探鳥記 2018.3.11 城ケ島 8:15~12:15 晴れ

この時期は三浦半島の南端に位置する城ケ島の岩礁から海面に浮かぶカンムリウミスズメを観察することができる。

陸地からカンムリウミスズメを観察できるのは非常に珍しく貴重な場所である。

たいていカンムリウミスズメは沖合にいることが多いので、どうしてもスコープ観察がメインとなり、カメラ撮影には厳しい条件ではある。

しかし、時々すぐそばで確認できるくらいの距離に浮いていることもあるそうだ。


画像の左端にある長津呂崎が今回の舞台 駐車場からは遠い距離ではない

駐車場から商店を抜けて長津呂崎に到着。

今の時期なら早朝から鳥仲間のグループがここで熱心に観察をしているのだが、今日は一人もいない!

いないということは今日は観察条件があまり良くないということか、、、。

凄腕ベテランバーダーの皆さんがいない中でのスタートとなった。
目の前に広がる海  中央の岩場付近で水鳥がいれば、近くで観察できていると言える

快晴で弱い東風が吹いている。

何はともあれお目当てのカンムリウミスズメを探そう!

スコープを左右にサッと振って海面を見入ると、すぐにウミスズメ類を4羽発見!

カンムリウミスズメウミスズメ

喉だけでなく胸にかけてまで黒いのでウミスズメの繁殖羽と判断。

眉斑もカンムリウミスズメの方がもっと太い白線に見える。

しばらくすると海上観察にようやく慣れてきたのか、次々とウミスズメを見つける。

非繁殖羽の個体も混じっており、繁殖羽との違いを確認する。

※今回ウミスズメが遠すぎて撮影が困難でしたので、掲載済みの動画を再アップします。

こんなにウミスズメがいるのだから、そろそろカンムリウミスズメを観察したい。

しかし、この後も観察するのはウミスズメだけであったが、後から来たバーダーさんによると、一度だけカンムリウミスズメを目撃したそうだ。

見たかった、残念!

※ということで、以前城ケ島で撮影した画像を掲載します。

今回ウミスズメの次に目立ったのはミツユビカモメだろう。


ミツユビカモメ 第1回冬羽   Sさん撮影

この日は目の前を何度も通過したり、数十羽の群れが上空を舞っては魚を取るために海面にダイブする姿を目撃した。

ほぼ垂直に水面に突っ込んでいく採食行動は予想外に豪快で驚いた。


クロサギ

時々、クロサギがゆっくりとした羽ばたきで目の前を通過していく。

独特の存在感があってお気に入りの鳥だ。

同行者がクロサギを観察して、体色は黒ではなく墨色と言っていたが、確かに墨色の方が良い表現と思った。


シロエリオオハム Sさん撮影

シロエリオオハムがずいぶんと近くまでやって来た。

体上面の白斑や後首部の白っぽくなっているが、首の前方はまだ非繁殖羽のままに見える。

昨シーズンの三浦半島周辺は冬鳥の水鳥の当たり年であって、金沢八景島そばでもシロエリオオハムが観察された!

が、今シーズンは不調であって、ようやく初めてシロエリオオハムを観察することができた。

この観察中に同行者が上空を通過するチュウシャクシギを発見!

シギチドリ好きにとっては有意義な目撃情報となった。

12時を過ぎて、お腹が空いて来たので、ここで城ケ島探鳥はお開きとした。

三崎港でマグロを食べてから次の探鳥場所を考えよう。

見聞きした野鳥(観察順)

イソヒヨドリ
トビ
スズメ
ヒヨドリ
ウミスズメ
ミツユビカモメ
カワウ
オオハム
クロサギ
ウミネコ
シロエリオオハム
ウミウ
オオミズナギドリ

計13種  目撃談:カンムリウミスズメ、チュウシャクシギ

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