「横浜探鳥記」カテゴリーアーカイブ

探鳥記 2020.6.21 金井遊水地 11:15~12:00 曇り

イカルチドリ親子の様子を見に金井遊水地へ。

昨日イカルチドリの繁殖ポイントを訪れた鳥仲間達によると、親鳥はいたが結局ヒナを最後まで確認できなかったとのこと。

ヒナが外敵に捕食されたか?観察のタイミングが悪かっただけなのか?

不安な気持ちで現地入り。

祈るようにスコープで探索するも、3羽のヒナだけでなく2羽の親も見当たらない。

工場跡地は多少の起伏はあれほぼ平地なので、親はいれば簡単に見つかるのだが、、、。

何度も広大な敷地内を探索するも遂に見つからず。

ヒナ全てが捕食され、親がここに留まる必要がなくなったため飛び去ってしまった可能性が高い。

2つの観察ポイントの死角にいる可能性もあるが、、、。

今後もわずかな望みを持って経過観察していこうと意気消沈する自分に言い聞かせて探鳥を終えた。

※その後、現地に残って探索を続けた鳥仲間も発見できなかったとのこと。

※※18日に一緒に親子を観察した鳥仲間情報によると、私が去った後に親子にハシボソガラスが接近したとのこと。ハシボソガラスに捕食されたかは不明だが、狙われていたことは間違いない。


イカルチドリの繁殖場所 このどこかに無事でいてほしいな!

見聞きした野鳥(観察順)

カルガモ、カワウ、シジュウカラ、スズメ、カイツブリ、オオヨシキリ、セッカ 計7種

探鳥記 2020.6.18 金井遊水地 9:30〜12:00 曇り

抱卵中と思われるイカルチドリの様子を見るべく金井遊水地へ。

駐車場から早速コチドリの声が聞こえて来た!

隣接する下流側の工場跡地上空を飛んでいるようだ。

上流側の跡地はイカルチドリの繁殖エリアなので、こちら側で繁殖している可能性がある。

目的のイカルチドリであるが、まずは公園入り口から探索。

直ぐに見つかったが、本日はペアの距離が近い。

次に環状三号線そばから抱卵しているポイントで探索するもいつもの抱卵場所に姿がない。

外敵にやられたか?そもそも抱卵していたのか?ネガティブ思考になり、困惑して周囲を探索していると、よちよち歩くヒナを発見!!!

初めて見るイカルチドリのヒナであるが、可愛いのはもちろん、生まれたばかりでも親の姿形をそれとなく似ている。

やはり抱卵していたという確証も得ることができ、しばらくスコープを覗きながらニンマリ状態が続いた。

ヒナの数は、現場では2羽のヒナを確認したが、後日動画を見直したところ、3羽いたことが判明。


動画の2羽の親と3羽のヒナの動き
手前の親が頭掻きをした直後に右からヒナ①、続けてヒナ②が登場!⇒ヒナ①②手前の親の足元へ⇒手前の親が左に移動⇒ヒナ①も遅れながらもついていく⇒1:37手前の親に向かって歩くヒナ③が登場!そのまま奥の親の腹下へ⇒ヒナ②も続いて奥の親の腹下へ⇒ヒナ①手前の親の左脇にいるのが分かる。

 

孵化した日が気になるところだが、14日の午後から本日の朝までの間しか分からない。

2羽の親が近距離を保ちながら、雛の行動を見守っているのが分かる。

小さいヒナを何度も見失ったが、親の視線の先にたいていヒナがいるので、観察しやすかった。


2羽の親の視線の先にヒナを発見!下画像は上画像のヒナを拡大したもの。


この画像でも親鳥の目線の先には雛の姿

本日は無事に雛が誕生して嬉しかったが、新たな心配事はカラスチョウゲンボウなどに雛が食べられてしまうことである。

もちろん、彼らも生きるための捕食なのであるが、、、。

今後もイカルチドリの家族に注視し続けていきたい。

見聞きした野鳥(観察順)

コチドリ、オオヨシキリ、カイツブリ、シジュウカラ、スズメ、コゲラ、メジロ、ヒヨドリ、カルガモ、キジバト、ハクセキレイ、ルチドリ、ハシボソガラス、ホオジロ、アオサギ、ムクドリ、チョウゲンボウ 計17種

 

探鳥記 2020.6.14 金井遊水地 10:15~12:00 小雨

イカルチドリの抱卵の様子が気になるので、金井遊水地へ。

駐車場から遊水地へ向かう途中、セッカの声が聞こえてきた。

遊水地ではオオヨシキリ、声はすれども姿は見れず。

昨日からの雨で柏尾川が増水しているので、カルガモ達が堤防上に避難していた。

金井公園そばの工事現場入り口からイカルチドリを探索開始。

間もなく周囲を活発に動いているイカルチドリを発見、しかも額の黒帯がハッキリと黒いので雄である。


イカルチドリ

6日と10日に観察した抱卵個体は黒帯が褐色味がある雌に見えたので、この雄は抱卵個体とは別個体でしかもペアの可能性が高い?

抱卵している雌を確かめて2羽いることを確認すべく、環状3号線近くのポイントへ。

本日も同じ場所で雌が抱卵していた。

抱卵中にイカルチドリやその卵がカラスや猛禽類などに襲われる可能性もあるので、毎回確認するまでは心配である。

抱卵場所から少し離れた場所で先ほどの雄を再発見して、雄雌を同時に観察することができた。

観察中に抱卵場所の工場跡地の上空をコチドリが旋回飛行した。

これに対してイカルチドリの雄と雌が何かアクションを起こすか?注目したが、動きなし。

ちなみに、この場所は例年ならコチドリが営巣する場所であるが、今季はイカルチドリが営巣しているので追い出されたのだろうか。

イカルチドリコチドリの繁殖エリアが重なった場合、イカルチドリの方が優位性があり、コチドリを追い出す傾向にあると聞いたことがある。

この場所は広大なので3ぺアくらい共存できると思うのだが、今のところコチドリの繁殖活動を確認していない。

※以下の動画は①最初に観察した雄②抱卵中の雌③雌と雄の同時撮影で構成。

イカルチドリの観察中、ウグイスオナガが見やすい所にいたので、じっくり観察した。


ウグイス


オナガ

最期に、今まで前提としてイカルチドリの抱卵と記載しているが、この場所は立ち入り禁止でしかも2か所の観察ポイントから卵が見えない。

間接証拠として①6日と10日と14日の観察で雌が少なくとも30分以上同じ場所から動かず、抱卵しているような姿を観察していること②雄と雌を1羽づつ確認したことだけである。

この先もさらなる間接証拠を積み上げるとともに、雛の確認という直接証拠を是非つかみたい!

イカルチドリの抱卵期間は約27日間だそうだ。

最初に確認した6月6日に抱卵開始とすると7月2日に雛が孵る計算だ。

それ以前に抱卵開始したとすると、もしや明日?の可能性も、、、。

雛との遭遇を期待して、今後も定期的に通うことになりそうだ。

見聞きした野鳥(観察順)

セッカ、オオヨシキリ、ムクドリ、ウグイス、シジュウカラ、カワウ、アオサギ、ハクセキレイ、カルガモ、イカルチドリ、シジュウカラ、ハシボソガラス、コチドリ、チョウゲンボウ、キジバト、スズメ、カイツブリ、メジロ 計18種

探鳥記 2020.6.10 金井遊水地 11:00〜12:00 晴れ

前回観察したイカルチドリのその後の様子が気になるので金井遊水地へ。

本日は風が強いため、オオヨシキリは地上近くにいるのか声はすれども姿は見えず。

イカルチドリは前回と同じ場所に立っていて動きなし。
工事現場入り口から撮影 60倍スコープで識別できる距離

別角度から観察すべく自転車道路脇を移動中にジジッ、ジジッと鳴くオオムシクイを発見。

反対側の場所からイカルチドリを再観察すると、ここからも前回と同じ場所でしゃがみこんでいた。

卵や巣は見えなかったが、抱卵中と判断して良いだろう。

さきほどとは反対側の道路沿いから撮影 どちらからも遠い!

※以下は証拠動画。前半は6日に後半は10日に撮影。2日間とも同じ場所にいた。

コチドリは本日は堤防上で観察した。


アイリングが太いので雄


頭掻きは間接法。脚の上にあるのが肩羽で、下にある影のように見えるのが翼。

出会ったバーダーの方によると、数日前にコヨシキリが確認されたとのこと。

オオヨシキリコヨシキリの合唱を聞きたかった!

短時間であったが、収穫ある探鳥であった。

見聞きした野鳥(観察順)

オオヨシキリ、カワウ、カイツブリ、カルガモ、ウグイス、ヒヨドリ、イカルチドリ、オオムシクイ、アオサギ、コチドリ 計10種

探鳥記 2020.6.6 金井遊水地 9:30〜11:30 晴れ

コチドリの繁殖の有無のチェックとオオヨシキリを観察すべく、金井遊水地へ。

前回4月12日に観察したコチドリ達のその後の様子が気になっていた。前回の金井遊水地の探鳥記

金井公園前の遊水地付近から「ギョギョシ、ギョギョシ」とインパクトのあるオオヨシキリの声が早速聞こえてきた!

オオヨシキリが樹木とアシ原の2ヶ所でシャウトしている。

後ろにあるマンションの住人も大変だなぁと思うほどの大音量である!


オオヨシキリ

オオヨシキリを十分観察できたので、次はコチドリの繁殖状況の調査である。

現在、金井公園を挟んで2箇所の広大な工場跡地があるが、どちらも立ち入り禁止であり、ここでコチドリが繁殖すると推察している。

下流側の跡地ではセッカヒバリの声がするも、コチドリは発見できず。

上流側では簡単にコチドリを見つけることができたが、跡地内をウロウロしており、繁殖活動中という感じではなかった。

別の場所から再探索したところ、ウロウロしているコチドリとは別に、遠くの方でじっとして動かないイカルチドリを見つけた。

イカルチドリは立ったままずっと同じ場所を動かず、暑いのだろう時々くちばしを大きく開け閉めしていた。

その後、その場所にしゃがみこみ、私が立ち去るまで動くことはなかった。


イカルチドリ コチドリよりくちばしが長く、アイリングが目立たない

この状況は、抱卵中に気温が上がったので卵を冷やすために抱卵を一時中止していたのでは?

くちばしを開け閉めする行動は暑い状況であったことを意味することからも。

そして、しゃがんだのは再び抱卵に入ったのではないか?と推察した。

スコープを使ってやっと観察できる距離なので、巣や卵の有無は分からず、繁殖の真偽は不明のままである。

ちなみにイカルチドリは横浜では冬季に観察できる鳥で、この時期にまさか観察できるとは思わなかった。

そのため発見当初はコチドリと思い込んでいたが、コチドリにしては長いくちばしで、黄色のアイリングが目立たないので違和感があった。

イカルチドリの横浜での繁殖の有無は未解決だが、この時期に観察できたことは有意義であった。

見聞きした野鳥(観察順)

メジロ、シジュウカラ、オオヨシキリ、バン、カワウ、カルガモ、スズメ、アオサギ、トビ、ムクドリ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、コゲラ、セッカ、ヒバリ、コチドリ、ハクセキレイ、イカルチドリ 計18種

 

 

 

 

 

探鳥記 2020.5.23 円海山周辺 8:30~10:30 曇りのち雨

前日の夜の予報では朝から雨、、、と思いきや起きたら日差しが目に入った!

出遅れ臭が漂う中、瀬上池へ。

スタート間もなく、待望の横浜ホトトギスの声が尾根から聞こえて来た!

ウグイスの声も聞こえ、いよいよ托卵する側される側の攻防の始まりである。

 

途中、オオルリの声が間近に聞こえて来た。

道の両脇の森を行き来してはさえずるのを繰り返していた。

しまいにはオオルリは行き来するのが面倒になったのか?より効率の良い2つの森の真ん中上に架かる電線上でさえずり始めた。

オオルリの電線どまりは意外や初めて見た。

瀬上池では2か所からキビタキの声が聞こえた。

到着してしばらくすると、雨が降り始めて来た!

やはり天気予報通りだったのか、、、これ以上の深入りを回避して、お開きとした。

見聞きした野鳥(観察順)

ウグイス、ホトトギス、シジュウカラ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、カワセミ、ツバメ、オオルリ、メジロ、キビタキ、ヒヨドリ、エナガ、シジュウカラ、コゲラ、カルガモ、ヤブサメ 計16種

探鳥記 2020.5.22 金沢区臨海部 平潟湾 10:25~12:15 曇り

ベイサイドマリーナから平潟湾へ。

先程の状況から平潟湾のシギチドリ達も少ないのだろうか。

前回(⇒前回2020.5.10探鳥記)はチュウシャクシギなど5種を観察して満足する探鳥であったが、今回はどうか。

到着時、ほぼ干潮状態で潮干狩りの人があちこちにいた。

ゴカイの好きなハマシギメダイチドリが集まるポイントは干潮にもかかわらず、彼らの姿はなし。

繁殖地へ移動したのだろう。

例年この時期ならキアシシギはまだ滞在しているはず。

ようやく3羽のキアシシギを発見した。


キアシシギ

11時近くになって、手前の岸辺にキョウジョシギの小群が飛来した。

茶・黒・白の3色でこの時期なら艶やかな茶色の羽模様で目立つはずなのだが、相変わらず見つけにくいシギである。
拡大画像 

3羽のキョウジョシギ 左から雌・雌・雄

盛んにくちばしで石や貝殻をひっくり返す独特の採食行動をしていた。


キョウジョシギ

シギチドリは前回より種数ともに減少したが、長居やこのまま滞在して繁殖地に行かないのも問題である。

無事に彼らが繁殖地に到着するのを願うのみである。

見聞きした野鳥(観察順)

キアシシギ6、アオサギ、カワウ、ムクドリ、スズメ、カワラヒワ、トビ、ヒメウ、キョウジョシギ7羽 計9種

探鳥記 2020.5.22 金沢区臨海部 ベイサイドマリーナ 9:40~10:10 曇り

 

そろそろ金沢区臨海部で休憩中のシギチドリ達が繁殖地へ移動する頃。

干潮に合わせて様子を見に行くことにした。

まずはベイサイドマリーナへ。

前回(⇒前回の2020.5.10探鳥記)多くのキョウジョシギの採食行動を間近で観察できた防波堤には何もいない。

湾内にいたスズガモカンムリカイツブリも姿なし。

遠くの防波堤にはウミネコの群れと一回り大きいカモメ類が1羽いた。

周辺ではコアジサシの目撃談が続いているが、本日も会えず。

帰る間際にキアシシギが2羽鳴きながら飛来してきた。

数日前の探鳥情報も加味するとキョウジョシギ達は繁殖地へ移動したようだ。

次の目的地・平潟湾へ。

見聞きした野鳥(観察順)

イソヒヨドリ、カワウ、ウミネコ、ムクドリ、ハクセキレイ、キアシシギ2羽 計6種

 

探鳥記 2020.5.16 円海山周辺 7:00~8:00 小雨

雨が降るまでの探鳥と決めて、円海山へ。

探鳥開始時すでにポツポツと雨が落ちており、さすがにお開きということもできず、探鳥に支障がない限りという条件に下方修正。

雨で煙る森では2人のランナーと会ったのみで、バーダーは私だけ。

氷取沢では常連のオオルリキビタキは沈黙していたが、センダイムシクイが近くで鳴いていたので、以下の音声を録音。

センダイムシクイと鳴き争う?2羽のウグイス

瀬上池周辺ではコジュケイ似のキビタキの声が聞こえて来た!

以下はその時の音声で、コジュケイにそっくり!特にゆっくりした「クゥィ」の部分は思わず唸ってしまった。

※以前に「コジュケイ似のキビタキの声」を掲載しましたが、その時の声とも微妙に違いますね。⇒こちらをどうぞ。

音声録音が無事に終了、次は姿を見る番だ。

運よくほぼ同じ目線上で鳴く姿を発見でき、動画撮影。※トップ画面にもアップ中。

喉のオレンジ色が薄暗い森で映えて非常に綺麗だった。

その後、キビタキは縄張りを小移動したので、こちらも同行して、次の音声を録音。※鳴き声は動画とほぼ同じパターン。

今回は道中の6か所でヤブサメの声を聞くことができ、ヤブサメの飛来直後のような感じの賑わいであった。

雨が降っている方が活発なのか?

ヤブサメの和名は藪雨という有力説があり、その根拠は鳴き声のシシシシシシ、、、が雨のように聞こえるからである。

本日のようにヤブサメが雨の日に活発に鳴いている現場にいると、鳴き声からではなく雨天時に活発に鳴く様子がその由来では?と思わせてしまうほどであった。

8時前になると雨が強くなって来たので、予定通り?お開きとした。

見聞きした野鳥(観察順)

シジュウカラ、メジロ、ウグイス、ヤマガラ、ヤブサメ、センダイムシクイ、ヒヨドリ、コゲラ、ハシボソガラス、キビタキ 計10種

探鳥記 2020.5.12 新横浜公園 13:00〜14:00 晴れ

到着時、自称横長池ではセッカオオヨシキリなど夏ここで繁殖する小鳥達の鳴き声がしていた。

目の前の対岸のアシ原からセッカの「チャッ、チャッ、チャッ、、、」という声がしたので、姿を見ようと探索するも見つからず。

体も小さいし、奥で隠れて鳴いているのかな?となかば探索を諦めかけていると、土手の約10mくらい上空を鳴きながら飛翔する姿を発見!

セッカの典型的なさえずり飛翔は、「ヒッ、ヒッ、ヒッ、、、」と鳴きながら上昇して、「チャッ、チャッ、チャッ、、、」と降下するパターン(以下の左の図)。

今回はヒバリのように上下移動しながら右から左に20mくらい移動して着地するパターン(以下の右の図)。


このような飛翔は初めて観察したのだが、縄張り宣言なのか?雌へのアピールなのか?そもそもさえずり飛翔なのか?

一方、オオヨシキリはというとアシ原の奥にいる姿をチラッと見ただけ。

その鳴き声は最盛期の音量には程遠く、試運転状態のどこか控え目な感じ。

園内には少なくとも2個体を確認した。

水鳥に目を向けると、留鳥のカルガモ以外にカモの姿はなく、オオバンも数羽が残るのみ、カイツブリは鮮やかな繁殖羽となっていた。

見聞きした野鳥(観察順)

ツバメ、カルガモ、ムクドリ、カワラヒワ、セッカ、アオサギ、ハシボソガラス、カワセミ、オオヨシキリ、スズメ、キジバト、オオバン、バン、カイツブリ 計15種