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探鳥記 2017.5.20 戸隠① 森林植物園 3:30~5:00 晴れ

深夜2時50分にアラームが部屋に鳴り響いた!

即座に着替え手荷物をまとめて3時に宿を出発する。

辺りは真っ暗である。足元も見えない。

携帯のライト機能を使ってゆっくり前に歩き始める。

街灯がないことは分かっていたので、昨夜植物園から宿に向かう際に道は頭に叩き込んでいる。

それでも道を間違えていないか心配しながら歩く。

途中、ホトトギスが鳴いてくれて心が和む。

この状態で30分かけて植物園入口に無事到着。

ここで昨日「クマ出没注意」の看板が園内にあったことを思い出した!

昨日は一回も目撃情報がなかったが、うわさでは親子連れが付近にいるらしい。

しばらく考えたが、手をたたきながら進むことを決意。

※今回、植物園内では幸運?にもツキノワグマ親子とは遭遇しませんでしたが、奥社参道にある随神門から戸隠キャンプ場へ向かう道で早朝目撃されました。
当初の出没エリアから植物園を経由して移動したと考えられます。
偶然、随神門で会ったバーダーに注意されましたので助かりました。
最低限、熊よけの鈴などで音が発して熊に自分の存在を分からせることは必要です。
また単独行動も非常に危険です。
最新の熊の出没情報は植物園内にある「八十二 森のまなびや」や自治体に問い合わせることをお勧めします。
最近全国で熊の生活圏が広がっているので、戸隠に限らず熊と遭遇する確率も高くなっています。
お互い熊にも注意して野鳥活動していきましょう。

 

「小川の小径」付近を歩いていると、フクロウの声が聞こえて来た。

時刻は3時47分である。

合計3コールしてくれてしばらく余韻に浸る。

今日の早朝コーラスの鳴き出しはどの鳥か?前回はアカハラだったな、とあれこれ考えていると、突然、闇夜の静寂を破って「キョロン、キョロン チー」とアカハラが鳴き始めてしまった。

3時50分開幕である。

しまった!

早朝のコーラスを聴く場所を決めていたので、急いで向かう。

その間にもアカハラ同士の鳴き合いが始まり、どんどん回数も増えていく。

少なくとも5羽以上の声がする。

しばらくすると今度はクロツグミの鳴き声が加わる。

いよいよ主役の登場である。

両者ともツグミの仲間なので声の質が似ている。

さえずりが共鳴して森に響き渡る。

こんなにクロツグミがこの森にいたのか!嬉しい悲鳴を上げる。

この頃(3:55)のコーラスの様子が下記の動画。

続いてキビタキアオジミソサザイコルリが続く。

昼間ならミソサザイコルリも鳴き声でその存在がはっきり分かるが、このコーラスの中では存在感はそれほどでもない。

金管楽器系のメロディーに時々カッコウツツドリハシブトガラスの打楽器系が加わりアクセントを付ける。

意外に思ったのにツツドリの声がこのコーラスの中でも良く通るのである。

おそらく植物園内でただ一人であろう、この全方位から野鳥のさえずりに包まれて至福の時を過ごした。

1時間近く続いたコーラスだったが、あっという間だった。

 

日の出前(4:15)の植物園から戸隠連峰を望む

早朝の夏鳥のコーラスの規模にも驚いたが、更に驚いたことはコーラスが終わると野鳥のさえずりがパタリと鳴き止んで、森が急に静かになったことである。

このギャップは新鮮かつ衝撃的だった。

今この瞬間にこの場所に探鳥に来たならば、「戸隠は夏鳥が減ったねぇ~」という残念な感想を持つことだろう。

少なくとも夏鳥に関しては、そのエリアの野鳥の生息状況は早朝の最初のコーラスでさえずる野鳥の種類と数をバロメーターにするのが日中観察より正確に表していると思う。

水芭蕉目線で戸隠連峰を望む(4:51)
日の出とともに一気に明るさを増す東の空(4:51)

野鳥のさえずりも一段落したので、次は参拝者の少ない早朝に奥社と参道の杉並木の雰囲気を味わいたくなった(もちろん探鳥もバッチリするが)。

奥社の参道が始まる鳥居へ向かう。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

ホトトギス(宿から植物園に向かう途中の越水が原で声を確認)
フクロウ
アカハラ(コーラス開始)
クロツグミ
キビタキ
アオジ
ミソサザイ
コルリ
ツツドリ
カッコウ
コサメビタキ
ハシブトガラス
サンショウクイ
ヒヨドリ
ノスリ
カワラヒワ
カルガモ

計17種

探鳥記 2017.5.19 戸隠④ 森林植物園 15:50~18:20 晴れ

鏡池から隣接する森林植物園へ。

植物園に戻ると観光客もバーダーもほとんどいないので、ビックリした。

野鳥達は早朝ほどではないが、夕方寝る前に活発に行動することが多いので、夕方の観察も実は面白いのだ。

森の中は野鳥の姿は観察できないが、ここで今日見られた野鳥達の様々な声が聞こえてくる。

夕日に照らされるミズバショウ

そういえば今日はまだ園内の森林エリアの行っていないので、森へ入ることにする。

森の中はさらに暗くなっており、探鳥に期待できないと思って歩いていると、アカゲラの鋭い音が近くでする。

最初は立ち並ぶ木々の幹を上下に見て探索したが見つからない。

ここにいました!

もう一回周辺部を探すとアカゲラが横枝に止まってじっとしていた。

本当はこの向きが正解!

その場所からしばらく動く気配がなくリラックスしている感じがする。

本当は横向きの方が楽なのかな~。

私が立ち去るまでずっとその場にいた。

木道に戻るとオオアカゲラがそばにやって来た。こちらもじっとしている。

暗くても下面の縦斑が目立つ

帰り際、今年のノジコのポイントで、昼間観察できなかったノジコを観察できたので、気持ちよく帰れる。

夕暮れの戸隠連峰 明日もお邪魔します!

明日は早朝から植物園入りして朝のコーラスを堪能するぞ!と気合を入れて、ここから歩いて30分かかる宿に向かう。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

カワラヒワ
カケス
エナガ
コガラ
ウグイス
キビタキ
サンショウクイ
コゲラ
キセキレイ
アカゲラ
シジュウカラ
ヒガラ
ミソサザイ
オオアカゲラ
コルリ
ノジコ
アカハラ
カルガモ
モズ ※宿へ向かう途中、越水が原で観察。

計19種

探鳥記 2017.5.19 戸隠③  鏡池周辺 14:00~15:50 晴れ

植物園周辺の野鳥の様子はだいたい把握できたので、奥社参道の随神門から鏡池まで行くことにする。

以前探鳥した際には鏡池までの途中の道でたくさんのキビタキを観察できた。

今回はどうだろう。

このコースは人通りが少なく静かな雰囲気の中で探鳥ができる。

前方に声もなく森を移動する大きな鳥が見えた。

ゆっくりした羽ばたきと腰の白さが目立つ、カケスだ。

カケスは警戒心が強い鳥なので、その存在感の大きさと数の割には、じっくり観察できない。

今回は意外と近くまで来てくれた。

久々にカケスをきちんと撮影できた

この森でもコサメビタキの多さが目立つ。

一休み中のコサメビタキ
下から見ると二等辺三角形のくちばしと半分以上を占める黄色の部分に注目

遠くからツツドリの声がする。

ツツドリは主にセンダイムシクイに托卵するが、もう托卵を終えてのんびりしているのか、それとも次の托卵の備えて準備中なのか。

ここまでキビタキを観察していないが、今回は植物園内でも少ないので仕方ないか。

鏡池にたどり着く。

戸隠といったら戸隠連峰とその姿が水面に映る鏡池の風景が季節を問わず有名である。

実は鏡池は2016年大河ドラマの真田丸のオープニング映像でも使われていたそうだ(奥社の続く杉並木も)。

しばらく涼しい風にあたりながら景色を楽しむ。

遠くからはサンショウクイクロツグミの声が聞こえる。

鏡池から戸隠連峰を望む

前回探鳥時は稜線上空でハチクマのペアが旋回していた。

今回は観察できなかったが、ハチクマの他にイヌワシクマタカノスリなどは観察可能性がある。

帰り道、ようやくキビタキの声が奥の森から聞こえて来た。

また木の幹を上に移動するキバシリを発見。

戸隠はキバシリが比較的多く観察される場所だが、体が小さく、体の色も樹皮に似ているので見つけにくい。

「ティリリリリ」という小さい鳴き声を覚えると格段に見つけやすくなる。

 

16時近くになった。日没までの間、もう一回植物園を探索して明日の探鳥に役立つポイントを探しておこう。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

ウグイス
カケス
ゴジュウカラ
エナガ
アオゲラ
アオジ
コサメビタキ
イカル
ツツドリ
カワウ
トビ
サンショウクイ
クロツグミ
キビタキ
シジュウカラ
コゲラ
キバシリ
オオルリ

計18種

探鳥記 2017.5.19 戸隠② 奥社参道 13:00~14:00 晴れ

参道の鳥居から随神門へ。

奥社に続く参道は植物園の外縁に位置する。

観光客が多く、また木の高いところにいる野鳥を観察することが多いので、観察条件はあまり良くない。

しかし野鳥の種類も数も多いエリアではある。

さっそく鳥居そばの針葉樹の上の方からキクイタダキの複雑でか細い声が聞こえる。

良く同じ場所でいることが多いヒガラがいないかチェックする。

隣接する植物園の方からはセンダイムシクイウグイスの声がする。

しばらくすると、コサメビタキのさえずりが頭の上から聞こえて来た。

複雑なか細い声を覚えると格段に見つけやすくなる。

それにしてもコサメビタキをよく目にする。

頭上の止まるコサメビタキ

そばの林から聞こえるゴジュウカラサンショウクイを楽しみながら進んで行くと、近くの枝に小鳥が飛び乗った。

カラ類かな?と一応確認してみると何とオオルリである。

毎回きちんと双眼鏡で確認することはやはり大事と反省。

さえずりは一休みして、栄養補給中かな。

杉並木の向こうに随神門が見えてきた。

この辺りは以前アカショウビンが繁殖していたエリアだ。

私の母も以前この場所でアカショウビンの声を聞いたことを思い出した。

野鳥にさほど興味のない母がアカショウビンの声と分かったのは、家に野鳥の声がする壁時計があったからだ。

アカショウビンは11時の時を告げる鳥だった。

だから母は随神門でアカショウビンの声を聞いた時、とっさに「11時の鳥だ!」と叫んだそうである。

杉並木の中にたたづむ随神門

そのまま奥社に進むか迷ったが、明日早朝の人が少ない時間帯に行くことにして、鏡池に向かうことにする。

 

続きは次回。

 

見聞きした野鳥(観察順)

キクイタダキ
ウグイス
センダイムシクイ
カワラヒワ
エナガ
ゴジュウカラ
サンショウクイ
コサメビタキ
メジロ
オオルリ

計10種

探鳥記 2017.5.19 戸隠① 森林植物園 9:45~13:00 晴れ

 

毎年初夏を迎えると夏鳥探鳥の聖地「戸隠」に行きたくて仕方なかった。

今回ようやく重い腰を上げて1泊2日の一人旅に出発した。

東京駅から始発6時16分の北陸新幹線で長野駅へ。

車中からの風景では、佐久地方の田植えしたばかりの田園が印象に残った。

7時38分に到着して、ここからは8時30分発のバスで戸隠に向かう。

今回は2日間戸隠で探鳥するので「戸隠高原フリーきっぷ」を購入した。

長野駅⇔奥社入口の片道運賃が1350円なので、往復利用だけでもお得!

9時38分に戸隠森林植物園に到着。

2016.10.13のムギマキ探鳥(⇦ここをクリックすると記事あり)以来、7か月ぶりの戸隠訪問。

夏鳥探鳥で言えば2001年以来!となる。

まずは基礎情報の収集のため、入口にある「八十二 森のまなびや」に立ち寄って植物園内の案内図を入手する。

今回の探鳥では案内図を利用して野鳥の観察場所をできるだけ記録していきたい。

 

探鳥準備を終えて9時45分探鳥開始。

目の前にそびえる戸隠連峰を望み、これから始まる探鳥に高揚感が沸き立つ。

森の奥からはアカハラカッコウの声が聞こえる。

近くの梢ではアオジがさえずっている。

戸隠連峰の山容に修験者を引き付けた魅力を感じてしまう

園内の中心部に向かって木道を進む。

歩きにくい場所には木道が設置されており園内は非常に歩きやすい。

「小川の小径」に来ると、正に今がミズバショウの最盛期。

この時期に過去3回探鳥に来ているが、いつもミズバショウの終わった頃で残念な思いをしていた。

話によると今年は例年に比べて半月ほど春の到来が遅いとのこと。

しばらく野鳥を忘れて見入ってしまった

木道の先にはバーダー(私は野鳥好きの観察者、カメラマンを含めてバーダーと呼ぶ)が集まっている。

その先にはオオアカゲラの巣があり、子育ての真っ最中とのこと。

しばし現れるのを待つが、現れず。

まずはポイントだけ把握して次に進む。

その先にまたもバーダーが集まっている。

目の前でコルリがこちらを向いてさえずっている。

そういえば、ここは通称コルリの小径と呼ばれている場所だ。

コルリはこちらの興奮をよそにマイペースでさえずり続けている。

画質は奥の方に置いといて、この姿がけなげで可愛い!

木道を進む。今度はミソサザイの出番だ。

あちこちから複雑で大きなさえずりが聞こえる。

いつでもどこでも一生懸命にさえずるミソサザイ

ミソサザイの鳴いているそばで、黒っぽい鳥が移動する。

キビタキの雄だ。

キビタキは体の下面の黄色が見えればすぐわかるが、黄色が見えないと上面が黒いので一瞬迷う。

キビタキ雄の近くにはキビタキ雌がいる。

すでにペアとなっているようで一緒に行動している。

その先の東屋付近ではクロツグミイカルサンショウクイなどの声が聞こえたり、ニュウナイスズメアカゲラが何度も現れてくれた。

そばには3人の御婦人グループがいて、会話を聞いていると相当野鳥に詳しい感じがする。

先ほど来たばかりなので、戸隠の野鳥の情報を教えてもらおうと話しかけたところ、何とその一人の方は私の知り合いだった!

思わぬ戸隠での再会を喜び、しばらく野鳥談義に花が咲く。

途中まで一緒に探鳥することをお願いして、来た道を引き返すことにする。

オオアカゲラポイントでは、巣に出入りするオオアカゲラを観察。

巣に餌を運ぶとすぐにまた餌を探しに森に消えた。

オオアカゲラの雄 アカゲラに比べて色合いが暗い印象

※このオオアカゲラの巣では無事に雛が巣立ちしたとの話を聞いたので、今回ブログにアップすることにしました。

子育て中ということで長居無用。

奥社の鳥居に向かい、ここで皆さんとお別れした。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)


ヒガラ
メジロ
アカハラ
ウグイス
アオジ
カッコウ
カイツブリ
カルガモ
カワラヒワ
ゴジュウカラ
コサメビタキ
ヤマガラ
アカゲラ
コルリ
ミソサザイ
キビタキ
クロツグミ
イカル
サンショウクイ
ニュウナイスズメ
カケス
トビ
ノスリ
オオアカゲラ
ツツドリ
キクイタダキ
センダイムシクイ

計25種

 

ウソの水浴び 2014.5.24 富士山奥庭

以下の動画は2014.5.24に富士山の奥庭で撮影したウソの雄雌の水浴びの様子です。

繫殖期に雄雌が一緒に水場に来て水浴びをして、同時に飛び去る様子からして、おそらくペアでしょう。

この日、奥庭に行く前にスバルライン5合目の終点付近の参道で、ウソのペアが地上に降りて採餌している姿を観察していました。

今思うと、このペアが奥庭で水浴びをしに来たのではないかと思ったりしています。

 

ウソ雄
ウソ雌

野鳥 カヤクグリのさえずり

以下の動画は2017.5.14に富士山5合目で撮影したカヤクグリです。

カヤクグリは世界中で日本でのみ生息する日本固有種の野鳥ですから、もちろん繁殖期のさえずりを聴くことができる場所は日本だけです。

更に繁殖場所は亜高山帯から高山帯にかけてなので、さえずりを聴く機会は少ないのではないでしょうか。

 

確認画像

 

野鳥 キビタキの鳴き声 (コジュケイ似)

以下の動画は2017.5.14に山中湖畔で撮影したキビタキです。

コジュケイの「チョットコイ、チョットコイ」の鳴き声にそっくりですね。

以前にも他の場所でコジュケイ似の鳴き声を聞いたことがあるので、この個体だけが偶然コジュケイに似た鳴き声をしたとは思えません。

キビタキが①コジュケイの鳴き声をマネして自分の鳴き声に取り入れたのか?②もともと鳴き声として持っているのか?

①としたら、この鳴き声をするキビタキの繁殖場所とコジュケイの生息地との関連性が気になるところであります。

 

参考までにキビタキの鳴き声(マミジロ似)はここをクリック!

探鳥記 2017.5.14 富士山⑤ 山中湖畔 16:20~18:00 晴れ

奥庭から山中湖畔の森へ。

16時過ぎに森に到着。

いつものように遠からず近からずの距離からクロツグミのさえずりが聞こえる。

この森の緑は目に優しい

昨年キビタキノジコがさえずっていたポイントに向かう。

キビタキの朗らかな声が聞こえてきた。

このキビタキ、通常のさえずりの他にコジュケイのような鳴き声もする。

今年も同じ場所で会えたキビタキ

そしてすぐそばではノジコが木のてっぺんでさえずっている。

雨覆にある2本の白いラインが目立つ。

今年もいつもの定位置で見つけたノジコ

だんだん森が暗くなってくる。

そろそろ帰ろうと思うと、いろいろと鳥が現れてくるから困ってしまう。

やはり夕方は野鳥の動きが活発となる。

コムクドリコサメビタキなども次々と現れて気がつけば20種も観察していた。

早朝4時からスタートして、河口湖、5合目、山中湖を14時間かけて探鳥してきた。

カイロを貼っていた時はどうなることやら展開が読めなかったが、気持ち良く終えることができた。

見聞きした野鳥(観察順)

アオゲラ
クロツグミ
ヒヨドリ
キビタキ
ノジコ
ツバメ
コゲラ
シジュウカラ
ヒガラ
イカル
ハシボソガラス
メジロ
センダイムシクイ
コムクドリ
エナガ
カワラヒワ
コサメビタキ
ハシブトガラス
キジバト
キクイタダキ

計20種

 

探鳥記 2017.5.14 富士山④ 奥庭 13:30~14:30 晴れ

5合目終点から奥庭へ。

奥庭で主に観察される野鳥は5合目終点と同様に亜高山帯で生活する野鳥である。

ただ5合目終点より良い点は、鳥との距離が近いことである。

水場には、ウソメボソムシクイルリビタキキクイタダキホシガラス等がやってくる。

また周回コース内のカラマツ等の針葉樹は背丈が低いので、そこに止まる野鳥を低い位置で観察できる。

以前、キクイタダキを見下ろして観察したことがある。

奥庭とは

奥庭荘の脇を抜けて自然庭園で探鳥を開始するも、この日は鳥の出が悪くキクイタダキの姿を、コガラの声を1回づつ確認しただけ。

残念だが、ここから見る富士山の眺めが大好きなので、良しとしよう。

横浜から見る秀麗な富士山も好きだが、このワイルドな富士山も良い。

自然庭園から富士山を望む

奥庭荘で名物コケモモジュースを飲んで一休みした後は、隣にある水場で鳥を待つことにする。

数日前の雨により森にも即席?の水場があるので鳥の出はイマイチとのこと。

それでも3羽のヒガラが水浴びにやって来た。

ここで待機中に同行者が上空でカラスに追われているハチクマを発見!

しばらく旋回したのち視界から消えた。

ハチクマは富士山麓の北富士演習場で観察したことがあるが、まさか奥庭上空で目撃するとは思わなかった。

それにしてもこの同行者は探鳥中に猛禽類を見つけるのが得意で感謝!感謝!

水場で水浴びをするヒガラ達

まだ時間はある。御殿場への通り道沿いにある山中湖畔で最後を飾ろう。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

キクイタダキ
ヒガラ
コガラ
ハチクマ
ハシボソガラス

計5種