなく葛西を後にした。
ヒヨドリ
オオバン
キンクロハジロ
ハシビロガモ
オカヨシガモ
ツバメ
カルガモ
アオサギ
カイツブリ
アカハラ
シロハラ
ダイサギ
ハヤブサ
ミヤコドリ
カワウ
ウミアイサ
アオアシシギ4
スズメ
カンムリカイツブリ
ウミネコ
ユリカモメ
セグロカモメ
スズガモ
ムクドリ
ツグミ
スズメ
ホウロクシギ
クロツラヘラサギ
ハクセキレイ
カワラヒワ
セッカ
計31種
今回は奄美大島を代表するルリカケスです。
ルリカケス(全長は38㎝)であり、カケス(33㎝)に比べて尾の長さを考慮しても大きく見えます。
ルリカケスは観察しやすい鳥ではありますが、警戒心が強く観察中でも我々と一定の距離間を保持しているように見えました。
生息数は、一時期絶滅の危機が騒がれるほど減少傾向にありましたが、その後の研究や保護活動の成果もあって増加しているそうです。
今回の探鳥ではルリカケスを平地の海岸や市街地から山奥まで普通に観察することができ、今後の動向は気になるところですが一安心でした。
以下の動画は山間部を走行中に発見・撮影しました。
しばらく枝止まりして、良いモデルになってくれました。
尾羽の白い先端部は飛翔時に瑠璃色より目立っていました。
次は3年前に上野動物園で撮影したルリカケスです。
現在、上野動物園ではルリカケスの繁殖活動に取り組んでいます。
最も近く?観察したいのでしたら上野動物園へ!