「中部エリア探鳥記」カテゴリーアーカイブ

探鳥記 2017.6.4 富士山③ 朝霧高原 9:00~13:00 晴れ

河口湖畔の森から朝霧高原へ。

今回はアカモズを探しにやって来た。周囲を見渡せる場所に立ってアカモズが止まりそうな樹林の上部や電線や電柱などをじっくり探す。

何度もアカモズか!と興奮してスコープで見ると、モズだったの繰り返し。

周囲からはカッコウオオヨシキリホトトギスの声が聞こえる。

「周囲360°じっくり観察」を何回も繰り返したので一息ついていると、近くでカッコウが鳴き始めた。

このカッコウはどの野鳥に托卵をするのだろうか?

この場所ならオオヨシキリモズの可能性が高い。

カッコウが狙っている鳥は?

 

 

カッコウの次はホトトギスの声が近くでする。

辺りを探していると、何とホトトギスが頭上を鳴きながら通過した!

こういう時にポカンと眺めてしまうのが私の悪い癖。

カッコウホトトギスツツドリジュウイチの中では、ホトトギスカッコウの鳴きながら飛ぶ姿を何度も目撃しているが、他の2種は未だに見たことがない。

ジュウイチのヒステリックな連呼する叫び声などは枝にしっかりつかまって気合を入れて鳴かないと無理ではないかと勝手な想像をしている。

依然としてアカモズを観察できない。

道の駅朝霧高原で昼食を取った後に再度アカモズを探すも見つけられず。

※以下の2枚の画像は2015.5.23に朝霧高原で撮影したアカモズ
上面の鮮やかな茶色と下面の白のメリハリのある色合い、スマートな体と尾の長さからサンショウクイを連想してしまう。

 

こういう時は探鳥場所を変えるに限る。

十里木の森へ向かう。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

モズ
カッコウ
オオヨシキリ
ホトトギス
トビ
ハシボソガラス
カワラヒワ
シジュウカラ
キジバト
ウグイス
キジ
イカル

計12種

※目撃談:ホオアカ、ヒバリ

探鳥記 2017.6.4 富士山② 河口湖畔 6:40~8:15 晴れ

北富士演習場から河口湖畔の森へ。

5月14日以来、今年2回目の訪問。

前回は気温が低く寒い中での観察となり最後は逃げるように去ってしまったが、今回はどうだろう。

森の中ではキビタキセンダイムシクイヒガラのさえずりが聞こえる。前回よりは鳴き声を聞く機会は少ない。

この森の中には小さい池があり、小鳥がよく水浴びに来る。

まずはキビタキの雌。

次にヒガラ登場。

次のヤマガラ登場。

その他、ンダイムシクイオオルリも水浴びに来た。

そばにいた外国人バーダーも興奮気味に撮影・観察している。

彼はクロツグミを待っているとのこと。

クロツグミキビタキオオルリセンダイムシクイなどの繁殖地は東アジアやシベリアが中心であるから、欧米人バーダーにとっては是非とも観察したい野鳥なのだろう。

今回、この森の常連のコルリクロツグミを観察したかったが、次の目的地に移動する時間が来た。

アカモズを求めて朝霧高原へ向かう。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

センダイムシクイ
キビタキ
ヒヨドリ
シジュウカラ
ヒガラ
クロツグミ
キセキレイ
ヤマガラ
オオルリ
カケス

計10種

探鳥記 2017.6.4 富士山① 北富士演習場 2:30~6:10 晴れ

今回の探鳥は夏鳥シーズン3回目!となる富士山麓へ。

今回の目標は①北富士演習場でヨタカの姿を見ること、②朝霧高原でアカモズを見ることである。

ヨタカの声は何回も聞いたことはあるが、姿をまだ見たことがない。

昨年も北富士演習場でヨタカ探鳥をしたのだが、数回声を聞いたのみ。今年こそは是非見たい!

ヨタカは夜行性なので、こちらも深夜に集合して2時半には北富士演習場に入った。

場内は真っ暗闇である。

遠くからホトトギスノビタキの声が聞こえる。

眠くて意識がはっきりしない状態の中でも鳥の声には反応するから不思議だ。

ついに3時を過ぎた頃だろうか、ヨタカの鳴き声をキャッチする!

声の方向に移動して車外に出る。
ひんやりした空気の中でヨタカの居場所を突き止めるため集中する。

「キョキョキョキョキョ」と再びヨタカの声がするが、ここからかなり遠くの方からだ。

今回はこの声を最後にヨタカは鳴かず、また姿も見ることができなかった。残念!

4時過ぎに近くの森からキビタキのさえずりが聞こえた。

いよいよ早朝のコーラスのスタートだ。

しばらくは2羽のキビタキのさえずりが続き、クロツグミがそれに加わる。

日の出の時刻となり、空が明るくなり始める頃になると、あちこちからコヨシキリノビタキホオアカアオジなどの声が聞こえてきた。
時々アクセントでカッコウキジウグイスの一鳴きが入る。

草原が広がる演習場だから森林で聞く多種多様なコーラスとはいかないが、草原のコーラスもなかなか良い。

小鳥達は腰の高さくらいの草の上でさえずることが多く、また周囲にさえぎるものがないので低い位置で広範囲から鳴き声を聞くことができるのだ。

また草にある朝露が朝日を浴びてキラキラ輝いている。この光景を見られただけでも来た甲斐があった。

演習場とは思えない素晴らしい光景が広がる
キラキラ輝く朝露に囲まれるノビタキ雌
同じくノビタキ雄
後ろにはドンと構える富士山
朝日を浴びながら元気よくさえずるコヨシキリ

動画でもどうぞ。

 

朝日を浴びて頬が赤くなる?ホオアカ

 早朝の草原で繰り広げられた夏鳥のコーラスと素晴らしい光景を十分に味わって満足した。

そろそろ次の探鳥地に行こうか?いやいや、北富士名物オオジシギを忘れてはいないか!

オオジシギの目撃例が多いエリアに移動すると、さっそく上空でオオジシギが鳴きながらディスプレイフライトをしているではないか!

今回はサービスが良く、何回も上空を飛んでくれた。

ディスプレイフライトを終えて一休み

 オオジシギをディスプレイフライトのみならず間近でじっくり観察できて文句なしの北富士演習場だった。

次の探鳥地、河口湖畔に向かう。

 

見聞きした野鳥(観察順)

ホトトギス
ノビタキ
ヨタカ
オオジシギ
クロツグミ
ヒヨドリ
アオジ
カッコウ
ウグイス
オオヨシキリ
キジ
コヨシキリ
ホオアカ
コムクドリ
ハシボソガラス

計16種

探鳥記 2017.5.28 松之山 まとめ 2:45~16:45

はじめに

今回松之山でチゴモズブッポウソウを観察しました。松之山探鳥記①②③の間に空白の時間帯があるのは、その観察時間です。観察地を非公開としましたので、探鳥記には未記載としました。ただ、その両方の観察地での野鳥記録は残したいので、松之山エリア全体の観察記録として今回掲載することにします。
なおチゴモズブッポウソウの観察の様子(特にチゴモズの求愛行動の動画は是非見てもらいたいです)は以下に掲載しています。

以下をクリックしてください。

2017.5.28松之山チゴモズ

2017.5.28松之山ブッポウソウ

見聞きした野鳥(観察順)

 

ホトトギス
フクロウ
キビタキ
メジロ
カワラヒワ
ヒガラ
クロツグミ
ウグイス
イカル
ノジコ
ヒヨドリ
オオアカゲラ
ヤマガラ
ツツドリ
ヤブサメ
シジュウカラ
コサメビタキ
コゲラ
キバシリ
サンショウクイ
オオムシクイ
ハシボソガラス
ホオジロ
オオルリ
ツバメ
キセキレイ
ニュウナイスズメ
キジバト
スズメ
ムクドリ
チゴモズ
オオヨシキリ
サシバ
アオゲラ
カワセミ
カッコウ
カルガモ
ハシブトガラス
ツツドリ
アカショウビン

計51種

目撃談:オシドリ、メボソムシクイ、サンコウチョウ、センダイムシクイ

 

探鳥記 2017.5.28 松之山③ 大巌寺高原 15:00~16:45 晴れ

草原性の野鳥やアカショウビンの観察可能性があると勧められた大巌寺高原へ。

到着してまもなく周囲からツツドリカッコウの声が聞こえる。

まだ松之山でアカショウビンを見聞きしていないので、アカショウビンがいる可能性が高い川沿いを探鳥することにする。

川沿いの斜面には残雪があちこちにあり、森はちょうど新緑を迎える時期のようだ。

オオルリがいかにも好きそうな場所であり、実際相当数のオオルリが一定の間隔を持ってさえずっている。

各自の縄張りは決まったようだ。

残雪と新緑が眩しい渓谷

森の奥からはキビタキのさえずりが聞こえる。

ミソサザイエゾムシクイなどのさえずりも期待したが聞こえず。

新緑の美しさにしばらく見入ってしまう

ずいぶん奥に進んだが、残雪のため通行止めとなり来た道を戻る。

交通量が少ないのでスピードを落として野鳥の声を拾っていると、ついに「キョロロロロロロ~」という独特のアカショウビンのさえずりが森の奥から聞こえて来た!

急いで車を止めて周囲を探索すると、再度さえずりが聞こえる。

しかし、その声からかなり遠くにいると推測できたので、しばらく探索した後に観察を断念して牧草地へ移動する。

崖の斜面で自生するミズバショウ

牧草地ではカッコウが木々を移動しては盛んに鳴いている。

木のてっぺんではモズが時に単独で時にはペアで止まっている。

おそらくカッコウは托卵するモズの動きを見ているはず。

着かず離れずの緩いマークをしている感じだ。

同行者が遠くの林にいるサシバを発見した。

自分の中では水田がある谷戸の付近にいるイメージがあるので、草原で観察するのはどこか新鮮な気持ちだ。

獲物を探索中か見渡しの良い場所でじっとしているサシバ

帰りの時間となった。

走行中車の窓を開けて野鳥の声を拾いながら松之山の棚田の風景を眺めていた。

しばらくすると道路そばの杭の上にブッポウソウが止まっているのを発見!

急いで車を止めてもらい、遠い距離からジワリと接近するも逃げられてしまった。

近くに止めて車内からの観察の方が良かったかもしれない。

ブッポウソウに逃げられたことよりも予期せぬ突然の出会いが嬉しかった。

ブッポウソウの場所からしばらく下ると聞いたことのない鳴き声が聞こえて来た。

車を止めてもらい、観察すると声の主はノジコである。

残念ながら気になる声(地鳴きだと思う)は録音できなかったが、ノジコの別の地鳴きは動画に撮ることができた。「ツィー」と聞こえる。

アオジのような「チッ」ではなかった。

「チチン」と聞こえるのは、近くにいるホオジロです。

 

旅の最後を飾ったノジコ

大巌寺高原エリアは今回短時間の探鳥になってしまったが、出会った野鳥と環境から推測して時間をかけてじっくり探鳥したい場所と思った。

野鳥の種類・数とも豊富な場所ではないか。そして棚田や周りの山容も絵になる風景で素晴らしかった。

 

見聞きした野鳥(観察順)

ムクドリ
カッコウ
ツツドリ
オオルリ
キビタキ
キセキレイ
アカショウビン
モズ
サシバ
ニュウナイスズメ
ブッポウソウ
ノジコ

計12種

 

探鳥記 2017.5.28 松之山② 美人林とキョロロの森 10:15~12:05 曇り

美人林(びじんばやし)周辺   10:15~11:25 曇り

松之山と言えば温泉と美人林が有名。

「びじんりん」と呼んでいたが、正しくは「びじんばやし」とのこと。

今朝の探鳥会の「美人林高畑コース」ではサンコウチョウメボソムシクイサシバ等が観察されたが、私達は観察できるか?

雨が今にも降りそうな中、美人林に入る。

すぐ目の前に新緑のブナの林が見えた。

樹皮の白と新緑の緑のコントラストは綺麗だ。

晴れならば、より鮮やかな光景が広がるだろう。

林内は野鳥の気配があまりなく時々キビタキヤブサメの声がするぐらい。

これが評判の美人林

林を抜けて車道に出た辺りでイカルシジュウカラサンショウクイホオジロの声が聞こえてきた。

美人林を抜け出た付近の風景

ここからは水田地帯を見ながら下の集落まで下る。

カルガモを観察したりオオヨシキリの声を聞く。

時間帯が悪いのか野鳥が少ない。朝の駐車場に向かい、今度は「キョロロの森」に行くことにする。

 

見聞きした野鳥(観察順)

キビタキ
ヤブサメ
イカル
シジュウカラ
サンショウクイ
ホオジロ
カワラヒワ
カルガモ
ハシブトガラス
オオヨシキリ
キセキレイ

計11種

キョロロの森 11:25~12:05 曇り

7時間ぶりに「キョロロの森」に入る。

早朝の探鳥会ではオオムシクイの姿を観察できなかったので、今回は是非とも見たい!

 

入口から早朝のキビタキのさえずりポイントまで野鳥の気配がない。

人林探鳥の様子からも朝よりは観察できないと思っていたが予想以上だった。

ようやくキビタキポイントで木のてっぺんにいるニュウナイスズメを発見。

更に同行メンバーが早朝と同じ場所にいるキビタキを発見。

いよいよ早朝オオムシクイの鳴き声がしたポイントにやって来た。

鳴き声も気配もない中でしばらく探索するが断念する。

ちなみにオオムシクイは日本では北海道の一部で繁殖するのみで、本州では春秋の渡りの時に観察されるだけである。

渡りの時期は5月下旬頃が多いので、早朝のオオムシクイも渡りの途中と思われる。

ここで引き返して入口へ向かう。

同行メンバーが入口付近で低い位置で枝止まりしているサンショウクイを発見。

こんな低い位置にいるのは珍しい。

一瞬シジュウカラ?と思ったサンショウクイ
体型はアカモズを思い出してしまう

最後の最後でサンショウクイを観察できて良かった!

見聞きした野鳥(観察順)

ニュウナイスズメ
キビタキ
カッコウ
サンショウクイ

計4種

探鳥記 2017.5.28 松之山① キョロロの森 2:45~7:30 曇り

今回は戸隠では見ることができなかった野鳥を求めて新潟県十日町市松之山へ。

目標はチゴモズブッポウソウアカショウビンだ。

松之山は初めて行く探鳥地なので、どこにどんな野鳥がいるのか分からない。探鳥といえどもある程度の基礎情報は必要だ。

さぁ、どうしよう。

鳥仲間が昨年松之山の地元が主催する探鳥会に参加して楽しんだことを思い出した。

ネットで調べたところ、今週末の5月28日に探鳥会が行われる。参加するしかないでしょ!

ということで探鳥会に間に合わせるために、こちらを23時に出発して予定より早い2時半には集合場所である「森の学校」キョロロの森駐車場に到着。

車の中で仮眠したり休みながら闇夜から聞こえるホトトギスフクロウの鳴き声を楽しむ。

夜明け前が近づいて来た。ここでの早朝コーラスでは、どの鳥が最初に鳴き出すか楽しみだ。

ちょうど4時になったところ、キビタキが鳴き始めた。

その後に他のキビタキメジロカワラヒワヒガラが続く。

遠くからはクロツグミの声が聞こえる。今回はコーラスというほどの規模ではなかった。

夜明けとともに辺りはどんどん明るくなり周囲の様子が分かってくる。

駐車場には30台以上の車があり、探鳥会の人気を改めて知る(参加者は89人!)。

偶然にも隣に駐車していた方が以前お会いしたことがあり久々の再会となった。

この方から松之山の野鳥情報を聞くことができ、今回の探鳥を有意義なものにしてくれた!

 

集合場所の駐車場 奥には「森の学校」

今回の探鳥会の主催は地元の「松之山野鳥愛護会」「十日町地域振興局健康福祉部」「十日町市」である。

早朝4時半開始の探鳥会。もっと遅い時間に開始することもできるはずである。

それでも早朝の1番野鳥が活発になる時間帯に行うことで、松之山の野鳥の素晴らしさを参加者の伝えたいという気持ちが開始時間に現れていると思う。

また愛護会の会誌と早朝ということでパンと飲み物が参加者全員に配られた。

これで参加費無料である。始まる前から感謝!

いよいよ第61回松之山探鳥会の開催である。

今回、「森の学校」周辺の①美人林高畑コース②越道川コース③バードピア須山コースの3つのコースが設定されており、参加者は各自好きなコースを選んで愛護会のガイドと探鳥する方式で探鳥をする。

私達はバードピア須山コースを選んだ。

4時45分に愛護会の会長がガイドとなり30名弱のグループで探鳥開始。

天気は雨が降りそうな空である。

さっそくノジコのさえずりが聞こえる。

遠くからはキツツキのドラミングの音がする。

突然、ガイドの会長がアカショウビンの声がすると言った。

始まったばかりで落ち着かない雰囲気なのか、他の参加者には聞こえなかった。

近くからではなかったはずだ。

遠くかすかに聞こえる音量だろう。

これは耳が良い悪いではなく、意識の差から来ているのだろう。

先ほどのドラミングの主を探す。

答えは遠くの枯れ木にいるオオアカゲラだった。

枯れ木の方が生木より響くのだろう。

縄張り宣言か求愛活動か分からないが、オオアカゲラは定期的にこの場所でドラミングをしているような気がする。

次に聞こえてきたのはヤマガラのような声である。

いつも聞くヤマガラの声とは微妙に違う。

近くにいた他県からの参加者も同じ違和感を感じており、ヤマガラ談義の結果ヤマガラの方言みたいなもので落ち着いた。

広いところに出たので、周囲の森林が見渡せる。軽いガスの中でクロツグミがさえずっている。

遠くにかすむクロツグミ

キビタキのさえずりが森の奥から聞こえてきた。

しばらくすると参加者が木のてっぺんでさえずるキビタキを発見。

その一報に驚いてしまった!

自分の中ではキビタキは枝先やてっぺんで鳴かずに、樹木の中で鳴くものと思っていたからである。

自分だけの経験則かと思っていたら、参加したベテランバーダー達も驚いていた。

後日、知り合いに尋ねてみたところ、目撃したことがあるとのこと。

これからはキビタキ探鳥の際はてっぺんもチェックしよう。

てっぺんでさえずるキビタキ

森の小道を進む。

カラ類の鳴き声の合間にツツドリサンショウクイの鳴き声が聞こえる。

集団の前で何やら騒いでいる。

駆けつけると「ジジロ ジジロ ジュリジュリジュリジュリ」のオオムシクイの声が高い針葉樹の上から聞こえて来た。

何とか姿を見たい。

しばらくこの場でじっくり待ちたかったが、探鳥会なので泣く泣く移動する。

森の中を抜けて水田が見えて来た。

林縁部の高いこずえではオオルホオジロがさえずっている。

ここからゴールの「山の学校」までは車道沿いに草地や疎林や畑など様々環境での探鳥なった。

ここでも木のてっぺんでさえずるキビタキを見つけてしまい?、今までの経験則は完全消去した。

7時30分にゴールに無事到着した。

 

今回の探鳥会では3グループ全体の鳥合わせで47種類確認された。

他のグループではサンコウチョウサシバメボソムシクイなどが観察できたそうだ。

この結果でも、今回雨が降りそうな天気で気温が上がらなかったことが野鳥の動きが鈍かった原因との総評があった。

コンディションがもっと良ければと考えると素晴らしい探鳥地である。

 

見聞きした野鳥(観察順)


ホトトギス 2:45
フクロウ  3:30
キビタキ  4:00スタート
メジロ
カワラヒワ
ヒガラ
クロツグミ
ウグイス
イカル
ノジコ
ヒヨドリ
オオアカゲラ
ヤマガラ
ツツドリ
ヤブサメ
アカゲラ
シジュウカラ
コサメビタキ
コゲラ
キバシリ
サンショウクイ
オオムシクイ
ハシボソガラス
ホオジロ
オオルリ
ツバメ
キセキレイ
ニュウナイスズメ
キジバト
スズメ
ムクドリ

計31種 目撃談:アオゲラ、アカショウビン、メボソムシクイ、オシドリなど。

探鳥記 2017.5.19~20 戸隠  まとめ

10回分も戸隠探鳥記をだらだらと載せてしまいました!それだけ戸隠が魅力ある探鳥地だったと思います。最後にまとめ探鳥記をどうぞ。

活動時間帯

5月19日 1日目  9:45~18:20
5月20日 2日目  3:30~15:10

探鳥エリア

1日目   森林植物園⇒奥社参道⇒鏡池⇒森林植物園
2日目 森林植物園⇒奥社⇒森林植物園⇒戸隠キャンプ場⇒一の鳥居跡地⇒森林植物園

観察記録

種名(合計48種) 観察回数(合計248回)

1ウグイス     18
2コサメビタキ   14
3ミソサザイ    13
4キビタキ     12
5アオジ      12
6コルリ      10
7ゴジュウカラ   10
8ヒガラ      9
9アカハラ     9
10アカゲラ     9
11サンショウクイ  8
12カケス      8
13シジュウカラ   8
14コガラ      8
15クロツグミ    7
16カワラヒワ    7
17ヤマガラ     7
18カッコウ     5
19ツツドリ     5
20ノジコ      5
21コゲラ      5
22オオアカゲラ   4
23ニュウナイスズメ 4
24エナガ      4
25オオルリ     4
26アオゲラ     4
27カルガモ     4
28キバシリ     3
29センダイムシクイ 3
30メジロ      3
31キセキレイ    3
32イカル      3
33ヒヨドリ     2
34ハシブトガラス  2
35トビ       2
36ノスリ      2
37カイツブリ    1
38キクイタダキ   1
39カワウ      1
40モズ       1
41コガモ      1
42ハチクマ     1
43クロジ      1
44ジュウイチ    1
45ホトトギス    1
46フクロウ     1
47ハシボソガラス  1
48キジバト     1

※観察方法は探鳥中に見聞きした野鳥を順番に記録しただけです。もちろん、なるべく重複しないように意識はしました。本格的な調査のような個体数を正確に反映したものではありませんが、当日現場にいたバーダーの感覚に近い記録と思っています。

※2日目の植物園での早朝のコーラスは記録が追いつきませんでしたので、一部のみ記録に反映しました。

※他のバーダーの皆さんと情報交換をしましたが、主要な野鳥の見逃しはなかったと思います。マミジロ、アカショウビンは確認されませんでした。

過去の観察記録との比較(1998.5.21~22、2000.5.29、2001.5.27)

今回観察できなかった野鳥
1998:ヨタカ、メボソムシクイ、コムクドリ、スズメ
2000:コムクドリ
2001:アオサギ、コムクドリ、ツバメ、スズメ、ムクドリ、コマドリ、アオバト

今回初めて観察できた野鳥
フクロウ、ジュウイチ、コガモ、カワウ、キクイタダキ、トビ、メジロ、

※以前は普通種だったコムクドリを観察できませんでした。コムクドリとアカゲラの巣を巡る争いを見るのが楽しみでした。コムクドリと同様にニュウナイスズメも減少した気がします。共に樹木にある穴を巣として利用する野鳥だけに巣穴の減少が原因の一因でしょうか。

探鳥記 2017.5.20 戸隠⑥ 森林植物園 12:55~15:10 晴れ

飯縄高原から奥社へ。

長野駅行きの帰りのバスの時刻が15時15分なので、ラスト2時間40分。

ラストスパート!というには長い気がするが、植物園内をぐるぐる回ってできるだけたくさんの野鳥を見ておこう。

「小川の小道」周辺にはミズバショウ鑑賞でにぎわっている。

そんな中でも木道のすぐ上でアカハラがさえずっている。

以下その動画。

アカハラの繁殖地は世界で本州・北海道・サハリン・千島列島を中心とした限られた範囲である。

したがって、アカハラのさえずりを聴くことのができるのは実は幸せ者?かも。

下界のことなどお構いなしのアカハラ

ゴジュウカラの鳴き声が遠くから聞こえる。

そういえばゴジュウカラは他の夏鳥探鳥地に比べて少ないような気がする。

この戸隠の野鳥の密度ならもっといても良いと思うのだが。

コルリポイントで朝観察できなかったクロジをしばらく待つが、声すら聞こえない。

今回クロジを見聞きしたのは朝の1回限りで、クロジの少なさが気になった。

それでもこの辺りが園内で一番野鳥が見聞きできる場所で、あちこち動かずに待っているのも良いと思う。

朝の探鳥で盛り上がったノジコポイントでは、サンショウクイがそばの枝に飛んできた。

だいたい木の上部に止まることが多いので、じっくり観察するチャンスは少ない。

戸隠では今回植物園を中心に時間帯を問わずサンショウクイの「ヒリリ、ヒリリ」という声を聞くことが多かったが、きちんと観察できたのは、この時だけである。

探鳥中、最後のご褒美となったサンショウクイ

ノジコは今回は見聞きできなかったが、代わりにアオジが現れてノジコとの声と体の比較を楽しめた。

そろそろ終わりの時間が近づいて来た。

最後に観察する鳥は何か?

遠くから聞こえるカッコウだった。

今回は単独探鳥ということでアクセルもブレーキも踏んでくれる仲間がいないため、気の向くままに探鳥した。

ある時はF1ドライバーのようにコーナーを攻め、ある時は仮免許中の教習生のように慎重になったような、、、。

さらば戸隠連峰!やはり良い探鳥地だった

今回も戸隠そばを食べないで戸隠を去った。

見聞きした野鳥(観察順)

アカハラ
ゴジュウカラ
シジュウカラ
カッコウ
コルリ
ウグイス
クロツグミ
ヒガラ
サンショウクイ
アオジ
アカゲラ
キビタキ
ミソサザイ
エナガ
コサメビタキ
カワラヒワ
カルガモ
カイツブリ
コガモ

計19種

探鳥記 2017.5.20 戸隠⑤ 一の鳥居跡地 10:30~12:10 晴れ

戸隠キャンプ場から一の鳥居跡地へ。

約20分バスに揺られて一の鳥居バス停で下車。

今回フリー切符を持っているので戸隠エリアのバスの移動にはお金がかからない。

バス停付近には案内板がなく、しばらく付近をさまよう。

ようやくハイキングコースのような道を発見できて安堵の一休みしていると、カケスオオルリアカゲラなどが何度も現れて野鳥の濃さに驚く。

しばらくこの道を歩くと一の鳥居跡地にたどり着いた。

付近を探鳥するも野鳥の気配を感じない。

早朝のコーラスはここでもあるのか気になるところ。

次回の楽しみにしよう。

一の鳥居跡地 遠く飯綱山を望む
信濃路自然歩道は面白い探鳥コースかも

戸隠奥社に戻るバスの時刻を気にしつつ、この歩道をさらに進んでみることにする。

疎林の中を歩いていると正面の木の幹の穴から何やら動く物がある。

良く見るとニュウナイスズメの雄が顔を出しているではないか!

繁殖準備中でしかも目が合ったような気がしたので、素早くその場所から立ち去った。

しまった!見つかったか?

ニュウナイスズメの繁殖活動の邪魔をしないように立ち去ったその先で、今度はコサメビタキのさえずりが上の方から聞こえてきた。

ようやく見つけるとどうやら近くにもう1羽いて縄張り争いをしているようだ。

以下がその動画。

右手のコサメビタキの立ち向かうしぐさが微笑ましい。当事者は必死なのだけど。

やはり、この辺は野鳥が多い気がする。次回は時間をかけて探鳥したい。

 

飯縄高原入口というバス停で奥社に戻ることにする。

バスが来るまで時間が20分ある。

バス停の裏手にある林で時間をつぶそう。

林に入るといきなりノジコのさえずりが聞こえるではないか!

おいおい、こんなところに普通にノジコがいるのか!

ノジコの声が好きなので、逃げられないようにゆっくり近づいて撮ったのが以下の動画。

 

今回の探鳥で一番気に入ったショット
胸のレモン色がまたイイ!

林内にはキビタキウグイスのさえずりが、上空ではサンショウクイのさえずりが聞こえる。

何気ない林でのこの野鳥の濃さに戸隠の野鳥の底力を感じた。

バスに乗って奥社に戻る。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

カケス
キセキレイ
オオルリ
ヒガラ
アカゲラ
シジュウカラ
センダイムシクイ
ニュウナイスズメ
ノジコ
ウグイス
キビタキ
アオジ
サンショウクイ

計13種