探鳥記 2018.1.12 稲敷 後半 9:30~17:00 晴れ

一息ついてから本新地区の農耕地へ。

まずはホシムクドリが例年観察されるポイントへ行く。

ムクドリの大群が電線と田畑を行き来しているが、見つけられず。

今年も飛来しているので、このエリアのどこかで会うだろう。

次のポイントでは奥のハス田でコチドリに似た個体を発見。

脚が鮮やかなオレンジ色なので、ハジロコチドリの可能性がある。

ハジロコチドリは名前の由来である翼上面に白い翼帯があるので、遠目からだとコチドリとの差はこの識別点が有効だ。

しばらく60倍でのじっくり観察が続いたが、ついに翼を広げてくれて白い翼帯を確認した。

その後、隣の草原に飛び去ってしまったので、ちょうど良いタイミングの観察となって嬉しい。

更に堤防に突き当る手前のハス田ポイントへ向かう。

このポイントは冬季はハマシギの群れ、オジロトウネンタカブシギなど何かいつも観察されている。

今回は14羽のオオハシシギがそこにいた!

思わぬ出会いとなったオオハシシギの群れ

車内や車の陰からの観察・撮影となったので、15mくらいの近距離からオオハシシギを堪能した。

なかなかこの距離からの観察はできないので幸運だった。
寄りそう仲睦まじい姿は見ている私もホッコリしてしまった。

そばにタシギもいたので、大きさ比較をする。
オオハシシギと体色は違えど体型とくちばしは似ているタシギ

15時を過ぎた。

本新地区の堤に上がり、川越しに浮島湿原を観察する。

目の前でチュウヒが舞ったり、ミサゴが上空を通過する。

湿原内の木立にはまだ猛禽類の姿は見えない。

今回の猛禽類のねぐら入り観察は浮島湿原ではなく甘田干拓地であるので、そろそろ移動しよう。

甘田干拓地ではすでに多くのバーダーが集まっており、さすが今年の注目ポイントである。

甘田干拓地

準備を終えて周囲の草原を見渡すと、さっそくチュウヒが舞っていたり、杭の上にチョウゲンボウ雌がいる。

この場所は猛禽類のねぐらだけでなく、日中からの狩場にも使われているような感じがするが、どうなのだろう。

しばらくするとハイイロチュウヒ雄が現れた。

この個体は他の狩場からねぐら入りのため飛んで来たようだ。

グレーを基調とする雄はやはり目を引いて、その登場に周囲のバーダーも興奮状態となる。

もう一つの主役はコミミズクである。

飛翔するコミミズク

コミミズクはこの場所に3羽おり、必ず1羽はどこかの杭に止まっている状態であった。

周囲を必要以上?に首を振ってキョロキョロして姿はいつ見てもユーモラスだ。

先ほどの杭止まりのチョウゲンボウ雌がコミミズクの捕まえたモグラ?ネズミ?を横取りして、食事する光景も観察できた。

この頃になると、広大な草原のどこかで猛禽類が観察できる状態で、あっという間に時間が過ぎていく。

猛禽類自体の観察総数は浮島湿原の方が多いと感じたが、甘田干拓地の方が今シーズンに限ればハイイロチュウヒコミミズクは近くい距離で観察できている。
また私がチョウゲンボウ雌の食事を観察中に、コチョウゲンボウが目の前を横断したそうだ。

猛禽観察の合間に周囲の草原の小鳥に注目すると、ホオアカオオジュリンホオジロを確認した。

どうやらコジュリンの観察例もあるようだ。

だんだん周囲は暗くなり始めて、ねぐら入りの光景を期待したが、浮島湿原に比べて数は少ないようだ。

帰り際、これから本格的な狩りをするコミミズクの姿が車窓から見えたので、車を止めて観察。

暗闇で狩りをする姿を想像して、名残惜しくも稲敷を後にした。

夕暮れのフィールド

見聞きした野鳥(観察順)

ツグミ
ノスリ
トビ
カイツブリ
チョウゲンボウ
ハシボソガラス
タゲリ
ハクセキレイ
セグロセキレイ
タヒバリ
モズ
カワラヒワ
ホオジロ
クサシギ
イソシギ
オジロトウネン
タカブシギ
ベニマシコ
ムクドリ
タシギ
ムナグロ
オオジュリン
スズメ
ダイサギ
コサギ
アオサギ
カワウ
ヨーロッパトウネン
ハジロコチドリ
オオハシシギ
ミサゴ
コガモ
カンムリカイツブリ
セグロカモメ
コミミズク
ハイイロチュウヒ
チュウヒ
ハヤブサ
ホオアカ
アオジ
オオバン
キジバト

計42種 目撃談 クイナ、コチョウゲンボウ

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