探鳥記 2017.12.24 諏訪湖・野辺山高原 12:45~16:45 晴れ

諏訪湖 12:15~12:45 

アルプスを見渡せる高原から諏訪湖畔へ。

湖畔からのんびりムードのカモ達を眺めると集中してオオマシコを探索した疲れが癒される。


諏訪湖畔からの眺め 左奥に八ヶ岳を望む

ハクチョウの飛来はまだのようだが、餌付け慣れしたのだろうカモ達は我々の存在に気がつくとどんどん寄った来て、しまいには上陸してくるカモもいた。


マガモ雄 肩羽に旧羽が残っているので、エクリプスから繁殖羽へ移行中の個体

 


オナガガモ雌の非繁殖羽 雨覆に淡色の羽縁があるので雌

この辺りではオナガガモが周囲のカモに比べて多かった。


カワイアイサ雄成鳥繁殖羽 遠目からだと側面の白さが目立つ。

カモをのんびり観察したいのだが、諏訪湖のオオワシ、野辺山のフクロウとこの後猛禽探索が続くので切り上げる。

諏訪湖で越冬するオオワシはグルの愛称を持ち、1999年1月の初飛来から19季連続で諏訪湖で越冬しているそうで、2日前の22日に今季初めて姿をみせたそうだ。

グルが観察される湖畔のポイントに移動する。

現場でお会いした地元バーダーによると、一時間前に湖畔そばの山の斜面で確認するも裏の谷の方に飛び去ってしまい、本日の観察は厳しいとのこと。

残念ではあるが、グルとの20季目の出会いを期待して次の目的地・野辺山高原に向かった。

見聞きした野鳥(観察順)

カルガモ
オナガガモ
キンクロハジロ
カワアイサ
ミコアイサ
ヒドリガモ
オオバン
トビ
ハシボソガラス
ダイサギ
カイツブリ
ハクセキレイ

計12種

野辺山高原 14:30~16:45

野辺山高原の牧場付近に到着。


雪化粧の八ヶ岳を望む

この荒涼とした雰囲気の中でフクロウの探索を開始。

この画像のような風景を見ながら、フクロウがひっそりとこちらを警戒しながらじっと枝に止まっているイメージで探鳥する。

八ヶ岳が目の前に見えるまで奥へと進むもフクロウは発見できず。

しかし、ノスリが何回も現れてくれて車内を和ましてくれた。

日没近くなって時間がない。

森でのフクロウ探索から農耕地や荒廃地でのコミミズクや冬の小鳥探索に切り換えることにした。

場所や観察対象を変えても、この日の野辺山高原は野鳥の気配が少なく探鳥に苦労した。

そんな中で森の奥にいるヒレンジャクの小群を発見したのが一番の盛り上がりだった。

こういう時もあるとあると言い聞かせて、八ヶ岳山麓を後にした。

イスカオオマシコを観察でき、帰りの中央高速道も気持ち悪いぐらい空いていて良い一日となった。

見聞きした野鳥(観察順)

ツグミ
ノスリ
ハシボソガラス
ヒレンジャク
カワラヒワ
コゲラ
ヤマガラ

計7種

探鳥記 2017.12.24 岡谷市郊外 9:30~11:45 晴れ

本格的な冬になると毎年鳥仲間と今年こそオオマシコイスカを見よう!と誓い合うのだが、数年来、空振りが続いている。

しかし、今回訪れる場所は鳥仲間の下見や情報から彼らとようやく会えることになりそうだ。

今回の観察ポイントは岡谷市郊外の諏訪湖を見下ろす場所で北・中央・南アルプスや八ヶ岳を展望できる絶景だった。


諏訪湖を眼下に、奥には八ヶ岳を望む。

現地に到着するとアルプスを望む展望に大興奮!


南アルプスを望む。左の頂から南アルプスの天然水で有名な甲斐駒ヶ岳、中央は富士山に次ぐ高さの北岳、左はなだらかで優雅な山容を誇る仙丈ケ岳。

しばらくアルプスの山容に酔いしれていると、背後から小鳥の鳴き声が聞こえて来た!

数十羽の群れでこちらに向かって飛んでくる。

小鳥の目指した先は我々の目の前のある白樺の木々であった。


白樺の木に止まるイスカの群れ 背景は北アルプス

双眼鏡でチェックすると、あのくちばしが目に飛び込んできた!

イスカだ!!


冬枯れの木々に突然華やかな実が!

突然のそしてたくさんのイスカの登場に周囲は大興奮!


朱色とくちばしが目立つイスカ

雄の艶やかさはないが渋さが漂うイスカ

イスカといえば、松林で松ぼっくりをあのくちばしでこじ開けるイメージが強かったので、白樺での採食は新鮮な驚きだった。

直ぐに飛び去ってしまうのではないかと心配しながら、しばらく待ちに待った出会いを楽しんだ。

動画

イスカの脚掻きは翼を下げて脚を翼越しにして頭を掻く間接法を採用。

イスカの群れはその後しばらくは小群に分かれて白樺の木々を飛び去っては戻ってくるの繰り返していた。

一通りイスカをじっくり観察・撮影できたので、今度はもう一つの目標であるオオマシコを探そう!

私はスコープを置きに車に戻ることにして、他のメンバーは先に探索に向かうこととなった。

後からのんびりと探索しながら合流すると、すでに他のメンバーが2羽のオオマシコを観察していた。

撮影画像を見ると雌の若い個体のようだ。

オオマシコとの出会いを求めて、1時間近く目撃ポイント周辺、更に奥まで探索範囲を広げるも見当たらない。

観察できないのでは?と一人でイスカを観察した周辺に戻って探索中にメンバーから携帯に吉報が入った。

猛然と400m近くをダッシュして現場に到着!

とっさに目の前に動くものを見るとオオマシコだった!

頭部と胸元が薄っすら赤い雌第1回冬羽

道路脇で採食中のオオマシコとのご対面となったが、10秒ぐらいでいなくなってしまった。

今回も2羽で行動していたとのこと。

オオマシコの採食ポイントはいくつかあって、順番に回っていると推測したので、しばらくはこの場所に戻らないと思って、先の方にまた一人で探しに行くことにした。

気配のないまましばらく進むと後方の方で他のバーダーが血相を変えて先ほどのポイントの方へ走っている。

しまった!またあの場所で出たのか!と本日2回目のダッシュで現場に急行。

今度は2羽のオオマシコの採食をじっくり観察することができた。

動画

オオマシコベニマシコに比べると胴体が丸く大きく見える。

前の画像個体より赤みが強いオオマシコ雌第1回冬羽

先日まではもっと多くのオオマシコがいたようだが、今回はこの2羽だけのようだ。

先ほどまで見つけるのに必死っだったのに一度観察してしまうと今度は欲深いもので真っ赤な成鳥雄が見たくなった。

真っ赤な雄は次回に楽しみにして、次の目的地の諏訪湖畔に行くことにする。

長年諏訪湖で越冬するグルという愛称のオオワシが今シーズンも飛来したそうなので是非観察したい!

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

ヤマガラ
ヒヨドリ
イスカ
ツグミ
シジュウカラ
オオマシコ
シメ

計7種

野鳥 ニュウナイスズメ 2017.12.10 出水

まだまだ出水探鳥を引っ張ります!

出水では越冬中のニュウナイスズメの大群と出会いました。

電線に止まっていたので、じっくり観察することができました。

繁殖地ではなかなかじっくり観察する機会がないので良かったです。

ニュウナイスズメ雄


赤茶色が目立つ頭部はアカモズを思い出してしまいました。

参考画像

アカモズ 2016.5  静岡県

ニュウナイスズメ雌


雌の淡色の眉斑は目立ちますね。

雄雌の比較



雄雌の体色の濃淡の差が分かります。

参考画像

スズメ 目の下の大きい黒斑があります

スズメとの大まかな違いはスズメは頬の黒斑がありますが、ニュウナイスズメは雄雌ともにありません。

ちなみに全長はニュウナイスズメが14㎝、スズメが14.5㎝で、ニュウナイスズメの方が気持ち小さいです。

群れで止まっている光景


ざっと500羽以上はいたと思います。

動画


繁殖地での様子 

奥日光

戦場ヶ原の木道では、春から夏の訪問時には毎回観察しています。

観察可能性の高さ・見やすさから関東エリアではおススメの探鳥地です。

戸隠

巣穴からちょうど顔を出したところです。頭部が赤茶色ですから雄ですね。

今回のニュウナイスズメで出水シリーズは完結です。

野鳥 カナダヅル 2017.12.10 出水

出水ツルシリーズ第4弾はカナダヅルです。

前述の最新の調査ではカナダヅルは7羽確認されており、その内の4羽の家族を観察することができました。

今シーズンはクロヅルと同じ7羽のみの飛来で数は少ないですが、本来の越冬地は北アメリカ中南部なので少なさも納得できます。


監視員によると東干拓地のツルセンター寄りの端付近がこの家族のテリトリーのようです。


灰色の体に褐色の羽がところどころにあります。

英名のSandhill Craneの和訳は砂丘のツルですが、この褐色の羽根が砂の色、あるいは大群だと遠目から砂丘のように見えるからでしょうか。

羽繕い中

動画

 

野鳥 クロヅル 2017.12.10 出水

出水ツルシリーズ第3弾はクロヅルです。

前述の最新の調査ではクロヅルは7羽確認されており、その内の1羽を観察することができました。

英名はCommon Craneで、普通に見かけるツルという意味合いでしょうか。

出水では毎年数羽しか越冬しないのに、普通に見かけるツル

これはただ単にクロヅルや次回登場のカナダヅルともに主要な繁殖地・越冬地そして移動経路とも日本に飛来するのが稀なだけです。

探鳥記にも書きましたが、このクロヅルを出水で発見することはたやすいことではなく、今シーズンでいえば確率は15360分の7で約0.04%です。
監視員のアシストで目の前!にいる1羽のクロヅルを観察することができました。

奥の1番背の高いのがクロヅル。左端のくちばしを開けているのがナベヅル幼鳥。クロヅルの右隣りで左を向いているにはナベヅル成鳥。

クロヅルの顔アップ

動画①

遠目からでも喉から首にかけての黒さは目立ちますね。

動画②

多くのツルの中に入ると見つけるのが大変ですね。

野鳥 ナベヅル 2017.12.10 出水

出水ツルシリーズ第2弾はナベツルです。

ナベツルの世界中の生息数はウィキペディアでは約1万羽、環境省九州地方環境事務所発行のパンフレットには約1万2千羽とありますが、最新の現地調査では14907羽となっていますので、生息数が上方修正されましたね。

ただ、出水への越冬数が増えたということは、出水と並ぶもう一つの主要な越冬地である中国のボーヤン湖の越冬環境が悪化して出水に流れて来たのでは?という悪い話を示唆しているかもしれません。

単に保護等の成果で生息数が増加したのであれば良いのですが。

 

動画① ナベヅルの大群

手前のツルはほとんどナベヅルです。

動画② 幼鳥登場

 

同じ成鳥でも額から頭頂にかけての模様が異なっていますね。

画像の中には皮膚が裸出して頭頂が赤い個体、額が黒い個体でも目より後方にある個体とない個体がいます。

この違いについては主要な図鑑には記載されていないので分かりませんが、雄雌や若鳥成鳥の違いなのでしょう。

ハシボソガラスとの大きさ比べ。意義のある比較ではありませんが、大きいですね。

野鳥 マナヅル 2017.12.10 出水

今回から4回続けて先月の出水探鳥でのツル特集です。

まずはマナヅルです。

漢字では真鶴です。真鴨、真雁と同様に真が付くので、まことの本当の、本質のという意味合いでツルらしいツルという感じでしょうか。

出水市ツル博物館クレインパークいずみの最新の調査によれば、今シーズンのマナヅルの飛来数は434羽でナベヅルの14907羽に次いで2番目です。

マナヅルの生息数は世界で約6500羽程度で例年半数近くが出水で越冬するそうです。

ということは3000~4000羽近くは飛来しているはずなのに今年は434羽?少なすぎないか!

例年の9分の1しかいない!と何度もHPなどで確認してしまいました。

今年だけ越冬地が変わっただけなら問題ないですが、鳥インフルエンザなどで大量死していないか心配ですね。

この冬はナベヅルの3%の飛来数ではありますが、当日現場ではマナヅルがもっと多くいたよう見えました。

これは、たまたまマナヅルの多くいたところに出くわしたというよりは全長127㎝のマナヅルが全長100㎝のナベヅルより大きいのと目の周囲の赤い丸模様が目立っていたということでしょう。


食事中のマナヅル


上の拡大画像 やはり日の丸模様は目立つ

動画

 

野鳥 ホオジロガモ 2017.12.17 皇居

今回はヨシガモに続き、皇居で観察したホオジロガモです。

このカモも神奈川県では普通種とは言えず、県内ガンカモ調査では例年6羽前後しか確認されませんので、出くわすとテンションが高くなりますね。

このホオジロガモ、突如目の前に飛来着水してビックリしました。

第1印象はホオジロガモ雌タイプではないかと思いました。

現場では、くちばしが黒く見え、また見えにくい雨覆がやはり全て見えなかったので、雄の第1回冬羽の可能性もあると思い、詳しい識別は帰宅後に画像と図鑑を見てからにしました。

※ここからは「日本のカモ識別図鑑 著者 氏原  巨雄・氏原 道昭」を参照しました。P264~

くちばしに注目!

まずは驚いたのは、くちばし全体が黒ではなく先端がはっきりとした黒斑があり全体に橙褐色の色むらがあったのです。

⇒このことから成鳥幼鳥を問わずくちばしが黒い雄ではないと判断しました。

確かに胸の辺りは白っぽいので雄第1回冬羽?と検討しましたが、この程度なら個体差や光線の具合かと思っています。

くちばし先端の黒斑がハッキリと見え、くちばしの基部付近は橙褐色が目立ちますね。

この個体が雌であるとして、今度は成鳥か第1回冬羽かの識別です。

雌成鳥はくちばしの前方が橙色をしているので、くちばしの点からは、この個体は第1回冬羽と思います。

虹彩に注目!

ホオジロガモの英名はCommon Goldeneyeですので、名前の通り雄成鳥の虹彩は金色に見えます。

一方、雌成鳥の虹彩は白から黄まで個体差があり、雌第1回冬羽の虹彩は鈍い黄褐色に見えます。

虹彩からはこの個体を見ると、今までの前提となっている第1回冬羽としても問題ないと思います。

雨覆の注目!

ピンボケ画像ですが、雨覆が細長く見えています。

前が灰色っぽい、真ん中が黒帯、後ろは白いので雌の第1回冬羽と考えます ⇔雌成鳥は前から白黒白黒白の模様になります。

動画

この個体は参照図鑑のP268の2段目の左側の個体に似ていると思います。

結論

以上の各点から、ホオジロガモ雌第1回冬羽と現時点では考えています。

野鳥 ヨシガモ 2017.12.17 皇居

す今回は皇居で観察したヨシガモです。

ヨシガモは各お堀合わせて40羽以上観察できて嬉しい驚きでした。

というのも神奈川県ではヨシガモは普通種と呼べるほど観察できるカモではなく、毎年行っている県内ガンカモ調査でも例年50羽前後の記録なのです。

横浜に限れば例年数羽の記録であり、毎年横浜市内をヨシガモ探しに奔走します。

というわけで雄の綺麗な頭部の色合いも合わせて思い入れが強いカモなのです。

探鳥記にも登場しましたが、下画像のヨシガモは構造色で見え方が変化するとはいえ、赤紫色の目立つ個体でした。


ヨシガモ雄成鳥 垂れ下がる独特の三列風切が目立つ

動画 


上画像と同一個体で、元旦に掲載した画像です。


同じ場所にいた別個体


目を閉じると白いまぶたが現れる。


雌成鳥の非繁殖羽


上画像と同一個体
三列風切の基部は淡色なので成鳥の非繁殖羽 ⇔①幼鳥は基部まで全て黒い ⇔②成鳥の繁殖羽は他の部位と同様の黒褐色と橙褐色の斑が現れる


雄の方が雌より大きい  雌はやはり三列風切の基部が淡いので成鳥の非繁殖羽


大きさ比較 ヨシガモ48㎝、キンクロハジロ40㎝

1月前のヨシガモの様子⇒ここで閲覧できます
1月前のヨシガモの様子⇒ここで閲覧できます

探鳥記 2017.12.17 皇居周辺 9:15~12:30 晴れ

午後から東京で用事があったので、その前に皇居周辺を探鳥した。

日比谷公園 9:15~9:45 

まずは日比谷公園へ。

20年前に日比谷公園でカワセミを目撃した時の衝撃が忘れられず、今回は皇居に行く前にどうしてもカワセミを探したかったのである。
日比谷公会堂付近から入る。

日が当たらず寒々とした公園内の雰囲気である。

野鳥のいる匂いがする2つの池を巡ることにした。

まずは雲形池へ。

日の光を受けてツルの形をした噴水からの水しぶきが綺麗だ。


雲形池のツルの噴水

周囲の草木からはシジュウカラウグイスの声が聞こえる。

日比谷公園でウグイスがいるのか!確かにウグイスの地鳴きだった。

周辺の芝生ではツグミがいるだろうと探してみたが確認できず。

心字池に移動する。

20年前にカワセミを見た場所だ。

野鳥のいる雰囲気がある心字池

カワセミチェックのため、池に突き出た枝や池の面した杭や石の上を見るもいない。

カルガモ達が休んだり、水面を行き来していた。

見聞きした野鳥(観察順)
シジュウカラ、ハクセキレイ、ウグイス、ヒヨドリ、コゲラ、メジロ、カワウ、カルガモ、スズメ 計9種

皇居 ①お堀巡り 9:45~11:00

日比谷公園から交差点を渡って日比谷堀へ。

ここからはカモの観察がメインである。

日比谷掘
まずは水面にカイツブリが見える。こんもりとした姿で浮いているので、離が遠いと浮遊物と間違えてしまう。石垣付近でじっとしているアオサギゴイサギを発見。カモはというと、数羽のハシビロガモキンクロハジロを発見。ちょっとカモが少ない。

凱旋掘
ここではオオバンのみで、上空をカワウが通過。

桜田堀
遠くに頭が緑色のカモ達がいるので、反射的にマガモ雄と思ったが、よく見るとヨシガモ雄だった。

それにしても堀にはたくさんのヨシガモがいて驚いた。

ヨシガモ雄の中には頭部が赤紫色のシブい色の個体がいて見入ってしまった。

太陽光線の当たり具合によって見え方が変わる構造色であるとは思うが、ここまで赤紫色は見たことがなかった。

ヨシガモ


オカヨシガモ 奥が雄、手前が雌


遠く国会議事堂を望む
二重橋掘
オオバンキンクロハジロヨシガモを観察。

二重橋を望む

蛤掘
ここでハシビロガモヨシガモコガモを観察していると、右手からカモが飛来してきて目の前に着水した。

ホオジロガモ雌だ!


ホオジロガモ

くちばしが太くて短く顔つきや色合いがどこかレトロな雰囲気がする。

こんな間近で観察するのは初めてなので、潜水する行動をしばらく観察することに。

途中、同行者の猛禽コール!に急いで上空を見ると、ノスリカラスにちょっかいをだされているところだった。

まさか皇居でノスリが見られるとは思わなかった。

桔梗掘
ハシビロガモヒドリガモコガモオオバンなどが目に付いた。

1年前はここでアメリカヒドリ雄を観察したが本日は現れず。

皇居の各堀では、よく目にするマガモカルガモがいないのが不思議だった。

そして、いよいよ今回1番行きたかった東御苑へ向かう。

見聞きした野鳥(観察順)
カイツブリ、アオサギ、ゴイサギ、キンクロハジロ、ハシビロガモ、オオバン、カワウ、ヨシガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、 ホオジロガモ、コガモ、ユリカモメ、ノスリ、ハシボソガラス 計15種

 

皇居 ②東御苑 11:00~12:30

桔梗掘の端にある大手門から東御苑に入城する。

入場無料!


苑内案内図

まずは二の丸庭園付近を探鳥する。


二の丸庭園の様子

まだ紅葉が残っており、晩秋といった感じの苑内である。

野鳥の気配はメジロシジュウカラが時々現れ、アオジの地鳴きを藪から聞いたぐらいであった。

二の丸から本丸跡地に向かう途中、またまた同行者の猛禽コール!

急いで上空を見ると何とオオタカだった。

冬の青空に白っぽい体の下面が映える。

先ほどのノスリに続き、オオタカまで観察できるとは!

確かに皇居内ではオオタカが繁殖しているという噂は聞いていたが、中々見ることもないだろうと期待していなかっただけに嬉しい!

テンションが上がったまま、本丸にある天守閣の石垣の土台へ上がった。


天守閣の石垣の土台

この天守閣の土台は天守閣が消失した後に再建のために再整備されたのだが、財政難のために再建されずに土台だけがそのままの状態で今日に至ったそうだ。

天守閣の土台だけに周囲を一望できた。

先ほどのオオタカはこの上空辺りを通過したのだろう。

本丸周辺でも鳥影は薄く、期待外れだったが、これから本格的な冬を迎えてどうなるか楽しみだ。

帰り際、通用門付近でエナガの群れに遭遇して気持ちよく東御苑を後にした。

見聞きした野鳥(観察順)
メジロ、ハシボソガラス、ヒヨドリ、アオジ、シジュウカラ、オオタカ、コゲラ、エナガ 計8種