「神奈川探鳥記」カテゴリーアーカイブ

探鳥記 2021.5.22 森戸川 10:40~13:30 曇

今季、初めての森戸川。

鳥仲間によると、夏鳥のサンコウチョウは例年より早くの到着だが、例年と異なり、樹上や森の奥の方から声はすれども姿は見えず状態が続いているという。

入口付近の山からはホトトギス、ゲートそばの森からはサンコウチョウの声が聞こえて、幸先良いスタートとなった。

オオルリはだいたい例年通りの位置で鳴いており、時々高い枝先で鳴く姿を観察できた。

が、問題のサンコウチョウは話通りの出の悪さで、時々森の奥から声が聞こえるだけで間近に来ることはなかった。

キビタキは一回だけ声がしただけで、センダイムシクイヤブサメは声も聞こえず。

折り返しの終点でしばし良い展開を期待したが、状況は変わらず。

落胆気味の復路の途中、オオルリ雌を発見!

本日はオオルリとの相性は良い。

このままサンコウチョウを見ずに終わるのか?復路の終盤、入り口の川の対岸の森からサンコウチョウの声が!

食い入るように森を探すと、長い尾の雄をキャッチ!

最後の最後での登場に、ずいぶんと引っ張ってくれたなぁ~と翻弄された喜びが湧いて来た。

また、ここでは川面で水浴びをするオオルリ雄も観察できた。

上から目線のオオルリ観察は久々、水浴びにより、いつもよりキラキラした姿を堪能。

最後にご褒美をいただいて、本日も気持ちよく終了。

見聞きした野鳥(観察順)

ホトトギス、ツバメ、ハシブトガラス、サンコウチョウ、ヤマガラ、オオルリ、エナガ、キビタキ、ハシボソガラス、ヒヨドリ、ホオジロ。シジュウカラ、メジロ 計13種

 

探鳥記 2021.5.11 生田緑地 10:40~13:30 曇

東高根公園から生田緑地へ。

冬季に探鳥したことはあるが、初夏の探鳥は初めてである。

渡りの時期は都市部の大規模緑地なので夏鳥が通過するポイントではあり、過去にはミゾゴイも記録されている。

前半はホタルの里ハンノキ林を回った。

ここではキビタキ雌やカラ類を中心に観察。

後半の野鳥の森ではキビタキの声が聞こえてきたので、出会えることを期待しながら小径を歩いていると、突如サンコウチョウの鳴き声が!

声を頼りに周囲を探すと、尾の長い雄を発見!

上り斜面だったので、ほぼ同じ目線での観察・撮影となった。

やはり雄はアイリングの太さが目立つ!

このサンコウチョウが渡り途中なのか?この地で繁殖するのか?

その後、サンコウチョウの声は聞いていないそうで通過個体と思われる。

周囲ではキビタキアオゲラの声が響きわたり、この辺りが一番鳥密度が濃い感じがした。

見聞きした野鳥(観察順)

メジロ、シジュウカラ、コゲラ、ウグイス、ハシブトガラス、キビタキ、ヤマガラ、ヒヨドリ、キジバト、ハシボソガラス、サンコウチョウ、アオゲラ、ムクドリ 計13種

探鳥記 2021.5.11 東高根公園 8:40~10:20 曇

本日は川崎市内の東高根公園と生田緑地の2つの探鳥地を巡ることに。

どちらも冬季の冬鳥観察で探鳥したことがあったが、この時期は初めてである。

春渡りにはやや遅い時期ではあるが、期待を込めて現地入りした。

まずは東高根公園へ。

この冬はヤマシギが観察されて盛り上がった場所だ。

駐車場入り口から水辺の散策路を真っすぐ進む。

キビタキセンダイムシクイの声が聞けるかな?と予想していたが、鳥の気配が少ない。

台地を上がり、古代植物園へ。

コゲラシジュウカラの声が聞こえる中、キビタキの声が近くでして、テンション急上昇。

探すのに苦労したが、ようやく樹木の内部でさえずるキビタキを観察できた。

薄暗い中でもあの鮮やかな黄色は映えて綺麗だ。

普段は直ぐに飛び去ってしまい、じっくり観察できないのだが、このキビタキは10分くらい鑑賞できた。

ここからは鳥運が良くなったのか?アオゲラのドラミングを間近で聞くことができたり、別個体のキビタキ雄も観察することができた。

次の目的地・生田緑地へ。

見聞きした野鳥(観察順)

シジュウカラ、メジロ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、カルガモ、キビタキ、コゲラ、アオゲラ、キジバト、ハシボソガラス 計10種

探鳥記 2021.5.9 酒匂川河口 7:50~10:30 曇

相模川河口から酒匂川河口へ。

まずは前回5月1日の探鳥ではオグロシギウズラシギなどでにぎわった国道1号線そばの中州付近へ。

前回と違って、今回は閑散とした雰囲気、、、。

しばらく待機していると、ようやく1羽のキアシシギコチドリが登場!

直ぐに飛び去ってしまって、そろそろ移動しようとした頃、ムナグロが1羽中州へ舞い降りた。

ムナグロ

逆光気味なので、しばらくののち観察を切り上げて上流側へ移動。

新幹線の高架下辺りまで探索したが、水辺は鳥影が少なく、3羽のキアシシギコアジサシを確認できたが、お目当てのササゴイは今回も出会えなかった。

本日も活発なコアジサシ

再び、ムナグロを観察したポイントへ。

ここで5月1日に観察したマガンと再会した。

本日は水浴びを披露してくれたマガン

ムナグロは対岸に移動していた。

左)ウミネコ 右)ムナグロ 

昨年のこの時期はチュウシャクシギオオソリハシシギアオアシシギトウネンの小群、出会えなかったがキリアイ繁殖羽!などが観察されたのだが。

今季の酒匂川のシギ・チドリの山場は4月下旬から5月初旬だったようだ。

帰り際、平塚の農耕地へシギ・チドリを探しにいった。

あわよくば、農耕地でムナグロツバメチドリコシャクシギオオチドリを観察!と向かう途中、どんどん妄想が膨らんでいった。

どの鳥も観察できなかったが、5羽のチュウシャクシギを観察することができた。

嬉しい出会いとなったチュウシャクシギ

県西シギ・チドリ探鳥、これにてお開き。

見聞きした野鳥(観察順)

カワラヒワ、アオサギ、キアシシギ、コチドリ、カワウ、コサギ、ダイサギ、カルガモ、スズメ、ハシボソガラス、ムナグロ、コアジサシ、ツバメ、イソシギ、セグロセキレイ、トビ、キジバト、コガモ、オオバン、ウミネコ、コシアカツバメ、イワツバメ、マガン 計23種

探鳥記 2021.5.9 相模川河口 6:00~7:10 曇

渡り途中のシギチドリを求めて、相模川河口と酒匂川河口へ。

茅ヶ崎側の砂洲辺りをまずチェックすると、下記画像の光景が!

左)コチドリ 右)オオソリハシシギ雌 奥)チュウシャクシギ

逃げないようにじわじわと間合い取りながら接近し、最後はオオソリハシシギ雌が5m近くで観察・撮影できた。

オオソリハシシギ

コチドリ 周辺に合計3羽がいたが、争いや求愛のような行動はなかった。

砂洲を歩いていると、私に驚いて鳥が飛び去って行った。

現場ではメダイチドリの群れと思っていたが、キアシシギハマシギの混群だった。

先頭がキアシシギ 後にメダイチドリとハマシギが続く。

左下)メダイチドリ 右上)キアシシギ

海岸に出ると、4羽のキョウジョシギと2羽のチュウシャクシギを発見。

荒ぶる波打ち際の岩礁をウロウロしていた。

手前)キョウジョシギ 奥)チュウシャクシギ

まとめ動画

シギ・チドリは数は少し寂しかったが、種類は予想した以上であった。

次の目的地・酒匂川へ移動。

見聞きした野鳥(観察順)

オオソリハシシギ、チュウシャクシギ、コチドリ、キョウジョシギ、キアシシギ、メダイチドリ、ハマシギ、カワウ、ウミネコ、トビ、シジュウカラ、ムクドリ、ハクセキレイ、スズメ、ツバメ 計14種

探鳥記 2021.5.1 酒匂川 9:15~13:30 曇一時雨

本日は酒匂川河口での探鳥。

本来なら私が担当するホビーズワールド主催の観察会の実施日であったが、コロナ禍で残念ながら中止なってしまった。

企画者としては実際に開催していたならば、どんな様子であるかは知りたいところである。

小田原駅に到着後、酒匂川に向かう前に観察会後のオプショナルツアーを予定していた小田原城址公園へ。

天守閣の付近をサラッと探鳥しただけだが、キビタキの声を2か所で聞くことができた!

渡り途中の立ち寄りと思われるが、朝からご褒美をいただいた気分である。

小田原のランドマークである小田原城天守閣

バスで酒匂川河口へ移動。

酒匂川河口を望む 洪水の度に水域の地形が変わる酒匂川 

ここでの注目はコアジサシの小群と渡り途中のシギ・チドリ達。

コアジサシはキリッ、キリッと鳴きながら上空を舞ったり、まったり休んだり、魚をくわえて飛び去る姿も観察できた。

小田原市の鳥であるコアジサシ

そして、いよいよシギ・チドリ達。

国道一号線付近の対岸に赤褐色の大きなシギがいたので、パッと見てオオソリハシシギ雄の繁殖羽だろうと思っていたのだが、何とオグロシギの繁殖羽!

オグロシギ雄繁殖羽 まさかここで出会えるとは、、、。

神奈川でオグロシギが観察されるのは珍しいが、特に春の渡り時の綺麗な繁殖羽が観察されるのは非常に珍しいだろう。

しばし頭部や胸付近の鮮やかな赤褐色の繁殖羽に魅了された。

他にはチュウシャクシギコチドリキアシシギソリハシシギメダイチドリウズラシギを確認。

キアシシギ

左)キアシシギ 右)オグロシギ

左から、飛翔ソリハシシギ、水際チュウシャクシギ、飛翔キアシシギ

いつの間にかウズラシギが降臨 本日はオグロシギの登場でインパクトは大きくないが、普段なら好きなシギなので小躍りレベル!

左)ウズラシギ 中央)ソリハシシギ 右)オグロシギ このトリオが並ぶのは珍しい。

途中から雨が降り始め、中断の合間に上流域を簡単に探索。

ここではいまだ滞在中のカワアイサマガンを観察。

昨年のこの時期も2羽のカワアイサを観察しており、そのまま越夏したそうだ。

このカワアイサはどうなるのか?

カワアイサ

マガン 後日の観察談によると、この個体は片方の翼の動きがぎこちないようでケガによる滞在の可能性もある。

雨により行程の半分くらいの探鳥となったが、予想していた鳥の観察状況だったので、中止の口惜しさ半分と安堵感半分で終了した。

見聞きした野鳥(観察順)

ツバメ、アオサギ、コアジサシ、オグロシギ、オオバン、メダイチドリ、コチドリ、キアシシギ、ソリハシシギ、ウズラシギ、スズメ、カワラヒワ、ホオジロ、ハシボソガラス、コシアカツバメ、イワツバメ、ダイサギ、コサギ、カルガモ、カワウ、ウミネコ、オオヨシキリ、ツグミ、コガモ、ハクセキレイ、トビ、カワアイサ、マガン、セグロセキレイ 計29種

探鳥記 2021.4.24 日向薬師周辺 14:30~18:30 晴

本日は午後から日向薬師周辺を探鳥。

この時期は渡り途中のコマドリや夏鳥のオオルリキビタキクロツグミなどとの出会いに期待。

まずは日向渓谷へ。

早速オオルリの美声を堪能。

オオルリ

コマドリはともかくミソサザイも見つからなく残念であったが、カワガラスは見ることができた。

カワガラス

日向林道へ移動。

ここでもオオルリの囀りを何度も耳にした。


オオルリ

30分ぐらい歩いただろうか。

私の気配を感じて林道に出ていた鳥がサッと草陰に逃げ込んだ。

アカハラか?

正体を知りたいところだが、しばらく林道に現れないだろう。

しばらく先に進んだのち、再び戻る時に慎重に探索することにした。

案の定、アカハラが地面に降りて、採食中。

1羽と思いきや、戻る先々でアカハラを発見、5羽はいただろうか。

密度が濃いエリアであった。

アカハラ

そして待望のクロツグミ雄が登場!

アカハラより少し小さく、遠くからでも黄色のくちばしと脚がハッキリと目立つ。

クロツグミ

飛ばさないように静かに観察する時間が続いた。

ここでは一瞬の観察だったが、他のクロツグミ雄と雌も登場!

ここで出会ったバーダーの方から早朝に渓流付近でコマドリを観察した話を聞いたので、再び戻って探索するも気配なし。

日没間際であったが、最後の悪あがきで再び林道へ。

鳥の姿はなかったが、森からはアカハラクロツグミの美声が周囲に響き渡り、しばし傾聴。

午後からの探鳥にしては実りある内容であった。

見聞きした野鳥(観察順)

エナガ、メジロ、シジュウカラ、オオルリ、ヒヨドリ、ウグイス、コゲラ、カワガラス、キビタキ、ホオジロ、アカハラ、クロツグミ、ヤブサメ、ヤマガラ、ハシボソガラス、アオゲラ 計16種

探鳥記 2021.4.18 城ヶ島 9:10~12:10 曇のち晴れ

まさかの連日の城ヶ島。

昨日より風が強いのでアホウドリ類を特に期待したいところ。

到着直後がこの日の最後のピークで、昨日より近い場所でオオミズナギドリ達とトウゾクカモメを観察できた。


拡大画像
トウゾクカモメ成鳥

ピーク後は海鳥の出が悪い状態が続いた。

9時の現地入りは余りに遅すぎて、観察機会も少ない当然の結果となった。

海鳥観察の合間に波打ち際の岩礁付近で風に流されるチュウシャクシギを目撃したり、長旅で疲れたのか、岩礁の上でじっとしているキョウジョシギを観察した。

キョウジョシギ

見聞きした野鳥(観察順)

オオミズナギドリ、トウゾクカモメ、、ハシボソミズナギドリ、ウミネコ、クロサギ、ウミウ、チュウシャクシギ、キョウジョシギ、ツバメ、ウグイス 計10種 ※早朝にクロアシアホウドリ、クロトウゾクカモメ、シロハラトウゾクカモメ、コシジロウミツバメなどが登場したそうです。

探鳥記 2021.4.17 城ヶ島 10:30~12:20 曇

午後から雨が降る予報でしかも時間はすでに9時を過ぎた状況。

探鳥するか迷ったが、少しでも観察する機会が欲しかったので、城ヶ島へ突入!

本日はトウゾクカモメ類の出が良く、予想に反して満足いく結果となった。

群れで飛翔中のトウゾクカモメ 強風の荒れ模様の中で水面近くを飛翔していた。

左)中央)からトウゾクカモメ 右)クロトウゾクカモメ

拡大画像

最後の大物は沖合に登場した潜水艦 見事なトリを飾ってくれた!

見聞きした野鳥(観察順)

ウグイス、ツバメ、オオミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ、トウゾクカモメ、クロトウゾクカモメ、シロハラトウゾクカモメ、ウミネコ、カワウ   計9種

探鳥記 2021.4.4 城ヶ島 8:20~12:00 曇

2週連続の城ヶ島探鳥。

本日も強い南風なので、アホウドリ類や前回のトウゾクカモメなどを期待。

現地では先週ご一緒したご夫婦と再会、最後まで一緒に探鳥して、今回もお世話になった。

前回は海面を見れば観察できるほどのオオミズナギドリが飛翔していたが、今回はちらほらの状態。

本日は大丈夫か?と不安げに海面を見ていると、海面上を低空で真っすぐ飛翔するオオトウゾクカモメが登場!

全身が黒っぽくずんぐりした体型で、大型カモメぐらいの大きさがある。

トレードマークの初列風切基部の白斑が目立った。

しばらくすると1羽のトウゾクカモメが登場!
トウゾクカモメ若鳥

4羽のウミスズメ類が登場した後は、しばらく停滞ムード。

停滞を打開したのが2羽のトウゾクカモメ成鳥の登場であった。

スプーン状の尾羽をハッキリと確認することができた。

2羽が急接近する場面も。

11時過ぎると海鳥の数がグッと減少、、、何かが出る!と祈りつつ12時まで粘って、お開きとした。

見聞きした野鳥(観察順)

イソヒヨドリ、ツバメ、トビ、カワウ、ウミウ、ユリカモメ、ウミネコ、オオミズナギドリ、オオトウゾクカモメ、トウゾクカモメ、ヒメウ、ハクセキレイ 計12種 ウミスズメ類