探鳥記 2018.5.12 谷津干潟 9:30~12:30 曇り

サルハマシギが谷津干潟に4年ぶりに飛来した。

前回谷津干潟で観察して以来、この4年間ずいぶんと熱心にシギチドリ探鳥を行ってきたが、サルハマシギとは結局会えずじまい。

4年ぶりの再会となるか?

今回の個体は赤褐色の繁殖羽の装いなので是非とも観察したい。

このサルハマシギ、ここ数日三番瀬と谷津干潟を行き来しているとのこと。

本日早朝から三番瀬で観察している鳥仲間と連絡を取り合ってサルハマシギの動向を探った。

谷津干潟へ到着間際の連絡ではサルハマシギは谷津干潟へ移動したとのこと、しかも1羽ではなく4羽もいるそうだ!

南船橋駅から急ぎ足で谷津干潟へ向かう。

センターへ向かう途中、干潟ではチュウシャクシギの声が何度も聞こえ、声を頼りに姿を確認できた。

センター周辺ではセンダイムシクイの声がした。

そして周遊観察路に出て、いよいよ本格的な探鳥開始。

ここ数年の谷津干潟の観察は広い干潟にポツンポツンといるシギチドリをスコープで探すという感じが続いていた。

が、今日は違った!

目の前にカウントするのも嫌になる?ぐらいのシギチドリがいるではないか!

お腹が黒いハマシギ、赤褐色が目立つトウネンの大群の中に、点々とダイゼンが見える。

現場での話では500羽以上のトウネンがカウントされたとのこと。

ここは大授搦か!

谷津干潟で数百羽のハマシギの群れは時々観察するが、トウネンの大群を観察したのは初めてだ。

お目当てのサルハマシギは?

直ぐに見つけることができるかと思いきや、この大群だから探し出すのに時間がかかった。

ようやく干潟中央付近にいるサルハマシギを発見!

久々の再会となった。

4年前はくちばしと脚の長細さが目立ったが、今回はやはり赤褐色の繁殖羽である。

4羽全てのサルハマシギを確認後、今度はトウネンを中心に観察開始。

こんなにたくさんいると様々なパターンの羽衣が観察できて、非常に勉強になる。

そばにいる知り合いが群れの中にヨーロッパトウネンを見つけた。

動き続けるトウネンの中では分かり易い目印が少なく、しばらくスコープを見ながら発見者の誘導を受ける。

ようやくヨーロッパトウネンをスコープに収めることができ、ここから10分ぐらいずっと動きを追跡した。

繁殖羽は非繁殖と違ってトウネンとの識別がしやすいはずなのだが、現場ではそう簡単なものではないと思った。

この個体では特に喉の白さと脛の細さが周囲のトウネンと差を感じた。

牡蠣殻の堆積しているエリアにもシギチドリが移動してきたので、こちらも移動する。

ここでは先ほどより近くにサルハマシギを観察することができた。
中央と手前のしゃがんでいるのがサルハマシギ、周りはトウネン

先ほどより近くでトウネンを観察できるので嬉しい。

ここでは先ほどより更にヨーロッパトウネンの特徴が出ている別個体がいたそうだ。

観察中に突如シギチドリが体を低くしたので、我々バーダーも上空を警戒した。

ハヤブサだ!と叫ぶ声がした。

干潟にいるシギチドリを襲うことなくしばらく上空を飛翔して飛び去って行った。

ハヤブサを警戒してシギチドリが飛び去ってしまうことは回避できたので、シギチドリはもちろんバーダー達も一安心。

しかし、しばらくしたら再びハヤブサが現れた!

今度はハマシギの捕獲に成功!

ハヤブサの襲撃でシギチドリ達はパニックになり、群れで周囲を飛び回ったり、干潟から飛び去ってしまった。

サルハマシギは4羽全て干潟から姿を消してしまった。

おそらく三番瀬へ避難してしまったのだろう。

よくある光景ではあるが、今回は特に残念な空気が周囲に流れたと思う、、、。

念願の繁殖羽のサルハマシギヨーロッパトウネンも十分観察できた。

お腹も空いて来たし、この辺が潮時と思い、谷津干潟を去ることにした。

せっかくの遠出なので、満潮に近い三番瀬に顔を出して帰宅することにする。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

スズガモ
スズメ
ダイサギ
チュウシャクシギ
カルガモ
コゲラ
カワウ
ツバメ
ダイゼン
ハシボソガラス
オオヨシキリ
シジュウカラ
ヒヨドリ
ムクドリ
センダイムシクイ
ハシブトガラス
エナガ
カイツブリ
コガモ
オナガ
ハマシギ
トウネン
サルハマシギ4
アオサギ
コサギ
ヨーロッパトウネン2
キアシシギ
メダイチドリ
ハヤブサ
オバシギ1
コチドリ

計31種  センター情報:コアジサシ、アマサギ、キョウジョシギ、イソシギ、マガモ

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