「関東エリア探鳥記」カテゴリーアーカイブ

探鳥記 2017.9.24 茨城県 稲敷市① 9:00~17:30 晴れ

 

鳥仲間が野鳥の会茨城支部の「秋のシギチドリ探鳥会」に参加するという話を聞いて、一緒に参加することになった。

探鳥地は稲敷市浮島湿原周辺である。

横浜を6時45分に出発して稲敷に8時45分に到着。

高速道路の流れが良いと2時間で行くことができる。

集合場所の浮島観察舎駐車場は満杯状態。

凄い人気だ。

9時に探鳥会が開始され、約40人の参加者が12台の車に分乗して水田やハス田に向けて出発!

探鳥ポイント①

最初のポイントは何面にも水の張られた水田地帯。

エリマキシギが朝の時点では観察されたとのことだが観察できず。

隣の乾田の草の合間にジシギ類が2羽いる。

担当リーダーによるとおそらくチュウジシギタシギとのこと。

しばらく観察していると突然2羽のジシギ類がジャンプした。

以下はその動画。

スローで見ると2羽の翼下面は最初にジャンプした左個体は黒が目立つが、次にジャンプした右個体は白く見える。

チュウジシギは黒っぽく見え、タシギは翼の下面が白っぽく見えるので、やはりリーダーの推察通りなのか。

尾羽根を広げた模様を見てチュウジシギの識別点をきちんと確認したいところだが、探鳥会の進行を乱すことになるので進む。

ジシギ観察中の探鳥会の様子。

 

隣の田んぼには何とアメリカウズラシギの姿が!

このアメリカウズラシギの胸の縦斑模様はV字模様で、過去に観察した2例のアメリカウズラシギは扇形模様であった。

以下は証拠動画!田んぼの奥にいたので姿は小さく映っている。

 

次に向かった田んぼにはアオアシシギコアオアシシギトウネン、そしてアカエリヒレアシシギの姿が!

トウネンの小群が田んぼ中央で盛んに採餌している。

奥の方ではアカエリヒレアシシギが同じ場所を心配になるぐらいグルグル回って採餌している。

上空を見るとツバメアマツバメ、そしてショウドウツバメの姿が!

時々アオアシシギが「チョー、チョー、チョー」と鳴きながら上空を行き来する。

農道前方にムナグロ幼鳥がいる!

ムナグロ参上!

担当リーダーの話では、ムナグロ幼鳥は関東地方以外では観察することが難しいので、この機会に是非じっくり観察してほしいとのこと。

こういうアドバイスを聞くことができるのが探鳥会の良いところである。

このムナグロ幼鳥、背中の羽根の状態が良く太陽に当たる姿はまさに英名のGOLDEN PLOVERだった。

この姿を見ることができただけでも稲敷に来た甲斐があったと思えるほどであった。

実際は画像よりもっと輝いていた!


手前にいるコチドリに最初気が付かなかった。大きさが全然違う。

 

ここで来た道を引き返すことにする。

帰りはタカブシギコチドリ、そして朝はいなかったエリマキシギ雄2雌1観察。

エリマキシギは雄と雌とでは大きさが異なる。

今回のように大きい雄と小さい雌が並んで観察できると違いが分って良い勉強になる。

今まで一度に両方を観察できる機会をなく、並ぶ場面を是非とも観察したかったので嬉しい!

左から雄、雄、雌。


左から雄、雄、雌。左の個体は中央の雄より小さい感じが多少するが、右の雌よりは胴体が大きい。
また首を伸ばすと大きい印象となるが、前画像のように縮めると同じ大きさに見える。


左から雄、雄、雌。※飛翔スロー映像あり。

 

探鳥ポイント②以降は次回に続く。

探鳥記 2017.9.3 谷津干潟 14:30~15:30 晴れ

葛西臨海公園から谷津干潟へ。

南船橋駅で下車して陸橋を渡っていると谷津干潟が見えて来た。

おいおい、ちょっと水面が高くないか!

ほぼ満潮状態である。

確か本日の船橋付近の満潮は16時28分(すみません、実際は15時54分でした)。

谷津干潟の潮の動きはおよそ1時間半遅いので18時頃に満潮でしょ!と何度も自分に言い聞かせる。

しかし現実の光景は残酷だ。

センターに近づくにつれて干潟部分が見えないのが明らかになる。

目にも厳しいが干潟の悪臭もして鼻にも厳しい!

園内に入ると目の前をスズメバチもウロウロするし、正に泣きっ面にハチ!!

出来過ぎの状況である。

祈るような気持ちでセンター前の干潟に立つ。

干潟は満面の笑み?いや違う!水をたたえてしばし呆然。

奥に進んでアオアシシギキアシシギのポイントにいくも閑古鳥!

そこから津田沼高校方面を必死に探すとちょうど2羽のダイゼンが水面低く団地方面の水路に向かって飛び去るところだった。

参加者が見ることができなければ意味がない。

左からソリハシシギ、キアシシギ、トウネン

ようやく畳一畳分ぐらいの貝殻が積みあがった場所にキアシシギ2、ソリハシシギトウネンを発見!

しかしシギ達がいるその場所もすぐに水没する状況であり、いつシギ達が飛び去ってしまうか分からない。

急いで参加者でこのシギ達を観察する。

全員なんとか観察できたので、もっと近くから観察するため移動する。

この間もいつ飛び去るか分からない。

祈る思いで最接近して観察開始。

シギ達が近距離でしかも動かないので観察には最適な状況だ。

手前トウネン、奥キアシシギ。大きさがだいぶ違う

トウネンはいつも動き回っているので、きちんと見る機会が少ないのだが、今回改めて観察すると本当に可愛い目をしている。

この間も水かさは増してシギ達の脛辺りまで来た。

そしてとうとう4羽そろって飛翔した。

あぁ、飛び去ってしまうと思いきや目の前に並ぶ杭の上に着地してくれた。

これでしばらく観察できて良かった!

この可愛さにトウネンファンが増えたに違いない。

ありそうでない?トウネンの杭止まりの姿には驚いた。

一回だけ翼を広げてくれた

 

参加者の目の前で4羽同じ方向を向いて杭止まりして、何と担当リーダーに優しいのだろうか。

左からトウネン、ソリハシシギ、キアシシギ、キアシシギ

 

横並びでじっくり見ると、ソリハシシギキアシシギに比べて、胴体が一回り小さいことやくちばしが長いことを確認できる。

終了時刻となったので観察を終えたのだが、もしこの4羽のシギ達がいなかったことを考えると改めて感謝!感謝!

参加者の皆様にこの度の失態をお詫びして探鳥会を終えた。

※参加者の皆様

今回は長時間の探鳥、疲れ様でした!

次回開催の春シギチドリ探鳥会も宜しくお願い致します!

 

見聞きした野鳥(観察順)

カワウ
ダイゼン
キアシシギ
トウネン
ソリハシシギ

計5種

探鳥記 2017.9.3 葛西臨海公園 9:00~13:15 晴れ

本日はシギチドリ探鳥会を葛西臨海公園と谷津干潟で行った。

まずは葛西臨海公園からスタート。

西なぎさ・東なぎさ

西なぎさにかかる橋の開門とともに探鳥開始。

橋の上から東西なぎさをざっと見るもシギチドリを確認できず。

渡り切ったところでチュウシャクシギがいたとの声が。

チュウシャクシギは草地に降り立っていたが、しばらくして東なぎさの方に飛び去ってしまった。

西なぎさに人が入らないうちにシギチドリを探すも、やはりいない。

コチドリシロチドリメダイチドリトウネンダイゼンなどを期待していたのだが。

西なぎさを諦めて東なぎさの探鳥に移る。

水路の向こう岸にまずはアオアシシギを見つける。

遠目でも下面の白さ、緩く反ったくちばし、姿勢の良さは目立つ。

参加者から、イソシギがいる!キアシシギがいる!ソリハシシギがいる!と次々と声が上がる。

目が多い分だけ見つけるのが速い。

しばらく観察するといつの間に飛来していたのか?チュウシャクシギが2羽が岩の斜面にいた。

その付近はダイシャクシギホウロクシギがカニを採餌するポイントだ。

くちばしが下に反っている「しゃく系」のシギはカニが好物であり、本能?経験上?カニがいる場所が分かるのだろう。

東なぎさの突端の方ではキョウジョシギ成鳥がいた。

雨覆がボロボロに擦り切れてすぐに成鳥と分かる個体だった。

先週は観察できたダイシャクシギホウロクシギの姿が今だ見つからない。

ダイシャクシギホウロクシギチュウシャクシギを同じ場所で観察できる機会はめったにないので、今回はなんとしても探したい。

3種を観察することができれば、大きさ、色模様、形状の違いを現場で理解できるので、今回の探鳥会の見どころの1つにしている。

しばらく探索した後、ようやくホウロクシギダイシャクシギが続けざまに見つかり一安心。

ホウロクシギは水浴びまで披露してくれた。

なぎさ内ではアオアシシギハマシギトウネンと思われる個体が活発に採餌をしている。

それにしてもあまりに遠くてスコープでもきちんと識別できないので判定は避けた。

事前に予測していたシギチドリはほぼ観察できたので、今度は鳥類園に向かう。

鳥類園

ここでの見どころはアオアシシギコアオアシシギとの同時観察だろう。

コアオアシシギはすでに3週間近く擬岩周辺に滞在中。

このまま越冬するのではないか?と思うぐらいである。

しかし何とセンター情報によると数日前に旅立ったとのこと!

コアオアシシギの観察を楽しみに来られた参加者もかなりいるので困った!

それならまだどこかにいると思って探し出すぞ!と鼻息荒く擬岩に向かう。

擬岩への途中、通路にある観察窓から期待を込めてコアオアシシギクサシギタカブシギなど探すも見つからず。

擬岩に到着すると今日は結構混雑している。隙間を見つけてアオアシシギコチドリイソシギを観察するもコアオアシシギはやはり見つからない。

擬岩の正面に見える観察窓に回って裏手からもを探索したが、ここでもコアオアシシギは見つからず。

センターに戻ってからは汽水池でアオアシシギキアシシギを観察した後、探鳥終了。

葛西臨海公園から谷津干潟へ向かう。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

イソシギ
カワウ
ウミネコ
ダイサギ
アオサギ
チュウシャクシギ
ハクセキレイ
ハシボソガラス
オオセグロカモメ
アオアシシギ
カルガモ
イソシギ
キアシシギ
ミサゴ
キョウジョシギ
コサギ
ホウロクシギ
ダイシャクシギ
キンクロハジロ
キジバト
スズメ
ヒヨドリ
ハシブトガラス
オナガ
ムクドリ
コチドリ
カワセミ
カイツブリ

計28種

参加者目撃談:ヒバリ、セッカ、セグロカモメ、シジュウカラ、ゴイサギ、ササゴイ、トビ、ツバメ、イソヒヨドリ、コムクドリ

 

 

探鳥記 2017.8.27 葛西臨海公園 15:10~17:40 晴れ

谷津干潟から葛西臨海公園へ。

今回は幸運にも鳥類園に近い駐車場に止めることができた。

まずはシギチ観察のため擬岩観察舎へ向かう。

アオアシシギ3羽とコアオアシシギ3羽がそれぞれまとまっている。

じっくり観察したいが、西日の方向にいるので暗くて見えにくい。

しかし、水面が輝いて綺麗な光景だ。

コアオアシシギの脚とくちばしの細さがやはり目立つ。

しばらくするとアオアシシギが5m近くまでやってきた。

こんなに近くアオアシシギを観察できる場所はほとんどないのではないか?

先ほどまでじっとしていたコアオアシシギソリハシシギに近づいて来た。

脚の長さは違うが大きさはだいたい同じに見える。

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次に鳥類園に向かう。

途中の通路にある観察窓からは、カワセミの採餌、アオアシシギオナガコムクドリの水飲みを次々と観察できた。

オナガ幼鳥

カワセミ

 

この4種を一つの窓から観察できるのは珍しいのではないか。葛西臨海公園の奥深さを思い知った。

鳥類園に入って2階から汽水湖内を探鳥するも成果なし。

ここまで来たから東西のなぎさを見に行くことにする。

なぎさにかかる橋の上から東なぎさを遠望するもウミネコカワウばかりで、お目当てのダイシャクシギホウロクシギの姿は見えない。

これ以上先に進んでも今日は駄目でしょう!帰りましょう!オーラを出したが、同行者にスルーされ東なぎさを観察できる場所へ移動。

東なぎさの湾内を探鳥するもダイシャクシギホウロクシギも見当たらず。

キアシシギの悲しげな声が時々聞こえて来る。

目の前の水路には何とキンクロハジロがいるではないか!

北からの先発隊?葛西居残り組?8月に初めてキンクロハジロを見た。

 

2回目の帰りましょう!オーラを出し始めた頃、同行者が東なぎさの沖合にいるダイシャクシギ3とホウロクシギを発見!

同行者に感謝!やはり帰らないで良かった!

以下の動画がその時の様子。右端でホウロクシギが水浴びをしている。

遠くても夕暮れでもダイシャクシギの下腹と下尾筒の白さはやはり目立つ。

最後の最後で良い場面を見ることができた。

同行者に再感謝!

見聞きした野鳥(観察順)

スズメ
ヒヨドリ
アオアシシギ3
コアオアシシギ3
ソリハシシギ
キアシシギ
コチドリ
イソシギ
ハクセキレイ
キジバト
コムクドリ
ムクドリ
オナガ
カワセミ
カルガモ
アオサギ
ダイサギ
コサギ
カワウ
ウミネコ
セグロカモメ
ミサゴ
ダイシャクシギ3
ホウロクシギ

計24種

探鳥記 2017.8.27 谷津干潟 13:50~14:30 晴れ

三番瀬から谷津干潟へ。

前回の探鳥は8月11日だから約2週間ぶりの谷津干潟だ。

到着時はほぼ全面に干潟が広がっていた。

さぁ、シギチを探すか!と前に広がる干潟を探すもカルガモアオサギコサギダイサギなどが目につくだけで見当たらない。

今度はスコープを60倍にして対岸をじっくり観察していると、じっとして動かない4羽のセイタカシギを発見!

ようやく一息つけた。

前回アオアシシギキアシシギを観察したポイントに移動するも今回は見当たらない。

友情出演かな

困ったなぁとしばらくたたずんでいると、死角となっている前のアシ原からアオアシシギが出てきてくれた。

今回もアオアシシギを前回と同じ場所で観察できた。前回から滞在中の個体か別個体か分からないが、ここで冬羽への換羽の進行状況を見比べてみる。

8月11日 肩羽の半分ぐらいが冬羽に移行中。

8月27日 肩羽のほとんどが冬羽へ移行している。

以下の動画は撮影前にカニを捕まえて飲み込んだ直後の動作で、人間が食道に物を詰まらせた時にやる動作と似ている気がする。

そばのアシ原では採餌せずにひっそり休んでいるキアシシギを発見。

津田沼高校側の方も丁寧に観察したが、例年いるメダイチドリダイゼンなどが今回も見当たらない。

どうした谷津干潟!

谷津干潟から葛西臨海公園に向かう。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

カルガモ
アオサギ
コサギ
ダイサギ
ツバメ
アオアシシギ
キアシシギ
セイタカシギ

計8種

探鳥記 2017.8.27 三番瀬 9:00~13:00 晴れ

2週間ぶりの三番瀬。

前回はメダイチドリの数が一気に増えて、その中にオオメダイチドリが混じっていた。

今回はどんな出会いがあるか。

本日の干潮は7時27分なので干潟はほぼ水没状態。

こういう時は展望台から干潟全体の様子を見るに限る。

屋上に上がって左手にある防波堤方面を見ると、物凄い数のカワウの群れが防波堤に向かって移動中。

まるで蟻の行列を見ているようで、どんどん堤防の方に移動していく。

何千羽の大群を目にして圧倒されたのはもちろん、大食漢のカワウが消費する魚の量も気になってしまった。

 

正面を見るとネット上にウミネコダイゼンキアシシギの姿が見える。

様々な装いをしたダイゼンが少なくとも50羽以上が並んでいる。

展望台からダイゼンらを望む

海岸に降りて近距離からダイゼンキアシシギを観察した後、左手に進むと堤防付近にバーダー達を発見。

おそらく最近観察されたヨーロッパトウネンがいるのだろう。

急行すると、知り合いからトウネンの群れの中にいると教えてもらい探索する。

この個体はくちばしが長めで細いとのこと。

しばらくしてヨーロッパトウネンを見つけて、じっくりトウネンとの比較を観察していたら、何と飛んでしまった!

1枚も撮影していないのに!

向こうの干潟に着地した群れを見て、行こうか?ここから観察しようか?迷っていながら、知り合いと鳥談義をしていたら目の前にトウネンの群れがやって来た。

この日は幾つかのトウネンの群れがいるらしく、この群れが先ほどの群れか分からないまま観察を始めると、群れの中で1羽背が高い個体がいる。

中央にいるのがヨーロッパトウネン。

おいおい!これがヨーロッパトウネンだよ!と思いながら、慌てて撮影開始。

こんなに間近で見たのは久々である。

この個体もくちばしが細いだけでなく長く見える。

先ほど見たのと同じ個体か?どうやら2羽いるとの話もある。

横から見ると体が横長のトウネンに比べて丸っこく見える

今度はじっくり観察も撮影もできて一安心。

しばらくすると目の前のトウネンの群れが干潟の中央部に移動してしまったので、我々も後を追った。

ここで見える範囲でトウネンの数を数えると30羽近くがいるようで、様々なトウネンの装いを観察できた。

トウネンの群れが飛び去ったので、群れを求めて移動中にオバシギの幼鳥を発見!

2羽のオバシギ幼鳥が盛んに二枚貝を地中から採っては丸呑みしている。

オバシギの採餌の様子はここをクリック!

貫禄ある?ウミネコの前をオバシギ幼鳥がスタスタ歩く。ウミネコと比べるとオバシギの小ささに驚く!

そばの干潟には単独のハマシギキョウジョシギが採餌中。

群れで行動するのを見慣れたせいかハマシギが1羽だけでいると仲間とはぐれてしまったのではないか?と心配してしまう。

ずいぶんと潮が引いて来た。いつの間にかミヤコドリが飛来して採餌をしている。

こちらもお腹が空いて来て、時計を見てびっくり。

ヨーロッパトウネントウネンオバシギに夢中になって気が付けば4時間も三番瀬にいた!

急いで次の目的地の谷津干潟に向かう。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

カワウ
ダイゼン
ウミネコ
キアシシギ
ダイサギ
トウネン
ヨーロッパトウネン
ミヤコドリ
オバシギ
ソリハシシギ
ミサゴ
ハマシギ
キョウジョシギ
ハクセキレイ
メダイチドリ
セッカ

計16種

探鳥記 2017.8.11 葛西臨海公園 15:50~18:00 曇り

谷津干潟から葛西臨海公園へ。

5日前に探鳥したばかりだが、今日はどんな出会いがあるか。

16時前の到着となったので、今回は東西なぎさには向かわずに鳥類園周辺の探鳥にした。

まずは前回シギチドリでにぎわった擬岩観察舎へ直行する。

キアシシギの群れが今回も休憩中でいつもの光景かと思いきや、群れの中に褐色のシギがいる。

こちらを振り向いた時に上頭部の茶色の帽子を被ったような顔が見えた。

ウズラシギだ!

繁殖羽は摩耗して黒ずんで見える

 

体上面の羽根が摩耗して黒ずんだ様子や胸から脇にかけて繁殖羽の黒褐色のV字斑があることからウズラシギ成鳥と判断。

ウズラシギはふっくらした胴体でキアシシギより気持ち小さいような感じがする。

体上面の羽根は1枚1枚固そうに見えて、エリマキシギの幼鳥を思い出させる。

松ぼっくりみたいな胴体

ウズラシギは昨日まで観察記録がなかったので、到着したばかりなのだろう。

長旅のせいか羽繕いや頭掻きをしたり、お腹が空いたのか採餌をしたりと落ち着かない。

ようやくキアシシギと共にまったりしているのが以下の動画。

 

前回観察できたコアオアシシギはタイミングが悪いのか観察できず。

今回地味に驚いたのは初めて複数のソリハシシギを観察できたことだ。

過去の観察では単独個体ばかりで一匹狼的なところが気になる存在であったのだが。

同行メンバーの話では4羽はいたようだ。

今回1番活発だったソリハシシギ達

今回は鳥類園だけでも十分シギチドリを楽しめた。

帰り道、水族館と鳥類園の間にある道の上空をツバメヒメアマツバメが盛んに飛び回っていた。

駆け足だったが今回は東京湾のシギチドリポイントを3か所も探鳥できて良かった。

見聞きした野鳥(観察順)

ツバメ
ムクドリ
キアシシギ
ソリハシシギ4
イソシギ
アオアシシギ
ウズラシギ
コチドリ
コサギ
カルガモ
ダイサギ
オナガ
ゴイサギ
ハクセキレイ
スズメ
オオヨシキリ
ウミネコ
カワウ
ヒメアマツバメ

計19種

探鳥記 2017.8.11 谷津干潟 14:20~15:00 曇り

三番瀬から谷津干潟へ。

たしかに今シーズンの谷津干潟でのシギチドリ観察は今のところはパッとしないようである。

しかしシギチドリの戻り渡りのこの時期は、いつどんなシギチドリが観察されるか分からない。

取り敢えず行ってみないと始まらないのだ。

当日の干潟の様子

まずはセンター側の干潟から観察。

干潟はパッと見て閑散とした様子で、肉眼ではシギチドリが見つからない。

すると数羽のシギチドリの群れが干潟の上空を行き来して降りる場所を探しているのが見えた。

ようやく向こう岸に着地したのでスコープで観察するとメダイチドリの群れだった。

メダイチドリの群れの近くではコチドリの姿も見える。

遠くからでも、メダイチドリの胸のオレンジ色とコチドリより大きな胴体は目立つ。

目が干潟の慣れたせいかキアシシギが点々としているのが分かる。

時々キアシシギが「ピュイー」と鳴いて存在感を示している。

右手の遊歩道を進む。

屋根付きの観察スペース前の干潟でアオアシシギ成鳥が採餌中だ。

首から胸にかけて繁殖羽の黒褐色の縦斑が残っているが、上面には灰色の冬羽が見えており、換羽中の個体である。

アオアシシギの脚の色は青緑色が多いが、この個体は黄色みが強いように見える。

 

以下の画像は2017.8.6葛西臨海公園で撮影したアオアシシギ成鳥。
同じアオアシシギ成鳥でも脚の色と換羽中の冬羽の状態が違う。

 

アオアシシギが草むらの影に隠れてしまったので、再度周囲を探鳥すると採餌中の1羽のオオソリハシシギ雌を発見。

体の大きい雌だけに長いくちばしと胴体の大きさはやはり目立つ。

盛んに地中深くくちばしを入れて採餌している。

 

オオソリハシシギをじっくり観察した後、スコープで再度干潟全体を観察するも変化がないようだ。

潮が満ちてくれば三番瀬辺りからシギチドリが飛来して来るだろうが、ここで待つより葛西臨海公園での探鳥を選択した。

谷津干潟から葛西臨海公園へ。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

アオサギ
ダイサギ
メダイチドリ
コチドリ
キアシシギ
カルガモ
アオアシシギ
イソシギ
オオソリハシシギ
コサギ

計10種

探鳥記 2017.8.11 三番瀬 10:50~13:40 曇り

ようやく東京湾岸の各地でシギチドリの観察例が増えて来た。

今回も飽きずに東京湾岸探鳥を実施。

最初の目的地は3週続けての探鳥となる三番瀬。

昨晩から雨が降ったり止んだりの天気なので、さすがに干潟はいつもより人が少ない。

まずは正面の階段上から干潟の野鳥状況を確認。

先週同様に今日も干潟の右奥にシギチドリが集中しているので、そちらに向かう。

到着して驚いたのがメダイチドリの多さだ。

ざっと約70羽近くが採餌中である。

その奥でオオソリハシシギダイゼンキアシシギミヤコドリが採餌。

手前)ダイゼン、奥)オオソリハシシギ、右)キアシシギ

水際近くでは20羽近くのミユビシギの群れがあちこち移動しながら採餌中。

採餌中のミユビシギの群れ

8月6日は3羽だったオオソリハシシギは今回9羽確認。

黙々と採餌中のオオソリハシシギ

動向メンバーが体の大きいメダイチドリを見つけた。

オオメダイチドリではないか?とのことで、スコープでじっくり観察すると、やはりオオメダイチドリの幼鳥だった。

オオメダイチドリ幼鳥 脚の黄緑色に注目!

このオオメダイチドリは、最初はメダイチドリと一緒に水気の多いエリアで採餌していた。
以下その動画。※前回と同じものです。

が、次第にメダイチドリの群れからは離れて、比較的乾いている干潟のエリア(陸地方面)を好んでカニの採餌を繰り返していた。※前回と同じものです。

 

オオメダイチドリのそばにはシロチドリの姿があった。
シロチドリもゴカイというよりはカニなどの生き物を探している感じで、両者に共通しているのは、高スピードで駆けて採餌する行動だろう。カニなど動きの速い生き物を捕まえるためには、このぐらいのスピードは必要なのだろう。

水際に目を向けるとミユビシギの群れが相変わらず盛んに採餌をしている。

今回はなるべく低い目線で動画を撮影すべく接近する。

以下がその動画で、オオソリハシシギも一緒に登場。

このぐらい密度が濃いとシギチドリの観察をしている!という実感が沸く。

一通り三番瀬にいるシギチドリをじっくり楽しく観察できた。

次の目的地、谷津干潟に向かう。

見聞きした野鳥(観察順)

キアシシギ
ウミネコ
カワウ
ダイサギ
メダイチドリ約70羽
ダイゼン12
オオソリハシシギ9
ミユビシギ
ミヤコドリ
オオメダイチドリ
アオサギ
シロチドリ
コサギ
ハクセキレイ

計14種

探鳥記 2017.8.6 葛西臨海公園② 11:25~15:00 晴れ

鳥類園

西なぎさから鳥類園へ。

鳥類園そばの淡水池では、オオヨシキリのテンションの低い声を聞いてニンマリしたり、突如現れたゴイサギ幼鳥の飛翔中の羽根の模様に目を奪われたりした。

そして、いよいよ今回の葛西の目玉である擬岩観察舎へ。

数日前からコアオアシシギがいるとのこと。

コアオアシシギアオアシシギとのツーショットをじっくり観察したい。

擬岩に到着するなり急いで観察すると、ほとんどのシギが杭のそばで休憩中であり動きが少ない。

ここには2羽のコアオアシシギ(成鳥と幼鳥)を確認。

左)キアシシギ 右)コアオアシシギ

右のコアオアシシギは胸から脇腹にかけて繁殖斑の名残があるので成鳥。
くちばしは通常細く真っ直ぐだが、この個体のはやや上に反っている。
この個体は下の動画では左にいるが、上面に灰色の冬羽が見える。

 


動画の左から、コアオアシシギ成鳥(上の画像と同じ個体)、キアシシギコアオアシシギの幼鳥。

別のキアシシギが後ろから近づいて、中央のキアシシギをくちばしで突いてちょっかいを出している。

採餌中に喧嘩をするのは見かけるが、よほど嫌なことがあって八つ当たりでもしているのか?

コアオアシシギ成鳥は動じないが、幼鳥は驚いてアオアシシギの方に逃げていく様子である。

上の動画の続き。アオアシシギの方がコアオアシシギより一回り大きい。

アオアシシギの上面には灰色の冬羽が確認できる。

やっぱりシギも暑いのは苦手みたいだ。

同行メンバーが気が付いたのだが、上の画像の6羽のシギ達全部が日陰でじっとしている。

擬岩の観察舎内も蒸し風呂みたいな状況だが、そちらも暑いのだろうなぁと同情する。

じっとしても汗が噴き出てくる中で、一通り観察できたので帰ることに。

先週に続く東京湾岸探鳥だったが、先週よりシギチドリの状況が良くなってきたので一安心。

来週はどうなるか楽しみだ。

見聞きした野鳥(観察順)

カイツブリ
コサギ
ダイサギ
オオヨシキリ
オナガ
コムクドリ
ゴイサギ
カワセミ
ムクドリ
アオアシシギ
コアオアシシギ
キアシシギ
コチドリ

計13種