探鳥記 2018.12.10 北海道 道央探鳥④ 真駒内公園 9:40~10:50 晴れ 

西岡公園から真駒内公園へ。

今回の探鳥のガイド本である文一総合出版の「日本の探鳥地・北海道編」にある真駒内公園は、イスカナキイスカベニヒワフクロウ、そしてヤマセミ!と、都市公園でありながら凄いメンバーの観察可能性がある。

広大な公園なので、82号線を挟んでスタジアムがある南側のエリアを探鳥した。

カラ類の混群とは何度も遭遇したが、お目当ての小鳥の姿が見えない。

地元バーダーによると、今シーズンはまだ観察例がなく、年明けの方が観察可能性が高いとのこと。

しかし、今日初観察の可能性もあるので、引き続き探索を続ける。

 

幸運にもコース奥でフクロウを観察することができた。

またこの遠征で初めてのオオアカゲラを発見。


下面の黒い縦斑が似ているアカゲラとの分かり易い差。


頭頂に赤い部分がないので雌

公園そばを流れる川ではヤマセミが近くで観察できるそうだが、この日は観察できなかった。

警戒心が強いヤマセミが都市公園で観察されるとは驚いた。

ここで出会ったガイドから野幌森林公園に行くのは時間がかかるから止めたほうがいいと忠告されたので、西岡公園の戻ってクマゲラを再探索しようか迷った。

が、やはり冬の野幌森林公園の様子を知りたいので、予定通り移動した。

見聞きした野鳥(観察順)

キバシリ
シジュウカラ
エナガ
ヤマガラ
コゲラ
フクロウ
オオアカゲラ
ハシブトガラ

計8種

探鳥記 2018.12.10 北海道 道央探鳥③ 西岡公園 7:20~9:00 晴れ 

本日は2日目にしてもう最終日!

日の出から日の入りまで札幌市内を精力的に探鳥しよう。

特に昨日見損なったクマゲラを何とか観察したいので、探鳥地を当初の丸山公園からクマゲラ観察の可能性が高い野幌森林公園へ変更した。

ということで、本日の予定は西岡公園⇒真駒内公園⇒野幌森林公園とした。

早朝暗い中、ホテルを出て西岡公園へ。

ホテル周辺と異なり、西岡公園は15㎝ぐらいの新雪が積もっていてビックリした。

駐車場そばではカラ類の混群がお出迎え。

キバシリのチリリリという声も聞こえる。

本州と異なり、北海道ではキバシリを住宅地そばの公園で観察できるから不思議な感じである。

公園内にある水源地は結氷しており、見ているだけで更に寒さを感じる雰囲気。

水源地奥に向かって左側の斜面林を通る道へ進む。

この辺りはクマゲラが観察されやすいポイント。

クマゲラは色と大きさがカラスに似ているため、鳴き声も木をつつく音も他のキツツキ類に比べたら明らかに大きい。

近くにいれば、その存在に気が付くはずである。

が、同行メンバー3人で新雪を踏み鳴らして歩く音が意外と大きい、というか鳥が鳴いていても聞こえないくらいだ。

また、雪道であるため、どうしても足元への視線が多くなってしまう。

鳥の気配がないのか?感知することができないのか?分からないままモヤモヤした気分で探鳥が続くうちに、森の奥から甲高いクマゲラの声が2度ほど聞こえた感じがした。

妄想注意報は発令している状況なので、あれは幻聴だったのか?今となっては分からない、、、。


森の奥から日の出直後の太陽が見えた

池の奥まで何事もなく到着して、今度は反対側の斜面林を抜けて戻ることにした。

この頃、ちょうど太陽が森を照らし始めて、周囲の気温が上がるのが分かる。

それに呼応するようにカラ類の混群と遭遇した。

ハシブトガラシジュウカラ、そして人気者のシマエナガちゃん。

特にシマエナガちゃんは必死に撮影するも、動きが速くて大変。

 

続けてアカゲラが登場!


亜種エゾアカゲラ 背中のお大きい白斑が特徴

池を見渡せる場所に出た所で、もう1周してクマゲラ探索をするか検討するも次の探鳥地に期待することにした。

最後に上空でオジロワシが飛んでいるのを観察して、次の探鳥地・真駒内公園へ。

見聞きした野鳥(観察順)

ヤマガラ
シジュウカラ
ヒヨドリ
コゲラ
キバシリ
ゴジュウカラ
マガモ
ハシブトガラ
エナガ
アカゲラ
ハシブトガラス
ハシボソガラス
オジロワシ

計13種

明けましておめでとうございます!

いよいよ2019年となり、新たな野鳥活動のスタートとなりました。

皆さん、今年の初見鳥は何でしたか?

私はコンビニの駐車場にいたハクセキレイでした。

観察したというよりも、大物狙いを画策していた私としては見てしまった!という感じでした。

本年も閲覧された皆さんの野鳥活動に少しでも役に立てるように運営したいと思います。

本年もBird Linkを宜しくお願い致します。

管理者

 

 

 

 

探鳥記 2018.12.9 北海道 道央探鳥② ウトナイ湖周辺 14:00~17:00 曇りのち雪 

次の目的地ウトナイ湖は1981年に日本野鳥の会のサンクチュアリ第1号となった場所で、これまで観察された野鳥は270種以上と北海道屈指の探鳥地である。

その存在を知った小学生の時から長年探鳥したいと思っていた場所だ。

今回の探鳥に際しては事前にセンターのHPの野鳥情報で観察できそうな野鳥を把握しておいた。

特にマガンハクガンが南下せずに居残っているそうなので、今回は是非観察したい。

念願の観察センターに到着、レンジャーに挨拶をして、本日の野鳥観察状況を聞いたところ、前日にウトナイ湖が結氷してしまい、ガンを含め水鳥は周辺に散らばっているとのこと。

また周囲の散策路も本日は野鳥が少ないようだ。

それでもセンター内からは、湖面の対岸にいるオオワシや上空を舞うオジロワシ、バードテーブルに来るハシブトガラを観察できた。


センター1階の様子


センター2階の様子


ウトナイ湖湖畔

センターから出て、軽く周囲を探索するも野鳥の気配がないので、日没までの残された時間をガンを探しに周辺の農耕地へ向かうことにした。

走行しながらの探索がしばらく続いた後、遠くの農耕地でついにガンの群れを発見!


しんしんと雪が降る中、ついに発見!

先月の新潟でのガン観察の経験上、ガンは特に警戒心が強いので、まずは群れから電信柱8本分くらいの遠い距離に車を止めた。

気配をなるべく消すように慎重に車から降りて、スコープで見るとマガンの群れと判明。

次の関心事は、群れの中にハクガンがいるかどうかである。

1羽1羽観察していくと意外に早くハクガンの成鳥と若鳥を見つけることができた。


左)ハクガン成鳥、右)ハクガン幼鳥

雪がちらつくマイナス気温の中、テンションが上がり、寒さも気にならない。


※中央に2羽のハクガン

一応、シジュウカラガンカリガネなど他のガンも混じっていないか周囲を見渡すと、奥の方でオオハクチョウ小群もいることに気が付いた。

ハクガンを中心に観察を続けたのだが、この2羽のハクガンは2羽の距離が離れると成鳥が鳴いて近くに呼び寄せているような光景が見られた。

だんだん陽が沈みかける頃になると、ガンの大群が周囲を飛び回っては地面に降りる行動を繰り返して、ダイナミックな光景にしばし見とれてしまった。

辺りが更に暗くなり、寒さも増してきた。

野外観察もそろそろ限界だ。

ガンがねぐらへ向かう姿を見たかったが、我々が先にねぐらとなる札幌へ先に移動することにした。

本日、最後の最後でスケールの大きい野鳥観察ができて本当に良かった。

 

見聞きした野鳥(観察順)

オオハクチョウ
シジュウカラ
オオワシ
オジロワシ
マガモ
ハシブトガラ
マガン
ハクガン

計8種

探鳥記 2018.12.9 北海道 道央探鳥① 北海道大学苫小牧演習林 11:15~13:15 晴れ 

冬の北海道の寒さをまだ体験したことがないので、今まで探鳥することに不安を抱いてきた。

頭では分かっているが、実際に北海道で探鳥をして寒さを肌で感じ、防寒対策、交通事情、野鳥観察上の注意点を習得すれば、今後は冬の北海道での探鳥がやりやすくなるだろう。

ということで今回は探鳥しながら北海道の寒さを味わう(あわよくば耐性をつける)1泊2日の短期合宿をすることにした。

その合宿の舞台に選んだのは、寒さの厳しい内陸部や網走ではなく札幌近郊である。

とりあえず、天候悪化や体調不良になっても生活インフラが整備された札幌市なら臨機応変な対策が取れるだろうという理由である。※帰還後、札幌とは合宿の割にはずいぶん日和っているね!というツッコミを各方面からいただいた。

おおまかな計画では、1日目は新千歳空港近郊の北海道大学苫小牧演習林とウトナイ湖。2日目は札幌市内の探鳥地をいくつか回ることにした。

是非とも観察したい野鳥はクマゲラヤマゲラエゾライチョウイスカベニヒワあたり

今シーズンの北海道は暖冬であったが、ついに探鳥前日に本格的な降雪があり、否応なしに合宿の舞台は整った。

すでに飛行機内でのアナウンスでマイナス気温であることは分かっていたが、新千歳空港の出口から出た時の外気の寒さはゾクッとするものだった。

新千歳空港後、急いで北海道大学苫小牧演習林へ。

移動の車中からさっそくノスリオジロワシを発見。

本日のもう一つの目的地ウトナイ湖は通り過ぎ、北海道の心の故郷セイコーマートで食料を補給して、ついに念願の演習林に到着。

ここでは主にクマゲラエゾライチョウを観察したい。


ついにやって来たのだ!としばし看板に見とれてしまった

駐車場そばの池にはひっそりとマガモの群れがいる。

流れ込む川沿いにヤマセミがいないかチェックする。

マガモ以外は鳥の気配がない。

真っ直ぐに広い道を進むとようやくヤマガラヒヨドリを見聞きできた。

ふと上空を見上げると幸運にもオオワシが森の奥へ飛翔する姿が!

オオワシ観察でテンションが上がり、いよいよ充実した探鳥の幕開けか!と思いきやその後は再び沈黙する森の中を進むことになった。

研究室のそばの池で地元バーダーの皆さんと出会い、最近の野鳥状況を聞くことができた。

クマゲラは9時頃に観察されたが飛び去ってしまい、いつ戻ってくるか分からないそうだ。

その後、地元バーダーの方々と一緒にさらに奥へと探鳥したが、状況は好転せず。

先ほどの池に戻ると、ホオジロガモ雌を発見。

好きなカモなので、寒さの中でホッコリした気分になった。


腹芸に興じる?ほどリラックス状態のホオジロガモ

※苫小牧演習林でまさかホオジロガモの画像をアップするとは、、、。

次の目的地ウトナイ湖での探鳥時間もあるので、残念ながら移動することに。

帰り道、午前中クマゲラが観察されたエリアで、ようやく近くにカラ類の混群がやって来た。

いまや知名度抜群のシマエナガ、何とか撮影したいが動きが速くてついていけない。

ゴジュウカラがそばにやって来た。

本州と違い、北海道では平地でも観察できるのが魅力の1つ。


脇腹が淡い橙色ではない亜種シロハラゴジュウカラ

混群が立ち去ると森の中は再び静かな雰囲気となった。

クマゲラだけでなくアカゲラオオアカゲラなどキツツキ類の気配がなく、ここでの主目的がキツツキ類の観察だったので困ってしまった。

ここでクマゲラを観察して、明日の札幌市内での探鳥の負担を軽くしたかった。

我々が到着する前に観察されていただけに残念!

次の探鳥地ウトナイ湖へ。

見聞きした野鳥(観察順)

マガモ
ヤマガラ
ヒヨドリ
オオワシ
ダイサギ
トビ
コゲラ
ホオジロガモ
シジュウカラ
ゴジュウカラ
ヒガラ
エナガ
ハシブトガラ
キバシリ
ハシボソガラス

計15種

※移動中に観察 ノスリ、オジロワシ

探鳥記 2018.12.2 三番瀬 13:45~15:00 晴れ

浦安の日の出海岸から三番瀬へ。

到着時、干潟はほとんど満潮に近く、シギチドリを間近で観察には厳しい状況。

干潟に並ぶネット上にはダイゼンハマシギが点在している。

目的のビロードキンクロの居場所だが、例年船橋側の堤防に囲まれた場所にいることが多いので、まずはチェックに向かう。

穏やかな湾内にスズガモの大群が浮かんでおり、予想通りビロードキンクロ雄が1羽混じっていた。
周囲にいるスズガモより大きく、目の周囲の白いNikeのマークに似た模様以外は全身黒いので目立つ。

どうやらビロードキンクロは今シーズンこの付近に少なくとも2羽は観察されているようだ。

奥の横に伸びる堤防上にはシギチドリの群れが休んでいる。

堤防上の左からシロチドリミヤコドリハマシギダイゼンの順にざっと居場所が分かれているのが面白い。

存在感抜群のミヤコドリはざっと200羽はいるだろうか、さすが一大越冬地の三番瀬ならではの光景である。

帰り際、堤防の付け根付近でスズガモが珍しく?上陸して休憩していた。


スズガモ

見聞きした野鳥(観察順)

ダイゼン
イソシギ
ヒドリガモ
オオバン
オナガガモ
スズガモ
ビロードキンクロ
ハジロカイツブリ
ミヤコドリ
シロチドリ
ウミネコ
セグロカモメ
ユリカモメ
ハクセキレイ
スズメ
カワウ

計16種

探鳥記 2018.12.2 浦安 日の出海岸 12:20~13:20 晴れ

水元公園から浦安の日の出海岸へ。

最近オオハムウミアイサビロードキンクロが近距離で観察されている。

到着して直ぐにこの3種を探索するも見当たらない。

目の前の海上にはスズガモ群やカンムリカイツブリ、遠くにはスズガモの大群が見え、おそらくビロードキンクロ辺りはこの群れにいるのだろう。


スズガモ雄 エクリプスから繁殖羽へ移行中


スズガモ雌 くちばし基部付近の鮮やかな白さが目立つ

また目の前の海上に突き出た杭にはハヤブサミサゴの姿が。


休憩中のハヤブサ 発見するとテンションが上がる存在である

先ほどの3種とも潜水する水鳥なので、タイミング悪く水中にいる時に見逃してしまっただけか?と何度も海上を探索するも最後まで出会えなかった、、、。

たた探索中に仲間はホオジロガモを見つけてくれた。


ホオジロガモ雄1年目冬 成鳥に比べて頬が完全には白くない

動画 最後に頭掻きを披露!

対岸に三番瀬が見える。

この冬、三番瀬でもビロードキンクロが時々観察されているので、本日は三番瀬に移動しているのでは?と推察。

ビロードキンクロを求めて三番瀬へ。

見聞きした野鳥(観察順)

ヒドリガモ
オオバン
スズガモ
ハシビロガモ
ハヤブサ
ミサゴ
カワウ
カンムリカイツブリ
ホオジロガモ
オナガガモ
ヨシガモ
イソシギ

計12種 目撃談:ミミカイツブリ、イソヒヨドリ

探鳥記 2018.12.2 水元公園 9:00~11:00 晴れ

今回はカモを中心とした探鳥を実施。

まずはアメリカヒドリが観察されている水元公園へ。

水元公園での探鳥は3月にアメリカコガモを観察したした以来だ。(⇒前回の探鳥記

広大な水元公園、アメリカヒドリがどこにいるのか探すのは大変である。

前回アメリカコガモを観察した上流部にいるのか?それとも下流部にいるのか?

駐車場そばの水辺から上流・下流のカモの様子を見て判断することにした。

しばらく水面を探索していると、仲間が遠く下流の水面にアメリカヒドリらしき個体を発見!


移動中に観察したヒドリガモ雄 

カモの正体を探るべく、はなしょうぶ園付近に移動して観察したところ、やはりアメリカヒドリ雄であった。


頭部の深緑と灰色の配色が気に入りました!

周囲にいたヒドリガモより体つきががっしりした印象をもったが、この個体だけかも知れない。

アメリカヒドリは北米が主な生息地であり、また国内ではヒドリガモとの交雑種を目にする機会が多いので、今回のような純正の個体を観察できて良かった。

せっかく水元公園に来たのだから上流方面にいるカモや冬の小鳥達の様子を観察したかったが、冬の探鳥時間は短い。

名残惜しくも次の目的地・浦安海岸へ向かった。

見聞きした野鳥(観察順)

ハシボソガラス
ウグイス
ヒドリガモ
コガモ
カイツブリ
ホシハジロ
カルガモ
オオバン
ハジロカイツブリ
ユリカモメ
キンクロハジロ
カンムリカイツブリ
セグロセキレイ
ヒヨドリ
カワウ
マガモ
シジュウカラ
アメリカヒドリ
ハシビロガモ
スズメ
コゲラ

計21種 目撃談:カワセミ

探鳥記 2018.11.25 北関東探鳥④ 板倉~渡良瀬遊水地 13:30~17:00 晴れ

多々良沼から板倉エリアへ。

板倉周辺  13:30~14:20

行きは観察できなかったミヤマガラスの群れ。

帰りは何としても見つけたい。

板倉の広い農耕地を以前観察したポイントを中心に探索。

ようやく電線の上に列をなして止まるミヤマガラスの群れを発見、少なくとも200羽以上はいると見た。

電線と農耕地を行ったり来たり、せわしなく動き回っている。

ミヤマガラスの筆先のようなくちばしをじっくり観察した後は、群れの中にコクマルガラスがいないかのチェックに入る。

コクマルガラスミヤマガラスの群れに混ざることが多く、体はミヤマガラスより一回り小さい。

また鳴き声にも特徴があるので、仲間は鳴き声に注目して探していた。

ようやく電線に止まるミヤマガラスの中に一回り小さいコクマルガラスを発見。

上)コクマルガラス 下)ミヤマガラス  コクマルガラスのくちばしは小さく短いのが分かる

少なくとも2羽のコクマルガラスがいたが、人気のある白色タイプはいなかった。

板倉はミヤマガラスの群れの他に猛禽類を観察しやすい場所でもある。

電柱の上にはノスリチョウゲンボウを確認。


ノスリ


チョウゲンボウ

コチョウゲンボウを期待したが現れず、渡良瀬遊水地でのねぐら入りに観察の望みをつないだ。

見聞きした野鳥(観察順)

カワラヒワ
ミヤマガラス
コクマルガラス
ノスリ
クサシギ
モズ
チョウゲンボウ
セグロセキレイ
スズメ
ムクドリ

計9種

渡良瀬遊水地 14:30~17:00

およそ5時間ぶりに戻ってきた。

すでに太陽は西に傾き、ねぐら入るまでの観察時間は短い。

チュウヒのねぐら撮影で有名なポイントの先にカモがひっそりとたたずむ雰囲気の良い池があるので、まずはそこで探鳥することに。

水面にはヨシガモミコアイサがペア?で静かな時間を過ごしているように思えた。

さらに仲間が遠くの樹上でじっとしているハイタカチュウヒを見つけた。

午前中同様、このハイタカの上面にも目立つ白斑があった。

その後、猛禽類のねぐら入りを観察するため鷹見台へ。

目の前の池には早朝はいなかったオオハクチョウマガンが2羽入っていた。

肝心の猛禽類ではあるが、チュウヒ時々現れるくらい。

また今季の渡良瀬遊水地ではいまだにコミミズクの目撃談はないのだが、本日が初認のつもりで堤防の斜面を中心にチェックするも観察できず。

ねぐら入り常連のハイイロチュウヒコチョウゲンボウは最後まで現れなかった。

余りの予想外の展開に唖然としたが、この時期のねぐら入りはこんな感じなのかも知れない。

今回は日の出と日の入りの渡良瀬遊水地の姿を対比できて面白かった。

猛禽類の出が良くなるだろう冬の最盛期に再訪したい。

見聞きした野鳥(観察順)

ホオジロ
ウグイス
ノスリ
ヨシガモ
ベニマシコ
ミコアイサ
ハシボソガラス
ハイタカ
チュウヒ
ヒバリ
ジョウビタキ
オオハクチョウ
マガン
ミサゴ
ダイサギ
コサギ
カワウ
カンムリカイツブリ
コガモ
ヒドリガモ
カルガモ
オカヨシガモ
マガモ
ホオジロガモ
キジ

計25種

探鳥記 2018.11.25 北関東探鳥③ 多々良沼 10:50~12:10 晴れ

渡良瀬遊水地から多々良沼へ。

通り道の板倉エリア通過の際は、ミヤマガラスの群れがいないか?車窓探鳥するも確認できず。

多々良沼に到着、今回の多々良沼は弁天島付近の駐車場から探鳥することした。

ここでの観察のメインは越冬しているシギカモハクチョウである。

まず目に飛び込んで来たのはオオハクチョウの家族。

地元バーダーによると、今シーズンのオオハクチョウはまだこの家族だけで、多々良沼に隣接するハクチョウの名所・ガバ沼にもいないとのこと。

水面に目をやると、例年に比べてカモの数が少ない。

特にここの名物?ミコアイサが見当たらず当惑する。

水面手前の草地ではタヒバリヒバリの初めての共演を目撃、地味に嬉しい。

シギ・チドリが大好きな仲間が草地にうずくまっているチドリ類を見つけてくれた!

環境と時期からイカルチドリかな?と思ってチェックすると、何とシロチドリであった。

こんな内陸部にもいるんだ!と嬉しい発見であった。

シロチドリは三番瀬や葛西臨海公園での観察が多いので、海岸にいるイメージを持っていた。

シギ・チドリといえば、弁天島周辺では毎年何かしらが越冬している。

以前にハマシギトウネンツルシギを観察している。

最近ではコアオアシシギが観察されており、なぜか今年コアオアシシギを観察していない自分としては是非観察したいところ。

目的のシギの群れは岸から20mくらいの水面で休憩中で、しかもほぼ逆光で観察しにくい状況。


手前の片足の3羽がツルシギ

そんな中でも8羽のツルシギを確認、赤い下くちばしと脚は目立っていた。

残念ながら群れの中にコアオアシシギはいなかったが、アオアシシギハマシギの小群を確認。

※最近はオジロトウネンもいるようだ。


弁天島からの眺め

シギの次はカモ観察ということで水面を探索すると、おむすび頭のホオジロガモを発見。

そろそろ移動を考えつつもミコアイサを見ずに帰りたくない!と探していると、仲間が発見してくれて一安心、多々良沼を後にした。

多々良沼周辺にアメリカヒドリのペアがいるとの話があったので、その後しばらく探索するも断念。

板倉エリア経由で渡良瀬遊水地に戻ることにした。

見聞きした野鳥(観察順)

オオハクチョウ
シジュウカラ
ヒヨドリ
アオサギ
タヒバリ
ヒバリ
ハクセキレイ
セグロセキレイ
シロチドリ
カルガモ
マガモ
オナガガモ
カワウ
ダイサギ
コサギ
ツルシギ
アオアシシギ
ハマシギ
ミコアイサ
カイツブリ
ハジロカイツブリ
カンムリカイツブリ
ホオジロガモ
コガモ
ニシセグロカモメ

計25種

野鳥と野鳥が好きな人を応援します

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