探鳥記 2018.11.16 静岡探鳥① 麻機遊水地 8:30~10:50 晴れ

金曜日に有給休暇を取っての3連休で探鳥遠征を検討するも、ずいぶん前から土曜日は雨の予報となっていた。

そこで金曜日は日帰り探鳥に切り換えて、どこに行くかを仲間と相談。

せっかくの平日探鳥だから休日混みそうな場所へ行くという基準で、今回の静岡探鳥となった。

コースは冬の猛禽類の観察を主として、麻機遊水地⇒富士川河口⇒浮島が原とした。

まずは静岡市内にある麻機遊水地へ。

ここ数年ずっと探鳥したいと思い続けて来た場所であり、ようやく念願がかなうことができた。

嘘のような話であるが、10月末から数日間イヌワシ幼鳥がここに降り立ってしばらく滞在したとのこと。

その後イヌワシは観察されていないが、不意に登場する可能性もゼロではない。

イヌワシ観察という淡い期待を抱いて現地に無事到着。

初めての探鳥地なので、どこがポイントなのか全くわからない。

取り敢えずまずは第4工区と呼ばれる池の南岸から観察。


上の上空画像にある青文字付近からの展望 ここから観察した

土手越しに遊水地の水面が見ると、マガモヒドリガモの小群がいる。

少し離れたところに体全体が黒っぽく見えるヨシガモ雌を発見。

特に珍しいカモではないが、ヨシガモを見るとなぜかテンションが上がる。

ふと上空に目をやるとハシブトカラスが数羽絡み合って飛んでいる。

このような場合、カラス同士でじゃれ合っているか?猛禽類を威嚇しているか?のどちらだが、今回は何とオオタカを威嚇していた。

このオオタカハシブトカラスに追われて我々の前方にある樹木に逃げ込んで難を逃れた。

大好きなオオタカの登場、しかもスコープで細部までじっくり観察できて更にテンションが上がった。

オオタカの鋭い目つきはさすが猛禽類といった感じで、観察しているこちらの気持ちも引き締まるくらいだ。

実際はカラスに威嚇されビクビクしていると思うが。


 猛禽ツアー、オオタカの登場で最高の滑り出しとなった

枝止まりしている最中も仕切りに上空を気にしていた。

以下はその時の様子。

その後、カワセミイソシギのように水面すれすれの高さで奥の樹林に飛び去った。

上空を飛ぶとまたカラスにからまれる心配でもしたのだろう、あんな低空で飛ぶオオタカを初めて見た。

次に第3工区に移動。

駐車場の前に設置されている観察小屋の2階から、エリアの様子はもちろん周囲の山々を一望できる。


観察小屋の2階からの眺め

目の前に広がる池や周囲の樹林には鳥影はなく、また山々の尾根上空を中心に猛禽類を探すも観察したのはトビだけであった。

この状況から第3工区には深入りせず富士川河口に移動することも考えたが、初めての場所なので様子だけでも把握することにした。

入口付近の草地ではベニマシコが盛んに鳴いていた。

内部に進むにつれ、鳥影が濃くなり、ジョウビタキアオジカシラダカなどの冬の小鳥の他、ウグイスエナガシジュウカラなどの留鳥も見聞きすることができた。

観察できなかったが、ツグミシメシロハラなどもいる雰囲気であった。

まだまだ冬鳥シーズンが始まったばかりという感じで、冬鳥が種数ともに増加するこれから楽しみだ。

何とかこの冬に是非とも再訪したい場所である。

次の探鳥地・富士川河口へ。

見聞きした野鳥(観察順)

モズ
ジョウビタキ
ホオジロ
ケリ
カルガモ
ヒドリガモ
マガモ
アオサギ
ダイサギ
ハシブトガラス
カワウ
オオバン
カワセミ
バン
カワラヒワ
ヒヨドリ
ハクセキレイ
オオタカ
ハシボソガラス
チョウゲンボウ
ウグイス
コサギ
トビ
ベニマシコ
キジバト
アオジ
メジロ
カシラダカ
エナガ
シジュウカラ

計30種

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