探鳥記 2019.2.24 北海道東部② 2日目 6:00~17:00 晴れ

ホテルのロビーに4時半に集合するも、車の窓ガラスが氷結しているため、しばし待機。

出発後、迷わず朝食はセイコーマートへ。

ちなみに中標津から根室間はコンビニがほとんどないので注意が必要。

別海町辺りで空が明るくなり、根室の温根沼で日の出を迎えた。

温根沼周辺 6:00~6:30


夜明けを迎える温根沼

まず見るからに寒そうな川面を探索するとウミアイサの群れが見えた。

雪上にはポツンポツンとオオワシの姿が!遠くからでも黄色のくちばしが目立つ。

洋上にはホオジロガモカワアイサもいる。

カワアイサウミアイサを同じ場所で見たので、ちょっと嬉しい。

見聞きした野鳥(観察順)

ウミアイサ、オオセグロカモメ、オオワシ、ホオジロガモ、ハシブトガラス、カワアイサ、ハシボソガラス、ホシハジロ、オジロワシ 計9種

 

根室市へ向かう車窓からはオジロワシを度々観察した。

トーサムポロ沼 7:10~7:20

根室市を通過して根室半島の先端へ向かう途中、ノーマークであったが雰囲気の良い場所があったので一時停止。

ホオジロガモマガモなどのカモの群れを観察中、突如、上空をオジロワシが通過してどよめく。

反対側の湖では14羽のオオハクチョウが休憩中。

ここでもカワアイサウミアイサのコンビを観察、この辺りでは当たり前の光景かも。

見聞きした野鳥(観察順)

ホオジロガモ、マガモ、キンクロハジロ、スズガモ、オジロワシ、オオハクチョウ、ウミアイサ、カワアイサ   計8種

温根元 7:35~8:20

いよいよ今回の道東探鳥の大きな目標であるチシマシギのポイントに到着。

ここでは海鳥観察のためにハイドが設置されている。

特に冬季はハイドから観察できるので非常に有難い!

今シーズンは30〜40羽近くのチシマシギが越冬中との話があり、この機会を確実にものにしたい。

ハイドから目の前の沖合にある岩礁にいる時が最大な観察機会であり、裏手に回ってしまうと観察不能となる。

幸運なことに岩礁の上部には雪があり、おそらく反対側は雪に覆われているようだ。

つまり、チシマシギは我々の死角に入ることができないので絶好の観察状態にあることを意味する。


海上に浮かぶ右隅の岩場でチシマシギの目撃例が多い

 
上画像の右隅の岩場の拡大図 この距離からの探索にはスコープの使用が必要

しかし、こういう時に限って運悪くオオワシが岩礁の高い場所に居座っており、この場合はチシマシギは他の場所に避難する傾向にあるそうだ。
長居をしていたオオワシ 去った後も状況は好転せず、、、。

オオワシがいても何度もスコープで岩場を丁寧に探索するもいない。

最近はハイドの崖下の岩場で目撃談があるので、こちらも必死に探索するも見つからず。

タイミングの問題と考えて、気持ちを切り替えて周辺海域を探鳥すると、クロガモシノリガモホオジロガモを発見。


こちらの焦る気持ちとは反対にどこかのんびりとした感じのクロガモ

そばの漁港まで探索範囲を広げるがチシマシギは見当たらず。


港内で休憩中のオジロワシ若鳥

時間を空けて再度探索することにして、納沙布岬に移動。

見聞きした野鳥(観察順)
オオワシ、オオセグロカモメ、クロガモ、シノリガモ、ホオジロガモ、オジロワシ 計6種

 

続きは次回。

探鳥記 2019.2.23 北海道東部① 1日目 15:20~17:00 晴れ一時雪

今回2泊3日で北海道東部での探鳥を行った。

2泊3日といっても行きも帰りも午後の飛行機便なので、実質2日間の探鳥、、、。

そのため、今回は①野付半島で主にユキホオジロなどの小鳥を、②根室半島でチシマシギチシマウガラスなどの海鳥を観察することに絞った。

まずは中標津空港から野付半島へ。

野付半島での短い探鳥時間を考えると、むしろ空港そばの緑ヶ丘森林公園で森林性の鳥を探鳥するのも良いと考えたが、ユキホオジロとの出会いに賭けた。

野付半島での探鳥は2016年6月以来であるが、もちろん季節は違うので見える風景も別世界だ。

野付半島ネイチャーセンターによると、この冬ユキホオジロはセンターから野付崎灯台付近までの海岸線で観察されることが多いとのこと。

このポイントに到着したのが4時過ぎ。

素晴らしい出会いを妄想してエリアを重点的に探索するも、ユキホオジロの気配はなし。

陸地側ではカラスが樹上で休んでいるのが見えるだけ。

ユキホオジロ、あわよくば数羽いることが確認されているツメナガホオジロを初日に観察するという甘い目論見は見事に外れた。


遠くにぼんやりと知床半島を望む

そこで海鳥観察に切り換えることにして、直ぐに波打ち際にたたずむシロカモメを見つけた。


シロカモメ

更に沖合に目を向けて探索するとコオリガモを発見!

3羽のコオリガモをスコープでじっくり観察して、改めて北海道にやって来たことを実感した。

目が慣れてきたせいか周辺にはクロガモウミアイサビロードキンクロと次々と観察した。

この勢いでアラナミキンクロ!ヒメハジロ!コケワタガモ!という分けにはいかなかったが、8羽のビロードキンクロの小群や約130羽のウミアイサの大群を観察できた。


8羽のビロードキンクロを発見!

全部雄かと思いきや頭部全体が黒っぽい雌がいた。

時々雄が求愛行動のような仕草をしていたが、7羽の雄に囲まれてモテモテの雌である。


雌と似ている雄の1年目の冬羽は、くちばし先端が赤っぽく、また瘤がないが、この画像からは瘤がはっきりと分かる。成鳥かどうかは不明。

三番瀬でもウミアイサビロードキンクロを観察する機会が多いが、やはり北海道のスケールだ。

※まとめ動画 登場順はシロカモメビロードキンクロウミアイサ

日没が近づいて来た。

最後まではユキホオジロには会えなかったが、夕陽に染まる銀世界の光景を見えて良かった。

この日は中標津に泊まった。

初日にユキホオジロを観察できなかったため、次の日の早朝から野付半島で探索するか?それとも根室に夜明け前に移動して早朝から探鳥するか?

悩んだ挙句、明日は根室で日の出を迎えることにして、野付半島でのユキホオジロは最終日の探索に賭けることにした。

見聞きした野鳥(観察順)

ハシブトガラス
ハシボソガラス
オオセグロカモメ
ウミウ
シロカモメ
コオリガモ
クロガモ
ウミアイサ
ビロードキンクロ
ヒメウ

計10種

 

探鳥記 2019.2.17 舞岡公園 15:00~17:20 晴れ

東京港野鳥公園から舞岡公園へ。

15:00に到着。

駐車場から宮田池裏の湿地帯経由できざはし湿地へ。

途中で出くわしたバーダーから親切にも?アリスイは先ほど出ていたが、今日はもう観察できないだろうという嫌な情報をもらう。

テンション下がり気味の中で宮田池裏の湿地でアカハラを発見、この冬初観察となった。

付近にはクイナアオジクロジもいて鳥密度が濃かった。

宮田池ではマガモのペアが休憩中、カワセミは珍しく不在だった。

きざはし湿地では到着して直ぐにアリスイヤマシギを探索するも見当たらず。

ここのアリスイは年末から観察されているが、タイミング悪く元旦、2日と連続して観察できず。

最近ようやく出が良くなって時間を問わず観察されている様子である。

ここにいる間、粘り強くアリスイを探索して度目の正直を願ったが、二度あることは三度あるとなってしまい、今シーズン3回目の挑戦も完敗。

ただし、アリスイ探索中に今季舞岡で初観察のタシギと出会えたので良しとしよう。


タシギ ようやく冬の常連さんとご対面

そばの刈田ではクイナバンが盛んに食事中、警戒心より食欲が勝っている様子だ。


クイナ 観察当初は警戒して草原への出たり入ったりを繰り返していた

一方、ヤマシギはというと到着時はいないと思っていたが、実は最奥の斜面にじっとしていた。


ヤマシギ 最後の動画で居場所が分かります

こちらは夜行性なので時間と共に徐々に体を動かし、ついには採餌行動をし始めて視界から消えて行った。

17時を過ぎて駐車場へ戻りながら探鳥を続ける。

宮田池裏の湿地では体下面や顔の一部に白斑がかなり目立つクロジ雄若鳥を観察。

最後の最後で駐車場と住宅地の間の草原でホオジロペアを発見して驚いた。

というのも先日90年代前半から舞岡公園で観察なさっている知り合いの方から、観察当初に比べてホオジロを見かけなくなった話を聞いたばかりだったのだ。

私は90年第後半から舞岡公園で探鳥しているのだが、確かにホオジロを観察した記憶がない。

舞岡初観察のホオジロと出会えて素晴らしい締めとなった。

ちなみに90年代後半はまだキジが生息していた。

まとめ動画 クイナ、アカハラ、ヤマシギ、カシラダカ、アオジ、クイナが登場!

 

見聞きした野鳥(観察順)

エナガ
シジュウカラ
コゲラ
ヒヨドリ
メジロ
アカハラ
クイナ
アオジ
アオゲラ
クロジ
ヤマガラ
マガモ
カシラダカ
ジョウビタキ
ウグイス
シメ
ヤマシギ
バン
タシギ
キジバト
ハシブトガラス
アオサギ
ホオジロ

計23種 目撃談:アリスイ、モズ

探鳥記 2019.2.17 東京港野鳥公園 9:00~13:30 晴れ

キマユムシクイウソを観察・撮影するために2週間ぶりの再訪。

9時前に到着して開園を待つ間にチョウゲンボウ空を飛翔。

なかなか良い出だしだ。

開園と同時に西淡水池そばに3号観察舎の前へ。

前回同様にこの付近で引き続き、キマユムシクイが観察されている。

到着して間もなくキマユムシクイが登場、変わらず活発に採餌行動をしている。

が、前回は動きが速くて撮影できなかったので、今回は是非とも撮りたい。

前回の観察で動きに慣れたと思いきや、今回も速さに翻弄された。

コンデジでの撮影はやはり厳しい。

と、開き直って毎回動画撮影に勤めるのだが、キマユムシクイには動画でも苦労した。

※後半に0.125倍スロー再生あり

キマユムシクイの撮影の合間に3号観察舎内へ覗き見に。

ここからオオジュリンジョウビタキマガモノスリを次々と観察、冬鳥を堪能。

キマユムシクイの観察が一段落したので、今度はウソにいる東淡水池へ。

を渡って池へ降りきった辺りでウソ雄を発見。

これがこの冬初めての観察となった。

例年なら淡水池にはカモカイツブリなどが見られるが、ほとんど水が干上がっていて殺風景であった。

センターに移動して、汐入りの池を探索するも、驚くことにカモが見当たらない!

じっくり探すと遠くにキンクロハジロが見えただけ。

春先のカモの渡去時よりも少ない、、、。

カモが少ないのは猛禽類が活躍しているからか?

オオタカ、ミサゴハヤブサの出現を期待するも観察できず。

センターそばのアシ原をチェックすると、地面にできた水たまりに3羽のオオジュリンが水飲みをしていた。

実はオオジュリンの水飲みを見たのは初めてだ。

※館内から撮影・音声消去

ウソを再び観察すべく東淡水池へ。

ウソは観察できなかったが、遠くのアシ原で警戒しているのだろう、出たり入ったりを繰り返すクイナを観察できた。

そして再度キマユムシクイのポイントへ。

相変わらず周辺の樹木を盛んに移動して採餌中。

今回は遠目から改めてキマユムシクイの動き方をじっくり観察した。

今シーズン、キマユムシクイは三浦半島でも同時期に記録されており、少なくとも近隣に2羽いたことになる。

実は横浜市内にもいたりして、、、。

東京港野鳥公園での観察を切り上げて、久々の多摩川河口も検討したが、結局アリスイを見るため舞岡公園へ

移動することにした。

次回に続く。

見聞きした野鳥(観察順)

チョウゲンボウ
アオジ
メジロ
ツグミ
キマユムシクイ
シジュウカラ
キジバト
ヒヨドリ
オオジュリン
ジョウビタキ
マガモ
ノスリ
アオジ
ウソ
ウグイス
オオバン
キンクロハジロ
アオサギ
カイツブリ
カワウ
ハシブトガラス
イソシギ
バン
クイナ
モズ

計25種 +おそらくオオタカ

野鳥 コクガン 2019.2.10 金沢臨海部 

 

今回の特集は横浜の八景島付近で観察したコクガンです。

コクガンは神奈川県では珍しい冬鳥ですが、金沢臨海部の野島の他、県内では江の島や三浦半島などにも時々飛来することがあります。

コクガンは全長61㎝と小型で、他のガン類に比べて首が短く太く見えます。

この個体は背中や翼の羽先が白いので幼鳥です。

採餌行動

羽繕い

 

 

探鳥記 2019.2.10 横浜市 金沢臨海部 10:15~13:45 晴れ

八景島近くにある海の公園の沿岸にコクガンが飛来しているとのこと。

コクガン観察を兼ねて金沢臨海部を軽く探鳥することにした。

まずはベイサイドマリーナの突端へ。

この時期の湾内ならスズガモの大群とその中に点々とカンムリカイツブリがいる光景は広がっているのだが、今年はスズガモの数が異常に少なく、数十羽程度しか見当たらない。

目の前のある防波堤は満潮近くで波をずいぶんと被っているが、無事キョウジョシギの小群を発見。

次に湾内の奥の防波堤を探索すると、堤防上に並ぶカワウの中に一回り小さいヒメウを発見。

ここではヒメウを観察するのは初めてなので嬉しい。

遠目からだと体全体が黒っぽく見えて、大雑把だがカワウウミウとの識別には有効だ。

さらに水際では黒つながりでクロサギをまたまた発見。

続けて今度は仲間が堤防上の杭に止まるミサゴを発見。

この勢いでここでは珍しいウミウも!とまではいかなかったが、横浜市の沿岸部でキョウジョシギヒメウクロサギを立て続けに観察できるとは!!

次は幸浦沖に移動。

この時期ここでの探鳥の楽しみは、カンムリカイツブリの大群とその中にいるアカエリカイツブリヒメウウミウを探すこと。

珍しくカンムリカイツブリの群れが堤防沿いにばらけているので、いつもより探鳥に苦労した。

遠くに波間に浮かぶアカエリカイツブリを発見、黄色のくちばしはやはり目立つ。

仲間もそばの海面に別のアカエリカイツブリを見つけた。

探索対象を沖合ではウミアイサオオハム、上空ではハヤブサに広げるも発見できず。

次は金沢シーサイドライン八景島駅周辺へ。

周辺の松林でこの時期の常連ビンズイを探索するも見つからず。

岸辺に出て、湾内の探索を開始。

目の前には例年通りスズガモの大群が見える。

野島沖にもカモの群れが見えるが、こちらもスズガモのようだ。

例年ウミアイサが湾内に点在しているのだが、見当たらない。

さて、目標のコクガンであるが、は最近はバーベキュー広場の前の海面にいることが多いとのこと。

周辺を探索するも見えるのはオオバンの群れのみ。

どこにいったのか?

野島の伊藤博文別邸前の岸辺でヒドリガモの群れが水草を食べていることが多いので、コクガンも一緒にいる可能性がある。

野島に行かないとダメかな?と思っていたら、仲間がバーベキュー広場の沖合にいるコクガンを発見!

オオバンの群れの中にやはりいたのだ!

重大な見落としを反省しつつ、現地に急行。

水際に向かう途中の松林でビンズイを観察するも、そのままコクガンへ馳せ参じた。

コクガンは想像していたよりも近くでオオバンと一緒にアマモを盛んに食べていた。


コクガン幼鳥


遠目からだと白いお尻が目立つ

コクガンは冬に平潟湾周辺で時々観察されるが、あまり長居はしない傾向にあったが、この個体は少なくとも1週間は滞在しているそうだ。

コクガンをじっくり観察したので、先ほど目撃したビンズイを探しに松林へ。

すぐにビンズイの小群を発見した。


ビンズイ 正面から見ると体下面だけでなく顔にも太い筋があるように見える

※最後に本日のまとめ動画です。
キョウジョシギ、カンムリカイツブリ、スズガモ、クロサギ、アカエリカイツブリ、コクガン、ビンズイが登場

見聞きした野鳥(観察順) 

カンムリカイツブリ
スズガモ
キョウジョシギ
カワウ
ウミネコ
ユリカモメ
ヒメウ
クロサギ
アオサギ
ミサゴ
セグロカモメ
アカエリカイツブリ
ビンズイ
コクガン
カモメ

計15種

探鳥記 2019.2.3 三番瀬 8:30~12:10 晴れ

本日は神奈川支部の三番瀬でのシギ・チドリ探鳥会を担当した。

直前下見のため、開始1時間前に到着。

前回の下見時に観察できなかったトウネンの所在がやはり気になる。

トウネンのオレンジの繁殖羽も綺麗だが、冬羽の渋い装いも参加者の皆さんには是非見てもらいたいところ。

トウネンは小さいので、見逃さないように慎重に探索するが、結局見つからず。

探索中に遠くの干潟に降りているズグロカモメを発見!

さらに驚いたことに、ミヤコドリの群れが採餌しているそばでダイシャクシギがいつの間にか採餌しているではないか!しかも2羽もいる。


決めポーズ?のダイシャクシギ

シギ・チドリ探鳥会の開催に合わせてくれたようなサプライズゲストの登場に一気にテンションが上がった。

このダイシャクシギ、この冬葛西臨海公園で越冬している個体が三番瀬に飛来したようだ。

探鳥会中にズグロカモメダイシャクシギがこのまま干潟にいてほしいと願いながら、集合場所に移動して、シギ・チドリ探鳥会の開始、急いで干潟に引き返した。

干潟に降りてズグロカモメを探すも姿が見えない、、、結局探鳥会中は現れず残念であった。

他方、ダイシャクシギは2羽からいつの間にか4羽に増えていた!

ダイシャクシギは体が大きくて分かり易い特徴のくちばしを持つので、参加者ウケが良いシギである。

担当者にとっても頼もしい存在だ。

それにしても目の前の干潟に4羽のダイシャクシギが並ぶ姿は壮観である。

いつもは存在感のあるミヤコドリ達も本日は脇役の感じだ。


ミヤコドリダイシャクシギ 胴体はほぼ同じ大きさに見える

探鳥会中もトウネンは観察できなかったが、ハマシギミユビシギダイゼンの冬羽はじっくり観察できた。


ハマシギ くちばしが見えないと印象が変わる

シロチドリは冬羽のシギ達と違って、この時期は一足早く夏羽=繁殖羽になっているのが面白い。

ほとんどの雄の額の黒帯はハッキリとした黒ではないが、これからだんだん濃くなっていくことだろう。

シギチドリの他では、沖合に浮かぶホオジロガモウミアイサが注目されていた。

今回の探鳥会は、シギチドリの種数は渡りの時期に比べれば少なかったが、その分じっくり観察できて良かったという参加者の感想が多かった。

担当としては参加者の皆さんになるべく多くの種数を見てもらい、種ごとの違いをお伝えしたいだが、逆に参加者の皆さんの一種一種への深い観察を妨げてしまうことがあると改めて実感した。

快晴で風もほとんどなく、2月初旬としては珍しいポカポカ陽気で気持ち良い探鳥会であった。

探鳥会終了後、アフター私的探鳥会を葛西臨海公園で行うため、三番瀬を後にした。

見聞きした野鳥(観察順)

ハマシギ
ダイゼン
シロチドリ
ミヤコドリ
ユリカモメ
カモメ
ズグロカモメ
セグロカモメ
スズガモ
ダイシャクシギ
オナガガモ
ツグミ
ミユビシギ
ミサゴ
オオバン
カワウ
ウミアイサ
カンムリカイツブリ
ハジロカイツブリ
ヒドリガモ
ホオジロガモ
コサギ
ハクセキレイ
ヒヨドリ
タヒバリ

計25種 参加者観察:ハシブトガラス、スズメ、カワラヒワ、ムクドリ

探鳥記 2019.1.27 三番瀬 13:25~15:45 晴れ

本日は1週間後に行う探鳥会の下見を兼ねて三番瀬で探鳥した。

特にシギチドリ達の動向と最近観察されているズグロカモメに注目である。

到着してまずは干潟を見渡すと採餌中のハマシギの群れが点在しているのが見える。

ハマシギの周りには頭1つ飛び出しているダイゼンや白さが目立つミユビシギの常連組。

さらにハマシギより一回り小さいトウネンもいる、、、という光景は残念ながら見られなかった。

手前の潮が引いた場所では小型のカニを捕まえるためにシロチドリ達がスタスタと歩いている。

上空をふと見上げるとズグロカモメが登場!開始早々に見つけることができた。

黒くてがっちりしたくちばしはユリカモメのくちばしとは明らかに違う。

干潟を周回して船橋方面に飛び去っていったまま、その後は現れなかった。

左奥の干潟ではミヤコドリの群れが採餌中。

気になったので、珍しく市川側の防波堤から観察することにした。

見下ろす角度でミヤコドリの群れを観察するのは新鮮で良い。

今シーズンは400羽近くがこの付近で越冬しているそうで、三番瀬は日本最大のミヤコドリの越冬地だろう。

ここからはスズガモホオジロガモ、そして遠くへ飛び去っていくビロードキンクロを観察できた。

今度は船橋側の防波堤に向かう。

途中の干潟でシロチドリダイゼンをじっくり観察することができた。
シロチドリは早くも繁殖羽になっているが、まだまだ額の黒帯は目立たない。


シロチドリ雄 胴体の後ろ半分が短いというか圧縮されているように見える


目を細めて渋そうな表情のシロチドリ

低い姿勢を保ってじっと観察していると、ダイゼン冬羽がこちらに近づいて来て、様々な表情を見せてくれた。


何かを見つけたようだ!


猛禽警報発令中!


やはりチドリだけあって、目が大きくかわいい!

防波堤からは湾内に浮かぶウミアイサのペアを近くで観察、三番瀬ではいつも沖の方に浮かぶ個体を見ることが多いので良かった。

この直後、ハヤブサが突如ハマシギの群れを襲い、狩りに成功して飛び去るのを目撃して、暫し唖然とした。

防波堤の付け根はシギチドリがいることが多いのでチェックすると、今回はミユビシギハマシギがいた。


左)ミユビシギ 右)ハマシギ 大きさはほぼ同じだが、上面の体色は異なる。


ミユビシギオナガガモ雌 意識して見比べたことがなかったが、、、ミユビシギの胴体はオナガガモの頭部と同じくらいに見える

短い時間だったが、三番瀬の端から端まで探鳥して様々な野鳥と場面を観察できて楽しかった。

見聞きした野鳥(観察順)

ダイゼン
ハマシギ
シロチドリ
ミユビシギ
ズグロカモメ
ミヤコドリ
スズガモ
オオバン
カワウ
ホオジロガモ
ヒドリガモ
オナガガモ
ユリカモメ
カモメ
ビロードキンクロ
セグロカモメ
ウミアイサ
ハジロカイツブリ
ハヤブサ

計19種

野鳥 オオカラモズ 諫早干拓地 2019.1.20

まだまだ続く諫早干拓地の特集、最後を飾るのはオオカラモズです。

諫早干拓地に到着するまで、諫早干拓地と佐賀県の大授搦の後背地のどちらにいるか?分からないままでした。

到着して早々に出会ったバーダーから諫早干拓地にいることを聞いた時の喜び様はナベコウ発見時と同じくらいでした。

改めて、バーダーSさんに感謝!感謝!

このオオカラモズ、発見時の第1印象は思っていたより小さい!でした。

全長が31㎝ですから、モズより10㎝も長いです。

実際観察するまではハトぐらいのモズというイメージでいたのですが、長い尾を含めての31㎝ですから胴体は思っていたより小さくて驚きました。

観察していた限りではモズと同じような行動でした。

白と灰色と黒の3つの体色なので、その大きさを差し引いてもモズよりも目立ち、見つけやすかったです。

以下はペリットを吐く様子です。

ペリットとは、猛禽類などが動物を丸呑みにして、その後に消化できなかった骨や毛などを塊にして口から吐き出す固形物です。

気持ちの良い動画ではありませんが、なかなか動画に収めるのは難しいので掲載しました。

※音声消去&スロー再生あり。

野鳥 ナベコウ 諫早干拓地 2019.1.19~20

今回の主役ナベコウの特集です。

以前に掲載済みの動画もありますが、まとめて再掲載します。

ねぐら入り

周囲がだんだん暗くなる中で、ナベコウを見つけた時のメンバー全員の喜びようは今でもハッキリ覚えています。

どうか明日の朝、無事に会えますように、、、祈るようにその場を去りました。

ねぐら立ち

雨の降る暗闇の中、昨日ねぐら入りした付近にようやくたどり着いた。

だんだん周囲が明るくなり、少しでも早くナベコウのねぐら入りの場所を見つけたい。

ついに仲間が無事ナベコウを発見!

ナベコウがねぐら立ちするまでの待機中、その瞬間を見逃さないようにハラハラドキドキしました。

飛び出し

飛ぶ前に糞をしていますが、他の鳥でも飛ぶ前に糞をする場面をよく見かけます。

ナベコウぐらいの大きさなら糞の重さは影響ないかも知れませんが、小鳥、特に長い移動をする鳥、は少しでも身軽にするために飛翔前に糞をするという話を聞いたことがあります。

それにしても飛び出し時は見るからに重そうですね。

電柱止まり

少なくとも観察時の最初はこのくらいの距離から観察することをおすすめします。

最後に

ねぐら立ちとねぐら入りのポイントはお気に入りの場所あるわけではないようです。

実際、ねぐら入りの場所は前日、1日目、2日目(立ち去るギリギリまで探しましたが、1日目の場所にはいませんでした)と全て違っていたようです。

ただし、電柱の上をねぐらにすると思いますので、地上をくまなく探すよりは苦労しないと思います。

 

 

 

野鳥と野鳥が好きな人を応援します

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