皆さん、こんばんは!あるいは、おはようございます!でしょうか。
久々の大雪、大変でしたね。
大雪となりましたので、満を持して?サンカノゴイ観察注意報を出させていただきます。
そのわけは?
サンカノゴイは関東平野では一部繁殖して留鳥の地域もありますが、ほとんどは冬鳥としてアシ原などの中で生活します。
このサンカノゴイ、観察することが難しい鳥であり、その主な理由は①個体数が少ない ②夜間行動するため日中はじっとしている ③警戒心が強く敵の目を欺くための擬態が上手である ④全長が70㎝の大型のサギなので動作がゆっくりで機敏な動きをする鳥よりも目立たず見つけにくいためと思っています。
このような見つけにくいサンカノゴイがどうして大雪の後に観察しやすくなるのか?
それは身を隠すアシ原などの草原が雪の重みで倒れたり曲がったりするからです。
実際、いつだったか忘れてしまいましたが、初めてサンカノゴイを観察した場所は大雪が降った後の東京港野鳥公園の東淡水池の観察窓の目の前のアシ原でした。
アシ原がところどころ倒れた状態でちょうど良い隙間ができて、サンカノゴイがゆっくり移動する姿を観察できました。
確かそのシーズンの東淡水池には何と3個体!もいたと記憶しています。
それでは具体的にどの場所が狙い目か?
①まずはもちろん東京港野鳥公園。
東淡水池はもちろん、センターからの室内快適上から目線ならば、長時間の忍耐強い観察で見つける可能性も高まるでしょう。
②葛西臨海公園
今シーズンの葛西臨海公園では、センター前の池で日中にアシ原から出てきたり、池の上空を飛んで行き来する姿が目撃されています。
雪によりアシ原の中が観察しやすくなれば、更にサンカノゴイの観察機会は増えるのではないでしょうか。
③神奈川県内なら多摩川、相模川、酒匂川などの大型河川に広がるアシ原にはいる可能性はあります。
個人的には多摩川河口に広がるアシ原は匂います。
④横浜なら、、、厳しいですが、境川遊水地のセンター前に広がるアシ原は匂います。
というか、境川遊水地では昨年?一昨年?前にサンカノゴイの死体が発見されたそうです。
冬ではなく渡りの時期だったと思いますが、サンカノゴイが立ち寄ることができる環境を有していることは間違いないので、越冬している可能性もあると思います。
もちろん、これらの場所以外にも可能性はありますが、体が大きいのである程度の広い草原は必要と思います。
実際にこれらの場所でサンカノゴイがいるかどうかは分かりませんが、いる可能性があると意識して探鳥することが大事であり、発見する可能性が高まると思います。
最後に雪が解け切るまで路面の凍結による転倒にはお気を付けてください。