野鳥 ミユビシギの採食行動 2018.8.18 三番瀬

今回はミユビシギの採餌行動の動画です。

この時期の三番瀬では観察機会の多いシギと思います。

小さくふっくらした姿もカワイイですし、この時期は成鳥は換羽中なので様々な装いを見ることができます。

またコロコロと転がるように素早く歩く行動も目を引き、いつ見ても何度見ても飽きないシギです。

今回はなるべくミユビシギの目線に近づけるように撮影しました。

いつもの動画より臨場感があると思います。

後半は0.25倍速なので、よりじっくり動きが分かると思います。

特にミユビ=3本指は注目です。

探鳥記 2018.8.18 三番瀬 14:40~18:00 晴れ

本日の三番瀬は小潮の干潮時での観察となった。

波打ち際は横方向に伸びるネット付近で、干潮時でも程よい距離でシギチドリを観察できそうだ。

ざっと見渡すと市川側の方が鳥影が濃い感じなので、まずは右手に移動。

移動途中でダイゼンがあちこちにいるのに気が付く。


夏羽から冬羽へ移行中のダイゼン ボロボロの夏羽と新しい冬羽の違いが分かる

この時期のダイゼンは様々な装いで、いつもより興味深く観察してしまう。

手前の2羽のミユビシギに比べるとやはりダイゼンは大きい 

波打ち際や水たまりを中心に今回もミユビシギメダイチドリの小群が活発に食事をしている。

メダイチドリの中に動き方が違う個体を発見、身をかがめてストップ&ダッシュを繰り返している。

くちばしも長いのでオオメダイチドリと思ったが、じっくり観察する前に飛び去ってしまった。

ミユビシギの群れを観察していると一回り小さいトウネン幼鳥がいるのに気が付いた。

幼鳥の観察は今シーズン初めてだ。


トウネン幼鳥

ミヤコドリが我々に近づいて来た。

西日を受けて発色の良い朱色のくちばしを披露している。


どこか太古の雰囲気のあるミヤコドリ

トウネンミヤコドリの観察をしている最中に、鳥仲間から市川側の端っこでコアジサシ親子を発見したとの連絡が入ったので急いで向かう。


コアジサシ幼鳥 成鳥にはない羽根にある黒い模様が目を引く

親鳥が何回か魚を幼鳥に受け渡す姿を観察することができた。

コアジサシ親子を観察した後、今度は東側の船橋側へ進む。

ここで三番瀬に初めて来たという愛知県の高校生と出会い、一緒に探鳥することになった。

彼は特にミユビシギを是非観察したいとのこと。

すぐにお目当てのミユビシギを観察でき、彼が喜んでくれて我々も一安心。

鳥談義をしながら進むと、彼が遠くにいるオオメダイチドリを見つけた!

さきほど観察した個体か。


オオメダイチドリ幼鳥

※先月この時の様子を掲載済み⇒捕食行動①編  競争編 

夢中になって観察していると、何と2羽いることに気が付いた。

この2羽は付かず離れずの距離で共に行動していた。

それにしてもだ2羽も観察できるなど今日は非常に幸運だ。

オオメダイチドリのそばに全身が黒っぽく見えるずんぐりしたシギがいつの間にかいる。

オバシギの成鳥だ!

この時期のオバシギは全身がすすけた感じで、これはこれで好きな装いである。

帰り際に今シーズン初めてハマシギを観察することができた。

お腹の黒斑は春より目立たなくなっている。

ハマシギは三番瀬では10月くらいに渡りのピークとなるようなので、これから徐々に観察例が増えることだろう。

今回はオオメダイチドリトウネン幼鳥、コアジサシ親子など様々な出会いがあった。

そして将来有望な高校生と短くも楽しい時間を過ごすことができた。

見聞きした野鳥(観察順)

ダイゼン
ウミネコ
ミユビシギ
メダイチドリ
オオメダイチドリ
トウネン
ハクセキレイ
コアジサシ
ミヤコドリ
キョウジョシギ
キアシシギ
オオソリハシシギ
オバシギ
ハマシギ

計14種

探鳥記 2018.8.18 葛西臨海公園 11:15~13:00 晴れ

この時期は三番瀬のシギチドリの動向が気になって仕方ない。

ということで酷暑の続く中、3週連続の三番瀬通いとなった。

三番瀬の干潮が15時過ぎなので、その前に葛西臨海公園に立ち寄ることにした。

今回も擬岩観察舎⇒センター⇒アメダスポイントの省エネ探鳥である。

擬岩観察舎では常連アオアシシギの他、キアシシギイソシギを観察。


アオアシシギ


キアシシギ

コサギと群れの中にチュウサギを発見してちょっとニンマリ。


チュウサギ

センターに移動して、2階から汽水池周辺を探鳥していると、ムクドリの群れの中にコムクドリが混じっているのを発見、やはり両者の大きさには差があることが分かる。

アメダスポイントでは前回同様の探鳥スタイルでダイシャクシギ3羽を確認。

残念ながらホウロクシギは観察できず。

三番瀬探鳥もあるので、この辺で引き揚げて三番瀬へ向かった。

見聞きした野鳥(観察順)

ツバメ
ムクドリ
アオアシシギ
キアシシギ
イソシギ
コサギ
ダイサギ
アオサギ
チュウサギ
カルガモ
ハクセキレイ
カワウ
スズメ
コムクドリ
キジバト
ダイシャクシギ3

計16種

探鳥記 2018.8.11 葛西臨海公園 14:15~16:00 晴れ

京葉線の冷房で鋭気を高めたつもりだが、葛西に降り立って余りの暑さに気力が萎えて東西なぎさでの観察を断念、鳥類園にある擬岩観察窓に直行した。

擬岩では予想通り2羽のアオアシシギがいた。

繁殖羽から冬羽へ移行中で、背中には灰色の冬羽がかなり生えていた。

昨年の今頃はコアオアシシギが観察され、3週間くらい長逗留していた。

今年も淡い期待をしていたが、未だ確認されていない。

センター付近に移動。

数日前に飛来したクサシギは飛び去ってしまったが、センター前で本日午前中に飛来したばかりのヒバリシギを幸運にも観察できた。

ヒバリシギは昨年のこの時期に平塚で幼鳥を観察して以来だ。⇒その時の様子はここをクリック

トウネンと同じぐらいの大きさであるが、黄色の脚が分かり易い違いである。

小型のシギの中では脚が長いため、姿勢が良く見える。

ヒバリシギは盛んに採餌行動をしては羽繕いや頭掻きをして、いかにも旅の途中で立ち寄ったという感じだ。

後ろから見ると幼鳥の体上面の鮮やかで綺麗な羽根模様が分かる。

ヒバリシギを観察していた場所である小屋の中のバーダー密度と高湿度が観察欲を凌駕してしまった。

センター二階に退避して上から目線でヒバリシギの観察やクサシギタカブシギなどの探索をした。

 

周囲を探索した後、ふと視線をヒバリシギの戻すとツミの登場で水面上でしゃがんでしばらく動かなくなっていた。

幼鳥にとっては初めて行く越冬地への長い旅路、悪天候や外敵からの難を逃れて無事に辿り着くことを祈るのみ。

ヒバリシギ観察を終えて、次はアメダスポイントから東なぎさをざっと観察する。

ほぼ満潮状態なので、なぎさの周囲の堤防沿いに野鳥が休憩している。

この距離であるからダイシャクシギホウロクシギなど大型のシギチドリを中心に探索した。

60倍のスコープで堤防沿いを3往復したぐらい探索した時だろうか、長くて下に曲がるくちばしのあるシギを発見。

くちばしの長さが頭3つ分ぐらいなのでホウロクシギダイシャクシギのどちらか。

下腹や下尾筒の白さも両者の識別点ではあるが、ホウロクシギでも白っぽい個体もいる。

そこでより確実な識別点である腰や翼の下面の白さの有無が見えるまで待つことにする。

休憩中で動きが少ないため時間がかかったが、白い腰がはっきりと見えたのでダイシャクシギと判明。

不思議なもので1羽見つけると周囲に次々と似たシギがいることに気がつく。

結局、ダイシャクシギ4!ホウロクシギ、頭2つ分のチュウシャクシギ2を観察することができ、気持ちよく葛西臨海公園を後にした。

見聞きした野鳥(観察順)

アオアシシギ
コチドリ
コサギ
ダイサギ
ヒバリシギ
キジバト
スズメ
カワラヒワ
ヒヨドリ
ムクドリ
チュウシャクシギ
ホウロクシギ
ダイシャクシギ4
カワウ
ウミネコ

計15種

探鳥記 2018.8.11 三番瀬 9:00~13:30 晴れ

2週間後に行う探鳥会と同じ潮の状況なので、下見を兼ねて2週連続の三番瀬探鳥となった。

到着時、干潟はほぼ大潮の干潮といった感じだ。

ざっと干潟を見渡すと、向かって右側の市川側に鳥の姿がちらほら見えるので移動する。

ちらほらの正体はミユビシギダイゼンメダイチドリ達だった。

特にメダイチドリは先週は2羽だけであったが、今回は新たに群れで入ってくれた。

先週と同様にミユビシギの群れが動き回って食事をしている。


千葉県小櫃川の足輪を付けたミユビシギ成鳥

ミユビシギの様々な装いを楽しく観察していると、そばに似たような色合いの小さいシギを見つけた。

トウネンだ!

3か月ぶりの再会となったが、すっかり繁殖羽の鮮やかさはなくなっている。 

春に観察された鮮やかなオレンジ色はほんのりと薄くその名残を見せ、黒色は薄い焦げ茶色をしている。

すでに背中付近に灰色の冬羽が生えているように見える。


どんな装いだろうがトウネンはいつ見ても可愛い!

参考画像

繁殖羽のトウネン 2018.5.12  三番瀬

他のトウネン、さらにはヨーロッパトウネンがいないか周囲を観察したが、今回はこの1羽だけのようだ。

この後、先週観察したオバシギ幼鳥やオオソリハシシギなどを観察して引き上げることにした。

次の目的地・葛西臨海公園へ向かった。

今回は観察をしながら、シギチドリに詳しいバーダーの方とたっぷりと野鳥談義をする機会があり楽しかった。

その方には葛西臨海公園へ移動する際に二俣新町駅まで車で送っていただき、感謝!感謝!でありました。

見聞きした野鳥(観察順)

ウミネコ
ミユビシギ
メダイチドリ
ダイゼン
アオアシシギ
キアシシギ
トウネン
ミヤコドリ
オオソリハシシギ
オバシギ
ダイサギ
アオサギ

計12種

探鳥記 2018.8.5 三番瀬 15:30~17:45 晴れ

東京港野鳥公園から三番瀬へ。

到着が15時半だったため、三番瀬は想像していたより暑くなかった。

目の前に広がる干潟は横に伸びるネット付近まで海水に浸っている状態。

向かって左の船橋側にシギチドリの姿が多く見えたので移動。

堤防付近では10羽前後のミユビシギが水際で活発に食事中。

この時期のミユビシギは夏羽から冬羽へ移行中なので様々な装いをしていて興味深い。

ダイゼンミヤコドリ、オオソリハシシギもいるが、何より多数のウミネコが干潟で休憩中。

しばらくミユビシギの観察に没頭していると、オバシギ幼鳥がいつの間にかいるではないか。

幼鳥は白と黒のコントラストが際立っていて綺麗だ。


左)オバシギ幼鳥 右)ミユビシギ成鳥 


オバシギ幼鳥 そばにいるのはミユビシギ

ミヤコドリの朱色のくちばしが陽を受けて、いつもより鮮やかで綺麗に見える。


ミヤコドリ 時々画面に映るのはオバシギ幼鳥

探鳥開始当初からこの時期の常連メダイチドリの不在が気になっていたが、帰り際に2羽が飛来し、観察することができた。


西日に照らされる三番瀬 

オバシギ幼鳥やこの光景を見れて、暑い中ここまで来て良かった。

見聞きした野鳥(観察順)

ウミネコ
ミユビシギ
ダイゼン
キアシシギ
オバシギ
オオソリハシシギ
セグロカモメ
ハクセキレイ
メダイチドリ

計9種