探鳥記 2018.4.29 葛西臨海公園 8:50~13:30 晴れ

今回は葛西臨海公園と谷津干潟の2か所を回って春の渡りのシギチドリを観察する探鳥会を行った。

朝8時半に葛西臨海公園前に集合、今回の参加者は41人。

まずは西なぎさへ。

遠くの浅瀬で白と黒の大きい水鳥の群れが目に付いた。

正体はミヤコドリスズガモだ。

2種とも近くでは違いがハッキリと分かるが、かなり遠目からだと体色と大きさから似て見える。

沖の杭の上にはコアジサシの姿が。ミサゴは本日は止まっていない。

さらに遠くの砂浜をトウネンハマシギミユビシギシロチドリがいるイメージで探索すると、シロチドリ雄を発見。

遠目からでも胸の褐色の帯が途切れているのと茶色の頭頂が目立つ。

沖合では時折、チュウシャクシギが左に右に飛翔する姿を確認した。

東なぎさの観察のために西なぎさ東端へ移動。

東なぎさの岸辺ではチュウシャクシギアオアシシギを観察。

ここではダイシャクシギホウロクシギを間近で観察できるチャンスがあるが、本日はいない。

東なぎさの中ではホウロクシギダイシャクシギを観察した。

両種はかなり遠からの観察となったが、腰の白さの有無を中心に両者を識別した。

遠くからでも識別できる常連のオバシギキョウジョシギは確認できず。

鳥類園へ向かう途中にあるシーバスの船着き場付近からは東なぎさの対岸にいるキアシシギイソシギを観察した。

普段観察する機会が多い基本種の2種だが、たくさんの種類のシギチドリを観察できる場合は基本種を基準に観察した方が参加者の皆さんが差異を理解しやすいので有難い存在だ。

鳥類園の淡水池では、ヒナを背中に乗せたカイツブリが人気者となった。

擬岩へ行く途中の汽水池観察窓では、2羽のタシギを観察。1個体は普段観察するより体色が赤褐色であった。

擬岩では先週に引き続き、アオアシシギが主役であった。他にもコチドリイソシギキアシシギを観察。擬岩はシギチドリとの距離が近いので参加者の皆さんも喜んでいる様子だった。

葛西臨海公園で観察できるシギチドリは観察できたので、谷津干潟へ移動。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

ミヤコドリ
スズガモ
ダイサギ
カワウ
シロチドリ
コアジサシ
コサギ
アオサギ
ヒバリ
チュウシャクシギ
カルガモ
コガモ
ダイシャクシギ
アオアシシギ
ホウロクシギ
カンムリカイツブリ
ユリカモメ
ウミネコ
セグロカモメ
オオバン
イソシギ
キアシシギ
オオヨシキリ
バン
カイツブリ
タシギ
チュウサギ
コチドリ
シジュウカラ
ヒヨドリ
ハシブトガラス
ツバメ
ハクセキレイ
スズメ
ムクドリ
キジバト

計36種

探鳥記 2018.4.22 葛西臨海公園 15:15~17:15 晴れ

谷津干潟から葛西臨海公園へ。

遅めの到着となり、まずは急いでシギチドリの様子を見に西なぎさへ向かう。

満潮までまだ時間はあるが、東西なぎさとも鳥が少ない。

先週観察したホウロクシギだけでなく、ダイシャクシギチュウシャクシギなど観察できると思っていたシギチドリの姿が見当たらない。

やっと遠くにいるミヤコドリを発見することができたが、この様子だと来週の探鳥会が心配になった。

西日が差して帰宅する雰囲気だが、下見できたのだからと鳥類園の擬岩観察舎に立ち寄ることにした。

擬岩では食事中の2羽と休憩中の3羽のアオアシシギがいた。

アオアシシギは大好きなシギなので、今回もじっくり観察した。

 

 

不完全燃焼であった東西なぎさの分までアオアシシギを堪能できた。

今回の下見探鳥はここでお開きとして帰宅した。

見聞きした野鳥(観察順)

スズガモ
カルガモ
コガモ
ダイサギ
コサギ
ミヤコドリ
カワウ
オオバン
アオサギ
セグロカモメ
ウミネコ
アオアシシギ
クロツラヘラサギ
イソシギ
ハシボソガラス
カワラヒワ

計16種

探鳥記 2018.4.22 谷津干潟 12:30~13:30 晴れ

三番瀬から谷津干潟へ。

期待に喜び勇んでセンター前を通り抜けて干潟へ向かう。

目の前に広がる干潟からシギチドリを探すが、見当たらない。

おい!おい!おい!どうしたことか?と高校側の方へ向かうと、やっとコチドリを見つけて一安心。


繁殖期で黄色のアイリングでメイクがバッチリ決まったコチドリ

そばにある貝殻が堆積しているポイントには16羽のメダイチドリを発見。

この時期この場所の常連さんのキョウジョシギの姿が見当たらない。


メダイチドリ 目先や頬が黒いのが雄、褐色気味なのが雌

ここから高校側奥にチュシャクシギが2羽見える。


チュウシャクシギ このアングルでのこのポーズが個人的には好き


黒褐色の太い頭側線に注目!この頭部を見るとコヨシキリを思い出してしまう


動画前半で、チュウシャクシギがおそらくカニを見つけたのだろう、今までで見た中で最速の歩きを見ることができた!

チュウシャクシギの観察を終えて駐車場へ戻る途中、1羽ポツンといるキアシシギを発見。

さらに進めて貝殻堆積ポイントで再度キョウジョシギを探索するも発見できず、ここで探鳥終了。

コチドリ1、メダイチドリ16、チュウシャクシギ2、キアシシギ1。

春の渡りの時期しかも谷津干潟にしては寂しい種数となった。

来週の探鳥会では状況が好転するのだろうか?いや、するだろう。

不安と期待の中、葛西臨海公園へ。

見聞きした野鳥(観察順)

コチドリ
ダイサギ
ヒドリガモ
カルガモ
オオバン
スズガモ
オナガ
ヒヨドリ
メダイチドリ16
チュウシャクシギ2
キアシシギ
アオサギ
キジバト

計13種

探鳥記 2018.4.22 三番瀬 9:00~11:45 晴れ

来週末に自分が担当する探鳥会が葛西と谷津干潟である。

今回はその下見を兼ねてシギチドリの渡りで盛り上がっているだろう?東京湾岸を探鳥することにした。

当日の東京湾の潮の状況から、午前中に満潮から干潮に向かう三番瀬での観察が良いとの判断でまずは三番瀬へ。

到着時、ほぼ満潮状態でシギチドリは干潟の左端の奥にある防波堤上で休憩中。

動画

※0.25倍速のじっくり観察モードにしました!

カウントするとオオソリハシシギが52羽もいた!

ダイゼンは地面にしゃがみこんでリラックスしている。

しばらくすると釣り人が現れ、立ち入り禁止区域なのに防波堤に侵入して、シギチドリの休んでいる場所を突っ切ってしまった!

案の定、シギチドリは飛び立ってしまい、ミヤコドリは三番瀬の右端の方面へ。

オオソリハシシギキョウジョシギ達は浅瀬のネット上へ。

ハマシギの大群は降りる場所を求めて、しばらく右往左往していた。

この頃になると沖に広がるネットと岸辺との間にシギチドリが降り立つことができるくらいの浅瀬が各地ででき始めた。

その浅瀬では、まずはミヤコドリ、次にオオソリハシシギダイゼンと次々にシギチドリが食事を始める。

どこにいても朱色のくちばしが目立つミヤコドリ

動画

渡りの途中のシギチドリ達にとっては、たくさんの栄養を補給して次へのフライトに備えて体力の回復と蓄えをしなくてはいけない。

手前にできた浅瀬では小型のシギチドリが舞い降りて来た。

ハマシギメダイチドリがその中心だ。

こちらは食事よりも羽根のメンテナンスに夢中のようで、気持ちよさそうに水浴びをしては羽繕いをしている。

動画

ハマシギ、メダイチドリ、ミユビシギが登場!スロー再生も追加。

食事やメンテナンスに夢中なシギチドリ達をこちらも夢中になって観察・撮影していた。

この幸せな時間が長く続けば良いと思ったが、この時期は潮干狩りでにぎわう三番瀬。

潮干狩りをする人が増えるにつれ、シギチドリ達は人を避けるように遠くへ移動し始める。

こちらもこの辺が潮時と思い、次の目的地・谷津干潟へ移動。


繁殖羽へ移行中のダイゼン ぽつんと後趾が見える

見聞きした野鳥(観察順)

スズガモ
ダイゼン
ハシボソガラス
コチドリ
ミヤコドリ
オオソリハシシギ
コアジサシ
キョウジョシギ
ハマシギ
カンムリカイツブリ
カワウ
ユリカモメ
チュウシャクシギ
ミユビシギ
ダイサギ

計15種