探鳥記 2017.11.19 酒匂川① 8:00~16:30 晴れ

ここ数年この時期にコウライアイサが神奈川県内の酒匂川や相模川で短期間立ち寄る姿が観察されている。

昨年も酒匂川で目撃されていたそうで、今年はコウライアイサの飛来を念頭に入れてカモの季節を待っていた。

そろそろかな?と思っていたら、どうやら酒匂川に飛来しているという噂を聞いた。

そこで今回は1日かけて河口から中流域の開成町付近までコウライアイサを主目的にして探鳥することになった。

それでは酒匂川のどこで探すのか?

酒匂川は上流は丹沢湖から下流は小田原市街地の東側を流れているが、河川の状況や過去の観察例から判断して開成町から下流域で探索するのが良いと考えた。

そこで河口からスタートして狩川合流点までは右岸を、そこから左岸に渡って開成町付近まで行き、同じ道を戻って飯泉取水堰手前で終えるコースと採った。

河口右岸付近

前回11月5日の探鳥時は2羽のクロハラアジサシユリカモメともに河川敷上空を頻繁に行き来していたが、今回は見当たらず。

前回登場したクロハラアジサシ幼鳥 Sさん撮影

カモの姿もポツンポツンと見えるだけである。

河口から丹沢を望む。これからの季節、山を眺めるのも楽しみの1つである。

運動場の芝生にはヒバリの姿を久々に間近で観察できた。

ヒバリの仲間には珍鳥が多いので、珍鳥を識別するためにもヒバリをこういう機会にじっくり観察しよう。

 


以上2枚ともヒバリ。冠羽が立ってないと一瞬ドキッとしませんか?

東海道線の高架下付近ではカワセミを発見。

河口から高架下辺りまでは、カワセミイソシギイカルチドリの3種が最も観察しやすい場所だ。

カワセミイソシギは活発に飛び回るので見つけやすいが、鳴きながら飛ぶことが多いので鳴き声を覚えると更に見つけやすくなる。

一方イカルチドリは河川敷の石ころに紛れてじっとしていることが多いので目立たないが、漠然とフワッと見るのではなく意識して探せば見つかるだろう。

河川敷では今シーズン初めてのツグミを見つけた。

冬季は普通に観察できるツグミではあるが、やはり初認は嬉しい。


ツグミの登場で本格的な冬鳥シーズンが開幕!

この付近河川敷は奥行きがあり、オオタカミサゴなどの猛禽類が安心して食事をできるところなのだろう観察する機会は多いが、今回は観察できず。

飯泉取水堰付近

堰の手前の川の流れが滞っている場所では小魚がいるのだろうユリカモメカワウコサギダイサギアオサギの群れが水面を漁ったり、上空を飛び回っている。


堰から下流を望む。

堰の上流では前回より気持ちカモの数が増えたように感じる。

堰から上流を望む。

奥のカモの群れの中に遠くからだと体が白っぽいのがいる。

カワアイサコウライアイサか?

緊張が走るも脇腹にうろこ模様がなかった!残念!

結局ここにはカワイアイサ雄1と雌タイプ3がいた。

左からカワアイサ雄、マガモ雄、オカヨシガモ雄、奥にオカヨシガモ雌

狩川合流点

ここで開成町付近の上流からコウライアイサを探索してきた鳥仲間と合流。

残念ながら上流ではカワアイサを観察するもコウライアイサは発見できなかったとのこと。

探索を中止して丹沢湖への探鳥に切り換えるか考えたが、このままのプランで続けることにした。

ここでは枝止まりするオオタカ若鳥をじっくり観察することができた。

若鳥といえども眼光は鋭い。

猛禽類と言えば、酒匂川沿いには高圧電線の鉄塔が多くあり、ハヤブサチョウゲンボウオオタカなどが止まっているイメージで1本1本チェックするようにしている。

例年この辺りの河川敷ではカワアイサを目撃することが多いのだが観察できず。


合流点の方からかり狩川上流を望む。

続きは次回。

見聞きした野鳥(観察順)

ヒヨドリ
モズ
カワラヒワ
ユリカモメ
オオバン
アオサギ
ダイサギ
カルガモ
イカルチドリ
ハシボソガラス
コガモ
ムクドリ
マガモ
タヒバリ
ハシブトガラス
イソシギ
カワセミ
トビ
ヒバリ
ツグミ
セグロセキレイ
カワアイサ
ヒドリガモ
カイツブリ
カンムリカイツブリ
キンクロハジロ
オカヨシガモ
オオセグロカモメ
セグロカモメ
ウミネコ
オオタカ

計31種

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