「関東エリア探鳥記」カテゴリーアーカイブ

探鳥記 2018.9.24 稲敷② 8:00~17:30 雨のち晴れ

稲敷探鳥、午後の部スタート。

心配された天気だったが、フィールドの到着した頃には晴れ間が見えていた。

午後の部は午前に回ったポイントを再度丁寧に探鳥することにした。

まずはツルシギエリマキシギなどがいたポイントへ。

到着して真っ先にツルシギを探したが、見当たらず。

しかし、その他のシギ、特にトウネンオジロトウネンは増えたように思えた。

午前中は雨で探鳥への執着心が減退して見逃していただけかもしれないが。


どんどん近づいて来たトウネン幼鳥 


エリマキシギ雌幼鳥 目を離すと再度見つけるのに苦労した!

トウネンの中にヨーロッパトウネンがいないか?

今シーズン観察例があるアメリカウズラシギがいないか?

サプライズを期待しながら探鳥していると、いつの間にかエリマキシギ雌が2羽になって、一緒に採餌していた。

次は蓮田の広がる場所に移動。

ここでは1区画の蓮田にオグロシギやオジロトウネンの群れを中心に、アカアシシギハマシギトウネンタカブシギが集まって採餌中。

周囲にもシギが採餌できそうな蓮田がいくつもあるのに、なぜか1つに集まっている場面に出くわすことが多い。

これはカラ類の混群のように、猛禽類など外敵から身を守るための共同防衛の意味合いがあるのか?


存在感抜群のオグロシギの群れ 幼鳥から第1回冬羽に移行中


手前)アカアシシギ幼鳥 奥)タカブシギ幼鳥


オジロトウネンの群れ 真ん中の個体は幼鳥

時間を気にせずに様々なシギを1個体ずつ丁寧に観察することができて幸せな時を過ごすことができた。

陽がずいぶんと傾いてきたので、最後は浮島湿原で猛禽類を観察することに。

遠くの湖面に突き出た杭の上にミサゴを、おそらく地付きのチュウヒと思われる個体が草原の上をひらひらと飛ぶ姿を観察できた。

今回の稲敷探鳥、午前中の雨には参ったが、午後はこれぞ稲敷!というシギチドリ観察を堪能でき、満足した探鳥となった。

見聞きした野鳥(観察順) 午前・午後

チュウサギ
コサギ
アオサギ
スズメ
タカブシギ
ヒバリ
ダイサギ
ホオジロ
ムクドリ
モズ
カワウ
キジバト
チョウゲンボウ
アマサギ
ハシブトガラス
ムナグロ
オグロシギ
セイタカシギ
クサシギ
セグロセキレイ
アオアシシギ
ハクセキレイ
ハヤブサ
ハシボソガラス
トビ
オジロトウネン
ツルシギ
エリマキシギ
トウネン
コチドリ
ウズラシギ
ヒヨドリ
チュウヒ
イソシギ
カワセミ
アカアシシギ
ハマシギ
ミサゴ

計38種 目撃談:セッカ、カルガモ

探鳥記 2018.9.24 稲敷① 8:00~17:30 雨のち晴れ

昨年に続き、野鳥の会茨城支部の稲敷探鳥会に参加した。

開始1時間前の8時に稲敷に到着したので、開始まで周辺を探鳥することにした。

農耕地ではムナグロを想定しながら、コモンシギコバシチドリを妄想して探索。

現実はチュウサギコサギアオサギアマサギなどサギ類中心の観察であったが、約180羽のアマサギ大群に出会うことができた。


アマサギ コサギよりやや小ぶりで太い首が目立つ

蓮田では本日初めてのシギであるタカブシギの小群を観察してテンションが上がった。

9時になり浮島湿原前の駐車場から探鳥会が開始された。

まずは目の前の農耕地でムナグロの幼鳥の小群を観察。


ムナグロ幼鳥

このムナグロたち、一度目を離すと再度見つけるのに苦労するぐらい装いが地面に溶け込んでいた。

残念なことに観察中、雨が降り始めて、にわか雨と思いきや雨足がだんだん強くなり、傘をさしながらの観察は大変であった。

ムナグロ観察を終えて、蓮田が集まるエリアへ移動。

この時期なら簡単にタカブシギクサシギオジロトウネンなど見つけることができるが、見当たらない。

やっと遠くの蓮田にいるセイタカシギオグロシギを発見。

そばの水路ではアオアシシギタカブシギクサシギを観察するも、最近観察例のあるコアオアシシギアカアシシギは見つからず。

このエリアは天気が良ければ、渡り途中のショウドウツバメを観察する機会が多い場所だけに残念であった。

次に移動したポイントでは、エリマキシギがいるとの話で向かったのだが、その他にもツルシギ幼鳥、オジロトウネントウネンタカブシギウズラシギコチドリを観察。


エリマキシギ雌 2週続けて観察することができた。


ツルシギ幼鳥 今年初めての観察となり、嬉しい出会いとなった。

ようやく稲敷らしい状況になり、夢中で観察・撮影した。

11時半を過ぎた時点で更に雨足が強くなったので、ここで探鳥会は残念ながら終了となった。

探鳥会のリーダーの皆さん、車移動や想定外の雨で非常に運営が難しい状況の中、有難う御座いました!

衣類もずいぶんと雨に濡れて寒くなり、またお腹も空いたので近くのショッピングモールへ移動して、午後の探鳥に備えた。

午後の稲敷探鳥は次回に続く。

見聞きした野鳥(観察順)午前のみ

チュウサギ
コサギ
アオサギ
スズメ
タカブシギ
ヒバリ
ダイサギ
ホオジロ
ムクドリ
モズ
カワウ
キジバト
チョウゲンボウ
アマサギ
ハシブトガラス、
ムナグロ
オグロシギ
セイタカシギ
クサシギ
セグロセキレイ
アオアシシギ
ハクセキレイ
ハヤブサ
ハシボソガラス
トビ
オジロトウネン
ツルシギ
エリマキシギ雌
トウネン
コチドリ
ウズラシギ

計31種

探鳥記 2018.8.26 葛西臨海公園 14:30~16:20 晴れ

三番瀬から葛西臨海公園へ。

まずは汽水池にある擬岩観察舎で観察開始。

キアシシギコチドリを確認するも毎週のように観察しているアオアシシギが今日に限って見当たらない。

探鳥会では毎回ここでアオアシシギをじっくり観察するのが恒例なのだが、、、。

センターに移動して2階から汽水池を丹念に探索するもアオアシシギはやはり見当たらず。

がっかりしていると、「チョー、チョー、チョー」とアオアシシギの声が遠くの方から聞こえたような?

知らぬ間に妄想モードに入っていたか!と思ったが、隣人も確かに聞こえたという。

アメダスポイントに移動して空耳でないことが判明、対岸の東なぎさの護岸から3羽のアオアシシギが盛んに鳴き交わしていたのだ。

それにしてもアオアシシギの声は良く響くので感心した。

ここでは毎週恒例のシャク系のシギ探し。

参加者の皆さんに遠くからでもシャク系シギを観察・識別してもらいたいのだが、肝心のシャク系シギが見当たらない。

今回の葛西探鳥会はアオアシシギに続きつくづくタイミングが悪い。

遠くの防波堤に並ぶ海鳥を何往復したことか、そろそろ終わりにしようと考え始めた頃、参加者の方が一段低い波打ち際のたたずむダイシャクシギを発見!

シギチドリ探鳥会のまさにオオトリを飾ってくれた。

今シーズンは例年よりシギチドリの渡りは良くない状況ではあったが、2か所で16種観察することができで安堵した。

※酷暑の中、ご参加していただきまして、有難うこざいました。

見聞きした野鳥(観察順)

ムクドリ
スズメ
メジロ
ヒヨドリ
キアシシギ
コチドリ
ダイサギ
アオサギ
コサギ
ハクセキレイ
カワウ
カイツブリ
カルガモ
アオアシシギ
キジバト
ウミネコ
ダイシャクシギ

計17種   目撃談:カワセミ、バン、ツバメ、シジュウカラ、ハシボソガラス、イソシギ、ソリハシシギ

探鳥記 2018.8.26 三番瀬 9:45~13:15 晴れ

本日は自分が担当するシギチドリ探鳥会を三番瀬と葛西臨海公園で行った。

開始早々に市川側の上空にオオグンカンドリが登場して、シギチドリ探鳥会は一時機能不全?となり、全員で滅多に目にすることができない姿を堪能した。


撮影中、一度も羽ばたきをせず悠然と飛行していた

このオオグンカンドリは探鳥会が終わるまでの間、何度も出現するサービスをしてくれた。

本日の主役!シギチドリはというと、ミユビシギメダイチドリの群れが干潟にできた水たまり周辺に集まり、遠くにオオソリハシシギダイゼンの姿を確認。

市川側の最奥の防波堤付近でオオメダイチドリを発見するも、間もなく飛び去ってしまい残念だった。

しばらくまったりとした観察が続く中、何とサシバが数十メートルの高さで我々の上空を横切っていったのには驚いた。

横からの観察だったので最初はオオタカ幼鳥かと思ったが、撮影画像からサシバと判明。

翼後縁の次列風切部分のふくらみがオオタカのようにふくらんでいなかった。

熱中症の予防のため、いったん干潟から引き揚げて、新しくできた展望台で小休止。

簡単なシギチドリ解説後に再び干潟に出陣。

後半は左手の船橋側を探鳥しようと思っていたが、キアシシギしかいないようなので、再度右手の市川側へ。

まずはソリハシシギ2羽が目に入った。

くちばしはもちろん鮮やかな黄色の脚が目立つ。

そばにいるオオソリハシシギとのソリハシ共演が実現。

そしてオオソリハシシギも前半は雌だけであったが後半は雄も雌のそばで食事中。

雄雌の体の大きさとくちばしの長さの違いがはっきりと分かる。

担当者としては参加者の皆さんに説明しやすい場面を作ってもらい感謝!感謝!

水たまりではシロチドリの群れが盛んに水浴びをし始めた。

シロチドリという名前だけあって下面の白さが一際目立つ。

暑さを忘れるぐらい(私だけだったか)楽しい時間が続くが、そろそろ葛西に移動する時間だ。

本日は三番瀬の名物ミヤコドリを観察できていないのが心残りではある。

移動しますか!と言いながらもミヤコドリの登場を未練がましくも期待してウロウロしていると、最後の最後にミヤコドリの群れが我々の近くに舞い降りてきた!

白黒のツートンカラー・大きい体・鮮やかなくちばしと存在感抜群だから、参加者の皆さんには是非観察してもらいたい鳥であった。

バスの時間が近づいて来たので、名残惜しくも三番瀬を後にして、次の探鳥地・葛西臨海公園へ向かった。

見聞きした野鳥(観察順)

オオグンカンドリ
ミユビシギ
ダイゼン
コアジサシ
ウミネコ
カワウ
ダイサギ
メダイチドリ
オオソリハシシギ
トビ
アオサギ
キアシシギ
オオメダイチドリ
オバシギ
サシバ
ソリハシシギ
シロチドリ
チョウゲンボウ
ミヤコドリ

計18種  目撃談:キョウジョシギ、ハマシギ、チュウサギ、オオセグロカモメ、アジサシ

探鳥記 2018.8.18 三番瀬 14:40~18:00 晴れ

本日の三番瀬は小潮の干潮時での観察となった。

波打ち際は横方向に伸びるネット付近で、干潮時でも程よい距離でシギチドリを観察できそうだ。

ざっと見渡すと市川側の方が鳥影が濃い感じなので、まずは右手に移動。

移動途中でダイゼンがあちこちにいるのに気が付く。


夏羽から冬羽へ移行中のダイゼン ボロボロの夏羽と新しい冬羽の違いが分かる

この時期のダイゼンは様々な装いで、いつもより興味深く観察してしまう。

手前の2羽のミユビシギに比べるとやはりダイゼンは大きい 

波打ち際や水たまりを中心に今回もミユビシギメダイチドリの小群が活発に食事をしている。

メダイチドリの中に動き方が違う個体を発見、身をかがめてストップ&ダッシュを繰り返している。

くちばしも長いのでオオメダイチドリと思ったが、じっくり観察する前に飛び去ってしまった。

ミユビシギの群れを観察していると一回り小さいトウネン幼鳥がいるのに気が付いた。

幼鳥の観察は今シーズン初めてだ。


トウネン幼鳥

ミヤコドリが我々に近づいて来た。

西日を受けて発色の良い朱色のくちばしを披露している。


どこか太古の雰囲気のあるミヤコドリ

トウネンミヤコドリの観察をしている最中に、鳥仲間から市川側の端っこでコアジサシ親子を発見したとの連絡が入ったので急いで向かう。


コアジサシ幼鳥 成鳥にはない羽根にある黒い模様が目を引く

親鳥が何回か魚を幼鳥に受け渡す姿を観察することができた。

コアジサシ親子を観察した後、今度は東側の船橋側へ進む。

ここで三番瀬に初めて来たという愛知県の高校生と出会い、一緒に探鳥することになった。

彼は特にミユビシギを是非観察したいとのこと。

すぐにお目当てのミユビシギを観察でき、彼が喜んでくれて我々も一安心。

鳥談義をしながら進むと、彼が遠くにいるオオメダイチドリを見つけた!

さきほど観察した個体か。


オオメダイチドリ幼鳥

※先月この時の様子を掲載済み⇒捕食行動①編  競争編 

夢中になって観察していると、何と2羽いることに気が付いた。

この2羽は付かず離れずの距離で共に行動していた。

それにしてもだ2羽も観察できるなど今日は非常に幸運だ。

オオメダイチドリのそばに全身が黒っぽく見えるずんぐりしたシギがいつの間にかいる。

オバシギの成鳥だ!

この時期のオバシギは全身がすすけた感じで、これはこれで好きな装いである。

帰り際に今シーズン初めてハマシギを観察することができた。

お腹の黒斑は春より目立たなくなっている。

ハマシギは三番瀬では10月くらいに渡りのピークとなるようなので、これから徐々に観察例が増えることだろう。

今回はオオメダイチドリトウネン幼鳥、コアジサシ親子など様々な出会いがあった。

そして将来有望な高校生と短くも楽しい時間を過ごすことができた。

見聞きした野鳥(観察順)

ダイゼン
ウミネコ
ミユビシギ
メダイチドリ
オオメダイチドリ
トウネン
ハクセキレイ
コアジサシ
ミヤコドリ
キョウジョシギ
キアシシギ
オオソリハシシギ
オバシギ
ハマシギ

計14種

探鳥記 2018.8.18 葛西臨海公園 11:15~13:00 晴れ

この時期は三番瀬のシギチドリの動向が気になって仕方ない。

ということで酷暑の続く中、3週連続の三番瀬通いとなった。

三番瀬の干潮が15時過ぎなので、その前に葛西臨海公園に立ち寄ることにした。

今回も擬岩観察舎⇒センター⇒アメダスポイントの省エネ探鳥である。

擬岩観察舎では常連アオアシシギの他、キアシシギイソシギを観察。


アオアシシギ


キアシシギ

コサギと群れの中にチュウサギを発見してちょっとニンマリ。


チュウサギ

センターに移動して、2階から汽水池周辺を探鳥していると、ムクドリの群れの中にコムクドリが混じっているのを発見、やはり両者の大きさには差があることが分かる。

アメダスポイントでは前回同様の探鳥スタイルでダイシャクシギ3羽を確認。

残念ながらホウロクシギは観察できず。

三番瀬探鳥もあるので、この辺で引き揚げて三番瀬へ向かった。

見聞きした野鳥(観察順)

ツバメ
ムクドリ
アオアシシギ
キアシシギ
イソシギ
コサギ
ダイサギ
アオサギ
チュウサギ
カルガモ
ハクセキレイ
カワウ
スズメ
コムクドリ
キジバト
ダイシャクシギ3

計16種

探鳥記 2018.8.11 葛西臨海公園 14:15~16:00 晴れ

京葉線の冷房で鋭気を高めたつもりだが、葛西に降り立って余りの暑さに気力が萎えて東西なぎさでの観察を断念、鳥類園にある擬岩観察窓に直行した。

擬岩では予想通り2羽のアオアシシギがいた。

繁殖羽から冬羽へ移行中で、背中には灰色の冬羽がかなり生えていた。

昨年の今頃はコアオアシシギが観察され、3週間くらい長逗留していた。

今年も淡い期待をしていたが、未だ確認されていない。

センター付近に移動。

数日前に飛来したクサシギは飛び去ってしまったが、センター前で本日午前中に飛来したばかりのヒバリシギを幸運にも観察できた。

ヒバリシギは昨年のこの時期に平塚で幼鳥を観察して以来だ。⇒その時の様子はここをクリック

トウネンと同じぐらいの大きさであるが、黄色の脚が分かり易い違いである。

小型のシギの中では脚が長いため、姿勢が良く見える。

ヒバリシギは盛んに採餌行動をしては羽繕いや頭掻きをして、いかにも旅の途中で立ち寄ったという感じだ。

後ろから見ると幼鳥の体上面の鮮やかで綺麗な羽根模様が分かる。

ヒバリシギを観察していた場所である小屋の中のバーダー密度と高湿度が観察欲を凌駕してしまった。

センター二階に退避して上から目線でヒバリシギの観察やクサシギタカブシギなどの探索をした。

 

周囲を探索した後、ふと視線をヒバリシギの戻すとツミの登場で水面上でしゃがんでしばらく動かなくなっていた。

幼鳥にとっては初めて行く越冬地への長い旅路、悪天候や外敵からの難を逃れて無事に辿り着くことを祈るのみ。

ヒバリシギ観察を終えて、次はアメダスポイントから東なぎさをざっと観察する。

ほぼ満潮状態なので、なぎさの周囲の堤防沿いに野鳥が休憩している。

この距離であるからダイシャクシギホウロクシギなど大型のシギチドリを中心に探索した。

60倍のスコープで堤防沿いを3往復したぐらい探索した時だろうか、長くて下に曲がるくちばしのあるシギを発見。

くちばしの長さが頭3つ分ぐらいなのでホウロクシギダイシャクシギのどちらか。

下腹や下尾筒の白さも両者の識別点ではあるが、ホウロクシギでも白っぽい個体もいる。

そこでより確実な識別点である腰や翼の下面の白さの有無が見えるまで待つことにする。

休憩中で動きが少ないため時間がかかったが、白い腰がはっきりと見えたのでダイシャクシギと判明。

不思議なもので1羽見つけると周囲に次々と似たシギがいることに気がつく。

結局、ダイシャクシギ4!ホウロクシギ、頭2つ分のチュウシャクシギ2を観察することができ、気持ちよく葛西臨海公園を後にした。

見聞きした野鳥(観察順)

アオアシシギ
コチドリ
コサギ
ダイサギ
ヒバリシギ
キジバト
スズメ
カワラヒワ
ヒヨドリ
ムクドリ
チュウシャクシギ
ホウロクシギ
ダイシャクシギ4
カワウ
ウミネコ

計15種

探鳥記 2018.8.11 三番瀬 9:00~13:30 晴れ

2週間後に行う探鳥会と同じ潮の状況なので、下見を兼ねて2週連続の三番瀬探鳥となった。

到着時、干潟はほぼ大潮の干潮といった感じだ。

ざっと干潟を見渡すと、向かって右側の市川側に鳥の姿がちらほら見えるので移動する。

ちらほらの正体はミユビシギダイゼンメダイチドリ達だった。

特にメダイチドリは先週は2羽だけであったが、今回は新たに群れで入ってくれた。

先週と同様にミユビシギの群れが動き回って食事をしている。


千葉県小櫃川の足輪を付けたミユビシギ成鳥

ミユビシギの様々な装いを楽しく観察していると、そばに似たような色合いの小さいシギを見つけた。

トウネンだ!

3か月ぶりの再会となったが、すっかり繁殖羽の鮮やかさはなくなっている。 

春に観察された鮮やかなオレンジ色はほんのりと薄くその名残を見せ、黒色は薄い焦げ茶色をしている。

すでに背中付近に灰色の冬羽が生えているように見える。


どんな装いだろうがトウネンはいつ見ても可愛い!

参考画像

繁殖羽のトウネン 2018.5.12  三番瀬

他のトウネン、さらにはヨーロッパトウネンがいないか周囲を観察したが、今回はこの1羽だけのようだ。

この後、先週観察したオバシギ幼鳥やオオソリハシシギなどを観察して引き上げることにした。

次の目的地・葛西臨海公園へ向かった。

今回は観察をしながら、シギチドリに詳しいバーダーの方とたっぷりと野鳥談義をする機会があり楽しかった。

その方には葛西臨海公園へ移動する際に二俣新町駅まで車で送っていただき、感謝!感謝!でありました。

見聞きした野鳥(観察順)

ウミネコ
ミユビシギ
メダイチドリ
ダイゼン
アオアシシギ
キアシシギ
トウネン
ミヤコドリ
オオソリハシシギ
オバシギ
ダイサギ
アオサギ

計12種

探鳥記 2018.8.5 三番瀬 15:30~17:45 晴れ

東京港野鳥公園から三番瀬へ。

到着が15時半だったため、三番瀬は想像していたより暑くなかった。

目の前に広がる干潟は横に伸びるネット付近まで海水に浸っている状態。

向かって左の船橋側にシギチドリの姿が多く見えたので移動。

堤防付近では10羽前後のミユビシギが水際で活発に食事中。

この時期のミユビシギは夏羽から冬羽へ移行中なので様々な装いをしていて興味深い。

ダイゼンミヤコドリ、オオソリハシシギもいるが、何より多数のウミネコが干潟で休憩中。

しばらくミユビシギの観察に没頭していると、オバシギ幼鳥がいつの間にかいるではないか。

幼鳥は白と黒のコントラストが際立っていて綺麗だ。


左)オバシギ幼鳥 右)ミユビシギ成鳥 


オバシギ幼鳥 そばにいるのはミユビシギ

ミヤコドリの朱色のくちばしが陽を受けて、いつもより鮮やかで綺麗に見える。


ミヤコドリ 時々画面に映るのはオバシギ幼鳥

探鳥開始当初からこの時期の常連メダイチドリの不在が気になっていたが、帰り際に2羽が飛来し、観察することができた。


西日に照らされる三番瀬 

オバシギ幼鳥やこの光景を見れて、暑い中ここまで来て良かった。

見聞きした野鳥(観察順)

ウミネコ
ミユビシギ
ダイゼン
キアシシギ
オバシギ
オオソリハシシギ
セグロカモメ
ハクセキレイ
メダイチドリ

計9種

探鳥記 2018.8.5 東京港野鳥公園 12:00~14:20 晴れ

平潟湾から東京港野鳥公園へ。

数日前にセンターHPにオグロシギが飛来したとの情報を発見!

例年この時期、オグロシギが渡り途中で野鳥公園に立ち寄るが、昨年は飛来せず、今年はどうなるか注目していたので吉報となった。

昨日のHPでは滞在中だったので一安心していたが、実際観察するまでは気が抜けない。

入口の受付に到着すると、そこは探鳥意欲を削ぐほどの暑さ!

足早にクーラーの効く観察センターに。

窓越しから目の前に広がる汐入の池をチェックする。

食事中のオグロシギをイメージして干潟部分を探すも見当たらず。

飛び去ってしまったか!

すると前方上空を横切る鳥が見えた。

オグロシギだ!

白い翼帯と腰、そして黒い尾がやはり目立つ。

オグロシギは右手に飛び去って視界から消えたが、しばらくすると第2観察小屋の前の岸辺に戻って来た。


そばにいるカルガモカワウと比べて、胴体はずっと小さく見える。

オグロシギシギチドリの中では大型の部類というのが頭にあるので、この小さい見え方には最初戸惑ってしまった。


上面の一部には灰色の冬羽が見える 胸の薄い繁殖羽の様子からおそらく雌と思われる。


大きさと形が似ているオオソリハシシギと比べると、オグロシギは脚が長く姿勢も良く見える。


真っ直ぐなくちばしと優しそうな目が印象に残った。

オグロシギのそばでは5羽のセイタカシギが上陸して休憩中だ。

雄・雌・幼鳥3羽の構成で、先ほども一緒に飛び回っていたことから家族であろう。


暑いながらも家族でくつろいでいるように見える。


上面の白い羽縁が目立つ幼鳥 この姿勢が一番座り心地が良いのかな

今回、オグロシギの観察の他に楽しみにしていたことは、新たに拡張された前浜干潟の様子を知ることだった。

新たに設置された観察デッキは干潟のずいぶん手前に位置しており、保護目的ではあるが本音をいうともう少し近くで観察したいところだ。

のぞき窓から観察すると、目の前にキアシシギ、そばの岩礁にキョウジョシギを発見。


キアシシギ よく見ると上面の肩羽や雨覆はかなり摩耗している


キョウジョシギ 上面の赤褐色の部分は春先に比べて、摩耗により薄くあるいは小さくなっている。

遠く前浜干潟を見ると杭の上でカワウ達が休憩中。


観察デッキからを前浜干潟望む これからどう化けるか楽しみ

前浜干潟がシギチドリ達にとって魅力ある場所となることを期待したい。

うだるような酷暑なので帰宅しようと考えたが、同行者Sさんの三番瀬探鳥への熱い思いに心打たれて?向かうことにした。

見聞きした野鳥(観察順)

カルガモ
カイツブリ
アオサギ
ハシブトガラス
ダイサギ
ツバメ
カワウ
コサギ
オグロシギ
セイタカシギ
ハクセキレイ
コチドリ
キジバト
キアシシギ
キョウジョシギ
スズメ
ムクドリ

計17種