「関東エリア探鳥記」カテゴリーアーカイブ

探鳥記 2018.5.20 栃木県民の森 矢板市 3:30~11:30 晴れ

初めて行く探鳥地で夏鳥の早朝のコーラスを聴く!ことが今回のコンセプト。

いつものようにギリギリ(今回は東北自動車道の車内で!)まで鹿沼市の井戸湿原と迷ったが、矢板市の栃木県民の森へ。

暗闇の中、県民の森の大駐車場へ到着。

外に出ると早速ヨタカの「キョ、キョ、キョ、キョ、、、、」という連続する声が聞こえてきた!

暗闇の中、声を頼りにドキドキしながらどんどん駐車場の端へ進むと、仲間が飛翔するヨタカを発見。

しばらくした後、ヨタカが山の斜面上にある杭のような枝の先端に止まったところを無事観察。

声は何度も聞いているが、姿を見たのは初めて、しかも繁殖地で観察できたのが嬉しい。

動向メンバーの観察を総合するとその後2羽のヨタカが飛翔していたそうで、斜面の奥の方へ飛び去ってしまったとのこと。

ヨタカを見聞きできただけでもテンションが上がるのに、今度はそばの森から木魚のような連続音をするオオコノハズクの声が聞こえて来たではないか!

一度だけの連続音を頼りに付近の樹木を駄目元探索したが、見つからなかった。

まだ日の出前ではあったが、キビタキの第一声で夜明け前のコーラスが開始。

依然として駐車場付近は暗く、周囲の様子が分からない。

どんな地形が広がっているのか、野鳥の声を頼りに想像した。

キビタキの次はクロツグミの朗らかな声が聞こえて来た、それも複数いる模様。

遠くではフクロウの声が聞こえている。

この頃になると、ようやく周囲が明るくなり始めて、周囲の様子が分かってきた。

先ほどヨタカを見聞きした場所は伐採した後の斜面であり、いかにもヨタカが好きそうな場所であった。

私が早朝コーラスで注目していたエリアからはサンショウクイサンコウチョウも聞こえてきて予想以上にいろいろな野鳥がいる。

それもそのはず、そのエリアは今回これから探鳥しようとする宮川渓流歩道の下流域であった。

上流域も探鳥する予定だが、まずは下流域から探索開始。

渓流に沿って散策路を進む。

渓流といっても、年によっては地下に水が伏流することがあるようで、今回は水枯れの状態であった。

渓流といえばオオルリミソサザイ直ぐに思い浮かべるが、お約束通り?オオルリの囀る姿を簡単に観察することができた。

水は流れていないが、感じの良い雰囲気の中を進む。

上空を時々「ヒリリ、ヒリリ」と鳴きながらサンショウクイが通過する。

下草からは強い高音でシシシシシとヤブサメの声がする。

近くで声がするから姿も観察できるのでは?といつも淡い期待をするが、今回も姿は見れず。

そして、このコースの主役のクロツグミの登場。

間近で朗らかな声を聞いたり、姿を見せてくれた。

また早朝コーラスで頑張ってお腹が空いたのか地上で捕食行動をするクロツグミを雄雌共に観察することができた。

宮川渓谷下流遊歩道の終点まではゆっくり歩いて30分くらい、今来た道を折り返す。

復路では復路で楽しんだ鳥の他にキビタキを見聞きしたり、森の奥から聞こえて来るサンコウチョウの声を聞いた。

 

下流コースのスタート地点に戻り、今度は上流コースを探鳥。

上流コースは渓流に水が流れており、カワガラスミソサザイがいかにもいそうな雰囲気。

周囲の夏鳥の声を気にかけながらも川沿いに意識が向かう。

しばらくすると川面に黒っぽいものが動いた。

カワガラスだ!

残念ながら直ぐに川の上流へ飛び去ってしまったが、我々もそちらに向かうのでまた会えるだろう。

カワガラスの次はミソサザイの出番だ。

ミソサザイのいる雰囲気はあるのだが、この日は結局最後まで見聞きできなかった。

上流コース折り返し付近ではオオルリを間近で観察する機会に恵まれ、ここまでイマイチの観察状況が好転。

復路ではカワガラスを何度も観察する機会に恵まれ、このコース内に少なくとも2ペアいることが分かった。

上流コース探索を終えて、そばにある森林展示館に立ち寄る。

森林展示館には野鳥の剥製が多数展示されていた。

オオコノハズクヤマドリの剥製も印象に残ったが、何より驚いたのはヤマショウビンの剥製!

県内での落鳥個体であったが、ヤマショウビンといえば対馬を筆頭に南西諸島や日本海側の島での観察記録が多い。

関東平野も通過するんだ!と新鮮な驚きであった。
※この原稿を書いていて思い出しましたが、数年前に谷津干潟で春の渡り時に観察されていましたね。

展示館の見学を終えて、再度下流コースをざっくり流し探鳥を開始。

早朝の1回目に比べて時間が遅いので見聞きする機会は明らかに少ない。

2回目の主役はキビタキであった。

美しい声と姿を何度も見聞きできた。

 

今回は8時間近く滞在したが、夜のヨタカオオコノハズクフクロウホトトギスから始まり、クロツグミサンショウクイオオルリキビタキなど夏鳥を十分堪能でき、当初の目的も達成された。

まだまだ自分の知らない素晴らしい探鳥地があり、あるはずだと再認識した旅となった。

見聞きした野鳥(観察順)

ヨタカ(2羽を確認 声・姿)
ホトトギス
オオコノハズク声
キビタキ
クロツグミ
フクロウ声
センダイムシクイ
キジバト
ホオジロ
ウグイス
ヒヨドリ
メジロ
サンショウクイ
ハシブトガラス
イカル
ハシボソガラス
サンコウチョウ
オオルリ
コゲラ
ヤブサメ
アカゲラ
シジュウカラ
メボソムシクイ
アオゲラ
ヤマゲラ
ヒガラ
アオバト
カワガラス

計28種

探鳥記 2018.5.13 三番瀬 12:30~13:30 曇り

谷津干潟から三番瀬へ。

到着時の干潟の様子は、岸から30mくらい手前まで潮が満ちている状態で、波打ち際をオオソリハシシギを筆頭に活発にシギチドリ達が食事をしている。


キョウジョシギキアシシギオオソリハシシギオバシギハマシギが登場

干潟を見渡すも肝心のサルハマシギの姿はやはり見当たらない。

昨日は観察できなかったオオソリハシシギ雄の繁殖羽が干潟に一際映える。

 

同じオオソリハシシギの雌でも、痩せている個体もいれば栄養補給完了?のような個体もいる。

痩せている個体は三番瀬に到着して間もないのだろう、雄くらいの大きさに見える。

本日は昨日に比べて干潟が残っているので、メダイチドリコチドリの姿も見える。

手前にできた潮溜まりでキョウジョシギが群れで水浴びを開始した。


群れでの水浴びなので豪快で見ていて気持ちよい。

キョウジョシギの水浴びは見たことがあるようで見ていないような。

ハマシギは1羽だけの観察となったということは、ほとんどのハマシギそしてトウネンがいまだ谷津干潟にいるのだろう。

空を見るといつ雨が降ってもおかしくない状態なので、三番瀬はこの辺でお開きとした。

見聞きした野鳥(観察順)

オオソリハシシギ
キアシシギ
ハマシギ
ミユビシギ
キョウジョシギ
ダイゼン
コアジサシ
メダイチドリ
コチドリ
オバシギ
ムクドリ
スズメ

計12種

探鳥記 2018.5.13 谷津干潟 9:00~11:40 曇り

昨日サルハマシギを見ていない鳥仲間2人と共に2日連続で谷津干潟へ。

サルハマシギは渡り途中での立ち寄りなので、いつ飛び去ってしまうか分からない。

しかし、①昨日繁殖地に向かわずに三番瀬に戻っていたこと②合計4羽も確認できたことから少なくとも1羽くらいは観察できるだろうという甘い期待③天気が午後から雨なので、天候が回復するまでは留まるだろうという理由で本日も観察できると考えた。

楽観モードで谷津干潟に到着後、直ぐに干潟を探索するもサルハマシギの姿がない!

トウネンやハマシギの数は昨日とあまり変わらないように見える。

しばらくすればサルハマシギが飛来して来るだろうという期待を持ちながら待ち続けたのだが、、、。
トウネンハマシギの群れ

いかにもベテランバーダーという方々も次々と見切りを付けて居なくなっていく。

せめて充実したトウネン観察だけでもしたい!と思ったが、昨日ほど手前に来ない。

今にも雨が降りそうな天気となり、ここにいても新たな展開がないと判断してサルハマシギのいる可能性をある三番瀬へ移動することにした。

見聞きした野鳥(観察順)

ダイサギ
カワウ
ハマシギ
トウネン
メダイチドリ
キアシシギ
チュウシャクシギ
ムクドリ
ツバメ
コアジサシ
ハシボソガラス
キョウジョシギ
カルガモ
オオヨシキリ
シジュウカラ
ヒヨドリ
カワラヒワ

計17種 目撃談:コチドリ

探鳥記 2018.5.12 三番瀬 13:20~15:20 晴れ

谷津干潟から三番瀬へ。

満潮の時間が近いのでシギチドリ観察にそれほどの期待もしなかったのだが、、、。

海岸に出ると干潟はほぼ消滅しており、水没を免れた場所にシギチドリが集まっている状態だった。


キョウジョシギ雄 頭頂の縞模様と指先に目が行ってしまった

水没してもオオソリハシシギはくちばしが長いので、なお活発に食事中。
オオソリハシシギ雌 この画像からくちばしの前方は柔らかいのが分かる


オオソリハシシギ雌 雌のくちばしは雄より長くて立派である

動き回るオオソリハシシギと対照的にオバシギがのんびりとしていた。


オバシギ 奥はオオソリハシシギ

ギリギリまで食事をしていたシギチドリ達が立ち去った後、今度はトウネンの群れが波打ち際にやって来た。

トウネンは食事をするのではなく、海に向かってじっとしている。


トウネンの群れ 

じっくり観察する良い機会だと1羽1羽の繁殖羽の様子を観察していると群れの中に1羽どこか違和感を感じる個体がいた。

よく見ると喉が白く、胴体も周囲のトウネンに比べて寸詰まりに見える。

おぉ、ヨーロッパトウネンだ!


ヨーロッパトウネン

そのまま、そのまま!と飛び去らぬように祈り続けながら観察・撮影を開始する。

この群れは飛び去るどころか、その場でしゃがみこんで本格的に休憩に入り出した。

幸福な時間が続くかと思っていたが、向こうから波打ち際を歩く人がだんだんと近づいてきた来て、悲しきカウントダウン開始。

ゼロになる前に群れは飛び去ってしまった。

その後もトウネンの群れは時々波打ち際に飛来するものの落ち着きなく直ぐに飛び去るの繰り返し、やがて姿が見えなくなった。

帰る前にとりあえず三番瀬の左突端の堤防へサルハマシギがいないか確認に向かった。

堤防上ではハマシギトウネンなどの大群が休憩中。

何度も群れの端から端まで探索してようやく赤褐色の目立つサルハマシギを発見。

本日はここでお開き。

谷津干潟よりも更に間近でトウネンヨーロッパトウネンの繁殖羽を観察することができて、立ち寄って良かった!

明日に続く?

見聞きした野鳥(観察順)

キョウジョシギ
オオソリハシシギ
ダイゼン
キアシシギ
コアジサシ
オバシギ
トウネン
ヨーロッパトウネン
ミユビシギ
サルハマシギ

計10種

探鳥記 2018.5.12 谷津干潟 9:30~12:30 曇り

サルハマシギが谷津干潟に4年ぶりに飛来した。

前回谷津干潟で観察して以来、この4年間ずいぶんと熱心にシギチドリ探鳥を行ってきたが、サルハマシギとは結局会えずじまい。

4年ぶりの再会となるか?

今回の個体は赤褐色の繁殖羽の装いなので是非とも観察したい。

このサルハマシギ、ここ数日三番瀬と谷津干潟を行き来しているとのこと。

本日早朝から三番瀬で観察している鳥仲間と連絡を取り合ってサルハマシギの動向を探った。

谷津干潟へ到着間際の連絡ではサルハマシギは谷津干潟へ移動したとのこと、しかも1羽ではなく4羽もいるそうだ!

南船橋駅から急ぎ足で谷津干潟へ向かう。

センターへ向かう途中、干潟ではチュウシャクシギの声が何度も聞こえ、声を頼りに姿を確認できた。

センター周辺ではセンダイムシクイの声がした。

そして周遊観察路に出て、いよいよ本格的な探鳥開始。

ここ数年の谷津干潟の観察は広い干潟にポツンポツンといるシギチドリをスコープで探すという感じが続いていた。

が、今日は違った!

目の前にカウントするのも嫌になる?ぐらいのシギチドリがいるではないか!

お腹が黒いハマシギ、赤褐色が目立つトウネンの大群の中に、点々とダイゼンが見える。

現場での話では500羽以上のトウネンがカウントされたとのこと。

ここは大授搦か!

谷津干潟で数百羽のハマシギの群れは時々観察するが、トウネンの大群を観察したのは初めてだ。

お目当てのサルハマシギは?

直ぐに見つけることができるかと思いきや、この大群だから探し出すのに時間がかかった。

ようやく干潟中央付近にいるサルハマシギを発見!

久々の再会となった。

4年前はくちばしと脚の長細さが目立ったが、今回はやはり赤褐色の繁殖羽である。

4羽全てのサルハマシギを確認後、今度はトウネンを中心に観察開始。

こんなにたくさんいると様々なパターンの羽衣が観察できて、非常に勉強になる。

そばにいる知り合いが群れの中にヨーロッパトウネンを見つけた。

動き続けるトウネンの中では分かり易い目印が少なく、しばらくスコープを見ながら発見者の誘導を受ける。

ようやくヨーロッパトウネンをスコープに収めることができ、ここから10分ぐらいずっと動きを追跡した。

繁殖羽は非繁殖と違ってトウネンとの識別がしやすいはずなのだが、現場ではそう簡単なものではないと思った。

この個体では特に喉の白さと脛の細さが周囲のトウネンと差を感じた。

牡蠣殻の堆積しているエリアにもシギチドリが移動してきたので、こちらも移動する。

ここでは先ほどより近くにサルハマシギを観察することができた。
中央と手前のしゃがんでいるのがサルハマシギ、周りはトウネン

先ほどより近くでトウネンを観察できるので嬉しい。

ここでは先ほどより更にヨーロッパトウネンの特徴が出ている別個体がいたそうだ。

観察中に突如シギチドリが体を低くしたので、我々バーダーも上空を警戒した。

ハヤブサだ!と叫ぶ声がした。

干潟にいるシギチドリを襲うことなくしばらく上空を飛翔して飛び去って行った。

ハヤブサを警戒してシギチドリが飛び去ってしまうことは回避できたので、シギチドリはもちろんバーダー達も一安心。

しかし、しばらくしたら再びハヤブサが現れた!

今度はハマシギの捕獲に成功!

ハヤブサの襲撃でシギチドリ達はパニックになり、群れで周囲を飛び回ったり、干潟から飛び去ってしまった。

サルハマシギは4羽全て干潟から姿を消してしまった。

おそらく三番瀬へ避難してしまったのだろう。

よくある光景ではあるが、今回は特に残念な空気が周囲に流れたと思う、、、。

念願の繁殖羽のサルハマシギヨーロッパトウネンも十分観察できた。

お腹も空いて来たし、この辺が潮時と思い、谷津干潟を去ることにした。

せっかくの遠出なので、満潮に近い三番瀬に顔を出して帰宅することにする。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

スズガモ
スズメ
ダイサギ
チュウシャクシギ
カルガモ
コゲラ
カワウ
ツバメ
ダイゼン
ハシボソガラス
オオヨシキリ
シジュウカラ
ヒヨドリ
ムクドリ
センダイムシクイ
ハシブトガラス
エナガ
カイツブリ
コガモ
オナガ
ハマシギ
トウネン
サルハマシギ4
アオサギ
コサギ
ヨーロッパトウネン2
キアシシギ
メダイチドリ
ハヤブサ
オバシギ1
コチドリ

計31種  センター情報:コアジサシ、アマサギ、キョウジョシギ、イソシギ、マガモ

探鳥記 2018.4.29 谷津干潟 14:00~15:45 晴れ

葛西臨海公園から谷津干潟へ。

南船橋駅から歩いて陸橋を渡ると谷津干潟が見えた。

ほぼ満潮状態で到着してしまい絶句した前回の記憶が蘇ったが、今回はちょうど良い頃合いで一安心。

ここから探鳥スタート。

スタート付近ではまだ冬鳥であるカモの姿が観察できた。

ヒドリガモコガモの繁殖羽がより映えているように見える。

対岸の岸辺にはチュウシャクシギの姿を確認。

センター前に到着して、ここからが本格的なシギチドリ探鳥の始まりである。

ざっと干潟を見渡すと先週よりはポツンポツンとダイゼンコチドリハマシギの姿を確認。

高校側の牡蠣殻が堆積している場所では、例年通りメダイチドリハマシギキョウジョシギの群れがいた。

特にメダイチドリの橙褐色の繁殖羽が映えて綺麗である。

参加者がこの群れの中にトウネンがいるのを発見!

トウネンメダイチドリより一回り小さく、繁殖羽のオレンジ色が一際目立って綺麗だ。

発見して直ぐに干潟の別の場所へ飛び去ってしまい、参加者全員の観察ができなかった。

トウネンの繁殖羽は是非ともこの機会に観察してもらいたいので、飛び去った方向へ移動。

高校側の奥のポイントでメダイチドリの群れに混じるトウネンを再発見。

しかも今度は2羽いて、全員でじっくり観察することができた。

常連のキアシシギイソシギをまだ観察していなかったが最後の最後にキアシシギも無事観察。

観察を終えて、先輩担当者からのシギチドリの違いの解説や本日観察した野鳥の確認を行った。

今回は葛西・谷津で15種のシギチドリを観察することができたが、春の常連のオオソリハシシギを観察できなかったのは残念!

参加者の皆さんにはオオソリハシシギ雄の橙色の綺麗な繁殖羽とくちばしを是非とも観察していただきたかった。

参加者の皆さん、7時間にも及ぶ探鳥会、お疲れ様でした!

次回も宜しくお願い致します。

見聞きした野鳥(観察順)

ヒドリガモ
コガモ
カルガモ
チュウシャクシギ
スズガモ
ダイサギ
カンムリカイツブリ
オオバン
カワウ
ハシブトガラス
シジュウカラ
スズメ
ダイゼン
コチドリ
ハマシギ
キョウジョシギ
メダイチドリ
アオサギ
コサギ
トウネン
オナガ
ツバメ
ハシボソガラス
ハクセキレイ
ムクドリ
キアシシギ

計26種 目撃談:ハシビロガモ、オナガガモ、カワラヒワ、キジバト、コゲラ

探鳥記 2018.4.29 葛西臨海公園 8:50~13:30 晴れ

今回は葛西臨海公園と谷津干潟の2か所を回って春の渡りのシギチドリを観察する探鳥会を行った。

朝8時半に葛西臨海公園前に集合、今回の参加者は41人。

まずは西なぎさへ。

遠くの浅瀬で白と黒の大きい水鳥の群れが目に付いた。

正体はミヤコドリスズガモだ。

2種とも近くでは違いがハッキリと分かるが、かなり遠目からだと体色と大きさから似て見える。

沖の杭の上にはコアジサシの姿が。ミサゴは本日は止まっていない。

さらに遠くの砂浜をトウネンハマシギミユビシギシロチドリがいるイメージで探索すると、シロチドリ雄を発見。

遠目からでも胸の褐色の帯が途切れているのと茶色の頭頂が目立つ。

沖合では時折、チュウシャクシギが左に右に飛翔する姿を確認した。

東なぎさの観察のために西なぎさ東端へ移動。

東なぎさの岸辺ではチュウシャクシギアオアシシギを観察。

ここではダイシャクシギホウロクシギを間近で観察できるチャンスがあるが、本日はいない。

東なぎさの中ではホウロクシギダイシャクシギを観察した。

両種はかなり遠からの観察となったが、腰の白さの有無を中心に両者を識別した。

遠くからでも識別できる常連のオバシギキョウジョシギは確認できず。

鳥類園へ向かう途中にあるシーバスの船着き場付近からは東なぎさの対岸にいるキアシシギイソシギを観察した。

普段観察する機会が多い基本種の2種だが、たくさんの種類のシギチドリを観察できる場合は基本種を基準に観察した方が参加者の皆さんが差異を理解しやすいので有難い存在だ。

鳥類園の淡水池では、ヒナを背中に乗せたカイツブリが人気者となった。

擬岩へ行く途中の汽水池観察窓では、2羽のタシギを観察。1個体は普段観察するより体色が赤褐色であった。

擬岩では先週に引き続き、アオアシシギが主役であった。他にもコチドリイソシギキアシシギを観察。擬岩はシギチドリとの距離が近いので参加者の皆さんも喜んでいる様子だった。

葛西臨海公園で観察できるシギチドリは観察できたので、谷津干潟へ移動。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

ミヤコドリ
スズガモ
ダイサギ
カワウ
シロチドリ
コアジサシ
コサギ
アオサギ
ヒバリ
チュウシャクシギ
カルガモ
コガモ
ダイシャクシギ
アオアシシギ
ホウロクシギ
カンムリカイツブリ
ユリカモメ
ウミネコ
セグロカモメ
オオバン
イソシギ
キアシシギ
オオヨシキリ
バン
カイツブリ
タシギ
チュウサギ
コチドリ
シジュウカラ
ヒヨドリ
ハシブトガラス
ツバメ
ハクセキレイ
スズメ
ムクドリ
キジバト

計36種

探鳥記 2018.4.22 葛西臨海公園 15:15~17:15 晴れ

谷津干潟から葛西臨海公園へ。

遅めの到着となり、まずは急いでシギチドリの様子を見に西なぎさへ向かう。

満潮までまだ時間はあるが、東西なぎさとも鳥が少ない。

先週観察したホウロクシギだけでなく、ダイシャクシギチュウシャクシギなど観察できると思っていたシギチドリの姿が見当たらない。

やっと遠くにいるミヤコドリを発見することができたが、この様子だと来週の探鳥会が心配になった。

西日が差して帰宅する雰囲気だが、下見できたのだからと鳥類園の擬岩観察舎に立ち寄ることにした。

擬岩では食事中の2羽と休憩中の3羽のアオアシシギがいた。

アオアシシギは大好きなシギなので、今回もじっくり観察した。

 

 

不完全燃焼であった東西なぎさの分までアオアシシギを堪能できた。

今回の下見探鳥はここでお開きとして帰宅した。

見聞きした野鳥(観察順)

スズガモ
カルガモ
コガモ
ダイサギ
コサギ
ミヤコドリ
カワウ
オオバン
アオサギ
セグロカモメ
ウミネコ
アオアシシギ
クロツラヘラサギ
イソシギ
ハシボソガラス
カワラヒワ

計16種

探鳥記 2018.4.22 谷津干潟 12:30~13:30 晴れ

三番瀬から谷津干潟へ。

期待に喜び勇んでセンター前を通り抜けて干潟へ向かう。

目の前に広がる干潟からシギチドリを探すが、見当たらない。

おい!おい!おい!どうしたことか?と高校側の方へ向かうと、やっとコチドリを見つけて一安心。


繁殖期で黄色のアイリングでメイクがバッチリ決まったコチドリ

そばにある貝殻が堆積しているポイントには16羽のメダイチドリを発見。

この時期この場所の常連さんのキョウジョシギの姿が見当たらない。


メダイチドリ 目先や頬が黒いのが雄、褐色気味なのが雌

ここから高校側奥にチュシャクシギが2羽見える。


チュウシャクシギ このアングルでのこのポーズが個人的には好き


黒褐色の太い頭側線に注目!この頭部を見るとコヨシキリを思い出してしまう


動画前半で、チュウシャクシギがおそらくカニを見つけたのだろう、今までで見た中で最速の歩きを見ることができた!

チュウシャクシギの観察を終えて駐車場へ戻る途中、1羽ポツンといるキアシシギを発見。

さらに進めて貝殻堆積ポイントで再度キョウジョシギを探索するも発見できず、ここで探鳥終了。

コチドリ1、メダイチドリ16、チュウシャクシギ2、キアシシギ1。

春の渡りの時期しかも谷津干潟にしては寂しい種数となった。

来週の探鳥会では状況が好転するのだろうか?いや、するだろう。

不安と期待の中、葛西臨海公園へ。

見聞きした野鳥(観察順)

コチドリ
ダイサギ
ヒドリガモ
カルガモ
オオバン
スズガモ
オナガ
ヒヨドリ
メダイチドリ16
チュウシャクシギ2
キアシシギ
アオサギ
キジバト

計13種

探鳥記 2018.4.22 三番瀬 9:00~11:45 晴れ

来週末に自分が担当する探鳥会が葛西と谷津干潟である。

今回はその下見を兼ねてシギチドリの渡りで盛り上がっているだろう?東京湾岸を探鳥することにした。

当日の東京湾の潮の状況から、午前中に満潮から干潮に向かう三番瀬での観察が良いとの判断でまずは三番瀬へ。

到着時、ほぼ満潮状態でシギチドリは干潟の左端の奥にある防波堤上で休憩中。

動画

※0.25倍速のじっくり観察モードにしました!

カウントするとオオソリハシシギが52羽もいた!

ダイゼンは地面にしゃがみこんでリラックスしている。

しばらくすると釣り人が現れ、立ち入り禁止区域なのに防波堤に侵入して、シギチドリの休んでいる場所を突っ切ってしまった!

案の定、シギチドリは飛び立ってしまい、ミヤコドリは三番瀬の右端の方面へ。

オオソリハシシギキョウジョシギ達は浅瀬のネット上へ。

ハマシギの大群は降りる場所を求めて、しばらく右往左往していた。

この頃になると沖に広がるネットと岸辺との間にシギチドリが降り立つことができるくらいの浅瀬が各地ででき始めた。

その浅瀬では、まずはミヤコドリ、次にオオソリハシシギダイゼンと次々にシギチドリが食事を始める。

どこにいても朱色のくちばしが目立つミヤコドリ

動画

渡りの途中のシギチドリ達にとっては、たくさんの栄養を補給して次へのフライトに備えて体力の回復と蓄えをしなくてはいけない。

手前にできた浅瀬では小型のシギチドリが舞い降りて来た。

ハマシギメダイチドリがその中心だ。

こちらは食事よりも羽根のメンテナンスに夢中のようで、気持ちよさそうに水浴びをしては羽繕いをしている。

動画

ハマシギ、メダイチドリ、ミユビシギが登場!スロー再生も追加。

食事やメンテナンスに夢中なシギチドリ達をこちらも夢中になって観察・撮影していた。

この幸せな時間が長く続けば良いと思ったが、この時期は潮干狩りでにぎわう三番瀬。

潮干狩りをする人が増えるにつれ、シギチドリ達は人を避けるように遠くへ移動し始める。

こちらもこの辺が潮時と思い、次の目的地・谷津干潟へ移動。


繁殖羽へ移行中のダイゼン ぽつんと後趾が見える

見聞きした野鳥(観察順)

スズガモ
ダイゼン
ハシボソガラス
コチドリ
ミヤコドリ
オオソリハシシギ
コアジサシ
キョウジョシギ
ハマシギ
カンムリカイツブリ
カワウ
ユリカモメ
チュウシャクシギ
ミユビシギ
ダイサギ

計15種