「横浜探鳥記」カテゴリーアーカイブ

探鳥記 2020.10.31 舞岡公園 8:30~10:20 晴

本日は冬鳥のアオジアリスイに出会えた。

特にアオジは今季の初認、少なくとも4個体を観察した。

アリスイは先週の境川遊水地に続いての観察。

2週間前には飛来していた模様。

残念ながらキビタキエゾビタキなど渡り途中の小鳥達は観察できなかった。

舞岡公園の野鳥界は秋から冬へシフトしたことを実感した。


久々の再会となったアオジ達 「チッ、チッ」という懐かしいアオジの地鳴きを聞くことができた。


アリスイ いつ見てもキツツキの仲間に見えないのも好きなところ


アリスイ観察中にチョウゲンボウが上空に登場!


季節に関係なくバーダーを惹きつけるカワセミ 


改めてじっくり見ると可愛いハシブトガラス

 

見聞きした野鳥(観察順)

アオジ、ヒヨドリ、メジロ、ハシボソガラス、ウグイス、ハシブトガラス、モズ、カワセミ、シジュウカラ、エナガ、カルガモ、ハクセキレイ、コゲラ、チョウゲンボウ、アリスイ、ハシブトガラス、キジバト、アオサギ、スズメ 計19種

探鳥記 2020.10.23 境川遊水地 9:30~12:00 雨一時曇

境川遊水地に換羽中のヨシガモ雄がいるので様子を知りたく雨の予報の中、突撃!

まずは俣野遊水地。

雨で警戒心が薄いのかオオバンが陸地で採食行動中。


オオバンの脚の全貌が明らかになった!体羽が白斑があるので幼鳥と思われる。

センター情報ではビオトープでヨシゴイが目撃されているので、意識して探索開始。

しばらくすると「キィーキィキィキィ」という甲高いアリスイの声が!

ビオトープのどこかにいる。

アシ原でのヨシゴイ探索を一時中断して、樹上にいるアリスイをイメージで探索。

必死に周辺の樹木をチェックするも見当たらず。

次に鳴くまで待つとするかと思った矢先、樹上に飛び上がったアリスイを発見!


頭頂から背中に伸びる太い黒線も大きな特徴


ビオトープでの観察は今回で3回目!横浜屈指のアリスイポイント?

※鳴く姿を動画に撮りたかったが、飛び去るまで鳴かず、、、。

ヨシゴイには会えなかったがクイナの鳴き声は聞こえた。

センター前の河川敷では本日もイカルチドリを確認。

また、ここではジョウビタキを今季初認した。

下飯田遊水地では、カモ類は広い水面にはカルガモのみで、鷺舞橋付近では7羽のコガモを観察。

今田遊水地では、残念ながら本命のヨシガモ雄は見つからず。

アシ原の死角に入って見えないだけか?それとも飛び去ってしまったか?

カモ類はコガモヒドリガモハシビロガモ、そして最後にヨシガモ雌が登場。


ハシビロガモ雌 


ヒドリガモ雄幼鳥 繁殖羽へ換羽中の個体

雨脚が強くなる中、見ごたえがあったのはカワセミイソシギのそれぞれの縄張り争いだろう。

鳴きながら追いかけ回す光景は見ていて飽きなかった。

見聞きした野鳥(観察順)

オオバン、イソシギ、カルガモ、コガモ20、コサギ、モズ、スズメ、ハシブトガラス、ハクセキレイ、イカルチドリ3、ジョウビタキ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、クイナ、カワセミ、アリスイ、カワラヒワ、アオサギ、シジュウカラ、ハシボソガラス、カワウ、バン、ホオジロ、ハシビロガモ、ヒドリガモ、ヨシガモ雌 計26種

探鳥記 2020.10.2 境川遊水地 13:30~15:20 晴れ

本日は久々の境川遊水地での探鳥。

目的はあわよくば戻り渡りのシギ・チドリを観察しよう!である。

まずは俣野遊水地から。

アシ原の水際にタシギを発見!

タシギを近くで観察する時はいつもその小さい体に驚いてしまう。

胴体の大きさはキジバトより小さい。


タシギ 私に警戒して固まっている状態

タシギが茂みの中に立ち去ってしばらくすると、今度はヒクイナが登場!

この登場は予想外だったので、一気にハイテンションになった。

クイナより一回り小さいことに改めて驚いた。

赤い虹彩、赤褐色の胴体、朱色の脚と各部分の赤みが目立つ。


ヒクイナ ここでは夏鳥なのか?冬鳥なのか?留鳥なのか?渡り途中の旅鳥なのか?よく分からない。

※後半に0.25倍スロー再生あります。

ビオトープとセンターの間を流れる小川の河口部ではコサギチュウサギ、そして待望のイカルチドリがいた。

イカルチドリは5羽おり、全て幼鳥であった。


チュウサギ


イカルチドリ幼鳥

センター情報では先日アマサギヨシゴイも観察されたそうだ。

ヨシゴイはこのまま越冬する可能性があるので、ヒクイナとともに注目である。

下飯田遊水地はセンターの館内からと鷺舞橋からの観察となったが、カルガモ以外のカモは確認できなかった。

今田遊水地ではヨシガモ雌の成鳥がまず目に付いた。

ナポレオンと称される雄と違い、特段の特徴もない雌であるが、渋くて好きなカモである。


ヨシガモ雌 2枚とも同一個体 深緑色の翼鏡がこれまた渋い!

ヨシガモの他にはハシビロガモ雌を確認。

これから寒くなるにつれ、水面にカモの数も増えていることだろう。

今田遊水地にはシギ・チドリがふらっと立ち寄りそうな気になる浅瀬があるのだが、本日も観察できず。

見聞きした野鳥(観察順)

モズ、ヒヨドリ、カワラヒワ、ホオジロ、シジュウカラ、スズメ、ハクセキレイ、カワセミ、カワウ、カルガモ、キジバト、タシギ、バン、オオバン、ヒクイナ、ハシボソガラス、コサギ、チュウサギ、イカルチドリ、ムクドリ、カイツブリ、ヨシガモ、ハシビロガモ、セグロセキレイ 計24種

 

探鳥記 2020.9.29 金沢区臨海部 10:20~11:40 曇り

横浜のシギ・チドリの戻り渡りの様子が気になったので、金沢区の臨海部へ。

まずはベイサイドマリーナから。

手前の堤防沿いにはイソシギハクセキレイ

湾内奥の防波堤にシギらしい小型の鳥を2羽目撃したが、直ぐに飛び去ってしまった。

シギを探索中に水際にいるクロサギを発見!


クロサギ登場!中央の水際に注目!


上画像を拡大

ここでは冬季に目撃することが多いのだが、この時期は初めてである。

実は1年中ここで生活していたのかも?と嬉しい疑問が生じた。

ミサゴは本日も観察できた。

これからの時期はハヤブサも要チェックである。

奥へ進み、ヨットハーバー脇のテトラポットを探索すると、キョウジョシギを発見!


キョウジョシギ夏羽から冬羽は換羽中の個体 

テトラポットの隙間を移動しながら、こちらに近づいて来た。


キョウジョシギのガッシリとした脚を見ると岩場でも観察機会が多いのもうなずける。

タイミングが遅ければ、姿を見ることができなかったので幸運だった。

なお、数日後に鳥仲間が4羽のキョウジョシギを観察している。

渡り途中か?越冬組か?今後も注視したい。

平潟湾の野島水路周辺へ移動。

到着時、干潟が十分残っていたが、キアシシギなどシギ・チドリの姿は見られず。

ただ、別れあれば出会いありということでヒドリガモ雄を観察することができた。


ヒドリガモ雄 エクリプスから繁殖羽へ換羽中の個体 もっと近くから観察したかった、、、。

シギ・チドリの当地での終認も大事な記録と思って、帰宅。

※その後、この場所で長年シギ・チドリの観察・調査をされている先輩にご報告したところ、

この日の夕方にキアシシギ幼鳥1羽を観察したとのこと。

見聞きした野鳥(観察順)

イソシギ、ハクセキレイ、クロサギ、カワウ、ウミネコ、ミサゴ、イソヒヨドリ、キョウジョシギ、トビ、ムクドリ、スズメ、ヒドリガモ 計11種

 

 

 

 

探鳥記 2020.8.24 平潟湾 11:30~13:00 晴れ

前日の午後に平潟湾でキリアイ幼鳥が観察されたとのこと。

飛び去ってしまった可能性が高いが、横浜バーダー&シギ・チドリ好きとしては

躊躇なく突入!

野島の自然海岸から追浜高校前までキリアイとの出会いを想像して探鳥したが、

見つからず。

キアシシギは少なくとも9羽確認、キアシシギが休憩に使用する自称鉄柵波止場付近で7羽、野島の釣り船の発着所付近で2羽。

動画 キアシシギの水浴び

メダイチドリは幼鳥3羽と成鳥5羽を確認。

当地では幼鳥を初めて観察したような気がする。

幼鳥は初の渡りなので本能で越冬地に向かう途中に立ち寄ってくれたことになる。

ウェルカムパーティーでもしたいぐらいだ。

動画 メダイチドリ幼鳥の採食行動

それにしても暑い。

キリアイ探索という目的があったので気力が続いていたが、そろそろ心身ともに限界だ。

残念ながらキリアイは観察できなかったが、ここに立ち寄ったという事実だけでも嬉しいし、

来年以降の探鳥の励みとなるだろう。

見聞きした野鳥(観察順)

ウミネコ、キアシシギ9、メダイチドリ8、ムクドリ、トビ、カワウ、アオサギ、ハクセキレイ 計8種

探鳥記 2020.8.12 平潟湾 9:00~9:30 晴れ

長浜公園から平潟湾へ。

前回の探鳥は7月11日、戻り渡り途中のキアシシギの観察であった。

到着時、潮は満ち始めており、採食行動を終えて鉄柵の上にキアシシギ達が休憩中。


キアシシギ 春より上面の羽根の灰色が摩耗して黒ずんで見える

キアシシギだけかな?と水際を探索するとメダイチドリを発見!

いつものように1羽見つけると次々と周辺にいるのが分かった。

その数5羽。

こちらも採食行動せずに休憩中。


メダイチドリ 画像からは雄の夏羽後期?


メダイチドリ 夏羽から冬羽へ換羽中の個体


キアシシギ 体上面に白い模様がないのも特徴

ここ平潟湾では、戻り渡りは例年キアシシギメダイチドリの2種を観察できる(私が気が付いていないだけかも、、、)。

これからの時期は幼鳥も飛来してくるので、思わぬ出会いが待っているかも。

次回はキアシシギの幼鳥(意外と観察することが難しい)に期待!

見聞きした野鳥(観察順)

キアシシギ9、メダイチドリ5、トビ、アオサギ、カワウ、スズメ 計6種

 

 

探鳥記 2020.8.12 長浜公園 7:00~8:30 晴れ

例年、コムクドリが渡りの途中に長浜公園に立ち寄る。

今季は富士山や奥日光に行くことができなかったので、いまだコムクドリを観察できず。

1年に1回は観察したい基本種なので、長浜公園へ。

周辺を小移動するので、毎回必ず観察できるとは限らないが、本日はD観察窓そばの樹上にムクドリの群れにいるのを観察。

ムクドリの群れに混じる場合は遠目からでも逆光気味でも大きさが明らかに小さいので見つけやすい。


左)ムクドリ 右)コムクドリ

C観察窓から中の島を見ると、キアシシギ2羽を発見!

中型のシギとはいえ、そばのカルガモと比べると、その小ささに改めて驚く。

すると間もなくコチドリイソシギ続けてが登場!

中の島で3種のシギ・チドリ共演が見られるとは思わなかった。


左)イソシギ 右)キアシシギ

改めて基本3種の大きさ、動きを確認する良い機会となった。

上空にはツバメヒメアマツバメが舞っていた。

A窓ではカワセミや密かにササゴイを期待したが、観察できず。

次の目的地の平潟湾に移動。

見聞きした野鳥(観察順)

ムクドリ、コムクドリ、キジバト、カルガモ、アオサギ、ダイサギ、カワウ、キアシシギ2、イソシギ、コチドリ、ヒメアマツバメ、ツバメ、スズメ、シジュウカラ 計14種

探鳥記 2020.7.11 平潟湾 12:20~13:00 晴れ

 

5月22日以来の平潟湾での探鳥。

目的は繁殖地から越冬地へ向かう戻り渡りのシギ・チドリである。

ここ平潟湾では例年7月の前半にキアシシギが戻り渡りの先陣として飛来し、9月くらいまで休息する姿を観察できる。

ちなみに2018年は7月8日に戻り渡りのキアシシギを1羽観察している。

今年はすでにキアシシギ飛来の情報があるので、自分の目で早く確かめたいところ。

到着時、干潟はまだ残っており、2018年に観察したローソン前から野島水路の八景島方面の辺りを探索。

ざっと見渡したところ、姿が見えない。

すでに南方へ飛び去ってしまったか?

再度丁寧に観察したところ、巨大な流木のそばにいる1羽を無事発見!

2か月ぶりの再会となった。

 

春は綺麗だった繁殖羽も戻り渡りの後半になると摩耗したり擦り切れている。

しばらく羽根の状態を見ながら、繁殖地の様子や長旅の苦労を考えていると、野島水路の対岸上空に3羽のコアジサシが登場。

フワフワ飛びながら、水面の様子を探っていた。


サプライズゲストのコアジサシ

遠くても黄色のくちばしが目立っていた。

本日はシギ・チドリの戻り渡りを自分の目で確かめることができて良かった。

いよいよ大好きなシギ・チドリ観察の開幕である。

見聞きした野鳥(観察順)

カワウ、キアシシギ、トビ、コアジサシ3、ハシボソガラス 計5種

探鳥記 2020.6.27 境川遊水地(俣野⇒今田⇒下飯田)11:00~12:10 曇り

久々の境川遊水地へ。

鳥影は少ないとは思っていたが、この時期の様子を確認しておきたかった。

まずは横浜市内の俣野遊水地へ。

樹上で盛んにさえずるホオジロと水際でじっとしているアオサギが目に付くものの、楽しみにしていたオオヨシキリゴイサギの姿はない。

去り際にアシ原から「チャッ、チャッ、チャッ」というセッカの声が聞こえた。

次は藤沢市内の今田遊水地へ。

ここではイワツバメヒメアマツバメツバメと続けざまに3種のツバメを観察。

特にヒメアマツバメは間近に飛んできて、鎌形の翼を観察できた。

最後に横浜市内の下飯田遊水地を観察。

ホオジロカワウカルガモが目立つが、期待したオオヨシキリセッカは観察できず。

のんびりモードのホオジロ

どの遊水地でもチョウゲンボウの登場を期待したが、本日は現れず。

見聞きした野鳥(観察順)

ホオジロ、キジバト、アオサギ、カルガモ、カワウ、スズメ、ハシボソガラス、セッカ、カイツブリ、イワツバメ、ヒメアマツバメ、ツバメ、カワセミ、ヒヨドリ 計14種

探鳥記 2020.6.27 円海山周辺 8:00~9:20 曇り

本日は神奈川支部のセンサス調査を兼ねて、いっしんどう広場氷取沢の農地を往復した。

農道へ抜けるまでの森の中は静かで、名物オオルリも本日は見聞きできなかった。

農園に出るとスズメムクドリホオジロと森では観察しなかった鳥が登場。


ホオジロ

農園の両サイドの森からはキビタキの声が聞こえている。

円海山の中でキビタキの声がしなかったので、本日初聞きであった。

円海山では繁殖を終えたキビタキ親子の目撃情報があるので、今の時分に鳴いているキビタキはいまだ恋人募集中か?それとも再婚活動中か?

復路では畑から森への入り口でエナガの9羽と8羽の2つの群れを観察。

多数の幼鳥を含む2つの大家族か。

そういえば今回はホトトギスの声を聞かなかった。

無事にウグイスへの托卵を終えたのだろうか。

この辺りではホトトギスウグイスに托卵すると思い込んでいるが、ウグイスと繁殖環境が重複するガビチョウに托卵することはないのだろうか?

帰り道、ガビチョウの声が響き渡る森を歩きながらふと思った。

見聞きした野鳥(観察順)

ウグイス、ハシブトガラス、シジュウカラ、カワラヒワ、ヒヨドリ、ハシボソガラス、キビタキ、スズメ、ムクドリ、ホオジロ、メジロ、エナガ、コゲラ、ヤマガラ 計14種