探鳥記 2018.11.3 新潟探鳥① 佐潟 5:10~8:30 晴れ

新潟市内周辺には冬鳥であるハクチョウガンカモ類の一大越冬地が点在しており、以前から是非とも探鳥したいと思っていた。

これら冬鳥の探鳥時期としてはまだ最盛期とはいかないが、コハクチョウヒシクイマガンなど定番の鳥は相当数の飛来が確認されており、また雪が積もると探鳥地を回るのも大変になる。

そこで、ざっとどんな探鳥地か知るだけでも有意義なものになるだろうと鳥仲間6人で新潟探鳥をした。

ちなみに今回の新潟遠征は深夜にこちらを出発してその日の夜に帰ってくるという、いわゆる弾丸ツアーとなった。

この心身に厳しい弾丸ツアー、当初は新潟市近郊で1泊する計画であったが、宿を取ることができなかったためにやむを得ず決行。
皆さん、宿の手配はお早めに!

当日の行動予定は、新潟在住の知り合いのアドバイスを受けて、佐潟で日の出のねぐら立ちを観察して、鳥屋野潟、瓢湖を経て福島潟で日の入りを迎えることにした。

深夜に出発して、最初の目的地・佐潟の公園駐車場に4時半過ぎに到着。

本日の日の出の時刻は6時11分。

明るくなるまで車中で仮眠する予定であったが、寝る間もなく5時頃から水鳥の鳴き声が車外から聞こえて来た。

水鳥が活動し始めたら我々も行動開始!ということで、まだ暗い中で水際に立ち、水面から聞こえる鳴き声を鑑賞することに。

だんだん目が慣れたのか?辺りが明るくなったのか?水面に浮かぶ水鳥が見えて来た。

近くではモズの高鳴きが聞こえ、陸の鳥も活動開始。

だんだん空が薄ピンク色の染まり初めた頃には、水鳥達の鳴き声もさらに大きくなり、水面上での動きも活発になってきた。

薄暗い中でもコハクチョウの白さが目立つ中、そばにコハクチョウの幼鳥がいることに気が付いた。


コハクチョウ幼鳥 成鳥と違い、体全体は薄灰色で、くちばしはピンク色の個体

さらに水面奥の方に約20羽のヒシクイの小群を発見。

あまりに遠くてマガンがいるか分からなかったが、その後に仲間がヒシクイのねぐら立ちの際に群れの中にマガンがいるのを確認した。

夜明け前の6時を過ぎた頃、コハクチョウの小さな群れが次々とねぐら立ちし始めた。

日の出を迎えると、更にねぐら立ちの数が増えて行った。

不思議なことに今まで観察しているハクチョウは全てコハクチョウであり、オオハクチョウをいまだ観察できていない。

その後も移動するまでオオハクチョウを意識して探したが、結局見つからなかった。


朝焼けを受ける水鳥達

コハクチョウの群れがその羽音が聞こえるくらいの高度で頭上を飛び去って行く。

まさに圧巻のねぐら立ちであった。

7時を過ぎた辺りでコハクチョウカモのねぐら立ちが一段落したので、左手奥に見える観察小屋まで移動することにした。

道沿いにある看板を見て、佐潟を一周するコースがあることを初めて知った。

1周すれば様々な鳥との出会いがありそうだ。

コース上ではアオジウグイスモズなどを見聞きして、観察小屋に到着。

ここでは本日初めてのミコアイサを観察。

目の前の水面は夜明け前にヒシクイの小群がいた辺りだろう。

次回訪問する時は、ここからねぐら立ちやねぐら入るを観察するのも良いと思った。

帰り際、せっかくなので公園内にある佐潟水鳥・湿地センターが立ち寄ることにした。

センター情報では、コハクチョウの初認は10月10日で、11月2日の調査では4166羽確認されたそうだ。

日本海側に多く飛来するイメージがあるトモエガモが今回1羽も観察できなかったので、レンジャーの方に質問したところ、1か月もすれば観察されるとのこと。

ちなみにトモエガモは神奈川県では毎年1羽観察されるかされないかの珍しいカモである。

ここでもう少しじっくり水鳥達を観察したかったが、本日は4か所を日の入りまでに回る弾丸ツアー!

名残惜しくも次の目的地・鳥屋野潟へ。

見聞きした野鳥(観察順)

コハクチョウ
マガモ
モズ
コガモ
カルガモ
オオバン
ホシハジロ
ヒシクイ
カンムリカイツブリ
キンクロハジロ
ヒドリガモ
ハジロカイツブリ
シジュウカラ
ヒヨドリ
チュウヒ
カワウ
アオジ
セグロセキレイ
ハクセキレイ
ウグイス
ハシボソガラス
カイツブリ
オナガガモ
ダイサギ
スズメ
アオサギ
ミコアイサ
ノスリ

計28種 目撃談 マガン、キジバト、カワラヒワ

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