探鳥記 2017.12.24 岡谷市郊外 9:30~11:45 晴れ

本格的な冬になると毎年鳥仲間と今年こそオオマシコイスカを見よう!と誓い合うのだが、数年来、空振りが続いている。

しかし、今回訪れる場所は鳥仲間の下見や情報から彼らとようやく会えることになりそうだ。

今回の観察ポイントは岡谷市郊外の諏訪湖を見下ろす場所で北・中央・南アルプスや八ヶ岳を展望できる絶景だった。


諏訪湖を眼下に、奥には八ヶ岳を望む。

現地に到着するとアルプスを望む展望に大興奮!


南アルプスを望む。左の頂から南アルプスの天然水で有名な甲斐駒ヶ岳、中央は富士山に次ぐ高さの北岳、左はなだらかで優雅な山容を誇る仙丈ケ岳。

しばらくアルプスの山容に酔いしれていると、背後から小鳥の鳴き声が聞こえて来た!

数十羽の群れでこちらに向かって飛んでくる。

小鳥の目指した先は我々の目の前のある白樺の木々であった。


白樺の木に止まるイスカの群れ 背景は北アルプス

双眼鏡でチェックすると、あのくちばしが目に飛び込んできた!

イスカだ!!


冬枯れの木々に突然華やかな実が!

突然のそしてたくさんのイスカの登場に周囲は大興奮!


朱色とくちばしが目立つイスカ

雄の艶やかさはないが渋さが漂うイスカ

イスカといえば、松林で松ぼっくりをあのくちばしでこじ開けるイメージが強かったので、白樺での採食は新鮮な驚きだった。

直ぐに飛び去ってしまうのではないかと心配しながら、しばらく待ちに待った出会いを楽しんだ。

動画

イスカの脚掻きは翼を下げて脚を翼越しにして頭を掻く間接法を採用。

イスカの群れはその後しばらくは小群に分かれて白樺の木々を飛び去っては戻ってくるの繰り返していた。

一通りイスカをじっくり観察・撮影できたので、今度はもう一つの目標であるオオマシコを探そう!

私はスコープを置きに車に戻ることにして、他のメンバーは先に探索に向かうこととなった。

後からのんびりと探索しながら合流すると、すでに他のメンバーが2羽のオオマシコを観察していた。

撮影画像を見ると雌の若い個体のようだ。

オオマシコとの出会いを求めて、1時間近く目撃ポイント周辺、更に奥まで探索範囲を広げるも見当たらない。

観察できないのでは?と一人でイスカを観察した周辺に戻って探索中にメンバーから携帯に吉報が入った。

猛然と400m近くをダッシュして現場に到着!

とっさに目の前に動くものを見るとオオマシコだった!

頭部と胸元が薄っすら赤い雌第1回冬羽

道路脇で採食中のオオマシコとのご対面となったが、10秒ぐらいでいなくなってしまった。

今回も2羽で行動していたとのこと。

オオマシコの採食ポイントはいくつかあって、順番に回っていると推測したので、しばらくはこの場所に戻らないと思って、先の方にまた一人で探しに行くことにした。

気配のないまましばらく進むと後方の方で他のバーダーが血相を変えて先ほどのポイントの方へ走っている。

しまった!またあの場所で出たのか!と本日2回目のダッシュで現場に急行。

今度は2羽のオオマシコの採食をじっくり観察することができた。

動画

オオマシコベニマシコに比べると胴体が丸く大きく見える。

前の画像個体より赤みが強いオオマシコ雌第1回冬羽

先日まではもっと多くのオオマシコがいたようだが、今回はこの2羽だけのようだ。

先ほどまで見つけるのに必死っだったのに一度観察してしまうと今度は欲深いもので真っ赤な成鳥雄が見たくなった。

真っ赤な雄は次回に楽しみにして、次の目的地の諏訪湖畔に行くことにする。

長年諏訪湖で越冬するグルという愛称のオオワシが今シーズンも飛来したそうなので是非観察したい!

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

ヤマガラ
ヒヨドリ
イスカ
ツグミ
シジュウカラ
オオマシコ
シメ

計7種

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