「横浜探鳥記」カテゴリーアーカイブ

探鳥記 2017.3.12 舞岡公園 15:15~17:15 晴れ

2か月ぶりの舞岡公園。

近所に用事があったので、夕方ふらっと立ち寄った。

鳥仲間からは最近はヤマシギが観察されにくいとの話は聞いていた。

よし、何と見つけるぞ!と公園に入る。

ヤマシギポイントでじっくり探すがいない。

代わりに地上に降りて餌を探すアオゲラをじっくり観察できた。

小道を挟んで反対側では1月に観察したタシギクイナアリスイヒクイナなどを探したが、クイナの声を聞いたのみ。

池に移動するとカワセミが活発に採餌を繰り返していた。

今年は雌2羽が雄をめぐって争っているとのこと。

近くでウグイスがジャッ、ジャッと笹鳴きや未完成のホーホケキョの声が聞こえる。

ウグイスは声はすれども姿を見ることが難しい野鳥だ。

しかし春先のこの時期は枝先など見やすい所で鳴いて観察しやすい。

アオジモズジョウビタキシロハラ等の冬鳥の常連と会えなかったのは寂しいが、春の到来を感じて帰宅した。

見聞きした野鳥(観察順)

ハシブトガラス
アオゲラ
ムクドリ
キセキレイ
クイナ
ハクセキレイ
カワセミ
コサギ
ウグイス
バン
コゲラ
ツグミ
キジバト
シジュウカラ
ヒヨドリ
トビ
ハシボソガラス
ホオジロ

計17種

 

 

 

探鳥記 2017.3.4 こども自然公園 7:50~12:15 晴れ

いよいよ3月入った。

冬鳥シーズンも最終盤。

未だに横浜中部の重要探鳥地、こども自然公園(通称大池公園)で探鳥していないのが気になる。

大池は横浜最大級の緑地公園でかつ観察しやすい場所なので、一年を通して多くの野鳥が観察できる。

今年の冬の大池ではリュウキュウサンショウクイミヤマホオジロハチジョウツグミが観察されたそうだ。

今回は公園近くに住む鳥の先輩と現地で合流してガイドをお願いした。

先輩は大池をホームグラウンドにしているので、的確かつ丁寧なガイドをしていただける。

まずはバーベキュー広場を経て桜山へ。ヤマガラコゲラが盛んに採餌をしていた。

実を取ってご満悦のヤマガラ

そこにアカゲラが「キョッ、キョッ、キョッ」と鳴きながら登場。

冬の大池はアカゲラが横浜で一番見やすい場所だ。

今回探鳥中に3度も観察できた。

桜山の辺りは光景が一変していて驚いた。

斜面は壊死した桜が切り倒されて下の道まで見通せるようになっていた。

この辺りは渡りの時期にトケン類が桜の木にいる毛虫を食べに来る場所なのだが、今後はどうなるのだろう。

遊具場付近でアトリがいた。

この冬は横浜でのアトリの観察例が例年より多い。

私が把握しているだけでも自然観察の森、大倉山、富岡公園、舞岡公園、金沢自然公園、大池公園である。

おそらく横浜全域で観察例があるのだろう。

今年はまさにアトリ年
梅林に進む。まさに梅の見頃でメジロが盛んに蜜を吸っていた。

いつ見ても梅とメジロは絵になる光景だ。

春爛漫

目の前の斜面ではビンズイの群れが松の根元で採餌中。

その奥の森ではアカゲラのペアが鳴き交わしては一緒に行動をしていた。

アカゲラ雄

トラツグミを毎年この付近で観察しているが、今回は見当たらない。

その後、第二駐車場そばに行ってルリビタキを観察。

いよいよ最後はハチジョウツグミの観察だ。

最近観察されている遊具場の手前へ向かう。

ハチジョウツグミツグミの亜種で、神奈川では冬季まれに観察される。

今まで観察の機会がなかったので楽しみだ。

到着すると何とハチジョウツグミが草地で採餌中ではないか。

ハチジョウツグミ(八丈鶫)

ハチジョウツグミは色や模様に個体差があり、この個体はレンガ色の部分が多くマミチャジナイを連想してしまった。

行動・しぐさはツグミそのものだった。

マミチャジナイ 2014.3.9  藤沢市

 

とりの間では胸から腹にかけてのレンガ色の広さを畳に見立てて八畳ツグミではなく、四畳ツグミとか七畳ツグミのような呼び名を付けることがある。

で、俺は何畳なのよ?

ちなみにハチジョウは東京都の八丈島で最初に捕獲されたことが名前の由来とのこと。

その後、ハチジョウツグミは目の前の斜面に移動して、ツグミと縄張り争いを繰り返した後にツグミを追い払うことに成功。

勝ち誇ったポーズか、切り株の上にしばし静止した姿が印象的だった。

勝者の背中

見聞きした野鳥(観察順)

カルガモ
ヤマガラ
コゲラ
シジュウカラ
シメ
アカゲラ
ツグミ
キジバト
シロハラ
ヒヨドリ
ウグイス
エナガ
アオジ
アトリ
カシラダカ
メジロ
アオゲラ
ビンズイ
コサギ
キンクロハジロ
ルリビタキ
ハシブトガラス
カケス
モズ

計24種

目撃談:トラツグミ

探鳥記 2017.2.26 境川遊水地 15:45~17:00 晴れ

当初パシフィコ横浜で開催中の光学機械の展示会CP⁺をさらっと見た後は、みなとみらい地区でハヤブサでも探そうと思っていた。

が、今年はまだ横浜でオオジュリンを観察できていない。

そこで境川遊水地に予定変更。

ちなみに昨年は付近のホテルの側壁で休んでいるハヤブサを目撃して大興奮でした。

下飯田駅から境川遊水地に向かう。

何と境川の川面を飛ぶツバメを発見。

暖かくなったとはいえまだ2月。

ちょっと早すぎでしょ!と思っていたら今度は林の方からホーホケキョの声。

もう野鳥界はいつの間にか春なんですね。

遊水地では目的のオオジュリン、3羽並んでのイカルチドリの水浴び、求愛行動をするカルガモを観察できて良かった。

こういう時に限ってカメラを持っていない、、、。

 

見聞きした野鳥(観察順)

カイツブリ
ハクセキレイ
コガモ
コサギ
カワセミ
ツバメ
ウグイス
シジュウカラ
ヒヨドリ
ツグミ
ダイサギ
ハシビロガモ
カルガモ
カンムリカイツブリ
マガモ
クイナ
モズ
バン
オオバン
イカルチドリ
ジョウビタキ
スズメ
オオジュリン
ホシハジロ
ホオジロ
キジ

計26種

探鳥記 2017.2.12 円海山 12:15~15:00 晴れ

今日は午後からの探鳥。

スタートすぐに円海山上空を東から西に向かって飛ぶ大きな鳥を発見。

トビでもカラスでもない。

双眼鏡で覗くと何とミサゴ

円海山では初めてだ!

しかも脚に魚をつかんでいる!

魚が小さいけど受け取ってくれるかな?

ミサゴが主に生息する海辺や河川付近なら良く見る光景だが、ここは東京湾から4、5kmある内陸部。

捕まえたらすぐに食べるよなぁ。

何だ?何だ?と驚いているうちに後方から続いてもう1羽のミサゴが現れた。

不意に先行する魚を持ったミサゴが急降下してまた上昇した。

この急降下、気に入ってくれるかな?

そして2羽は一緒にゆっくり旋回上昇したのちに相模湾に向かって進み、視界から消えていった。

おそらく求愛飛行(ディスプレイフライト)だろう。

愛の逃避行?

瀬上池に向かう。

時間帯が悪いのか、森に野鳥の気配がない。

それでも池周辺では常連のルリビタキカワセミを何とか観察できた。

それにしてもこんなに野鳥の出が悪いとは。

ミサゴの求愛飛行を観察できたから良しとしよう。

見聞きした野鳥(観察順)

ミサゴ
ハシボソガラス
トビ
ルリビタキ
アオジ
キセキレイ
カワセミ
キジバト
コゲラ
エナガ
シジュウカラ
ハクセキレイ

計12種

探鳥記 2017.2.11 金沢臨海部 14:45~16:15 曇り

金沢自然公園の探鳥会の後、金沢臨海部へ探鳥に行く。

到着して直ぐにざっくり海面を見渡す。

海鳥はまばらだが、カンムリカイツブリアカエリカイツブリウミアイサが目に入る。

この冬は観察例が多いウミアイサ

今度はスコープを使って丁寧に海面を探索するとウミスズメの小群が2グループ見つかった。

ウミスズメ4列縦隊

このウミスズメ

全長は25.5㎝でそんなに小さくはないが、海の上では探すのに苦労する。

まさに海のスズメである。

ちなみにスズメの全長は14.5㎝である。

おだやかな波でも波間に隠れるし、風が強い時は白波との区別が難しくなる。

また潜水もよく行うので、目を離すと再度見つけるのに苦労する。

小さいし黒っぽいから見つけにくい!

ふと見ると1羽のウミスズメが50m近くにいるではないか!

じっくり観察していると羽繕いや羽をバタバタと動かしてくつろぎ中。

サービスしちゃうぞ!

遠くではヒメウが潜水を繰り返していた。

ヒメウは遠目でも細いくちばしと全身の黒さが目立つので、顔が白いカワウウミウとは識別しやすい。

横浜でウミスズメを近距離でじっくり観察できて気持ち良く帰宅した。

見聞きした野鳥(観察順)


オオバン
カンムリカイツブリ
アカエリカイツブリ
ウミスズメ
ウミアイサ
カルガモ
ヒメウ
カワウ
ハジロカイツブリ
ユリカモメ
 計10種

 

探鳥記 2017.2.11 金沢自然公園 9:00~13:30 晴れ

本日は金沢自然公園で鳥見の大先輩と一緒に野鳥観察会(ののはな館主催9:00~12:00)の講師を務めた。

参加者の大部分が親子連れや初心者の方々なので、こちらも分かり易く丁寧に解説することを心掛けた。

スタート直ぐにモズジョウビタキを観察したので、停止時の尾の動かし方の違いを解説した。

モズは尾をゆっくり回す動作をする一方、ジョウビタキは尾を下向きにダラダラと振る動作をするという感じで。

今回幸運だったのは、カワセミが見れたことだ。

やはり飛ぶ宝石と言われるだけあって皆さん、大興奮。

さらに何度も目の前で水面に飛び込んでくれるサービスまでしてくれた。

その後、不意にノスリが現れたり、カワラヒワの群れが舞い降りたりした。

最後に館に戻り、簡単な野鳥の解説をして無事終了。

冬の小鳥はほとんど観察できたので講師としては満足だった。

残念なことに探鳥会終了後にアトリの群れが現れた。

皆さんにも是非見てもらいたかったなぁ。

ゴメン、登場時間間違えた!

見聞きした野鳥(観察順)

ハシボソガラス
キジバト
ヒヨドリ
メジロ
ジョウビタキ
モズ
コゲラ
シジュウカラ
ヤマガラ
エナガ
シメ
トビ
カワセミ
コサギ
ノスリ
シロハラ
カワラヒワ
アオジ
ハシブトガラス
アトリ

計20種

探鳥記 2017.2.11 円海山 7:15~8:45 晴れ

 

本日は金沢自然公園で探鳥会がある。

探鳥会の前に公園に隣接する円海山に立ち寄った。

入口付近の住宅地に面する疎林でアオゲラを見つける。

普段は森の奥で見聞きするアオゲラだが、エサを求めて森から出て来たのだろう。

前日の雪で樹氷のように真っ白の木々も見られた。

瀬上池へ向かう途中では普段は下草の中から見え隠れするクロジが道に出てきて採餌している。

以下その動画。

クロジが小さな実をくわえつつ鳴きながら移動した後に食べている。

瀬上池周辺では鳥の気配があまりなく、常連のカヤクグリルリビタキの姿もなかった。

時間がなくなってきたので、氷取沢経由で金沢自然公園に向かう。

途中の尾根ではアカゲラを見たり、ウソカケスの鳴き声を確認できた。

今日は氷取沢の方が鳥が多いようだ。

幸運にもトラツグミまでも観察できて、気持ちよく公園に到着した。

 

見聞きした野鳥(観察順)


アオゲラ
アオジ
ホオジロ
ハクセキレイ
シメ
エナガ
クロジ
メジロ
ヒヨドリ
ハシブトガラス
キジバト
シロハラ
ウグイス
ヤマガラ
シジュウカラ
コゲラ
アカゲラ
ウソ
カケス
トラツグミ

計20種

 

探鳥記 2017.2.5 長浜公園 14:00~15:40 小雨

小雨の中、長浜公園に到着。

マミチャジナイの目撃例が多いC観察窓付近で探鳥開始。

通常、マミチャジナイは神奈川では主に秋の渡りの際に立ち寄る渡り鳥である。

それゆえ冬にマミチャジナイがいることに違和感を覚えてしまうかも。

しかし、2014年3月に藤沢市の長久保公園で越冬中のマミチャジナイを観察しており、また西日本では越冬する個体も珍しくないそうだ。

マミチャジナイ 2014.3.9 長久保公園

小雨が降り続いて野鳥の気配もない。

ちょっと今日は無理かなぁと思い始めた頃、まずは目の前の芝生にツグミが舞い降りた。

しばらくするとどこから飛んで来たのかいつの間マミチャジナイツグミのそばに現れた。

ツグミより警戒心が強いので、しばらく林縁に降りたり、枝止まりしたり、あちこち移動した。

冬には珍しいマミチャジナイ

茂みに隠れて警戒しながらエサを探すマミチャジナイの動画

しばらくすると今度はアカハラが現れた。

アカハラ(全長23.5㎝)と見比べるとマミチャジナイ(全長21.5㎝)の方がややスマートで小さい印象だ。

全長の差と一致する。

今日は脇役のアカハラ君

図鑑ではなくフィールドで実際に似たものの比較検討をすることは非常に勉強になる。

シロハラも参加してくれれば更に良かった!

マミチャジナイがこのまま越冬して、春先さえずりを披露してくれることを期待して帰った。

見聞きした野鳥(観察順)

マミチャジナイ
アカハラ
ツグミ
オナガガモ
コガモ
ハシビロガモ
アオサギ
カイツブリ
キジバト
ヒヨドリ
ムクドリ
カワウ

計12種

探鳥記 2017.2.5 金沢臨海部 12:20~13:40 曇り

臨海部のポイントに到着していつものようにカンムリカイツブリの群れを観察する。

今日は群れが3つにばらけているので、ザックリと見渡すと左奥の岸壁の方にヒメウを発見。

1番大きい群れの中にはアカエリカイツブリが3羽混じっている。

その群れのずっと奥の方にウミアイサが単独で浮いていた。

このエリアでは初めての観察である。

それにしても今シーズンは臨海部でウミアイサの観察する機会が多い。

カンムリカイツブリの群れを一通り観察したが、今日は白変種個体は見当たらない。

 

次に八景島駅前のポイントに移動。

いつもの場所にスズガモの群れがいるが、湾内は他に水鳥はいなかった。

探索中にイソシギが間近に来た。

イソシギの分かり易い特徴は、腹から続く白い部分が翼の付け根の前まで食い込む点、尾を上下に動かしながら落ち着きなく動き回る点だろう。

 

動画では落ち着かないので、じっくりどうぞ。

裏手では今回もビンズイが群れで登場!

オリーブ色の背中もビンズイの特徴

水鳥も少ないし、雨もポツポツ降り出したので急いで帰った!ではなく、マミチャジナイのいる長浜公園へ向かった。

 次回に続く。

 

見聞きした野鳥(観察順)

カンムリカイツブリ
ヒメウ
アカエリカイツブリ
ウミアイサ
オオバン
ウミウ
カワウ
スズガモ
ユリカモメ
イソシギ
ビンズイ
ウミネコ

計12種

 

探鳥記 2017.2.5 円海山 10:30~11:50 曇り

円海山でしばらく(1か月間だが)トラツグミに会っていない。
警戒心が強くなかなか会えないからこそ探したいもの。

瀬上池に向かった。
今日もトラツグミが目撃されるポイントを中心に探すが見つからず(ヒィーー、トラツグミでなく私の泣き声)。カラ類の混群とも出くわさず、森の中からはウグイスやクロジの鳴き声もしない。
池の奥でしばらく待つと、カヤクグリルリビタキが現れた。
カヤクグリはいつものように斜面を移動しながら採餌をしている。

冬枯れ色の中で一際輝くルリビタキ
猛禽類がいないか尾根沿いや上空を探す。ノスリがフラッと飛び去って行った。
帰り道、人懐っこいアオジを観察。アオジは横浜では冬に観察できる野鳥で、見聞きすることが多い野鳥だ。それゆえに普段は意識して観察されないが、体の下面の黄緑色が綺麗で目立つ。
何だアオジか~って言ってるでしょ!!
冬、一番観察しているかも
次は最近ハマっている金沢臨海部へ。
次回に続く。
見聞きした野鳥(観察順)

アオジ
ヒヨドリ
カヤクグリ
ルリビタキ
キジバト
アオゲラ
ノスリ
エナガ
シジュウカラ
ハシブトガラス

計10種