野鳥 センダイムシクイ 2018.4.30 円海山

今回は初夏の森でよく聞くことができる「チヨチヨビー」の声の持ち主、センダイムシクイを特集します。

仙台ムシクイ?

名前の由来はいろいろありますが、「千代千代ビー」の千代の音読みでセンダイと名前が付けられたのではないかと個人的には思っています。

山野を歩いているとセンダイムシクイ声を聞くことは多いのですが、姿を見ることはなかなか難しい鳥です。

声を頼りに見つけようとしても、たいていは葉が茂った樹木の上方で発見は困難です。

しかし、先日は幸運にも2か所でさえずる姿を観察することができました。

個体①

「チヨ・チヨ」に合わせて尾羽を下にして動かしているので、全身に力を込めてさえずっている様子が分かります。

「ビー」は流して声を出している感じですね。

忙しなく動き回るイメージがありますが、この個体①はしばらく動き回らずにさえずっていました。

7mくらいの間近での観察となり、幸運な出会いとなりました。

個体②

この個体②は個体①と異なり、葉の裏などにいる虫などを捕食しながら、さえずりをしていました。

森の上方部におり、首が痛くなるくらい観察に苦労しましたが、センダイムシクイの観察はいつもこんな感じです。

声以外の識別ポイントの1つに黄白色の頭央線の存在がありますが、下から見上げる観察状況では確認が困難なことが多いです。

このような状況下では、他の識別ポイントの1つである下尾筒が薄い黄色をしているかをチェックすると良いと思います。

 

野鳥 ホウロクシギ 2018.4.14 葛西臨海公園

今回はホウロクシギが食事をしている場面の動画です。

ホウロクシギが東なぎさにいる時は遠いので撮影はお手上げ状態なのですが、両なぎさの間を流れる水路で食事をしている時は観察の絶好のチャンスです。

今回は対岸のアメダスポイントから撮影しました。

最初と最後にホウロクシギらしからぬ?素早いダッシュを見せてくれました。

かなり先の方までカニの動きを観察していることが分かります。

大きいカニを捕まえた際、ハッキリ見えませんが、一番大きいハサミを意識して胴体から切り離しているように見えます。

丸呑みするには邪魔なのでしょう。

胴体を飲み込んだ後に、切り離したカニの足を拾って食べています。

動画の最後にこの様子のスロー再生を入れました。

参考までに過去の掲載です。

ホウロクシギ幼鳥
ダイシャクシギとホウロクシギの比較

野鳥 ハマシギ&オオソリハシシギの飛翔 2015.4.26 谷津干潟

今回は谷津干潟の上空で行われたハマシギと後半から加わるオオソリハシシギの飛翔の動画です。

ハマシギは推定約200羽、オオソリハシシギは約50羽の群れで最後は2つの群れがシンクロします。

シギチドリがたくさん生息していた頃はこれより大規模な飛翔があちこちで観察されたことでしょう。

現在でも首都圏では三番瀬や谷津干潟などでこのような光景をを目の当たりにする機会があると思います。

今回の主役


ハマシギ


オオソリハシシギ

野鳥 コシャクシギ 2015.4.26 葛西臨海公園

サンショウクイから始まった3年前の葛西臨海公園シリーズのトリを飾るのはコシャクシギです。

以前にシャク系シギ特集(ここをクリック)をアップした際に少しだけ登場しましたが、今回は主役として登場です!

この個体はチュウシャクシギの群れに混じって葛西に飛来したとのことでした。

春秋の渡り時に九州や南西諸島で観察されることが多く、首都圏での観察は稀ですが、その後も2017年4月に神奈川県の酒匂川河口に飛来しました。

この春も人知れず首都圏のどこかでひっそりと休憩しているかも知れませんね。

 

以下は2本とも同じような捕食行動を撮影した動画ですが、滅多に観察できる野鳥ではないのでアップしました。

※無音で処理しています。
ムクドリとの大きさも是非比較してみてください。
0:33頃に生き物を捕まえています。過去の観察例からも干潟や砂浜ではなく畑や草原での捕食活動が多いです。

途中登場するカルガモと比較するとコシャクシギは小さいですね。

 

 

野鳥 ウズラシギ 2015.4.26 葛西臨海公園

今回はウズラシギの動画です。

夕方の撮影なので赤茶色の頭部は目立ちませんが、胸・脇・下尾筒辺りまで黒斑が出ています。

ヒバリシギに似ていますが、大きさは二回りぐらい差があるように感じたのを覚えています。

東京湾では秋の観察が多いのですが、春の観察はこの時が初めてでした。

野鳥 シロチドリ雄 2015.4.26 葛西臨海公園

今回はシロチドリ雄の動画です。

チドリの仲間でもシロチドリは砂浜や干潟でダッシュ&ストップ&急ターンを行うので撮影者泣かせの鳥です。

今回も画面からはみ出てしまうことが何回もありました。

シロチドリはカニなどの甲殻類が好きなのですが、ゴカイを捕るより機敏な動きをするカニの捕食行動の方が難易度が高いので大変です。

動き方はスピードには差がありますがオオメダイチドリと似ています。

参考動画

遠くにいて識別が困難な時でも動き方を見れば、シロチドリオオメダイチドリ?とまずは最初に目星を付けています。