探鳥記 北海道縦断⑤ 2018.6.16 稚内⇒旭川 4:30 ~16:10 晴れ

豊富自然公園 6:50~8:00

シマアオジ観察というこのツアーの最大の目的を達成し、安堵感と開放感一杯でセンター近くの豊富自然公園へ。

ここでは森林性の野鳥を観察したい。

アカハラコマドリコムクドリコルリキビタキセンダイムシクイアカゲラツツドリカッコウハシブトガラなどが観察できるそうだ。

7時前に公園駐車場に到着。

早朝の夏鳥のコーラスを期待するには遅い到着ではあるが、さっそく森のほうからキビタキツツドリの鳴き声が聞こえて来た。

期待を膨らませて森の中へ。

豊富自然公園は平地にあるレジャー施設と森とで構成されているようだ。

森に入ると意外と鳥が少ないので戸惑った。

鳥影が薄い中、キビタキの姿を見て一安心。

森の散策コースはフラットではなく山の斜面をのぼる設定である。

普段からあまり利用されていないのか、森の散策コースの小径は荒れ気味であった。

森の中はうっそうとした雰囲気で、サロベツ原野のそばなのに先ほどまで湿原にいたことを忘れてしまうほどの深さである。

野鳥がたくさんいる匂いがするのだが、、、。

鳥達が繁殖期に入り、観察しにくいだけなのか?そもそもいないのか分からない。

この森の中ならコマドリコルリの声が響き渡って素晴らしいのだろうなぁと妄想モードに。

時々センダイムシクイヤブサメキビタキの声が聞こえ、ヒガラコゲラがそばに現れてくれた。

静かな雰囲気なので、特にヤブサメの声がいつも以上に際立って聴くことができた。

森の中をずいぶんと登り、ようやく尾根沿いの小道に出ると、そこにはサロベツ原野と利尻岳を見渡せる展望が待っていた。


洋上アルプスと謳われる利尻岳

野鳥観察の方は予想外であったが、次回道北に来る際はまた是非探鳥しようと思う場所であった。

次の目的地は稚内市に戻り、またもや森林性の野鳥を求めて稚内森林公園へ。

見聞きした野鳥(観察順)

キビタキ
ウグイス
アオジ
ツツドリ
キジバト
センダイムシクイ
シジュウカラ
コゲラ
ヤブサメ
ヒガラ
ハシボソガラス

計11種

稚内森林公園&稚内港 9:20~10:50

実は昨夜の宿の裏山付近に稚内森林公園がある。

夜間、裏山から盛んにエゾセンニュウの声がしていたので、エゾセンニュウを是非観察したいものだ。

この森林公園、コマドリコルリアカハラコサメビタキキクイタダキキビタキなど、このエリアでは一番森林性の野鳥が観察できるとの話。

知り合いの情報によると、コマドリの密度が高いこと、以前この時期にギンザンマシコ!の群れを観察したとのこと。

車中でイメトレ探鳥を終えて、後は現実を確認するだけ!と幸せな気分で現地入り。

早速、駐車場付近で遠くの方から複数のコマドリの声がする。

近くからの声なら何とか見つけ出したいが、この様子ならどこかで必ず観察できるだろう。

依然として楽観モードであったが、いかんせん公園内は広すぎてポイントが分からず、野鳥と会えない状態が続いてしまった。

針葉樹林帯の斜面を登ることとし、針葉樹の好きなキクイタダキギンザンマシコなどに注意して探索するも気配なし。

このまま登り切ると稚内市街を見渡せる場所にたどりついた。

はるか遠くに宗谷岬が見える。


眼下に稚内港を望む

そばではホオジロが気持ちよさそうに囀っていた。

道北の景色を味わった後、鳥影が少ないので別ルートで駐車場へ戻ることに。

途中、シマエナガの群れに遭遇して、一同喜びに沸く。

シマエナガ北海道で生息するエナガの亜種で、成鳥は頭部が真っ白なのでエナガとの識別は簡単である。

カワイイ!カワイイ!と言いながら観察していると、群れの中にエナガのように頭部の一部が黒い個体がいる。

エナガ?と一瞬考えたが、シマエナガの幼鳥の特徴であることを思い出した。

ようやく盛り上がって、この勢いでドンドン観察するぞ!と息を吹き返したが、結局駐車場までサプライズはなかった。

北海道探鳥を実感するシマエナガを観察できて良かったが、アカゲラオオアカゲラヤマゲラなど大型キツツキ類を豊富自然公園でもそうだったが、観察できなかった。

豊富自然公園に続き想定外の探鳥結果となってしまった。

良い探鳥地なのだから、もう少し詳細な下調べが必要だった反省、、、。

駐車場上空をオオセグロカモメが舞っているのを見て、稚内港で海鳥をチラ見したくなった。

次に行く探鳥ポイントはまだまだあるが、急遽稚内港へ。

港内にはオオセグロカモメウミネコセグロカモメが舞っている。

水面に何か浮いていないか?とりあえず見ると、まっ黒な水鳥を発見。

スコープで見ると背中の金属光沢が綺麗なヒメウであった。

ちょっと得した気分で、次の目的地メグマ沼へ向かった。

見聞きした野鳥(観察順

コマドリ
エゾセンニュウ
ハシボソガラス
キジバト
ヒガラ
カケス
ウグイス
センダイムシクイ
ツツドリ
ホオジロ
エナガ
キビタキ
シジュウカラ
オオセグロカモメ
セグロカモメ
ウミネコ
ヒメウ

計17種

スポンサーリンク