探鳥記 2017.11.19 酒匂川② 8:00~16:30 晴れ

前回酒匂川探鳥①の続き。

開成駅付近の左岸

いつも右岸からの観察で左岸から見える光景をどんなものかと気になっていた。

そこで今回は狩川合流点付近から対岸に渡って左岸から観察することにした。

左岸からの観察場所を求めてしばらく北上する。

車で通れてじっくり観察できる場所があるのか?紆余曲折を経て開成町付近にたどり着く。

到着して直ぐに同行者が後背地の池にいるクサシギを発見する。

クサシギシギの中でも警戒心が強いので、ゆっくり隠れながら進んで撮影する。

動画

最初、タカブシギに見えた。

クサシギが飛び去ってしまったので、今度は酒匂川に目を移すと、本日2度目のカワイアイサ系4羽を発見。

祈るように観察するもコウライアイサではなかった。

カワイアイサは流れに身を任せて下ったり、流れに逆らって採餌をしていた。

カワアイサ雌タイプ   左個体はボサボサした冠羽から成鳥雌、他の2個体は目先にストライプ斑があるので幼鳥と推定。

それにしても広々とした河川敷にいると、柔らかな日差しと心地良い風を受け、富士山や丹沢の山容を眺められて気持ち良いものだ。

小田原城北工業高校付近の酒匂川左岸

ふと後ろの後背地を見るとまたクサシギが戻っていた。

草陰から撮影

クサシギしばらくするとまた飛び去ってしまった。

再度酒匂川を見ると、いつの間にかカワアイサは何と10羽に増えており堤防で休んでいるではないか!

今度は体全身ハッキリと観察できるのでコウライアイサ診断をするも駄目。

どっと疲れが出てしまい、お腹も空いて来たので、移動する。

開成水辺スポーツ公園

ようやく折り返し地点に到着した。

前回この付近を探鳥した際に電線に止まるハヤブサがいたのを思い出した。

広い河川敷ではユリカモメカルガモが行き交い、ダイサギが獲物を求めてじっと水面を見ている。

猛禽類が止まりそうな周囲の鉄塔をチェックするも確認できず。

結局、河口から開成町までの往路では、コウライアイサは観察できず。

コウライアイサが観察時に死角にいる場合や移動してくる可能性があるので復路に期待しよう。

開成駅付近左岸

またしても先ほどと同じ後背地にクサシギが採餌していた。

お気に入りの場所なのだろう。

カワアイサも相変わらず堤防上で休憩中で進展はなし。

時間がない!まだ見ぬコウライアイサを求め河口に進もう!

報徳橋付近右岸

ずっと左岸からの観察が続いたので、報徳橋を渡ってすぐの右岸へ移動。

またしても同行者が小さな川筋の水たまりにいるクサシギを発見する。


背中のオリーブ色が濃くイソシギを連想させる。

この辺りの草原ではアオジジョウビタキベニマシコ、オオジュリン辺りがいそうであるが、まだ時期尚早か。

どうしてもこの辺りは走行も駐車もしにくいので左岸に戻る。

小田原アリーナ付近左岸


山の稜線上に出っ張っている山が矢倉岳。ワシタカの渡り時のランドマークである。

ここでは4羽のカワアイサを発見。
辺りはだんだん暗くなって観察条件は悪くなるが、逆に体色や模様より動き方に関心が移ってくる。


左)雄のエクリプスから繁殖羽へ移行中の個体 右)雌タイプ

夕方近くだが川の上流に向かって水面に身をかがめて活発に採餌する個体もいる。

カワアイサを観察していると、突如褐色の猛禽類が目の前の石の上に止まった。

オオタカ若鳥だ!

夕陽に照らされていつもより格好良く見える!

今回は狩川でも観察しているが、同じ個体だろうか?

おそらく水浴びをしに来たのだろう。

しばらくじっとしていたが、我々が気になるのか中州の草むらに入ってしまった。


夕暮れの河川敷 背景には富士山と矢倉岳の姿

日没となって急に寒くなったので、お開きとすることにした。

探鳥した日以後もコウライアイサを撮影した画像を見ていないし、ハッキリ目撃談も耳にしていない。

おそらく誤報だったと思うが、この時期なら人知れず飛来していた、あるいは今後も飛来する可能性は十分ある。

今回こんなにカワアイサを食い入るように観察したのは初めで、カワアイサの勉強に非常に役立った。

見聞きした野鳥(観察順)①②合計

ヒヨドリ
モズ
カワラヒワ
ユリカモメ
オオバン
アオサギ
ダイサギ
カルガモ
イカルチドリ
ハシボソガラス
コガモ
ムクドリ
マガモ
タヒバリ
ハシブトガラス
イソシギ
カワセミ
トビ
ヒバリ
ツグミ
セグロセキレイ
カワアイサ
ヒドリガモ
カイツブリ
カンムリカイツブリ
キンクロハジロ
オカヨシガモ
オオセグロカモメ
セグロカモメ
ウミネコ
オオタカ
ホオジロ
クサシギ
チョウゲンボウ
キジバト

計35種

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