探鳥記 2021.5.1 酒匂川 9:15~13:30 曇一時雨

本日は酒匂川河口での探鳥。

本来なら私が担当するホビーズワールド主催の観察会の実施日であったが、コロナ禍で残念ながら中止なってしまった。

企画者としては実際に開催していたならば、どんな様子であるかは知りたいところである。

小田原駅に到着後、酒匂川に向かう前に観察会後のオプショナルツアーを予定していた小田原城址公園へ。

天守閣の付近をサラッと探鳥しただけだが、キビタキの声を2か所で聞くことができた!

渡り途中の立ち寄りと思われるが、朝からご褒美をいただいた気分である。

小田原のランドマークである小田原城天守閣

バスで酒匂川河口へ移動。

酒匂川河口を望む 洪水の度に水域の地形が変わる酒匂川 

ここでの注目はコアジサシの小群と渡り途中のシギ・チドリ達。

コアジサシはキリッ、キリッと鳴きながら上空を舞ったり、まったり休んだり、魚をくわえて飛び去る姿も観察できた。

小田原市の鳥であるコアジサシ

そして、いよいよシギ・チドリ達。

国道一号線付近の対岸に赤褐色の大きなシギがいたので、パッと見てオオソリハシシギ雄の繁殖羽だろうと思っていたのだが、何とオグロシギの繁殖羽!

オグロシギ雄繁殖羽 まさかここで出会えるとは、、、。

神奈川でオグロシギが観察されるのは珍しいが、特に春の渡り時の綺麗な繁殖羽が観察されるのは非常に珍しいだろう。

しばし頭部や胸付近の鮮やかな赤褐色の繁殖羽に魅了された。

他にはチュウシャクシギコチドリキアシシギソリハシシギメダイチドリウズラシギを確認。

キアシシギ

左)キアシシギ 右)オグロシギ

左から、飛翔ソリハシシギ、水際チュウシャクシギ、飛翔キアシシギ

いつの間にかウズラシギが降臨 本日はオグロシギの登場でインパクトは大きくないが、普段なら好きなシギなので小躍りレベル!

左)ウズラシギ 中央)ソリハシシギ 右)オグロシギ このトリオが並ぶのは珍しい。

途中から雨が降り始め、中断の合間に上流域を簡単に探索。

ここではいまだ滞在中のカワアイサマガンを観察。

昨年のこの時期も2羽のカワアイサを観察しており、そのまま越夏したそうだ。

このカワアイサはどうなるのか?

カワアイサ

マガン 後日の観察談によると、この個体は片方の翼の動きがぎこちないようでケガによる滞在の可能性もある。

雨により行程の半分くらいの探鳥となったが、予想していた鳥の観察状況だったので、中止の口惜しさ半分と安堵感半分で終了した。

見聞きした野鳥(観察順)

ツバメ、アオサギ、コアジサシ、オグロシギ、オオバン、メダイチドリ、コチドリ、キアシシギ、ソリハシシギ、ウズラシギ、スズメ、カワラヒワ、ホオジロ、ハシボソガラス、コシアカツバメ、イワツバメ、ダイサギ、コサギ、カルガモ、カワウ、ウミネコ、オオヨシキリ、ツグミ、コガモ、ハクセキレイ、トビ、カワアイサ、マガン、セグロセキレイ 計29種

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